うつ病になりやすい人の特徴とは?メンタルを守るためにできること

「どうして自分はこんなに落ち込みやすいのだろう」

「頑張っているのに、心が重くなることが多い」

そんなふうに感じているなら、まずは 「自分の心の使い方のクセ」 を知ることが大切です。

東洋医学では、うつ病は 「気(き)の巡りが滞った状態」 だと考えます。

特に、「気を外にばかり使ってしまう人」 は、エネルギーが不足しやすく、うつ病になりやすい傾向があります。

では、どんな人がうつ病になりやすいのか?

そして、どうすればメンタルを守れるのか?

今回は、うつ病になりやすい人の特徴と、心を守るためにできることを詳しくお伝えします。


1. うつ病になりやすい人の特徴

1-1. 心の境界線を引けない人

「頼まれると断れない」

「人にどう思われるかが気になる」

こういう人は、「心の境界線」がうまく引けていない ことが多いです。

東洋医学では、心のエネルギーは 「脾(ひ)」と「肝(かん)」が支えている と考えます。

  • 脾(ひ) … 自分に必要なものと不要なものを選ぶ力
  • 肝(かん) … ストレスを調整する力

この2つのバランスが崩れると、「他人の感情に振り回され、自分のエネルギーを消耗しすぎる」 という状態になります。

1-2. いつも他人を優先する人

「自分のことより、まず周りを優先しなくちゃ」

「人に迷惑をかけたくない」

こうした考えが強い人は、気の流れが外にばかり向いてしまい、内側にエネルギーをためにくい です。

これはまるで、井戸の水をどんどん汲み上げるのに、水を補給する時間がない状態。

そのままでは、心のエネルギーが枯渇し、うつ状態になりやすくなります。


1-3. 子どもの頃のトラウマを抱えている人

「親の期待に応えなきゃと思っていた」

「怒られるのが怖くて、自分の気持ちを押し殺してきた」

幼い頃の環境は、大人になっても 心の使い方のクセ に影響を与えます。

東洋医学では、幼少期に「腎(じん)」のエネルギーが弱ると、大人になっても不安を感じやすくなる と考えます。

腎は、心の土台を支える力 を持っているため、幼い頃に強いストレスを受けると、メンタルが揺らぎやすくなる のです。


1-4. 「〜しなくちゃいけない」思考が強い人

「ちゃんとしなきゃ」

「失敗しちゃいけない」

このように 「〜しなくちゃ」 という考え方が強い人は、常に気を張っている状態です。

東洋医学では、気が緊張しすぎると 「肝の気」が滞り、心が重くなる と考えます。

肝の気は、本来 「のびのびと動く」 のが理想ですが、完璧を求めすぎると 自分を追い詰めてしまう のです。

これは、弦を張りすぎた琴のようなもの。

適度な緩みがないと、いつか 「プツン」と切れてしまう ことになります。


2. メンタルを守るためにできること

2-1. 心の境界線を作る練習をする

人に振り回されないためには、「どこまでが自分の責任か?」 を意識することが大切です。

例えば、

  • 「これは本当に自分がやらなくちゃいけないこと?」 と考えてみる
  • 「この問題は相手の課題では?」 と客観的に見る

これだけで、無意識に背負っていたストレスを軽くすることができます。


2-2. 「自分の時間」を優先する

他人を優先しすぎると、心のエネルギーが減ってしまいます。

だからこそ、「自分のための時間」を意識的に作ること が大切です。

例えば、

  • 好きな音楽を聴く時間を作る
  • 食べたいものを食べる
  • 誰にも邪魔されず、5分間ぼーっとする

たった数分でも、自分のために時間を使うことで、心のエネルギーは回復します。


2-3. 「腎」を強化して、不安を減らす

過去のトラウマからくる不安を減らすには、「腎(じん)」を強化すること が効果的です。

腎を元気にするには、温かい食べ物や飲み物を摂ること がポイント。

腎を強める食べ物

避けたい食べ物

くるみ、黒ごま

冷たい飲み物

魚、卵

刺激の強い食品(辛いものなど)

味噌汁、スープ

ファストフード

特に、朝に温かい味噌汁を飲むだけでも、腎の力が安定し、不安が和らぎやすくなります。


2-4. 「〜しなくちゃいけない」を手放す

「ちゃんとしなきゃ」「完璧にやらなきゃ」と思うときは、「本当にそうしないとダメなのか?」 と考えてみてください。

例えば、

  • 「まあ、これくらいでいいか」 と言ってみる
  • 「今日は7割できたからOK」 と思ってみる

こうすることで、心の緊張がゆるみ、気の流れがスムーズになります。


3. まとめ:少しずつ、できることから

うつ病になりやすい人には、共通する特徴があります。

  1. 心の境界線を引けない(他人の感情に振り回される)
  2. いつも他人を優先する(自分のエネルギーを消耗する)
  3. 子どもの頃のトラウマが影響している(不安を抱えやすい)
  4. 「〜しなくちゃいけない」思考が強い(気を張りすぎる)

でも、意識を変え、少しずつ「自分を大切にする習慣」を作ることで、心のエネルギーは回復していきます。

無理をしすぎず、自分のペースでできることから試してみてください。

あなたの心が、少しずつ軽くなりますように。