橋本病と向き合う:頑張りすぎた心と体を休ませる方法

毎日を全力で生きてきた。

どんなに疲れていても、「まだやれる」「もっと頑張らなくちゃ」と自分を奮い立たせてきた。

でも、ある日気づく。

「なぜか体がだるくて動けない」

「どれだけ寝ても疲れが抜けない」

「気持ちは前向きでいたいのに、体がついてこない」

それは、神経や内臓が限界を迎え、「もう頑張れない」と悲鳴をあげている状態 なのかもしれません。

橋本病(慢性甲状腺炎)は、自己免疫が過剰に働き、自分の甲状腺を攻撃してしまう病気 です。

東洋医学の視点で見ると、これは 「気と血が枯渇し、体が守りに入っている状態」 だと考えます。

特に、「根性でやりすぎるタイプ」 の人に多く見られるのが特徴です。

つまり、橋本病は「頑張りすぎてしまうあなたへのブレーキ」なのかもしれません。

今回は、橋本病の東洋医学的な原因を解説しながら、「頑張らなくても大丈夫な体に戻るためのセルフケア」 をお伝えします。

少しずつ取り入れて、心と体をいたわる習慣を作っていきましょう。


1. 橋本病の東洋医学的な原因

1-1. 「腎」のエネルギーが枯渇している

東洋医学では、「腎(じん)」は 生命エネルギーの貯蔵庫。

体の活力やホルモンバランス、免疫機能を支えています。

しかし、無理を続けすぎると、腎のエネルギーが消耗し、体が「もうこれ以上動けない」とシャットダウンしてしまう のです。

橋本病の人は、長年にわたって腎を酷使し、ついにエネルギーが底をついてしまった状態。

これは、「蓄えのない車を無理やり走らせて、とうとうガス欠になった」 のと同じです。


1-2. 「肝」と「脾」が疲れ切っている

  • 肝(かん) … ストレスを調整し、体のエネルギーを巡らせる
  • 脾(ひ) … 消化を助け、気を生み出す

この2つがバランスよく働いていれば、気は全身にスムーズに流れます。

しかし、橋本病の人は、「やるべきこと」を優先しすぎて、肝と脾が疲れ切ってしまっている ことが多いです。

肝の気が滞ると、ストレスがたまり、気がうまく巡らなくなる。

脾が弱ると、食べたものをエネルギーに変える力が落ち、慢性的なだるさにつながる。

これが続くと、体は 「これ以上エネルギーを使うのは危険だ」 と判断し、橋本病の症状を引き起こすのです。


2. 頑張らなくても回復するためのセルフケア

2-1. 「腎」を補う生活をする

腎のエネルギーを補うことが、橋本病の回復のカギになります。

腎を強化する食べ物

積極的に食べたいもの

控えたいもの

黒ごま、黒豆、ひじき

冷たい飲み物

山芋、くるみ、卵

甘いお菓子

魚(特に青魚)

ファストフード

特に、黒い食材は腎のエネルギーを養う ので、意識的に取り入れましょう。

また、冷たいものを控え、温かい食べ物や飲み物を摂ること も、腎を守るために大切です。


2-2. 経絡を整える:「腎経(じんけい)」のセルフケア

腎経は、体の深部にエネルギーを蓄える経絡です。

ここを整えることで、橋本病の回復をサポートできます。

腎経を整えるツボ押し

  1. 太谿(たいけい)(内くるぶしのすぐ後ろ)を5秒押して離す ×5回
  2. 湧泉(ゆうせん)(足の裏の中央)を軽く押しながら深呼吸 ×5回

湧泉は、「命の泉」 という意味を持つツボ。

ここを刺激すると、腎のエネルギーが活性化し、体がじんわり温まります。

毎日続けることで、少しずつ体の芯から力が戻ってきます。


2-3. 「頑張らない練習」をする

橋本病の人にとって、一番難しいのは 「頑張らないこと」 かもしれません。

でも、腎が弱っているときに無理をすると、さらにエネルギーが消耗し、回復が遅れてしまいます。

そこで、少しずつ 「休むことに慣れる」 練習をしてみましょう。

簡単にできる「頑張らない練習」

  • 1日10分だけ、何もしない時間を作る
  • 「今はこれで十分」と自分に言い聞かせる
  • 「もう少し休んでもいい」と心に許可を出す

最初は、休むことに罪悪感を感じるかもしれません。

でも、休むことができるようになると、少しずつ体のエネルギーが戻り、自然と動けるようになります。


3. まとめ:橋本病は「頑張りすぎた体を守るためのブレーキ」

橋本病の症状は、「もうこれ以上、根性で頑張るのは危険ですよ」という体からのメッセージ です。

  1. 腎のエネルギーを補い、体の土台を整える
  2. 経絡(腎経)のセルフケアで、エネルギーを巡らせる
  3. 「頑張らない練習」をして、少しずつ体を休ませる

「もっと頑張らないと」と思ったら、「今のままでも大丈夫」と自分に言い聞かせてみてください。

休むことは、負けることではありません。

本当の意味での回復は、「頑張らないことを許せるようになったとき」 に訪れます。

あなたの体が、本来の元気を取り戻せるように、心から応援しています。