自律神経が乱れる本当の理由——「伝えられなかった想い」が、心と体を押し込めてしまう

そのときは何も言えずに、ただ笑ってやりすごす。

でも数時間、数日たってから、じわじわと悔しさやモヤモヤがこみ上げてくる。

「本当は、あの時こう言いたかったのに…」

そして、気づいたら、

・息が浅くなる

・朝起きるのがつらい

・頭がボーっとする

・体がずっと緊張しているような感じがする

この状態は、ただの疲れではありません。

これは、「伝えられなかった言葉たち」が、体の中に溜まってしまった結果、エネルギーの流れが滞ってしまった状態。

そう、東洋医学ではこれを「気が内にこもりすぎてしまった」ことによる自律神経の失調と考えます。


話したことをすべて覚えているあなたへ——それは優しさの裏返し

言いたいことがすぐに言えない。

でも、人が言ったことはすべて覚えていて、気になって仕方がない。

そんなあなたは、間違いなく「人の心を深く感じ取る」繊細な力を持っています。

それはとても素晴らしい能力です。

でも、自分の感情よりも、相手の感情を優先しすぎてしまうと、体のバランスは崩れてしまう のです。

東洋医学では、こうした性質の方は「肝」と「心」の気がこもりやすいと言われています。

肝は、感情のエネルギーを巡らせる場所。

心は、思いやりや感性をつかさどる場所。

言えなかった想いは、心の奥底でぐるぐると回り、やがて気が上へ、上へと昇ってしまい、

✔ 頭が熱くなる

✔ 動悸が出る

✔ 寝つきが悪くなる

✔ 体がずっとこわばっている

こんな症状へとつながっていきます。


調子がいい日がないのは、あなたの「エネルギー」が枯渇しているサインかも

あなたは、普段から「頑張りすぎている自覚がないほどに、頑張っている」方かもしれません。

だから、身体は「もう限界だよ」と訴えるために、いろんな形でサインを出しているのです。

✔ 天気が悪いと気分が沈む

✔ 人混みでぐったりする

✔ ちょっとしたことでイライラしたり、涙が出そうになる

✔ 何を食べても、なんだか元気が出ない

これは、心身のエネルギー、特に「気・血・水(き・けつ・すい)」のバランスが崩れてしまった状態。

とくに「気」が内にこもりやすいタイプの方は、自律神経が乱れやすく、体温調整やホルモンバランス、免疫力にも影響を与えてしまいます。


「言いたいことを言う練習」は、自律神経を整える大切なケア

言葉にするのが苦手な人にとって、「言いたいことをその場で言う」ことは、非常にハードルが高いことかもしれません。

でも、それは筋肉と同じで、練習すれば、少しずつ育てていけるんです。

まずは、こんな風に始めてみましょう。

✔ 自分の気持ちをノートに書き出す

✔ 鏡の前で「今日、ちょっと疲れてる」と自分に声をかけてみる

✔ 親しい人に「今日こんなことがあって…」と話してみる

そして、徐々に「その場で伝える」ことを小さなステップで練習してみましょう。

「今、それちょっと苦手で…」とか「少し考える時間がほしいな」

それだけでも、自分の心を置き去りにしない習慣になります。


気功のすすめ:心の詰まりを流す呼吸

気功では「気を整える呼吸」をとても大切にします。

やり方はシンプルです。

  1. 静かな場所に座る
  2. 鼻からゆっくり4秒吸って、口から8秒かけて吐く
  3. 吐くときに、「ありがとう」と心の中でつぶやく

この呼吸を3分間続けるだけでも、肝の気が和らぎ、自律神経がゆるんでくるのを感じられるはずです。


東洋医学的セルフケア:肝・心・脾のバランスを整えるツボ

内関(ないかん):手首から指3本下の中央

→ 緊張をゆるめ、動悸や不安感を鎮める

太衝(たいしょう):足の甲、親指と人差し指の間

→ 肝の気の巡りを整える

三陰交(さんいんこう):内くるぶしから指4本上の骨の後ろ

→ 血の巡りを整え、身体の芯から温める

指先で5秒押して、3秒離す。ゆっくりと繰り返してください。


あとがきにかえて——「後からしか言えない自分」も、大切にしていい

あなたは、決して「弱い人」ではありません。

むしろ、「深く受け取りすぎる力を持っている、優しさのかたまりのような人」なのです。

だからこそ、自分の心にふたをしないでください。

あなたの本音は、身体がいちばん先に知っています。

今日から、少しずつでいい。

✔ 言葉にする

✔ 休む

✔ ゆるめる

✔ 甘える

それは、心と身体のエネルギーを調える「おまじない」になるから。

どうか焦らず、ゆっくりと、自分の内側を取り戻していきましょう。

あなたのエネルギーが、本来のリズムを取り戻せますように。

そのお手伝いを、私は心からさせていただきます。