「起立性調節障害を東洋医学で克服|子どもが元気を取り戻す整体法」

「うちの子、朝になると起きられないんです」

「学校に行きたい気持ちはあるけど、体がついてこないみたいで…」

そんな言葉を、私は何度も聞いてきました。

そしてそのたびに、お子さんの体に手を当てて、私は感じるのです。

「この子、がんばりすぎて“気”を使い果たしてるんだな」と。

起立性調節障害(OD)は、思春期に多い体調不良のひとつですが、東洋医学では“気”と“血”のバランスが乱れ、エネルギーが不足している状態と見ます。

朝起きられない、立ちくらみ、頭痛やめまい…

それらは決して「怠け」ではなく、身体からの悲鳴。

そして、それを周囲の大人がどう受け止めるかが、子どもを救う鍵になるのです。

この記事では、整体師として多くの子どもたちの回復を見届けてきた私が、

起立性調節障害の本質と、東洋医学による自然な改善法についてお伝えします。

お子さんの「元気な笑顔」を取り戻すために、今、できること。

東洋の知恵と整体の技術で、その一歩を一緒に踏み出しましょう。

起立性調節障害とは?心と体のエネルギーの崩れ

朝、目は覚めているのに体が重くて起き上がれない。

立ち上がるとクラッとめまいがする。

学校へ行きたい気持ちはあるのに、体がまるで言うことを聞かない…。

そんな子どもの様子に、親御さんは戸惑い、時に「甘えているのでは?」と心配になってしまうかもしれません。

でも大丈夫。それは甘えではなく、エネルギーのアンバランスが起きているサインなんです。

朝起きられない・めまい…それ、気の滞りかも?

東洋医学では、体の中を「気(き)」という生命エネルギーが巡っていると考えます。

この「気」がスムーズに流れていれば、朝は自然と目が覚め、体も動き出すもの。

でも、現代の生活環境や心身のストレスで、気の流れは簡単に滞ってしまいます。

特に子どもは感受性が高く、エネルギーのバランスを崩しやすい存在。

それが「起立性調節障害」として現れてくるのです。

西洋医学と東洋医学の違い|どこを見ているか

西洋医学では、起立性調節障害は「自律神経の調整不良」とされ、主に薬物療法や生活指導が行われます。

一方で東洋医学では、「気・血・水(すい)」の巡りと、五臓六腑の働きを全体として捉えます。

つまり、症状の“原因”を探るのではなく、エネルギーの“流れ”を整えるというのが、東洋的な考え方。

そして、体のエネルギーは、心とも深くつながっています。

だから、単に身体の問題ではなく、「気持ちがしんどい」「心が疲れている」というサインでもあるのです。

五臓のバランスが乱れるとどうなる?

東洋医学では、「肝・心・脾・肺・腎」という五つの臓器に、それぞれ感情や働きが結びついています。

これを「五行(ごぎょう)」の考えで見ていくと、起立性調節障害の本質が見えてきます。

肝とストレス|怒りと緊張がめまいに

「肝」はストレス処理を担当する臓器。

イライラ、緊張、不安といった感情を受け止める力があり、これが弱ると「気」が頭にのぼり、めまいや不安が強くなります。

脾と甘いもの|食べすぎで「気」が生まれない

「脾」は消化吸収の中心。

甘いものやパン・麺類ばかり食べていると、脾が弱まり、エネルギーが作れなくなってしまいます。

これは「朝から体が動かない」「だるくて布団から出られない」原因の一つです。

腎と体力|塾・部活で消耗したエネルギー

「腎」は生命力の源であり、体の根っこを支える臓器。

塾や部活での過剰な活動、夜更かしなどで「腎のエネルギー(腎精)」が削られると、立ちくらみや集中力の低下が起こります。

子どもが起立性調節障害になる4つの原因と東洋医学的アプローチ

子どもたちは、本来とても柔軟で回復力のある存在です。

ですが、現代の生活はその回復力を上回るスピードで、心と体のバランスを崩してしまうことがあります。

ここでは、実際に多くの子どもを診てきた整体師の視点から、起立性調節障害の背景にある4つの要因を、東洋医学の視点で解き明かします。


① スマホの光が「陽」を強めすぎる

スマートフォンやタブレットのブルーライトは、東洋医学的に言えば「陽」の刺激が非常に強いもの。

夜になっても目や脳が「昼間モード」のままになってしまい、眠りが浅くなり、朝に“陰のエネルギー”が十分に蓄えられなくなります。

これは「肝」のエネルギーに負担をかけ、イライラ、不眠、朝のだるさへとつながっていきます。

対策: 寝る1時間前にはスマホから離れ、部屋を暗くし、音や光の刺激を少なくする「陰の準備時間」を作ってあげましょう。


② 糖質中心の食生活が「脾」を弱らせる

パン、麺類、お菓子など、糖質ばかりの食生活は「脾」を冷やし、弱らせてしまいます。

脾は「気を作る工場」。ここが弱ると、いくら食べてもエネルギーが生まれず、疲れやすく、朝起きられない状態になります。

また、「甘いもの」は精神を一時的に落ち着かせる反面、依存しやすく、食後に一気に眠くなるなど、気の波が激しくなりやすいのも特徴です。

対策: 朝食には、白米+具だくさん味噌汁のように「温かくて消化に良い食事」を心がけることが、脾を元気にし、朝のエネルギーを整えます。


③ 過度な活動で「腎精(じんせい)」を消耗

塾に学校に部活に…頑張る子どもほど、実は「腎のエネルギー」を削りながら動いています。

腎は「根っこ」のエネルギー。ここが枯渇すると、集中力が持たない、立ちくらみ、無気力といった状態になります。

しかも東洋医学では、腎は“成長”にも関わる重要な存在。思春期の発育にとってもとても大切です。

対策: 忙しすぎるスケジュールは、一度“間引く”勇気を。睡眠時間を十分に確保し、週に一度はしっかり休む日を作ることが、回復の第一歩です。


④ ストレスで「肝気(かんき)」が上に昇る

人間関係、成績プレッシャー、家族との関係…。

子どもたちは大人が思っている以上に、心の中でたくさんのストレスを感じています。

東洋医学では、ストレスで「肝」のエネルギーが頭に昇りやすくなると、めまい、不安、情緒不安定などが現れます。

これはまさに、起立性調節障害の症状そのもの。

対策: ゆっくりと深呼吸をさせる時間を作ったり、自然の中で体を動かすだけでも、肝の気を下げることができます。

また、「無理して話さなくてもいいよ」「そばにいるよ」といった“安心の空気”を親が出すことも、最高の養生法になります。

整体師が伝える「自然な改善法」|家庭でできる7つの養生

整体や東洋医学の治療は、特別な場所だけで行うものではありません。

むしろ、日々の暮らしの中に“気を整えるヒント”はたくさんあります。

ここでは、お子さんのエネルギーを無理なく回復させるために、家庭で今すぐ実践できる7つの養生法をご紹介します。


① 朝の太陽と一緒に起きる生活リズム

朝日を浴びることは、体内の“陽”を動かし、気を活性化させる最高の自然療法です。

カーテンを開けて、しっかりと朝日を浴びる。

それだけで、脳内では「セロトニン(幸せホルモン)」が分泌され、心も体も自然と前向きに。

起きられない日も、まずは「寝たまま」でもいいのでカーテンを開けてあげる。それだけで十分です。


② 糖質より「米+具だくさん味噌汁」で気を養う

パンやスナックではなく、「白米」「みそ汁」「温野菜」。

これは東洋医学で言う「脾」を助け、“気を作る”ゴールデンコンビです。

特に味噌汁には、五行を整える多彩な具材(豆腐=腎、にんじん=脾、わかめ=肝など)を入れると、

一杯でバランスの良いエネルギー食になります。

「ごはんは薬」――そんな気持ちで用意してみてください。


③ スマホとの距離を見直す“陰陽リセット法”

夜のスマホやゲームは、「陽」の刺激が強すぎて、「陰」に切り替えられなくなります。

これは寝る直前までスポットライトを浴びているのと同じこと。

家族全員で「夜9時以降は画面から離れる」時間を決めましょう。

これは「陰陽の切り替え」を促す立派な気功の一種です。

代わりに、穏やかな音楽やアロマ、お香など、五感を和らげるアイテムを使って“夜モード”へ。


④ 肝の気を整える深呼吸と簡単気功

イライラ、不安、考えすぎ…。

こういった“気が上にのぼっている状態”を沈めるには、「呼吸」が一番の特効薬です。

おすすめは「3秒吸って、7秒吐く」深呼吸。

これを3分続けるだけで、副交感神経が優位になり、肝のエネルギーがスーッと整います。

さらに、「手をゆっくり左右に振るだけ」の簡単な気功(スワイショウ)も、肝気の流れを整えるのに有効です。


⑤ 足のツボ「三陰交(さんいんこう)」「太谿(たいけい)」で血と腎を補う

東洋医学では「足は腎に通ず」と言われます。

足の内側にある「三陰交」は、血の巡りを良くし、ホルモンバランスを整えるツボ。

「太谿」は腎を補うエネルギーポイントです。

入浴後のリラックスタイムに、手で優しく押してあげてください。

「痛気持ちいい」くらいが目安です。

親子のスキンシップにもなり、心も体も整います。


⑥ 入浴と睡眠のリズムで「腎」を守る

お風呂は体を温めるだけでなく、気の流れを整えるチャンス。

ぬるめのお湯にゆっくり浸かることで、体内の「水」と「火」のバランスが整います。

お風呂上がりは30分〜1時間で眠れるように、寝る準備も一緒に整えていきましょう。

睡眠は「腎」の補充時間。この時間にしっかり休めると、体は確実に回復していきます。


⑦ 家族の言葉が一番の薬になる理由

どんな治療よりも、どんなサプリよりも――

「お母さんがそばにいてくれる」「お父さんが信じてくれている」

それが、子どもにとって最大の治癒力になります。

無理に励まさなくて大丈夫。

「そばにいるよ」「いつでも大丈夫だよ」

その一言が、子どもの“気”を回復させるのです。

親ができるサポートとは?整体師が見てきた本当の回復ストーリー

整体の現場で、私はたくさんの子どもたちと、そしてその親御さんと出会ってきました。

中には、不登校が続き、朝も起きられず、学校や病院に行くことさえ難しかった子もいます。

でも、そんな子どもたちが元気を取り戻していくきっかけには、いつも“親の存在”がありました。


「怠けてる」と思わないで。子どもは“見えない戦い”中

起立性調節障害の子どもたちは、自分でもなぜ体が動かないのか分からず、

「どうしてみんなと同じようにできないんだろう」と、自分を責めていることが多いのです。

それでも、親から「早くしなさい」「何でできないの?」と言われると、心はますます萎縮し、“気”は体の奥に閉じこもってしまいます。

一番つらいのは本人。親に責められることではなく、理解されないことです。

だからこそ、「気のバランスが乱れてるんだね」「今はエネルギーをためている時期だよ」と、体の声を代弁してあげる存在になってください。


体調が悪い=サイン。心配より“信じる力”を

整体的に見ると、体調不良は「体が治ろうとしているサイン」でもあります。

気の巡りが滞っていた場所が、ようやく“動き始めた”時に、不安定さが出ることも多いです。

そんな時に、親御さんが「また悪くなった…」と悲観してしまうと、子どもは“治ろうとする力”を止めてしまいます。

大切なのは、「大丈夫。あなたには回復力がある」と信じる気”を送ること。

東洋医学で言うところの“心の陽気”が、回復の道を開いてくれるのです。


回復には波がある。でもそれで大丈夫

実際、整体で回復していく子どもたちも、まっすぐな右肩上がりではなく、波のような経過をたどります。

元気になってきたと思ったらまた寝込んだり、学校に行ける日もあれば行けない日もある。

でもそれは「後退」ではありません。エネルギーの出入りを繰り返しながら、本当の力を蓄えているプロセスです。

親が焦らず、ゆったりと見守ってくれることが、子どもにとって何よりの安定剤になります。

まとめ|子どもは変われる。気を整えると笑顔が戻る

起立性調節障害は、決して「怠け」でも「甘え」でもありません。

それは、子どもの体が精一杯出している「今の自分は、これ以上がんばれない」というSOSなのです。

東洋医学では、症状は“敵”ではなく、“メッセージ”。

「気」が乱れ、「陰陽」が崩れ、「五臓」のバランスが揺らいでいる。

それが体の形で表れているだけなのです。

そして、そのバランスは整えることができます。

・スマホの光を減らすこと

・朝日を浴びてリズムを作ること

・心を落ち着ける呼吸をすること

・甘いものを減らし、米と味噌汁で「気」を養うこと

・なにより「信じて待つ」という、家族の愛のエネルギーをそばに置くこと

これらすべてが、薬に頼らない“本当の治療”になります。

子どもは、自分の力で回復できます。

でも、その力が働くためには、“安心できる空間”と“認められているという感覚”が必要です。

整体師として、多くの子どもたちがまた笑って学校に通えるようになった姿を、私は何度も見てきました。

だからどうか、信じてあげてください。

「この子は、また元気になる」と。

その瞬間、もう回復の道は始まっているのです。