「線維筋痛症を整体と東洋医学で整える|痛みと共存しない生き方」

「どこが痛いのか、説明できない。でも、確かに全身が痛い」

「朝起きた瞬間から、もう疲れている」

「病院で“異常なし”と言われても、つらさは消えない…」

そんな思いを抱えて、線維筋痛症と向き合っている方が、今もたくさんいらっしゃいます。

整体師として、そして東洋医学を学んできた私のもとにも、

「もう治らないのかもしれない」

「この痛みと一生つき合っていくしかないんでしょうか」

と、涙ながらに話される方が何人も来られました。

でも、私は声を大にして伝えたいのです。

痛みは、あなたの体と心が発している“気のサイン”です。

そしてそのサインは、整えることで、やさしく静まっていく可能性を秘めています。

線維筋痛症は、現代医学だけでは解明が難しい「全身性の慢性疼痛」。

ですが東洋医学では、「気・血・水」のバランスの崩れ、

「五臓六腑」の不調和、

そして「心」と「体」のつながりから、この痛みを読み解いていきます。

この記事では、東洋医学と整体の視点から、

線維筋痛症を「見えない敵」ではなく、「整えるべきエネルギーの偏り」としてとらえ、

痛みと共存しない生き方をめざすヒントをお伝えしていきます。

あなたの体は、変わる力を持っています。

少しずつ、やさしく、整えていきましょう。

線維筋痛症とは?西洋と東洋の視点から見る“謎の痛み”

「検査では異常なし。でも、全身が痛い」――

この矛盾のような症状に、苦しむ方が少なくありません。

線維筋痛症は、はっきりとした原因がわからず、全身に痛み・こわばり・疲労感が出る疾患です。

日本では約200万人が罹患していると言われ、特に中高年の女性に多く見られます。


全身の痛み・疲労・不眠…それ、気の乱れかもしれません

整体師として体を触れて感じるのは、線維筋痛症の方々の「気の詰まり」「気の枯渇」です。

  • 肩から背中にかけて、固まりすぎていて流れない

  • 呼吸が浅く、“内側の空間”が小さくなっている

  • 手足が冷たく、エネルギーの末端まで届いていない

これらは、東洋医学で言うところの「気血水の巡りが悪くなっている」状態。

つまり、体が叫んでいるけれど、誰にも気づいてもらえなかった“声なきSOS”なのです。


西洋医学の診断と限界、そして東洋医学の可能性

西洋医学では、線維筋痛症に対しては、主に次のような治療が行われます:

  • 抗うつ薬・抗けいれん薬などによる痛みのコントロール

  • リハビリ・運動療法による筋肉の活性化

  • 心理的サポート(カウンセリングなど)

しかし、「痛みの根本的な原因」には、まだ解明されていない点も多く、

薬が効かないケースや副作用に悩む方も少なくありません。

ここで注目したいのが東洋医学の視点。

東洋では、「この痛みはどこから来たのか」を、体全体の“エネルギーの偏り”として読み解くのです。


東洋医学でみる線維筋痛症の正体|気血水と五臓六腑のアンバランス

東洋医学では、痛みとは「気が滞っている」または「気が足りていない」ことが大きな原因とされます。

さらに、五臓(肝・心・脾・肺・腎)のどこかにアンバランスがあると、

その弱点が「痛み」や「疲労感」となって表面化してくるのです。


肝とストレスの関係|怒りと痛みのつながり

「肝(かん)」は、気の流れをスムーズにし、ストレスを解毒する役割を持ちます。

イライラ、緊張、感情の抑圧が続くと、この肝が硬くなり、「気の滞り」が生まれます。

結果として、肩こり、首のこわばり、背中の痛みとして現れるのです。


脾と疲れ|甘い物好きが痛みを招く?

「脾(ひ)」は、食べたものから「気(エネルギー)」を作る場所。

冷たいものや甘いもの、パンや麺類ばかりの食生活が続くと、脾が弱まり、エネルギーが作れなくなります。

その結果、体の修復力が落ち、慢性的な疲労や痛みが回復しにくくなります。


腎と慢性痛|体のエネルギータンクが空っぽに

「腎(じん)」は、東洋医学で“生命の根”とも呼ばれる場所。

長年の疲労、ストレス、睡眠不足などが続くと、腎のエネルギーが枯れていきます。

腎が弱ると、骨・筋肉・神経の力が落ち、全身の“深い痛み”として現れます。


線維筋痛症を“病気”としてだけでなく、“エネルギーの声”として見つめ直すことで、

改善のヒントは確実に見えてきます。

整体師が伝える|線維筋痛症を悪化させる5つの生活習慣

線維筋痛症の痛みやだるさは、ただ休んでも、ただ薬を飲んでも、なかなか改善しない――

それは、日々の生活習慣の中に、“気を滞らせる要素”が潜んでいるからかもしれません。

整体の現場で実際に感じてきた、「これは症状を強めてしまうな」と思う習慣を、

東洋医学の視点から解説していきます。


① 冷えと湿気が体を締めつける

「今日は湿度が高くて痛みが強い」――そんな経験はありませんか?

東洋医学では、冷えや湿気は「邪気(じゃき)」の一種とされ、

これらが体に入り込むと、気血水の巡りを妨げ、関節や筋肉に痛みを生じさせます。

特に線維筋痛症の方は、湿邪(しつじゃ)や寒邪(かんじゃ)に敏感で、

雨の日・梅雨・冬場に症状が悪化しやすい傾向があります。

対策: 湯船にしっかり浸かる/腹巻・カイロで「お腹と腰」を冷やさない/除湿器の活用


② 糖質・カフェインのとりすぎが「脾」を傷める

パン・麺類・甘いお菓子・コーヒーやエナジードリンク――

これらを頻繁に摂ることで、「脾」が疲弊しやすくなります。

脾が弱ると、体に必要な「気」が生まれにくくなり、筋肉や神経が栄養不足に。

その結果、痛みやこわばり、倦怠感が慢性化します。

対策: 白米+味噌汁+温野菜のような“お腹にやさしい”食事を基本にする


③ 不規則な睡眠が「腎」を消耗させる

夜更かし、寝る直前までのスマホ、夜勤のある生活…。

これらは「腎」のエネルギーを消耗させ、体の修復力を弱めてしまいます。

腎は、骨・髄・神経を司る臓器。腎が弱まると、深層の痛み・こわばり・慢性疲労へとつながります。

対策: 夜11時までに布団に入る/寝る前のスマホを控える/アロマやお香で“陰”の気を呼び込む


④ ストレスで「肝」がパンパンに張っている

「ちゃんとしなきゃ」「我慢しなきゃ」――そんな気持ちを抱え続けていませんか?

「肝」はストレスに最も敏感な臓器。感情を抑えすぎたり、過剰なプレッシャーがかかると、

気が詰まり、「肝気鬱結(かんきうっけつ)」という状態になります。

これは、肩こり、頭痛、筋肉痛、月経痛など、あらゆる“痛み”の引き金になります。

対策: 呼吸法/軽いストレッチ/“我慢しない日”を週1回でも作る


⑤ 頑張りすぎて「気」が枯れている

責任感が強い方ほど、体に無理をかけてしまいます。

特に、線維筋痛症の方には、「周囲に迷惑をかけたくない」と無理を続けてきた方がとても多いです。

その結果、エネルギーのタンク(=気)が枯渇し、“気虚”の状態に。

気が足りないと、筋肉も神経も、痛みを受け流す力を持てません。

対策: “がんばらない日”を自分に許す/昼寝・深呼吸・ぼーっとする時間を意識的にとる


このように、痛みは“生活の癖”から作られていることも少なくありません。

痛みに振り回されない体をつくる東洋医学的アプローチ

線維筋痛症の痛みは、強く、広く、そして“説明しにくい”ものです。

だからこそ、薬や診断だけでなく、「自分の内側から整える力」が必要になります。

ここでは、整体と東洋医学を活用した“自然に回復力を高める”方法をお伝えします。


肝をゆるめる|気の巡りを整える気功と呼吸法

肝の「気」が滞ると、筋肉や腱がこわばりやすくなります。

これはまさに、線維筋痛症の「こり」「こわばり」の背景にある状態です。

【おすすめ呼吸法:3秒吸って、7秒吐く】

  1. 楽な姿勢で座る(または仰向け)

  2. 鼻から3秒吸い、口からゆっくり7秒かけて吐く

  3. 胸ではなく「お腹」に空気が入るのを感じる

これを3〜5分続けるだけで、肝の緊張が緩み、気が巡り始めます。


「痛みポイント」をほぐす整体×経絡マッサージ

体に痛みが出ている箇所は、「気の通り道(経絡)」が詰まっているサイン。

【セルフ整体・マッサージの例】

  • 首・肩まわり → 風池(ふうち)・肩井(けんせい)

  • 背中・腰 → 腎兪(じんゆ)・志室(ししつ)

  • 脚のだるさ → 足三里(あしさんり)・承山(しょうざん)

“痛気持ちいい”くらいで1か所10秒ほど、呼吸に合わせてゆっくりほぐしてみてください。


脾と腎を補う|食事と睡眠の養生ポイント

線維筋痛症の背景には「脾(=エネルギーを作る)」「腎(=エネルギーを蓄える)」の弱りが多く見られます。

【食事の養生】

  • 積極的に:白米・かぼちゃ・黒豆・ごま・山芋・温かいスープ類

  • 控えめに:パン・冷たい飲み物・甘すぎるお菓子・カフェイン

【睡眠の養生】

  • 寝る1時間前から照明を落とす

  • 湯船に浸かり、体を芯から温める

  • 音・光・情報を減らす“陰の時間”を大切に


痛みに効くツボ|陽陵泉・足三里・太谿

【陽陵泉(ようりょうせん)】

ひざの外側、腓骨頭の前下方。筋肉のこわばり・痛みに効く。

【足三里(あしさんり)】

膝のお皿の外側の下あたり。胃腸を整え、気力を補う。

【太谿(たいけい)】

内くるぶしとアキレス腱の間。腎を補い、体全体のエネルギーを強化。

毎日、3〜5回、ゆっくり押すことで“気の通り道”が整っていきます。


体の“陰”を養う夜の過ごし方|陰陽バランスの鍵

痛みが強くなる夜こそ、「陰の時間」をどう過ごすかがポイントです。

  • ぬるめのお湯での半身浴(38〜40℃・15分)

  • やさしい香りのアロマ(ラベンダー・ベルガモットなど)

  • 静かな音楽(自然音・ヒーリング系)

  • 頭を“空っぽ”にする時間(瞑想やぼーっとする)

陰がしっかり養われると、心も体も“休める体”に戻っていきます。

整体師が見てきた|線維筋痛症から“自分らしさ”を取り戻した人たち

線維筋痛症という言葉には、「痛み」「だるさ」「治らない」というイメージがついて回ります。

しかし私が現場で出会ってきた多くの方々は、

“少しずつ自分らしさを取り戻していく力”を、確かに持っていました。

ここでは、そんな希望の物語をいくつかご紹介します。


ある女性のストーリー|気の流れが変わった瞬間

50代の女性。全身の痛みと慢性的な疲労で、1日1時間起きているのがやっとという状態でした。

はじめて来院されたとき、顔色は青白く、全身が緊張と萎縮で覆われていました。

私が行ったのは、深呼吸と気功とカウンセリング、そして「大丈夫、体はよくなりたがってるよ」と伝えること。

それだけで、施術のあとに

「少し、手が温かくなってきました」

と微笑まれたのを、今でも覚えています。

その方は、週に一度の施術と、日々の「気を整える習慣」をコツコツと続け、

半年後には「趣味の手芸をまた始められました」と話してくれました。


「痛みとの闘い」から「共にある日常」へ

線維筋痛症と付き合う方々に伝えたいのは、

「痛みを消そうと闘う」より、「痛みと共に呼吸を整える」ほうが、心は安らぐということ。

ある方はこう話してくれました。

「痛みは変わらない日もあります。でも、自分が変わった。

“今日はこのくらいなら動けるな”って、自分の声を聴けるようになったんです。」

これこそ、東洋医学の本質です。

痛みと闘うのではなく、“気の流れ”を整えて、心と体を調和させていく。


大切なのは“完治”ではなく“回復力を高める”こと

線維筋痛症に「魔法の特効薬」はありません。

でも、「あなたの体には、回復する力がある」ことを忘れないでください。

東洋医学では「未病(みびょう)」という考えがあります。

これは、「まだ病気ではない状態」ではなく、「治る方向に向かっている途中」の状態を指します。

どんなに症状が強くても、気が動き出し、血が巡り、水が整えば、

人は必ず“軽さ”と“穏やかさ”を取り戻していけます。

まとめ|線維筋痛症は“気”の声。体と心を整えることで、希望は戻ってくる

線維筋痛症――

それは、目に見えず、検査にも映らず、でも確かに存在する“つらさ”です。

けれど、東洋医学の視点で見れば、

その痛みは体と心が必死に発している「気の声」とも言えます。

「これ以上がんばれないよ」

「少し休んで、リズムを取り戻して」

「もっと、やさしくして」

そう訴えている体に、私たちができることは、

戦うことではなく、“整えること”なのだと思います。


・呼吸をゆっくりと

・湯船で体をあたためて

・食事を見直して、気を養って

・痛みを責めず、今日の体と仲良くしてみる

そんな小さな一歩が、あなたの“回復力”を呼び覚まします。


「もう治らない」とあきらめる前に、

「体の声を聴いてみよう」と、そっと目を向けてください。

あなたの中には、整う力がまだたっぷり残っています。

焦らなくて大丈夫。時間がかかってもかまいません。

痛みとともに“生きやすさ”を取り戻す旅。

それは、あなたの人生をもっと深く、優しくしてくれるはずです。