はじめに

「何をやっても良くならない…」

起立性調節障害に苦しむお子さんと向き合うなかで、そう感じているご家族も多いのではないでしょうか。

病院で診てもらい、薬を飲ませてみても改善が見られない。時間だけが過ぎ、朝のつらさも学校への不安も続いてしまう。そんな状況に、焦りや無力感を抱えている方も少なくありません。

でも、体を整える“整体”というアプローチをご存知ですか？

この記事では、病院だけでは変化が見られなかったケースにおいて、なぜ整体が注目されているのかを、実際の事例や理論を交えながらお伝えしていきます。

なぜ、病院では改善しきれないケースがあるのか

起立性調節障害の主な症状とそのつらさ

起立性調節障害は、「自律神経の乱れ」が背景にあるため、症状は多岐にわたります。

• 朝起きられない

• めまい、立ちくらみ

• 頭痛や腹痛

• 動悸、倦怠感

• 学校に行けない、行きたくても行けない

これらは外から見えにくいため、「怠けているのでは？」「やる気がないのでは？」と誤解されやすいものでもあります。本人も家族もつらく、周囲の理解も得られにくい、という二重の苦しみを抱えがちです。

薬物療法の限界と副作用への不安

病院では多くの場合、「自律神経を安定させる薬」が処方されます。たとえば、血圧を上げるメトリジン、心拍数を抑えるインデラルなどがよく使われます。

しかし、薬には副作用もあり、すべての子に効果があるとは限りません。

「薬を飲ませていても、朝は起きられないまま…」という声は少なくありません。

また、薬を続けること自体に抵抗を感じている親御さんも多いでしょう。

「様子を見ましょう」と言われ続けるも改善せず…

「思春期の一過性のものだから」

「成長すれば自然に落ち着きますよ」

こう言われて半年、一年と経過してしまうケースも少なくありません。

けれど、学校に行けず、生活のリズムが崩れていく毎日を「ただ待つ」ことは、本人にとっても家族にとっても大きなストレスです。

整体が起立性調節障害の改善に役立つ理由

自律神経と骨格・筋肉のつながり

東洋医学や整体の視点では、「自律神経と体のゆがみ」には密接な関係があると考えます。

背骨は自律神経の通り道。姿勢の悪化や骨盤のゆがみが神経系に影響を及ぼし、交感神経と副交感神経のバランスが崩れやすくなるのです。

特に現代の子どもたちは、スマホやタブレットの使用で前傾姿勢が多く、頭が前に出て猫背気味になりがちです。こうした姿勢も、自律神経の働きを弱める要因になります。

自律神経を整える“やさしい刺激”

整体では、筋肉や関節をボキボキと強く動かすのではなく、神経の流れに配慮しながら、やさしく丁寧に整えていきます。

この「心地よい刺激」が、神経の緊張をほどき、身体が本来持っている自然治癒力を引き出すのです。

とくに副交感神経（リラックス・回復をつかさどる神経）を働かせる施術を中心に行うことで、少しずつ「朝がラクになる」「頭痛が減る」といった変化が現れてきます。

身体の緊張がほぐれると、心も緩む

起立性調節障害には、心理的な要素も少なくありません。

学校や人間関係への不安、繊細な気質（HSP傾向）などが、体調に影響を与えていることもあります。

整体では、身体に働きかけながら、同時に「安心感」「話を聴いてもらえる空間」も提供することができます。

身体がゆるむことで、心の緊張もほぐれ、「行ってみようかな」という気持ちが芽生えてくるのです。

整体で改善したお子さんの事例紹介

中学1年・女子：朝起きられず遅刻が続いたケース

中学に入ってから朝起きられず、登校時間が10時過ぎになることも多かったAさん。

病院では起立性調節障害と診断され、薬を処方されるも改善せず、当院に来られました。

週1回の整体と、生活習慣のアドバイスを組み合わせて2ヶ月後、朝7時に目覚められる日が増え、3ヶ月目には通常登校ができるように。薬も減薬でき、本人の自信も回復しました。

高校2年・男子：めまいと動悸が激しかったケース

Bくんは運動部に所属していましたが、突然めまいや動悸に襲われるようになり、練習にも参加できなくなりました。心療内科では「自律神経失調症」と言われましたが、改善の兆しは見られず。

整体を受け始めてからは、背中と首の緊張をほぐす施術を中心に行い、2ヶ月後には学校への通学も再開。

「体が楽になると、気持ちも前向きになります」と笑顔で話してくれました。

整体＋家庭でできるセルフケアのすすめ

整体の効果を高めるためには、ご家庭でのサポートも大切です。

睡眠・食事・リズムを整える具体的なポイント

• 就寝・起床時間を毎日ほぼ同じにする

• 朝起きたらカーテンを開け、朝日を浴びる

• 夕食は消化の良いものを中心にする

お子さんにプレッシャーをかけすぎない工夫

「早く起きなさい」「いつまで寝てるの」などの言葉は、プレッシャーになってしまうことも。

まずは「よく頑張ってるね」と声をかけることから始めてみてください。

親御さん自身の不安ケアも大切に

お子さんの体調と同じくらい、親御さんの心も疲れています。

整体院のように、家族全体に寄り添える場所を上手に活用してください。

まずは一歩、相談してみませんか？

整体院を選ぶ際の３つのチェックポイント

1. 起立性調節障害や自律神経に対応しているか

2. 子どもへの施術経験が豊富か

3. 話をじっくり聴いてくれる雰囲気かどうか

よくある質問Q&A

Q：子どもでも受けられますか？

A：もちろんです。刺激の少ない優しい施術を行います。

Q：どのくらい通えばよくなりますか？

A：個人差はありますが、週1回を2〜3ヶ月継続することで変化が見られるケースが多いです。

Q：病院と併用してもいいですか？

A：はい。整体は医療行為ではありませんので、併用可能です。

おわりに

起立性調節障害は、本人にとってもご家族にとっても、目に見えにくいけれど確かに存在するつらい不調です。

「病院では変わらなかった」とあきらめる前に、“体から整える”という選択肢もあることを、ぜひ知っておいていただきたいと思います。

整体は、薬や検査では届かないところに、やさしく手を差し伸べる力を持っています。

あなたとご家族の「次の一歩」に、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

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