第1章：まず確認！ その“副作用”、実は別のサインかも？

「これ、ワクチンのせいかな…？」

そう思ったのは、接種から数日後、あるいは数週間後だったかもしれません。なんとなく体がだるい、頭が重い、寝つきが悪い…。発熱や腕の腫れといった“よくある副反応”は過ぎたはずなのに、なんだか本調子じゃない——。でも、病院に行っても「異常なし」。血液検査もOK。そんな声を、整体の現場ではよく耳にします。

「副作用」と「後遺症」の違い、知っていますか？

まず押さえておきたいのは、「副作用」と「後遺症」は似て非なるもの、ということ。

副作用（＝副反応）は、薬やワクチンが“効く”プロセスの中で起きる一時的な反応。発熱や倦怠感、関節痛などがそれにあたります。一方で、時間が経っても症状が続いたり、じわじわ出てきたりするものは、いわゆる「後遺症」や「ワクチン後症候群」などと呼ばれます。

ですが、ここで大切なのは、“原因がワクチンかどうかを明確に断言できるケースは少ない”ということ。つまり、実は接種をきっかけに、もともと隠れていた不調が表面化している…というケースも、決して珍しくないのです。

時間差で現れる「なんとなく不調」にはワケがある

実際に多いのが、「以前からちょっと気になっていた不調が、ワクチン後に悪化した」というケース。たとえば、

• 肩こりや腰痛がひどくなった

• めまいや耳鳴りが増えた

• 寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなった

など。これは、ワクチンによって一時的に自律神経や免疫バランスが揺らぐことが影響している可能性もあります。

でもこれは、悪いことばかりではありません。体が何かを“調整しようとしている”サインとも言えます。そしてそのタイミングに、「体を整える」アプローチを加えることで、むしろ全身が軽くなる——そんな例も少なくありません。

整体現場でよく聞く“共通パターン”

整体師さんたちの声を集めると、「接種後からなんとなく背中が重い」「肩甲骨の奥がズーンとする」「首が硬くて回りづらい」といった訴えが増えた時期がありました。

特に首・肩・背中まわりは、自律神経と深く関わる部位。交感神経が優位になりすぎると筋肉が緊張し、血流が悪くなって“なんとなく不調”が出やすくなります。つまり、筋肉だけじゃなく、神経や血流、巡りの問題が絡んでいるというわけです。

これらのケースでは、単に揉んだりストレッチをするだけでは解決しないことも。だからこそ、“巡り”を重視する東洋医学的な視点がヒントになります。

医療以外の選択肢を持つ、ということ

もちろん、「不調を感じたら病院へ」が大原則です。ただ、検査で異常が見つからない、薬を飲んでも改善しない、でも体はつらい——そんなとき、「整体」「東洋医学」などの代替ケアは、有効な選択肢になり得ます。

大事なのは、「副作用だから我慢するしかない」と思い込まないこと。

そしてもうひとつ、「これはもう治らないかも」と、あきらめないこと。

小さな違和感を見逃さず、自分の体に耳を傾けること。

それが、“本当の回復”への一歩になるのです。

第2章：ワクチン後の“なんとなく不調”に整体が効く理由

ワクチンの副反応といえば、接種部位の痛みや発熱が真っ先に思い浮かびますよね。でも、多くの人が見落としがちなのが、「なんとなく調子が悪い」「ずっと疲れている気がする」「心が落ち着かない」など、“目に見えない不調”です。

そして不思議なことに——

そんな状態が、整体を受けた直後にスッと軽くなることがあるんです。