福岡市早良区 チック症の症状

チック症とは、瞬きの回数の多さや首振りなど、癖のように見える精神疾患です。
チック症は心の動きと関係があると言われており、まれな症状ではありません。
一般的に、3~4歳の幼児期からはじまり、7~8歳の学同時に特に多く発症が見られます。
子供の頃に目立って発生したチック症も、大人になるにつれて自然に治癒されることがほとんどです。
そのため、今お子さんがチック症で悩んでいる場合でも、大人になるにつれて改善していくことが期待できます。

チック症というのは、動作の種類と動作の持続時間により様々な症状があります。
症状の種類は、音声チックと運動チックの2つに分けられます。
さらに、その動作の持続時間により、単純性チックと複雑性チックに分かれます。

 

音声チック

・単純

咳払い、鼻鳴らし、うねり
しばしば横隔膜や中咽頭筋の収縮によって発生

 

・複雑

同語反復:自分自身の音声や言葉を繰り返す
同響言語:最後に聞いた言葉や音節を繰り返す
苦言:わいせつな言葉や民族的・人種的・宗教的中傷などを行う

 

運動チック

・単純

まばたき、肩すくめ、四肢の伸展

 

・複雑

汚行:性的または卑猥な身振りを行う

同響動作:誰か他の人の動きの真似や合目的にみえる可能性がある

 

チック症が発生する原因

チック症が発生する原因は、世界保健機関(WHO)により推定されていますが、厳密な原因は特定されていません。

確実ではありませんが言われている原因といえば、身体的要因と環境的要因の2つが影響を与えているのではと言われています。

 

・身体的要因
低出生体重、妊娠中の母親の喫煙などが関連していると言われています。

 

・環境要因
不安や興奮、激しい疲労などにより、発生してしまうことがあります。
ストレスがかかる条件下にあると、チック症が発生しやすい傾向があります。
そのため、落ち着いて集中して着る環境にいる場合は、チック症状が安定する傾向があります。

 

チック症が気になる際の保護者の対応ポイント

チック症はお子さんがなることが多い症状なので、親御さんのチェックや対応が非常に大事となります。

チック症の症状というのは瞬きや首振りなので、一見普通のクセと勘違いしてしまうことも多くあります。

しかし、チック症というのは単なるクセではなく精神疾患です。

無理やり止めさせるのではなく、治療や環境整備によって改善しておくことが非常に大事となります。

 

もしもお子さんがチック症かなと思ったら、このような点に注意してお子さんと接してみましょう。

 

・チック症の症状を止めるように叱責しない

・チック症を引き起こす不安状態を作らない

・無理せず精神抵抗力を高めてあげる

・チック症が気になる場合は早めに専門医に診てもらう

 

チック症というのは精神疾患ですので、周りのサポートが非常に大事となります。

まわりのサポート次第で改善が可能ですので、気にかけて改善へとみちびくようにしましょう。

 

チック症の治療

チック症の治療は、小児科や心療内科、精神科で診察治療を受けます。

状態により、このような治療を行っていきます。

 

・軽度の場合

軽度の場合は、できるだけ体や心理的なストレスを減らす環境作りを心がけることが大事となります。

治療は、遊戯療法や行動療法、認知行動療法などの心理療法や、親へのカウンセリングを行います。

 

・重度の場合

重度の場合は、薬物療法が主となります。

向精神薬を投薬し、興奮状態を落ち着かせて改善へとみちびく治療方法となります。

向精神薬の服用は副作用が起きることがあり、ふらつきが生じる場合もあります。

そのため、低年齢のお子さんに使用する時は注意が必要となります。

チック症の症状が慢性化していて多発・激症化している場合は、精神科での受信も必要となります。

 

また、受診する科は、年齢によってこのような科となります。

 

・0~15歳 小児期の場合

小児期の場合は、小児科での受信となります。

重度のチック症で小児科での受信が難しい場合は、紹介状を作成してもらって他の科に移る場合もあります。

 

・15~24歳 青年期の場合

青年期の場合は、軽度の場合は神経内科、重度の場合は精神科となります。

 

大人もチック症が発生してしまうことがある

チック症は子供がなるのが大半ですが、大人になってもチック症が発症してしまうことがあります。

チック症の診断基準は18歳未満で発症するものという定義があるのですが、大人になってもチック症が発症するケースが稀にあるようです。

 

大人になってチック症になるケースは、このようなことが原因と言われています。

・子供の時のチック症が再発する

・病気の後遺症

・薬の副作用

・発達障害や強迫性障害などの精神疾患を持っている場合

 

気にならない場合は、放置しておいても自然に改善する場合もあるようです。

しかし、大人がチック症になることで、このような困りごとが発生してしまうこともあります。

 

・自分の意思でチック症の症状を止めることができない

・周りにチック症の障害だと理解してもらえない

・チック症の症状縫いより誤解を招いたり悪意を持たれてしまうことがある

・症状が辛く苦しいのに援助の求め方がわからない

 

チック症というのは見えない障害であり、誤解されてしまいがちです。

特に大人の場合は社会から排除されてしまうこともあり、生活が辛くなってしまうこともあります。

このような場合は、生活環境を変えてチック症の負担を軽くさせると良いでしょう。

効果的な対処方法は、これらが挙げられます。

 

・ストレス回避

大人は仕事や家庭などによりストレスを多く抱えてしまいがちです。

ストレスを上手く発散することで、チック症の原因を取り除くことが期待できます。

自分の時間を作って、ストレス発散に努めましょう。

 

・親しい人に話して理解を求める

まわりに理解を求めることは、精神的に物凄く安心するものです。

チック症は精神疾患ですが、親しい人に伝えることで周りの人が症状をくみ取ってくれます。

わかってもらえるだけで楽になるので、チック症改善へとみちびくことができます。

 

・チック症を気にしない

チック症の人は、自分のチック症の状態を気にする方が大半です。

気にしないようにすれば、チック症の症状も徐々に弱まっていくことがあります。

またしてしまったと気にするのではなく、気にせず過ごしてみましょう。

 

 

チック症の元になるストレス対策

お子さんのチック症の根っこは、多くの場合家庭でのストレスの蓄積です。

■お父さんやお母さんが忙しい・イライラしている・疲労を溜めている

■家族がずっと体調が悪い

■家にひとりでいる時間が長く、さみしさや不安を感じやすい

■しつけが厳しく、お子さんの意見が無視されやすい

■血糖値の乱高下やミネラルの流出により、ストレスを感じやすくなる食事(甘い物・お菓子・清涼飲料水・コンビニフードなど)

こういった家庭でのストレスの蓄積に、

■入学・転校など、環境の変化

■友達とのいざこざ

■学校の先生が合わない

などのキッカケが重なることで、チックが出やすくなります。

 

チックは緊張状態が続いていることの証拠とも言え、安らぎの場であるはずの家の中がガタガタしていたり、不安を感じる場所になっている可能性が考えられます。

ですから、お子さんのチックを改善したい場合は、

■お父さんやお母さんがストレス解消をする

■ご家族の基本的な体調管理(しっかり寝る、栄養のあるものを食べる、適度な運動、スマホを触り過ぎない)をする

■家族でゲームをしたり遊んだり、一緒に笑う、楽しむ時間を作る

■できるだけ家で手作りしたご飯を食べ、甘い物や出来合いのものを減らす

といったことがカギになってきます。

 

大人のチック症も、基本的には同じことが言えます。

■趣味や遊びなど、楽しく過ごす時間を増やす

■睡眠やゴロゴロするなど、リラックスの時間を死守する

■頭の中で嫌なこと・仕事・問題・心配などをリピートしない

■自分を追い詰めるような考えグセ(完璧主義・自己嫌悪など)に気づき、別のことを考える

■身体にとって必要な栄養をとり、甘い物やジャンクフードなどのエンプティカロリーを減らす

といったことで、対策を立てていけます。

 

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※あくまで健康豆知識であり、内容を保証するものではありません