福岡市早良区 イップスの克服法


イップスにはどのような克服法があるのか?

イップスはあまり耳にすることのない言葉ですが、ゴルフや野球など様々なスポーツの世界ではよく知られている言葉です。
試合中の緊張や不安などの心理的問題が、震えや筋肉の硬直などといった身体的症状を引き起こして、運動が阻害され通常のパフォーマンスが発揮できない状態です。
ただ、こうした一般的な解釈は拡大解釈されすぎているという専門家も多くて、言葉が独り歩きしているといった感覚もあります。
また近年では神経症ではなくて、同一動作の過度な繰り返しで生じてしまう大脳皮質の変化が原因となる運動障害といった考え方もされているのです。
どういうことかというと、同じ動きを繰り返し過ぎて脳が変化し感覚が混乱してしまうということで、心理的なものとは関係のない状態というものです。
このように研究と現場によって見解にはかなりの違いがみられるので、一概に結論付けても仕方ありませんが、情報として知っておいたほうが良いといえます。

では、どのような克服法があるのかというと、まず1つ目は心理的な問題に克服するメンタルトレーニング技法の習得です。
極度の緊張が原因なら、その緊張自体を克服するためのリラクセーション技法や、緊張の原因に克服するためのイメージ想起をトレーニングすると克服できるようになります。
具体的には、緊張状態をやわらげるために腹式呼吸などを行ってリラックスする技法だったり、言葉やイメージを用いて暗示・笑顔をつくったりと人によって様々なやり方があるのです。
ですから専門家と一緒に最適なリラックス方法を探すのがベストといえます。
2つ目は新しい動きの導入など練習方法の多様化で、指の独立性を高める訓練をすることが改善に役立つという研究結果があります。
これはイップスと同様の症状と考えられるジストニア症状のあるピアニストとギタリストに対して、1年程度継続したところ症状に改善が見られたというものです。
そのエクササイズというのは、指を伸展させると共に一本一本別々にメトロノームのリズムに合わせて動かすというものです。
これは、原因に関する研究結果から考えられているもので、ひとつの有効な手段になる可能性はあります。

ただ、先にも触れましたが現在でもイップスの原因や克服法については研究段階です。
そういった段階ですが予防や治療には、とにかく同一の動きを繰り返すといった機械的な練習ではなくて、ひとつプレーに対して多様な方法でアプローチしていくことがベストといわれています。
しかし、野球には適していても全てのスポーツに適していることではありませんし、応用されているわけでもないのです。
ただ克服法になる可能性は十分に考えられることなので、ひとつの参考として捉えておくと良いでしょう。
しかし原因が同一動作の過度な繰り返しと考えられているので、パッティングが上手くいかないからといって、同じ練習を焦って繰り返すことは逆効果になると理解しておく必要があります。

 

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※あくまで健康豆知識であり、内容を保証するものではありません