てんかんと整体|福岡市で「発作の不安・体の緊張・睡眠の乱れ」に向き合う専門院

【結論から言うと】
てんかんは脳の神経細胞の過剰な電気活動によって起きる疾患であり、整体で「治す」ことはできません。しかしてんかんのある方の体には、慢性的な過緊張・睡眠の不安定さ・自律神経の乱れ・発作への予期不安からくる体の硬直が重なっていることが多くあります。整体でこれらの「体の状態」を整えることで、抗てんかん薬による医療的治療と並行しながら、日常の生きにくさを軽くするサポートができます。福岡市でてんかんのある方と向き合ってきた経験から、体へのアプローチが生活の質を変える場面を多く見てきました。

てんかんとは何か——「脳の嵐」が体に与える影響

てんかんとは、脳内の神経細胞が突然異常な電気活動を起こし、発作を繰り返す慢性疾患です。日本では約100人に1人がてんかんを持つとされており、決して珍しくない疾患です。

発作の形はさまざまです。全身がけいれんする「強直間代発作」・意識が一時的に途切れる「欠神発作」・体の一部がピクッとする「ミオクロニー発作」・ぼーっとして自動的な動作をする「複雑部分発作」など、発作の形は人によって大きく異なります。

てんかんの診断・治療は神経内科・脳神経外科・小児神経科(子どもの場合)の専門医が担います。抗てんかん薬による薬物療法が治療の中心であり、適切な薬物療法で約70%の方が発作をコントロールできます。整体はこの医療的治療の代わりにはなりません。薬を自己判断で減薬・中断することは非常に危険であり、必ず担当医の指示に従ってください。

なぜてんかんがあると「体が辛い」のか——発作の恐怖が体を固める

てんかんのある方が抱える辛さは、発作そのものだけではありません。「また発作が来るかもしれない」という予期不安が、体を慢性的に緊張させます。人前・電車の中・職場・入浴中——いつ・どこで発作が来るかわからない恐怖が、体のアクセル(交感神経)を常に踏み続ける状態を作ります。

整体の現場でこれまで多く見てきたのは、てんかんのある方の体に深い過緊張が蓄積しているパターンです。特に首・肩・後頭部・横隔膜の緊張が強く、呼吸が浅い状態が定着しています。薬で発作がコントロールされていても、体の緊張は残り続けます。

てんかんのある方の体に多い共通パターン

  • 頸椎・後頭部の慢性的な過緊張(頭が重い・頭痛が続く)
  • 呼吸が浅い・胸式呼吸が定着している(副交感神経が働きにくい状態)
  • 睡眠の質が低い・寝つけない・夜中に覚醒する
  • 抗てんかん薬の副作用(眠気・だるさ・集中力の低下)が日常に重なる
  • 発作後の倦怠感(発作後は体が鉛のように重くなる)
  • 予期不安からくる外出制限・社会的な孤立感

これらは発作のコントロールとは別に、体の状態として変えられる部分です。「薬で発作は減った。でも毎日の辛さが変わらない」という方に、整体のアプローチが力を発揮できる領域があります。

整体がてんかんのある方にできること——3つのアプローチ

①体の慢性的な過緊張を解いて「安全モード」に切り替える

てんかんのある方の体は、発作への警戒から常に「緊急モード」にあります。脳が「また発作が来るかもしれない」という信号を出し続けると、体の筋肉はその準備のために収縮し続けます。この慢性的な過緊張が頭痛・肩こり・疲れやすさの主な原因です。整体で全身の筋肉・筋膜の緊張をほぐすことで、体が「今は安全だ」という状態に入りやすくなります。

②自律神経を整えて発作を起こしにくい体の条件を整える

睡眠不足・過労・強いストレス・自律神経の乱れは、てんかん発作の引き金になることが知られています。自律神経とは体のブレーキ(副交感神経)とアクセル(交感神経)のことです。ブレーキが効かない状態では、睡眠の質が低下し・体の回復が進まず・発作が起きやすい体の条件が整います。整体で骨盤・脊柱・頭蓋を整えることで副交感神経の通り道が開き、体が回復モードに入りやすくなります。

③東洋医学的なアプローチで体の深部を整える

東洋医学では、てんかん(癲癇)を「痰火擾心(たんかじょうしん)」——痰(体内の病理的な粘液)と火(体内の過剰な熱)が心(精神・意識)を乱す状態——として捉えます。体内の流れが滞ることで脳への影響が生じる、という視点です。経絡(エネルギーの通り道)を整えるアプローチと骨格調整を組み合わせることで、体の深部から状態を安定させるサポートができます。

実際に変化を感じた方の声(3つのケース)

※ 効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。てんかんの診断・治療には神経内科・脳神経外科などの専門医への受診が必要です。整体は医療的治療を補完するものです。薬の自己判断による中断・減薬は非常に危険です。必ず担当医の指示に従ってください。

【CASE 01】30代女性・側頭葉てんかん・薬でコントロール中|予期不安・頭痛・睡眠障害

「薬で発作は3か月に1回程度に減ったが、『また来るかも』という不安が一日中続いている。頭痛がほぼ毎日あり、眠りも浅い。薬の眠気で昼間がだるく、仕事の集中力が続かない」とのことでした。神経内科の担当医に整体通院を報告した上でご来院いただきました。

後頭部・頸椎に著しい緊張があり、横隔膜も過緊張状態でした。月3回の施術を継続した結果、2か月後に「頭痛が週1〜2回程度に減った」「睡眠薬なしで眠れる夜が増えた」という変化が出ました。「発作への不安は変わらないけど、体が楽になったぶん気持ちに余裕が出た」という言葉が印象的でした。

【CASE 02】10代男性・小児てんかん(両親同伴来院)|発作後の倦怠感・体の硬さ・集中力の低下

「てんかんの薬を飲み始めてから、体がだるくて学校に集中できない。週1回程度の発作があり、発作後は半日〜1日寝込んでしまう。体全体がガチガチに固まっている」とご両親が相談に来られました。

全身の筋肉が非常に固く、特に肩甲骨・胸椎・後頭部の連動性が低下していました。月4回の施術を3か月継続した結果、「発作後の寝込む時間が半分以下になった」「体の硬さが取れたと本人が言っている」という変化が出ました。学校での集中力についても「以前より続くようになった」とご両親から報告をいただきました。

【CASE 03】50代男性・症候性てんかん(脳梗塞後)|体の左右差・こわばり・疲れやすさ

「脳梗塞の後遺症でてんかんが出るようになった。左半身のこわばりと疲れやすさが続いており、リハビリは続けているが体の辛さが変わらない」とのことでした。神経内科・リハビリ担当医への確認を得た上で来院されました。

左右の筋肉・骨格の非対称が著しく、左側の緊張が右側の3倍ほどありました。骨盤・脊柱の左右バランスを整えるアプローチと、東洋医学的な気血の流れを整えるツボへのアプローチを組み合わせました。5回の施術後に「左半身のこわばりが少し和らいだ」「疲れ方が以前の8割程度になった」という変化が出ました。「リハビリと整体を両方続けることで、相乗効果がある気がする」という言葉をいただきました。

※ 上記はあくまで個人の体験であり、同様の結果を約束するものではありません。てんかんの治療は担当医の指示を最優先にしてください。

てんかんの施術で絶対に守っていること——安全のための原則

てんかんのある方への整体は、安全への配慮が通常以上に必要です。当院で絶対に守っている原則をお伝えします。

施術中に発作が起きた場合の対応を、施術前に必ず確認します。発作の種類・持続時間・発作前の前兆(アウラ)の有無・発作時の対応方法を事前に把握しています。施術中に前兆を感じた場合はすぐにお声がけいただくよう伝えています。

頸椎への強い矯正操作は行いません。頸部への強い操作は脳への血流に影響するリスクがあります。てんかんのある方には特に、頸椎への強制的な矯正は一切行わず、やさしい筋肉のリリースのみで対応します。

施術台からの転落リスクに配慮します。発作が突然起きた場合に備え、施術台の高さを低く設定し・施術中は必ず近くにいる体制を維持します。

発作直後の来院は施術を行いません。発作後は脳が回復過程にあり、施術による刺激がよい影響をもたらさないことがあります。発作後24〜48時間は施術を見合わせることをお勧めしています。

てんかんと睡眠——睡眠不足が発作を引き起こす理由

睡眠不足はてんかん発作の最大の引き金の一つです。睡眠中に脳の神経活動が整理・修復されますが、睡眠が不足するとこのプロセスが不完全になり、神経細胞の過剰な興奮が起きやすくなります。「夜更かしした翌日に発作が出やすい」という経験を持つ方が多くいます。

整体で自律神経のブレーキを整えることで、睡眠の質が改善するケースが多くあります。「施術の夜は深く眠れた」という声は、てんかんのある方からも繰り返し聞いてきました。施術後の深い眠りが積み重なることで、発作を起こしにくい体の条件が整っていきます。

てんかんのある方の睡眠を守るための習慣

  • 毎日同じ時間に就寝・起床するリズムを作る(脳のリズムを安定させる)
  • 就寝前1時間はスマートフォン・テレビを避ける(脳への刺激を減らす)
  • 22時〜23時には就寝できるリズムを目標にする
  • 週末の寝すぎ・寝だめは避ける(リズムが崩れて発作リスクが上がる)

てんかんと自律神経——発作を起こしにくい体を作るために

自律神経の乱れはてんかん発作の重要な誘発因子の一つです。強いストレス・過労・体温の急激な変化・過換気(呼吸が速くなりすぎる状態)は、自律神経を乱して発作リスクを高めます。

東洋医学では、自律神経の乱れを「気の流れの滞り」と捉えます。特に「肝(かん)」——感情・気の流れのコントロールを担う臓腑——が不安定になると、気が突き上がるように体を乱し、脳への影響が出やすくなります。整体での骨格調整と肝に関連するツボへのアプローチを組み合わせることで、気の流れを安定させ、発作を起こしにくい体の条件を整えます。

呼吸も重要な要素です。過換気(呼吸が速くなりすぎる状態)は、脳内の二酸化炭素濃度を低下させて神経の興奮を高めます。整体で横隔膜の緊張をほぐし、腹式呼吸の習慣を整えることが、発作の誘発リスクを下げる体のケアになります。

てんかんと薬——抗てんかん薬の副作用と体への影響

抗てんかん薬は発作のコントロールに不可欠ですが、副作用として眠気・だるさ・集中力の低下・ふらつき・体重変化などが生じることがあります。これらの副作用が日常生活への影響を大きくしていることが、てんかんのある方の「体の辛さ」の一因です。

整体は抗てんかん薬の副作用そのものを取り除くことはできません。しかし、副作用によってさらに悪化した体の緊張・疲労・自律神経の乱れにアプローチすることで、「副作用の辛さの総量」を減らせる部分があります。「薬は変えたくないが、体の辛さを少しでも軽くしたい」という方に、整体が補完的に機能します。

薬の変更・減薬を整体の効果として期待する方が来院されることがありますが、薬の調整は必ず担当医の判断で行われるものです。整体で体の状態が安定してきたことを担当医に報告し、医師の判断のもとで薬の調整を検討するという順序が正しいアプローチです。

てんかんと精神的な負担——「発作の恐怖」と「社会的な制限」

てんかんのある方が抱える辛さの大きな部分は、発作そのものよりも「発作への恐怖」と「社会的な制限」から来ています。運転免許の制限・一部の職業への就業制限・入浴時の注意・高所作業の禁止——これらの制限が積み重なり、自由が失われていく感覚が精神的な消耗を生みます。

「また発作が来るかもしれない」という予期不安は、外出を制限し・人間関係を縮め・自己肯定感を低下させます。この心理的な消耗が体の緊張をさらに深め、体の辛さが増すという悪循環が生まれます。

整体の施術の中で「体のことを話せる場所」として機能することが、この悪循環を緩めるきっかけになることがあります。「発作の不安を話せる場所がほとんどない」という方が多くいます。体に触れながら、その辛さを受け取ることが整体師の大切な役割だと思っています。

てんかんと医療機関の連携——整体はどこに位置するのか

てんかんの治療は必ず神経内科・脳神経外科・小児神経科の専門医が担います。抗てんかん薬による発作のコントロールが治療の中心であり、この薬物療法を整体が代替することは一切ありません。

当院での立ち位置は「医療的治療の補完」です。担当医の治療方針を尊重した上で、薬では届かない「体の緊張・自律神経の乱れ・睡眠の質の低下・発作後の回復」にアプローチします。整体に通い始めることは、必ず担当医に報告してください。「体の緊張をほぐすやさしい整体を受けたい」と伝えると、多くの専門医は特に問題なく了解してくれます。

初回に必ず確認すること——発作の種類と頻度・最後に発作があった日・使用中の薬の名前・発作の前兆(アウラ)の有無・発作時の対応方法・担当医からの制限事項。これらを把握した上で施術方針を立てます。

てんかんのある方が日常でできるセルフケア

①規則正しい睡眠リズムを守る

毎日同じ時間に起き・同じ時間に眠る。これだけで発作リスクを大幅に下げられます。スマートフォンのアラームを就寝時間にも設定して、就寝準備を始める習慣をつくることをお勧めします。

②腹式呼吸を習慣にする

過換気(速い呼吸)は発作の誘発因子です。1日3回・1回10呼吸の腹式呼吸(4秒吸って8秒かけてゆっくり吐く)を習慣にすることで、脳への過剰な刺激を抑えられます。

③ストレスの「出口」を意識的に作る

ストレスを体内に溜め込むと、自律神経が乱れて発作リスクが上がります。歩く・話す・書き出す・体をゆっくり動かす——感情と体のエネルギーを外に出す習慣を毎日持つことをお勧めします。

④体を冷やさない

東洋医学では冷えが「気の停滞」を招き、脳への影響が出やすくなると考えます。腰・お腹・足首の保温を日常的に意識してください。夏のクーラーによる体の冷えも、発作の誘発因子になることがあります。

てんかんのある子どもへの整体——保護者の方へ

子どもがてんかんと診断されたとき、保護者の方の不安は計り知れないものがあります。「学校でまた発作が起きたら」「成長に影響するのか」「いつまで薬を飲み続けるのか」——こうした不安を抱えながら毎日を過ごしている保護者の方が多くいます。

子どものてんかんへの整体では、発作そのものではなく「体の緊張・睡眠の質・発作後の回復の速さ」にアプローチします。抗てんかん薬の副作用によるだるさ・集中力の低下が、子どもの日常生活・学校生活に影響しているケースに対して、体の緊張を解くことで副作用の辛さを軽減できる部分があります。

子どもへの施術は、保護者の方が同席した状態で・子どものペースに合わせて進めます。強制は一切せず、「ここは安全だ」という感覚を積み重ねることから始めます。施術前に発作時の対応方法を保護者の方と必ず確認します。

よくある質問(FAQ)

Q. てんかんがあっても整体を受けられますか?

はい、受けられます。ただし安全のために、発作の種類・頻度・使用中の薬・発作時の対応方法を初回に確認した上で施術を行います。頸椎への強い矯正操作は行わず、やさしい手技のみで対応します。担当医への事前報告・確認をお勧めします。

Q. 整体でてんかんの発作が減りますか?

整体で発作そのものを直接減らすことはできません。整体が貢献できるのは、発作の誘発因子である「睡眠の質の低下・自律神経の乱れ・慢性的なストレスによる体の緊張」を整えることです。これらが改善されることで発作が起きにくい体の条件が整うケースを多く見てきましたが、直接的な発作の減少は担当医の薬物療法が担います。

Q. 施術中に発作が起きた場合はどうなりますか?

施術前に発作の種類・前兆(アウラ)・対応方法を確認しており、万が一発作が起きた場合でも適切に対応できる準備をしています。施術台からの転落防止・発作中の安全確保・必要に応じた救急要請の手順を常に準備しています。「施術中に何かあったら」という不安がある方は、初回に詳しくお伝えください。

Q. 薬を飲んでいますが、整体と一緒に受けても大丈夫ですか?

はい、抗てんかん薬を服用中でも整体は受けられます。使用中の薬の名前を初回にお聞きするのは、薬の影響で体の反応が変わる場合があるためです。薬の中断・変更は一切推奨しません。担当医の薬物療法を続けながら、体の状態を整えるサポートを行います。

Q. 発作後すぐでも施術を受けられますか?

発作後24〜48時間は施術を見合わせることをお勧めします。発作後は脳が回復過程にあり、施術による刺激が体に負担をかけることがあります。発作後の状態がある程度落ち着いてからご来院ください。

Q. 子どもでも施術を受けられますか?

はい、対応しています。小児てんかんのある子どもへの施術も多く行ってきました。保護者の方が同席した状態で・子どものペースに合わせて進めます。強制は一切しません。小児神経科・小児科担当医への確認を先に行ってください。

Q. 何回くらいで変化を感じますか?

個人差がありますが、多くの方が3〜5回の施術で「体が少し楽になった」「睡眠の質が変わった」という変化を感じ始めます。てんかんのある方の体は深い緊張が蓄積しているため、3か月を一つの目安として継続的にご来院いただくケースが多くあります。

Q. てんかんと他の疾患(自律神経失調症・うつ病)を合わせ持っています。対応できますか?

はい、対応しています。てんかんのある方は不安障害・抑うつ・偏頭痛・睡眠障害を合わせ持つケースが多くあります。体の状態を一つのシステムとして整えるアプローチで、複数の状態に同時にアプローチします。各疾患の担当医への整体通院の報告をお願いしています。

Q. てんかんのある方の家族(介護者)が疲れ果てています。来院できますか?

はい、ぜひご来院ください。てんかんのある家族を支える介護者・保護者の方の消耗は非常に大きいものがあります。「いつ発作が起きるか」という緊張の中で過ごす毎日が、介護者自身の体と心を消耗させます。支える側の体を整えることが、結果として当事者へのケアの質を上げることにつながります。介護者の方のご来院も歓迎しています。

Q. 福岡市のどのエリアから通えますか?

博多区・中央区・早良区・西区・城南区・南区・東区、福岡市内全エリアからご来院いただいています。体調によって来院が難しい日もあるため、予約の変更・キャンセルには柔軟に対応しています。糟屋郡・春日市・大野城市など近郊からのご来院も多くあります。

てんかんと「発作の記録」——体の状態を知ることが発作管理につながる

てんかんのある方に担当医から勧められることの一つが「発作日誌」の記録です。発作が起きた日時・前兆の内容・発作の種類と持続時間・発作前日の睡眠や体調——これらを記録することで、自分のフレアのパターンが見えてきます。

整体の現場から気づいたことがあります。発作が起きる前には、体の特定の部位に緊張が増している方が多くいます。「発作の2〜3日前から首が異常に張る」「後頭部が重くなる感覚がある」——これらは体が発作の前に発しているサインです。この「体のサイン」を施術の中で一緒に確認し、発作の前兆として担当医に報告することで、発作管理の精度が上がるケースがあります。

整体は発作の予測をするものではありませんが、「体の変化を丁寧に見る」という視点から、担当医への情報提供を補完する役割を担うことができます。

てんかんと福岡市の気候——気圧変化が発作に影響する理由

福岡市は台風の通り道であり、梅雨・夏の台風シーズンに気圧が大きく変動します。気圧の変化は自律神経に直接影響し、てんかんの発作リスクを変動させることが報告されています。「台風が近づくと発作が出やすい」「低気圧の日は体が不安定になる」という経験を持つ方が福岡市の患者さんに多く見られます。

気圧変化への体の耐性を高めるには、自律神経を日頃から安定させておくことが最も有効です。整体で自律神経の通り道を整え・睡眠の質を安定させることで、気圧変化に対する体の過反応を和らげられるケースを多く見てきました。台風シーズン前・梅雨入り前に施術を受けて「今年は台風の影響が例年より小さかった」という変化を感じる方が一定数います。

てんかんと仕事——職場での不安と体のケアの両立

てんかんのある成人の方が抱える現実の一つが、仕事における不安です。職場への告知の問題・発作が起きたときの対応・集中力の維持——これらが日々の大きなストレスになります。

職場でのストレスが自律神経を乱し、それが発作リスクを高めるという悪循環があります。整体でストレスによる体の緊張を定期的にリセットすることは、仕事を続けながら発作管理をするための「体のメンテナンス」として機能します。「仕事のストレスが高い週は施術に来て、体を一度リセットする」という使い方が、継続的に通われている方に多くあります。

てんかんのある方の就労支援については、障害者就労支援センター・ハローワーク・医療機関のソーシャルワーカーへの相談もお勧めします。整体はあくまで体のケアの一つとして、これらの支援と並行して活用してください。

てんかんと東洋医学的セルフケア——毎日できる「体の土台」を整える習慣

東洋医学的な視点から、てんかんのある方に特にお勧めしている日常ケアをお伝えします。これらは整体の効果を日常で持続させるための橋渡しとして機能します。

百会(ひゃくえ)というツボは頭頂部にあり、脳への気の流れを整えると言われています。入浴中や就寝前に指の腹でやさしく10秒圧迫するケアが、頭部の気の滞りを和らげます。ただしツボへの強い刺激は脳への刺激になる可能性があるため、あくまでやさしく・軽くが原則です。

足三里(あしさんり)は膝の少し下の外側にあるツボで、脾胃(消化器)と体全体の気を補います。消化器を安定させることは、抗てんかん薬の副作用(胃腸への影響)の軽減にもつながります。入浴後に指の腹でやさしく押すことをお勧めしています。

湧泉(ゆうせん)は足裏の中央付近にあるツボで、腎(体の根本のエネルギー)を補い、体を落ち着かせる働きがあります。就寝前に足裏をやさしくさするだけでも、副交感神経が優位になりやすくなります。

20年間、てんかんのある方の体に触れて感じてきたこと

てんかんのある方の体に触れたとき、最初に感じるのは「全身がいつも構えている」という緊張のパターンです。いつ発作が来るかわからない日々を過ごすなかで、体は無意識のうちに「発作に備えた構え」を作り続けています。肩・後頭部・横隔膜が常に収縮し、呼吸が浅く、体の芯が冷えている状態です。

その緊張が施術の中で少しずつほぐれていくとき、何かが解放されるように涙が出る方がいます。「体がやっと休んでいい場所を見つけた」という感覚だと思っています。発作への恐怖を誰かに話せる場所が少ない中で、施術を通じてその重さを少し降ろせる時間になれたら——そういう整体院でありたいと、20年間思い続けてきました。

てんかんに関するよく検索されるキーワードへの回答

「てんかん 整体 福岡」「てんかん 体のケア 福岡市」「抗てんかん薬 副作用 体が辛い」「てんかん 睡眠 自律神経」「てんかん 発作後 倦怠感」——これらのキーワードで検索している方へ、率直にお伝えします。

整体はてんかんを治しません。しかし、担当医の薬物療法と並行しながら、慢性的な体の緊張・自律神経の乱れ・睡眠の質を整えることで、毎日の辛さを変えることができます。発作の安全管理を徹底した上で、やさしい手技でのケアを提供しています。福岡市でてんかんの体のケアを探しているなら、ぜひ一度ご相談ください。

まとめ——てんかんと長く付き合いながら、体を楽にしていきたい方へ

てんかんという診断を受けたとき、多くの方が「これからの人生がどう変わるのか」という不安を抱えます。発作の恐怖・社会的な制限・薬を飲み続ける生活——これらと向き合いながら毎日を過ごすことは、体だけでなく心にも大きな負荷をかけます。

「薬は飲んでいる。でも毎日の辛さが変わらない」「発作への恐怖で外出できない」「体が常に緊張している感覚がある」——そういった声を、これまで多く聞いてきました。整体はてんかんを治しません。しかし、体の緊張を解き・自律神経を整え・睡眠の質を改善することで、同じ疾患を持ちながらでも毎日の辛さの総量を変えられます。

てんかんの診断・治療・管理は必ず専門医(神経内科・脳神経外科)が担います。整体はその補完として体の土台を整えるサポートをします。まず担当医の治療を最優先に、その上で体のケアを並行したい方に、当院は力を尽くします。

こんな方に、ぜひ一度来ていただきたいと思っています。

  • てんかんの診断があり、薬でのコントロール中でも毎日の体の辛さが続いている方
  • 発作への予期不安で体が常に緊張している方
  • 抗てんかん薬の副作用(眠気・だるさ)が日常に重なって辛い方
  • 睡眠の質が低く、発作が起きやすい体の条件を改善したい方
  • 発作後の倦怠感・回復の遅さに悩んでいる方
  • 担当医に通いながら、体のケアも並行して行いたい方
  • 子どものてんかんによる体の緊張・睡眠の乱れが気になる保護者の方

てんかんと付き合いながら、体を楽に保つ方法を一緒に探していきましょう。「整体に行っていいのかわからない」という方は、まずお電話でご状況をお聞かせください。体の状態を確認した上で、安全にできることとできないことを正直にお伝えします。福岡市でてんかんの体のケアを探しているなら、ぜひ一度ご相談ください。


【院長プロフィール】
整体師・東洋医学研究家。整体施術歴20年。福岡市を拠点に、てんかん・神経系疾患・慢性疲労を抱える方への体のケアを専門とした施術を提供している。神経内科・脳神経外科との連携を重視し、発作の安全管理を徹底した上で体の緊張・自律神経・睡眠へのアプローチを行う姿勢を20年間貫いてきた。延べ25,000名以上の施術経験を持ち、東洋医学の痰火擾心理論と現代整体の統合によって、てんかんのある方の体の深部の状態を整える独自のアプローチを提供している。「発作の恐怖と向き合いながら生きる辛さ」を体から理解し、一人ひとりに向き合い続けている。近しい人がてんかんと長年向き合う姿を見てきた経験から、「体が楽になること」が当事者の人生の質をどれほど変えるかを深く感じてきた。


【重要なご案内】本記事は一般的な健康情報の提供を目的としており、医学的な診断・治療を行うものではありません。てんかんの診断・治療・管理には神経内科・脳神経外科・小児神経科など専門医への受診が必要です。抗てんかん薬の自己判断による中断・減薬は発作の重積状態を引き起こす危険があります。必ず担当医の指示に従ってください。当院の施術は医療行為ではなく、専門医との連携を重視しています。発作直後・フレア中・医師から安静の指示がある場合は施術前に必ず担当医に確認してください。