夏のうつ・気分の落ち込みが長引く本当の理由|福岡市の整体と東洋医学から身体を整える

結論から言うと、夏に気分の落ち込みが強まる背景には、暑さによる体の消耗・エアコンとの寒暖差による自律神経の乱れ・睡眠の質の低下という三つの要因が重なっています。夏バテとは異なる「夏のうつ」は、体の緊張を丁寧にゆるめ、回復しやすい土台を整えることが、気分が落ち着きやすくなる第一歩です。

福岡市の常若整骨院には、毎年7月前後になると「夏になるとやる気が出ない」「エアコンの部屋から出たくない」「食欲も気力も全部消えた」という方が増えます。気分が落ちている自分を「弱い」「怠け者だ」と責める方も多くいますが、それは違います。夏という季節が、体に与える負荷はそれほど大きいのです。

この記事では、夏のうつ・気分の落ち込みがなぜ起きるのか、整体や東洋医学の視点からどのように体を整えていけるのかを、できるだけわかりやすくお伝えします。

なぜ夏のうつ・気分の落ち込みは長引くのか

うつというと、冬のイメージを持つ方が多いかもしれません。秋から冬にかけて気分が沈み、春になると回復するという季節性のうつは広く知られています。しかし夏にも同様に、特定の季節に気分が落ちやすくなる状態があり、「夏季うつ」と呼ばれています。6月から9月にかけて症状が強まり、秋になると落ち着くという繰り返しのパターンを持つ方が、実は少なくありません。

夏に気分が落ち込みやすくなる理由は、いくつかの要因が同時に重なることにあります。一つひとつは大したことがなくても、重なると体のバランスを大きく崩します。

まず、暑さそのものが体に与える消耗が相当なものです。体温を一定に保つために、体は常に汗をかき、心臓は休みなく血液を全身に送り続けています。この「体温調節」の作業は目に見えませんが、膨大なエネルギーを使い続けています。炎天下で少し動いただけで疲れ果てるのは、この消耗が原因です。暑い日が続くと、体は知らず知らずのうちにエネルギーを使い果たし、精神的な余裕まで失われていきます。「何もしていないのに疲れた気がする」「気力がわかない」という訴えは、体の消耗が先にあることが多いのです。

次に、エアコンと外気温の寒暖差が自律神経に大きな負担をかけます。日本の夏は屋外が35度を超える猛暑になる一方、室内のエアコンは20度台まで冷やされていることが珍しくありません。この寒暖差が一日に何度も繰り返されると、体のアクセルとブレーキ(交感神経と副交感神経)は切り替えに追われ続けます。何度も切り替えを求められた自律神経は疲弊し、最終的にうまく切り替えられなくなります。「朝から体が重い」「夜になっても気が張ったまま眠れない」という状態は、この自律神経の疲弊から来ていることが多くあります。

睡眠の質の低下も、夏のうつを深刻にする大きな要因です。気温が高い夜は深い眠りに入りにくく、体が本当に回復する時間が確保できません。睡眠中に体は翌日のエネルギーを補充し、感情の調節に関わる神経物質(セロトニンなど)を整えます。眠れない夜が続くと、気分の調整がうまくいかなくなり、不安感や落ち込みが強まります。「眠れた日は少し気分がいい」という方が多いのは、このためです。

さらに、夏は食欲が落ちやすく、栄養の偏りが生まれやすい季節です。暑さで食欲がなくなり、冷たいそうめんやアイス、冷たい飲み物だけで過ごす日が続くと、消化機能が低下し、体の燃料となる栄養素が十分に補われなくなります。気力の元となるエネルギーが不足すると、体だけでなく気分にも影響が出てきます。体の不調が気分に影響し、気分の落ち込みが体の回復を妨げるという悪循環が起きやすい季節、それが夏です。

夏バテと夏のうつは、重なる部分もありながら性質が違います。夏バテは体の疲労・食欲不振・だるさが中心であり、十分な休息と栄養で比較的早く回復します。夏のうつは、気分の落ち込み・意欲の消失・何も楽しめない・罪悪感・不安感といった精神的な変化が前面に出ます。2週間以上、ほぼ毎日続くような状態であれば、医療機関への相談を検討してください。

夏うつが起きやすい人の特徴

施術を通じて感じることですが、夏に気分の落ち込みが強まる方には、いくつかの共通した傾向があります。

一つは、真面目で責任感が強い方です。暑くても「休んではいけない」「頑張らなければ」と自分に圧をかけ続けることで、体のアクセルが踏まれっぱなしになります。体が疲弊していても気力で動き続けようとするため、ある日突然「動けない」「気力がゼロ」という状態になりやすいのです。

二つ目は、室内にこもりがちな方です。エアコンの効いた室内で長時間過ごすと、体は動かず、適度な発汗も起きません。夏の暑さを外で感じる機会がないと、体温調節の機能が鈍り、少しの環境変化で体のバランスが崩れやすくなります。

三つ目は、睡眠のリズムが乱れやすい方です。夏は日が長く、夜遅くまでスマホを見る時間が増えがちです。睡眠リズムが崩れると、体内時計が狂い、気分のリズムも乱れます。毎年夏になると繰り返すパターンがある場合は、この睡眠リズムの乱れが根本にあることが多くあります。

四つ目は、冷たいものを摂りすぎる傾向がある方です。暑いからといって冷たい飲み物やアイスを毎日大量に取ると、消化機能が低下します。東洋医学では、消化を司る「脾(ひ)」が弱ると気力の元となるエネルギーが作られにくくなると考えます。食べているのに体に入ってこない、という状態です。

夏のうつ・気分の落ち込みと整体の関係

「うつに整体が関係するのか」と疑問に思う方もいるかもしれません。整体は骨格のゆがみや筋肉の張りを整える施術ですが、体の緊張がゆるまることで自律神経の働きが安定しやすくなる、という関係があります。

筋肉と神経は深くつながっています。特に、首の後ろから肩・背中にかけての筋肉が慢性的に緊張していると、自律神経の通り道である脊髄への影響が出やすくなります。緊張した筋肉は、自律神経のアクセル側(交感神経)を優位にし続けます。体がリラックスしにくくなり、夜になっても眠りが浅く、朝には疲れが残ったまま目が覚めるという状態につながります。

整体によって体の緊張がゆるんでいくと、副交感神経が働きやすくなります。深い呼吸が自然に出るようになり、眠りの質が少しずつ変わりはじめることがあります。「施術後、ぐっすり眠れた」「体が軽くなった気がする」という変化を感じる方が多くいます。気分の落ち着きに変化を実感するには、個人差があり時間がかかりますが、体の緊張が抜けていくことで回復しやすい土台が整っていきます。

整体は医療行為ではなく、精神的な症状に直接作用するものではありません。うつや気分の落ち込みが強い場合は、必ず医療機関を受診することが大前提です。整体は、医師の治療と並行して体の回復を支えるという立場で関わります。

福岡市で整体を探す人が知っておくべきこと

「気分が落ち込んでいるので整体に行ってみたい」と思っても、どこを選べばいいかわからないという方が多くいます。福岡市内にも多くの整体院がありますが、選ぶときにいくつか確認するといい点があります。

まず、カウンセリングに時間を取っているかどうかです。体の施術だけでなく、今の生活習慣・睡眠・食事・ストレスの状況について丁寧に聴いてくれる院かどうかを確認してください。夏のうつ・気分の落ち込みのような状態では、体の状態だけでなく日常の背景が施術の方向性に深く関わります。話を聴かずに体だけ触る院では、根本的なサポートにつながりにくいのです。

次に、効果について断定的な表現を使う院には注意が必要です。「整体でうつが消える」「必ずよくなる」という言葉は、個人差の大きい精神的な不調に対しては不誠実な表現です。整体の役割を正直に伝え、必要に応じて医療機関への受診を勧めるような院のほうが、誠実に関わっている証拠です。

また、東洋医学的な視点を持っているかどうかも一つの判断材料になります。夏のうつには、内臓の疲れやエネルギーの偏りが関わっていることがあります。体全体から状態を観る視点を持つ院は、症状の表面だけでなく根本に近い部分へのアプローチができます。

常若整骨院の考え方

常若整骨院(福岡市)では、体の施術とカウンセリングをセットで行っています。体と心は切り離せないという立場から、施術だけで終わることをしていません。

夏のうつ・気分の落ち込みで来院される方の多くは、「なぜこうなっているのか自分でもわからない」「頑張ろうとしても体がついてこない」という状態にあります。この状態のまま体だけ触っても、変化には限りがあります。どんな生活を送っているか、睡眠はどうか、食事の内容は、日常のストレスは何か。こうした情報を丁寧に聴き取ることで、施術の質は大きく変わります。

施術では、体の緊張をゆるめることを中心に、自律神経の働きが安定しやすい状態をつくっていきます。気功的なアプローチも取り入れながら、体全体のエネルギーの流れを整えていきます。体の緊張がゆるむと、呼吸が自然と深くなり、体が少し軽く感じられるようになります。その変化が、気分に影響することがあります。

施術後には、日常でできるセルフケアをお伝えします。「来なければ何も変わらない」という状態をつくらないことが大切だと考えているからです。自分で自分の体を整える力を取り戻してもらうことが、長期的な回復の土台になります。施術歴20年、延べ25,000名を施術してきた経験から言えることは、体の緊張が深く抜けたとき、人は自分でも気づかなかった変化を感じはじめるということです。

東洋医学から見た夏のうつ・気分の落ち込み

東洋医学では、夏は「心(しん)」という臓が主役を担う季節とされています。ここでいう「心」は、心臓の機能だけでなく、精神・意識・思考・感情の安定にも深く関わる概念です。現代的に言えば、脳や神経系、感情のコントロールに相当します。

夏の暑さは、「暑邪(しょじゃ)」という外から入ってくる邪気として捉えられています。暑邪は上に向かう性質があり、心(精神の中枢)に影響を与えやすいとされます。心が暑邪の影響を受けると、精神が落ち着かなくなり、不安感・落ち込み・気力の低下・不眠・動悸といった症状が現れやすくなります。

さらに、夏は発汗量が多い季節です。東洋医学では「汗は心液(しんえき)」ともいわれ、汗を大量にかきすぎると心が消耗するとされています。汗とともに「気(き)=体のエネルギー」と「津液(しんえき)=体の潤い・水分」が失われていくと、「気陰両虚(きいんりょうきょ)」という状態になります。これが、夏の疲労感・気力のなさ・口渇・動悸・気分の沈みの根本にあると考えます。現代的に言えば、脱水と体力消耗による心身の枯渇状態です。

また、夏に冷たいものを取りすぎると「脾(ひ)」という消化を司る臓が弱ってきます。脾は、食べたものから気血(エネルギーと栄養)を作り出す臓です。脾が弱ると、食欲が落ちてエネルギーが補充できなくなり、思い悩みやすくなり、倦怠感が深まります。この「心脾両虚(しんぴりょうきょ)」の状態、つまり心と脾がともに弱った状態は、夏のうつ・気分の落ち込みによく見られるパターンです。

心が高ぶりすぎて熱を持った状態(「心火(しんか)」と呼ばれる)では、不眠・イライラ・動悸・口の渇きが出やすくなります。逆に、心と脾が消耗しきった状態では、深い落ち込み・何もする気が起きない・食欲がない・眠れない、という状態になります。夏のうつは、この二つのパターンが混在していることも多くあります。

参考になるツボ

神門(しんもん)は、手首の小指側、手首のしわの端にあるくぼみです。心の働きを整え、不安・不眠・気分の落ち込みにアプローチするとされるツボです。親指の腹でゆっくり押し、少し痛気持ちいい程度の圧で10〜15秒ほどキープします。左右どちらも行うと、よりよいとされています。

内関(ないかん)は、手首のしわから肘側へ指3本ぶん上、腱と腱のあいだにあります。自律神経のバランスを整え、動悸・不安感・気分の揺れにアプローチするとされるツボです。乗り物酔いにも使われることで知られていますが、気分の落ち着きにも関わるとされています。

三陰交(さんいんこう)は、内くるぶしの頂点から指4本ぶん上、すねの骨の後ろぎわにあります。気血の流れを整え、疲労・不眠・女性の不調に広く使われるツボです。入浴後など体が温まっているときに押すと、届きやすいとされています。

労宮(ろうきゅう)は、手を軽く握ったとき中指の先が触れる手のひらの中央あたりです。心の熱をゆるめるとされ、イライラ・興奮・緊張が強いときに使います。

ツボ押しは即効性を期待するものではなく、毎日少しずつ続けることで、体が整いやすい状態に近づくための習慣として取り入れるものです。

自律神経と夏のうつの関係

自律神経は、体のアクセルとブレーキにたとえられます。交感神経がアクセル(活動モード)、副交感神経がブレーキ(休息モード)です。この二つが状況に応じてうまく切り替わることで、体の調節機能が保たれています。

夏は、エアコンと外気温の差が大きい環境の中で、自律神経は一日に何度も切り替えを求められます。屋内では冷え・屋外では猛暑という刺激が繰り返されると、切り替えに使うエネルギーが消耗し、最終的にどちらにも切り替えられない「中間の停滞状態」に陥ることがあります。

この状態では、夜になっても体がリラックスしきれず、朝になっても体が起き上がれないという症状が出ます。「だるいのに眠れない」「やる気はないのに頭だけ動く」「横になっていても疲れが取れない」という感覚も、この状態から来ていることが多くあります。

自律神経の乱れが続くと、睡眠ホルモン(メラトニン)の分泌リズムが崩れ、気分の調整に関わるセロトニンの産生が低下します。セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、不足すると不安感や落ち込み、些細なことへの過剰反応が起きやすくなります。夏のうつ・気分の落ち込みの深部には、このセロトニン不足がある場合が多いのです。

整体によって体の緊張をゆるめることは、副交感神経が働きやすい状態をつくる一助になります。体が「休んでいい」と感じられるようになると、眠りの質がゆっくりと変わりはじめます。眠れると、気分が少しずつ安定しやすくなる。体と気分の回復は、この土台からはじまります。

実際に多いケース

夏に気分が落ち込みやすい方には、いくつかの共通したパターンがあります。

仕事の合間に外に出るたびに体力を消耗し、夕方には気力がゼロになるというケースがあります。炎天下での移動が続く方や、屋外での仕事が多い方に見られます。日が落ちてから回復しようとしても、暑さで眠れず、翌朝にはすでに消耗した状態でスタートします。この繰り返しが続くと、「何もしたくない」「誰にも会いたくない」「外に出ることすら怖い」という状態になっていくことがあります。

室内に閉じこもってエアコンの冷気の中にいる時間が長くなり、体が冷えながらも動く気力がなくなるというケースもあります。デスクワーク中心の方や、家にいる時間が長い方に多く見られます。一見、体は涼しいのに気分は沈んでいるという状態は、冷えによる気の停滞と脾の弱りが関係していることがあります。動いていないのに疲れる、何もしていないのに罪悪感がある、という状態がこれに近いです。

毎年夏になると気分が落ちるというケースも少なくありません。「去年もそうだった」「一昨年もこの時期はしんどかった」と言う方は、夏季特有の自律神経の乱れが慢性化している可能性があります。毎年繰り返されるということは、体がその状態を「習慣」として覚えてしまっているとも言えます。繰り返しを少しずつ変えていくには、体の回復しやすい土台を整えることが根本的なアプローチになります。

3人の事例

40代・会社員の男性のケース

毎年7月になると気力がガクッと落ちるという方でした。外回りの仕事が多く、日中は炎天下での移動と室内のエアコンを繰り返す生活でした。「夏バテかと思っていたが、気分の沈みが夏の終わりまで続くのが毎年のパターン」とのことでした。仕事の効率が落ち、ミスが増え、「自分がダメになった気がする」という気持ちも出てきていたとのことです。

施術ではまず、首から肩・背中にかけての慢性的な緊張をゆるめることを中心に行いました。体の緊張が抜けはじめると、夜の眠りが少し深くなったと話してくれました。また、室温管理と朝の日光を少し浴びる習慣についても具体的に提案しました。数回の施術を経て、「前年よりは夏の終わりを待たずに少し動ける日が増えた」という言葉をいただきました。

効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

30代・子育て中の女性のケース

産後から体が十分に回復しないところに、夏の暑さが重なって気分が落ちていた方です。育児疲れと慢性的な睡眠不足の中で、「子どもに申し訳ない」「何も楽しめない」「自分だけ取り残されているような気がする」という気持ちが続いていたとのことでした。

カウンセリングの中で、ご自身が日常の中で体を休める時間をまったく取れていないことが明らかになりました。「休む」ことへの罪悪感が非常に強く、休んでいると「またダメな日を過ごした」と自分を責めてしまうというパターンもありました。施術で体の緊張をゆるめながら、「今日体を休めたのは、明日の自分と子どものため」という視点をお伝えしました。「体が少し楽になったら、気持ちにもほんの少し余裕が出てきた気がする」と話してくれた言葉が印象に残っています。

効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

50代・女性のケース

長年、夏になると気力が落ち、複数の医療機関にもかかってきたという方でした。「どこに行っても『ストレスですね』と言われるだけで、何も変わらなかった。もうどこに行けばいいかわからない」という状態で来院されました。「病院で異常がないと言われるのが一番つらい。でも、つらいのは本当のことなのに」という言葉がありました。

施術を進める中で、背骨の特定の部位に長年の緊張が蓄積していることがわかり、そこを丁寧にゆるめることを継続しました。また、冷たいものの摂りすぎと睡眠の不規則さについて、生活面での見直しをお伝えしました。「劇的にとはいかないけれど、体が少しずつ変わりはじめている感じはある。気分が完全にゼロになる日は、以前より少なくなった気がする」という言葉をいただきました。

効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

自宅でできるセルフケア

夏のうつ・気分の落ち込みに対して、日常の中でできることをいくつかお伝えします。どれも難しいことではなく、一つから始めてみてください。

首とお腹を冷やさない。エアコンの部屋では薄手のタオルや腹巻きでお腹をカバーするだけで、消化機能への負担が変わります。首はタオルを一枚巻くだけで、自律神経への刺激が軽減されます。冷えからくる気の停滞を防ぐために、内から外から体を守ることが大切です。

ぬるめのお湯に10〜15分浸かる。夏はシャワーだけで済ませがちですが、38〜40度のぬるめの湯に浸かることで副交感神経が優位になりやすくなります。湯に浸かりながら深呼吸を数回するだけで、体の緊張がゆるみやすくなります。寝つきに変化が出る場合があります。

寝る前の1時間、スマホの使用を減らす。気分が落ちているとき、つい深夜までスマホを見てしまう方が多くいます。画面から出るブルーライトが睡眠ホルモンの分泌を妨げ、眠りを浅くします。寝る前の1時間はスマホを伏せて、部屋を少し暗くするだけでも変わります。

深呼吸を3回はさむ。鼻からゆっくり吸って、口からゆっくり吐く。これを一日のうち何度か意識してはさむだけで、副交感神経が働きやすくなります。特に、気力が落ちていると感じたとき、まず深呼吸から始めてみてください。

自分を責めない。夏は体が消耗しやすい季節であり、気力が落ちることは体からのサインです。「怠けている」「弱い」と自分を追い詰めるよりも、「体が夏の負担に反応している」と捉え直すことが、回復の第一歩になることが多くあります。気分が落ちている自分に、少しだけやさしくしてみてください。

冷たいものを減らして、温かいものを一つ取り入れる。毎食完璧にする必要はありません。一日一回、温かいみそ汁やスープを取り入れるだけで、消化機能への負担が変わります。甘いものや冷たい飲み物を毎日大量に取る習慣がある方は、少しずつ減らしていくことを試みてください。

医療機関との連携について

夏のうつ・気分の落ち込みについて、整体は補完的な役割を担うものです。症状が強い場合、あるいは以下のような状態がある場合は、まず医療機関(心療内科・精神科)を受診してください。

受診を優先すべき状態の目安として、気分の落ち込みが2週間以上続いている場合、ほぼ毎日・一日中気分が落ちている場合、何も楽しめない・喜べない状態が続いている場合、希死念慮(死にたい・消えてしまいたいという気持ち)がある場合、急激に状態が悪化している場合、日常生活に大きな支障が出ている場合があります。

これらに当てはまる場合は、整体よりも医療機関への受診を最優先にしてください。整体は、医師の治療と並行して体の緊張をゆるめるサポートとして位置づけられます。服薬中の方は、担当医に整体を並行する旨を伝えた上でご相談ください。整体は医療行為ではなく、心療内科や精神科の治療に取って代わるものではありません。それぞれの専門性を組み合わせながら、回復しやすい環境を整えることが大切です。

FAQ・Q&A

夏うつと夏バテの違いはなんですか?

夏バテは体の疲労・だるさ・食欲不振が中心で、十分な休息と栄養で比較的早く回復する傾向があります。夏うつは、気分の落ち込み・意欲の消失・何も楽しめない・不安感といった精神的な変化が前面に出る点が違います。どちらも重なることがありますが、気分の変化が2週間以上続く場合は、心療内科への相談が安心です。

毎年夏になると気力が落ちます。これは異常ですか?

異常ではありませんが、「毎年繰り返す」パターンがある場合、夏季特有の自律神経の乱れが慢性化しているサインである可能性があります。体が毎年同じパターンを繰り返しているということは、その状態を「習慣」として覚えているとも言えます。体の回復しやすい土台を整えることで、繰り返しを少しずつ緩和できる場合があります。

うつと診断されていますが、整体に行っていいですか?

服薬中の場合は必ず担当医に確認した上でご来院ください。整体は精神科的な治療の代わりになるものではなく、体の緊張をゆるめるサポートとして並行することができます。「整体も並行したい」と担当医に相談し、了承を得た上でお越しください。

気分の落ち込みは整体でどのくらいで変わりますか?

個人差が大きく、一概には言えません。体の緊張が抜けてきた段階で、眠りが少し変わった・体が少し楽に感じるという変化を実感される方がいます。ただし、精神的な回復には時間がかかるのが自然であり、数回の施術で劇的に変わるというものではありません。長期的に体を整えていく視点で関わることが大切です。

エアコンは使わないほうがいいですか?

熱中症のリスクがあるため、エアコンを使わないことは逆に危険です。室温を26〜28度程度に保ち、冷やしすぎないことが大切です。体を局所的に冷やさないよう、腹巻きや薄手のカーディガンなどを活用し、冷房の風が直接体に当たらないよう工夫してください。

夏のうつに食事で気をつけることはありますか?

冷たいものの摂りすぎは消化機能を弱めます。アイスや冷たい飲み物を毎日大量に取ると、胃腸が疲れてエネルギーが補充されにくくなります。温かいスープやみそ汁を一食に取り入れるだけで、体の状態が変わる方がいます。甘いもの・小麦・乳製品の摂りすぎも、体調に影響することがあるとされています。栄養バランスを整えることは、気力の回復にもつながります。

夏のうつと更年期の落ち込みは違いますか?

症状が重なる部分も多く、区別が難しい場合があります。更年期の落ち込みはホルモンバランスの変化が背景にあり、年間を通じて症状が続くことが多い点が一つの違いです。夏季限定で症状が強まり、秋になると落ち着くパターンがあれば、夏季特有の要因が大きく関与している可能性があります。どちらにせよ、必要であれば婦人科・心療内科への受診が安心です。

子どもも夏うつになりますか?

子どもも夏の暑さや睡眠の乱れから気分が落ちることはあります。特に、夏休みに入って生活リズムが乱れる時期は注意が必要です。学校を嫌がる・ゲームから離れられない・食欲がない・ぐずりが増えるという変化が続く場合は、小児科や心療内科への相談を検討してください。子どもの不調は、周囲の大人のストレス状態が影響している場合もあります。

整体での施術は痛いですか?

常若整骨院では、強い刺激を加えることはしていません。体の緊張をゆるめることが目的のため、ゆっくりとした圧や動きを中心に使います。「初めてでも安心だった」「思ったより優しい施術だった」という感想をいただくことが多くあります。

初回はどんなことを話せばいいですか?

「気分の落ち込みが続いている」「夏になると毎年気力が落ちる」という状態のまま来院していただいて構いません。カウンセリングの中で、今の生活習慣・睡眠・食事・ストレスの状況を一緒に確認していきます。「何を話せばいいかわからない」という状態でも、丁寧に聴いていきますので、そのままお越しください。

うつ以外の不調も一緒に診てもらえますか?

体の緊張は、気分の落ち込みだけでなく、肩こり・頭痛・胃腸の不調・疲れやすさなど、さまざまな症状と関わっていることが多くあります。複数の不調が重なっている方も少なくありません。カウンセリングの中で今の状態を全体的に把握し、施術の方向性を考えていきます。

夏のうつは秋になれば自然に落ち着きますか?

夏季特有の要因(暑さ・自律神経の乱れ)が軽減されれば、秋に入って落ち着く場合はあります。ただし、「毎年繰り返す」「悪化している」「秋になっても引きずる」という場合は、体の回復力が低下している可能性があります。繰り返しのパターンを変えるためには、体の土台を整えることと、生活習慣の見直しが重要です。

まとめ

福岡市で夏のうつ・気分の落ち込みに悩んでいる方へ。

「夏になるとなぜかやる気が出ない」「何もしたくない、何も楽しめない」という状態が続いているとき、それは体が夏の負担に反応しているサインである可能性があります。自分の意志が弱いわけでも、怠けているわけでもありません。暑邪・自律神経の乱れ・睡眠の消耗という、体に起きている変化があるのです。

気分の落ち込みが強い場合は、まず医療機関への受診を優先してください。整体は、体の緊張をゆるめ、自律神経が働きやすい状態をつくるという役割で、医療的なサポートと並行することができます。

常若整骨院では、体の施術とカウンセリングをセットで行い、一人ひとりの状態に合わせて丁寧に関わります。「どこに行っても変わらなかった」「病院では異常がないと言われたけれど、つらさが残っている」という方も、まずお気軽にご相談ください。

一人で抱え込まず、まず体の緊張をゆるめることからはじめましょう。体が変わりはじめると、気分にも少しずつ変化が出てくることがあります。

院長プロフィール

冨高誠治(とみたか・せいじ)
常若整骨院(福岡市)院長
施術歴20年、延べ25,000名以上を施術。整体・気功・東洋医学をベースに、体と心の両面から不調にアプローチ。「自律神経を整える整体」「感情と体のつながりを見る施術」をテーマに、福岡市で活動中。整体師向けの教育にも力を入れ、頼れる先生を全国に増やすことを使命としている。