変形性膝関節症が夏に悪化する本当の理由|福岡市・常若整骨院の整体で冷えと自律神経から整える

結論から言うと、変形性膝関節症が夏に悪化しやすい最大の理由は「冷えによる血流の低下」と「自律神経の乱れによる体温調節の失敗」にあります。

ポイントを3点で整理します。

原因:夏のエアコンによる冷えが膝まわりの血管を収縮させ、炎症が落ち着きにくい状態が続く。冷たい飲食過多で胃腸が弱まり、体内に余分な水分が溜まりやすくなる(東洋医学では「水毒・湿邪」と呼ぶ)。

整体でできること:軟骨の変形そのものは整体では戻せないが、膝まわりの筋肉の緊張をゆるめ、股関節・骨盤・腰椎のバランスを整えることで膝への集中した負担を分散しやすくなる。自律神経のバランスを整えることで、末梢への血流が安定しやすくなる。

この記事が向いている方:病院で「加齢だから仕方ない」と言われた、ヒアルロン酸注射を続けているが痛みが完全に落ち着かない、夏になると毎年膝の状態が悪くなると感じている方。

なぜ変形性膝関節症は夏に長引くのか

変形性膝関節症が夏に悪化しやすい背景には、複数の要因が絡み合っています。

まず前提として知っておいてほしいのは、膝の痛みは「軟骨がすり減っているから痛い」という単純な話ではないということです。レントゲンでほぼ正常の方が強い痛みを感じていたり、かなり変形が進んでいても日常生活にほとんど支障のない方もいます。これは、痛みの強さが、軟骨の状態だけでなく、周囲の筋肉の緊張・炎症の度合い・血流の状態・神経の過敏さによって大きく左右されるためです。

夏のエアコンが膝を追い詰める理由

夏場に変形性膝関節症の方から多く聞かれるのが、「冷房のきいた室内でじっとしていると、膝がずきずきしてくる」という訴えです。

エアコンの冷気は足元に溜まりやすい性質があります。膝から下は、冷風を受け続けることで血管が収縮し、筋肉も固まります。筋肉が固まると関節への衝撃吸収力が落ち、わずかな動作でも膝への負担が増します。

さらに問題になるのが、屋外の暑さと室内の冷気を一日に何度も往復することです。体は体温を守ろうとして交感神経(体のアクセル)を使い、末梢の血管を収縮させます。この切り替えを繰り返すことで自律神経が疲弊し、体温調節がうまく機能しなくなります。その結果、末梢の血流が不安定になり、膝まわりへの酸素・栄養の供給が低下します。炎症を鎮める力も同時に落ちるため、痛みが長引きやすくなります。

膝の軟骨は血管がほとんどなく、関節液から栄養を受け取る構造です。血流が低下している状態は、軟骨への栄養供給という点でも不利です。

冷たい飲み物が膝に影響する理由

夏は発汗量が増えます。そこで冷たい飲み物を一気に大量に飲むと、胃腸が冷えて消化吸収の力が落ちます。

東洋医学では、体内の水分代謝がうまくいかず、余分な水分が特定の場所に停滞した状態を「水毒(すいどく)」または「湿邪(しつじゃ)」と呼びます。膝関節は余分な水分が溜まりやすい部位のひとつです。関節に水が溜まると腫れが生じ、動き始めの重だるさ・痛みが増します。

夏に膝の腫れを感じやすい方の多くに、冷たい飲食物の過剰摂取が関係している場合があります。

ストレスと痛みの増幅

仕事のストレス・睡眠不足・精神的な疲弊も、膝の痛みを増やす方向に働きます。ストレスが続くと交感神経が慢性的に高い状態になり、血管が収縮して末梢の血流が低下します。慢性的な痛みそのものへの不安・警戒感が、さらに神経を過敏にして痛みを増幅させるという悪循環も起きやすくなります。

夏の睡眠不足が膝の回復を妨げる

体の組織の修復は、眠っている間に最も活発に行われます。成長ホルモンが深い眠りの時間帯に分泌され、炎症を和らげる働きもここに集中します。

夏は熱帯夜による睡眠の質の低下が起きやすい季節です。エアコンをかけ続ける場合も、室温が下がりすぎて体が冷え、浅い眠りになることがあります。睡眠の浅い状態が続くと、膝まわりの修復が追いつかなくなり、日中の痛みが引きにくくなります。

「夏は特につらい」という方の多くに、睡眠の質の低下が重なっています。膝を整えるには、まず眠れる身体の状態を作ることが先決です。

変形性膝関節症と整体の関係

整体でできることと、できないことをはっきり伝えます。

整体は、関節の変形そのものを元に戻すことはできません。軟骨がすり減った状態を補修する機能は整体にはなく、そこは医療の領域です。

一方で、整体が関わることのできる領域は明確にあります。

膝まわりの筋肉(大腿四頭筋・ハムストリングス・腸脛靭帯・腓腹筋など)の過緊張をゆるめることで、関節への余分な圧力を和らげるサポートができます。股関節・骨盤・腰椎の歪みが膝への負担を増している場合、それらを整えることで膝への集中した負荷を分散しやすくなります。自律神経の過緊張を和らげることで、末梢への血流を改善し、炎症が落ち着きやすい身体の状態に近づけることができます。

整体の役割は、「なぜ膝がここまで負担を受けているのか」を全身の視点から見て、回復しやすい土台を整えることです。

福岡市で整体を探す人が知っておくべきこと

福岡市で変形性膝関節症の方が整体院を選ぶとき、確認しておきたいポイントがあります。

問診に時間をかけているかどうか。変形性膝関節症は同じ病名でも、その方の生活習慣・仕事の状況・体の使い方・食習慣・ストレスの状態によって、何が主な要因になっているかがまったく異なります。問診なしにすぐ施術を始める院では、本質的な原因へのアプローチが難しくなります。

膝だけでなく全身を診ているかどうか。膝の痛みは膝だけに原因があるわけではありません。股関節の可動域・骨盤の歪み・足首のかたさ・体幹の緊張・自律神経の状態まで影響します。局所だけを繰り返し施術する院よりも、全体のバランスを見る院のほうが、長期的に安定しやすい場合が多くあります。

セルフケアの指導があるかどうか。週に一度の施術を受けていても、残りの6日間の過ごし方が変わらなければ、状態の変化は限られます。生活習慣・姿勢・温め方・食生活のアドバイスを行っている院のほうが、結果として体の変化が出やすい傾向があります。

常若整骨院の考え方

常若整骨院では、変形性膝関節症の方に対して「膝だけを診ない」という方針を持っています。

施術前に必ず行うのが、詳しいカウンセリングです。いつから、どんなときに、どのような状況で痛みが出るか。普段の生活リズム・食習慣・仕事やストレスの状況・睡眠の質まで確認します。身体の硬さや痛みの背景に、生活習慣・考えグセ・食習慣が深くかかわっていることが多いためです。

施術では、気功と整体を組み合わせ、膝まわりの緊張だけでなく、腰・骨盤・股関節の連動性を整えながら、全身の血流と自律神経の安定をサポートします。施術はひとつの補助です。最終的に身体を整えるのは、施術の時間よりも残り23時間の過ごし方です。

そのため、ひとりひとりの状態に合わせたセルフケアの指導(温め方・体の動かし方・食生活の工夫)を毎回行い、自分で自分の身体を整えられる状態に近づけることを大切にしています。

東洋医学から見た変形性膝関節症

東洋医学では、変形性膝関節症のような関節の痛み・こわばりを「痹症(ひしょう)」と呼びます。

痹症とは、気(体のエネルギーの流れ)と血(血液・栄養の流れ)が関節部分で滞り、痛み・腫れ・動きの制限が生じた状態のことです。外から風・寒・湿の邪気が侵入したとき、または体の内側の抵抗力が落ちているときに発症しやすいとされています。

変形性膝関節症では特に、次の2つの体質パターンがよく見られます。

腎虚(じんきょ)——生命力の貯金が減っている状態

東洋医学の「腎(じん)」とは、解剖学上の腎臓とは異なる概念で、生命力・老化の速度・骨や歯の強さ・腰膝の強さを司るとされています。「腎は骨を主る(じんはほねをつかさどる)」という言葉があるほど、骨や関節の健康は腎の状態と深く結びついています。

加齢によって腎の力が落ちると(腎虚)、骨や軟骨への栄養供給が低下し、関節の変化が加速しやすくなります。腰膝の慢性的な重だるさ・疲れやすさ・夜中に目が覚める・髪が細くなる・寒がりになるといった症状が重なる場合、腎虚の関与が考えられます。

夏は特に、外の暑さと冷房による冷えが繰り返され、腎への負担がかかりやすい季節です。

脾虚湿阻(ひきょしつそ)——消化力の低下が水分の停滞を招く

東洋医学の「脾(ひ)」は、消化・吸収の機能を司り、体内の水分代謝を調整します。脾の力が弱まると(脾虚)、体内に余分な水分や湿気が溜まりやすくなります。この余分な水分が関節に停滞すると、腫れ・重だるさ・動き始めの痛みとして現れます。

夏の冷たい飲食過多・胃腸への冷え・食欲不振による栄養不足は、脾虚を悪化させます。脾虚が進むと水毒・湿邪の状態になり、膝関節の腫れや重さが増す方向に働きます。

セルフケアに使えるツボ

変形性膝関節症に関わる経絡でよく用いられるツボを、読みがなと場所の説明を添えて紹介します。

梁丘(りょうきゅう):膝のお皿(膝蓋骨)の上端から、指3本分上。大腿四頭筋の外側のライン上にあります。膝の急な痛みや炎症を和らげる方向に働くとされます。

血海(けっかい):膝のお皿の内側の上端から、指3本分上。血の流れを整えるとされ、膝まわりのむくみ・重だるさ・冷えに関わるとされます。

足三里(あしさんり):膝のお皿の下の外側のくぼみから、指4本分下。すねの骨のすぐ外側です。胃腸の働きを整える(脾虚のサポート)とともに、全身の気の巡りを補うツボとして広く知られています。

委中(いちゅう):膝の裏側のほぼ中央、ひざ裏の横しわの中点。膝まわりの気血の流れを整え、腰から膝にかけての重だるさに関わるとされます。

太渓(たいけい):内くるぶしの頂点とアキレス腱の中間のくぼみ。腎の経絡の中心となるツボで、腎虚を補う方向に働くとされます。腰・膝の深い疲労感や夜間の痛みに関わることがあります。

陰陵泉(いんりょうせん):膝の内側、すねの骨(脛骨)の内側上端のすぐ下のくぼみ。脾の経絡に属し、体内の余分な水分・湿邪を排出する方向に働くとされます。関節の腫れ・むくみ・重だるさが気になる方に特に関わりのあるツボです。

これらのツボへのアプローチは、直接押す・温める(お灸や温熱)のどちらでも行えます。入浴後に指で5〜10秒ゆっくり押す、ドライヤーの温風を10〜15cm離した距離から当てる、いずれも手軽に始められます。強い刺激は必要なく、毎日少しずつが基本です。

自律神経と変形性膝関節症の関係

自律神経とは、体のアクセル(交感神経)とブレーキ(副交感神経)を自動でコントロールする神経系のことです。

交感神経が過緊張している状態では、末梢の血管が収縮します。血流が低下すると、膝まわりの筋肉・靭帯・関節包への酸素と栄養の供給が減り、炎症を鎮める力も落ちます。ストレスや疲労がたまっているときに膝の痛みが増す背景には、こうした仕組みがあります。

夏は特に、屋外の高温と室内のエアコンの温度差が大きく、自律神経が一日に何度も「暑い・涼しい・暑い・涼しい」という切り替えを強いられます。この繰り返しが続くと自律神経が疲弊し、体温調節機能が低下します。その結果、末梢への血流が不安定になり、膝まわりの血行が悪化しやすくなります。

また、慢性的な痛みそのものが自律神経を緊張させる要因になります。痛みへの不安・集中・警戒が続くと、交感神経が常に高い状態になり、筋肉の緊張が抜けにくくなります。これが「痛みが痛みを呼ぶ」悪循環です。

自律神経のバランスを整えることは、膝まわりの血流を改善し、炎症が落ち着きやすい身体の状態に近づけるうえで、大切なアプローチのひとつです。

実際に多いケース

変形性膝関節症で相談に来る方に多いのは、以下のような訴えです。

「整形外科でヒアルロン酸注射を定期的に受けているが、痛みが完全には落ち着かない。夏になると特に悪化する気がする」

「冬より夏のほうが膝の状態が悪い。冷房のきいた場所にいると、膝がずきずきと重くなってくる」

「階段の下りが特につらい。平地歩行はなんとかなるが、段差で膝が折れそうになる感覚がある」

「朝起きてすぐが一番つらい。動き始めると少しましになるが、長く歩くと夕方に痛みがぶり返す」

「どこへ行っても『加齢だから仕方ない』と言われ続け、正直もう諦めかけていた」

こうした方の共通点として、膝まわりの筋肉の過緊張と、股関節・骨盤の動きの硬さが見られることが多くあります。また「最近疲れやすい」「睡眠が浅い」「胃腸の調子が悪い」という全身の疲弊感が重なっているケースも目立ちます。

膝の痛みは膝だけの問題ではない、ということが、20年の現場を通じて感じることです。

もうひとつ気づくのは、長年膝の痛みを抱えている方ほど、「自分の症状が特別に重い」という思い込みを持っていることです。その思い込み自体が、緊張を生み、痛みを増幅させることがあります。正確な情報を得て、状態を正しく見ることが、回復への入り口になります。

3人の事例

効果には個人差があります。以下の事例は、回復を保証するものではありません。

事例1:デスクワークと長距離通勤が重なった50代男性

毎日2時間の電車通勤と、一日中座りっぱなしのデスクワークが続く50代の会社員の方でした。ある日から階段での膝の痛みが出始め、整形外科で変形性膝関節症の初期と診断されました。湿布と痛み止めで様子を見ていましたが、夏になると職場のエアコンで長時間冷やされるため、午後から膝の重だるさが増し、帰宅後の歩行がつらいというご相談でした。

施術と並行して、「座りっぱなしの間に定期的に立ち上がること」「エアコンの直風を膝に当てない工夫(膝にタオルをかける)」「帰宅後に膝まわりを湯船で温めるセルフケア」を続けていただきました。数週間後には、帰宅後の重だるさが以前より落ち着いてきたとおっしゃっていました。効果には個人差があります。

事例2:子育てと家事の負担が重なった40代女性

三人の子育てと家事をほぼひとりでこなす40代の女性でした。もともと膝の違和感があり、産後から徐々に悪化。日常的な睡眠不足と、夏に冷たいものをよく飲む習慣が重なり、毎年夏になると膝の腫れが増すとのことでした。

東洋医学的には、脾虚による水分の停滞と、育児疲労による腎への消耗が重なっているとみてアプローチしました。体を冷やす食習慣を整えること(常温・温かい飲み物を増やす、朝食に温かいものを足す)と、足三里・血海のツボを毎日少しずつ押すセルフケアを続けていただきました。数ヶ月後、夏の腫れが以前より出にくくなったと感じているとのことでした。効果には個人差があります。

事例3:10年以上どこへ行っても変わらなかった60代女性

整骨院・整形外科・鍼灸院を何軒も回ってきたという60代の女性の方でした。膝の痛みは10年以上のお付き合いで、「もう諦めていた」とおっしゃっていました。特徴的だったのは、仕事を退職してから急に不調が増したこと、睡眠が非常に浅いこと、「自分の症状は他の人より重いはずだ」という不安が強かったことでした。

カウンセリングのなかで、長年の気の張り・完璧主義的な自己管理のクセが、身体の緊張として出やすいことをお伝えしました。「全力で頑張りすぎなくていい」という視点の転換と、力を抜くための気功施術・深呼吸のセルフケアを続けていただきました。数ヶ月後、睡眠が少し改善したことで日中の膝のつらさも以前より落ち着いてきたとのことでした。効果には個人差があります。

自宅でできるセルフケア

膝まわりを夜に温める

夏でも、就寝時は膝から下を冷やさない工夫を。エアコンをつけて寝る場合は、膝にタオルをかけるか、薄手の長ズボンを履いてから寝ましょう。冷えは睡眠中に膝を固め、翌朝の動き始めの痛みを増やします。

就寝前の入浴(シャワーでなく湯船)で膝まわりを温めることで、血行が改善し、副交感神経が優位になりやすくなります。

冷たい飲み物を減らす

夏場に冷たいものを大量に飲むと、胃腸が冷えて消化力が落ち、体内の水分処理がうまくいかなくなります。常温か温かい飲み物に変えるだけで、関節まわりの余分な水分の停滞を和らげやすくなります。

朝の動き始めに無理をしない

起床直後は関節液の循環が低下しているため、急な動き出しは膝への負担になります。布団の中で足首をゆっくりまわす・膝を軽く曲げ伸ばしするなど、小さな動きから始めてから起き上がることをお勧めします。

足三里をゆっくり押す・温める

足三里(膝のお皿の下の外側のくぼみから、指4本分下)を、入浴後などに親指でゆっくり押すか、ドライヤーの温風で温めることで、胃腸の働きと全身の気の巡りをサポートできます。強く押しすぎず、じんわり気持ちいいくらいの圧が目安です。

吐くことを意識した深呼吸

一日のうちに数回、意識的に深呼吸を行いましょう。吸うより「吐く」を長くするのがポイントです(4秒吸って8秒かけてゆっくり吐く)。交感神経の過緊張を和らげ、末梢への血流を整えるのに役立ちます。

体幹と骨盤の姿勢を意識した歩き方

歩き方のクセが膝の負担に直結することがあります。つま先が外側を向いた「外股」の歩き方や、前のめりの姿勢で歩く習慣は、膝の内側に過剰な負担をかけやすくなります。

すぐできる改善として、歩くときに「おへそを少し引き込む」意識を持つことが有効です。体幹が安定すると、股関節・膝・足首への衝撃が分散されやすくなります。

また、長時間の歩行よりも、短い距離をゆっくり丁寧に歩くほうが膝への蓄積負荷を減らせます。「痛みを我慢して歩く」ことは回復に逆効果になるため、痛みのサインが出たら休む判断を優先してください。

頑張りすぎない

膝の痛みが長引いているときほど、「なんとか自分で解決しなければ」と力が入りがちです。しかし、身体が緊張した状態では回復しにくい面があります。「今日はここまで」と決めて休む勇気も、セルフケアのひとつです。

医療機関との連携について

変形性膝関節症は、整体だけで対応できる範囲と、医療機関の判断が必要な範囲があります。

以下の症状がある場合は、まず整形外科への受診を優先してください。

関節に急激な痛み・腫れ・発赤・熱感が出た場合は、感染性関節炎や骨折・靭帯断裂との鑑別が必要です。急に悪化した場合は、まず医師の診断を受けてください。

膝の強い変形・O脚・X脚が進んでいる方、または手術の検討が始まっている方は、医師と相談しながら進める必要があります。

膝から下へのしびれ・脱力感・感覚の低下が伴う場合は、脊柱管狭窄症や腰椎の問題が関わっていることがあるため、整形外科的な検査が先です。

整体と医療機関は、排他的な関係ではありません。医療によって急性期の炎症を抑えながら、整体で全身の緊張・血流・自律神経のバランスを整えるという並行した活用が有効な場合があります。必要であれば、医師・理学療法士・心理士など他の専門職との連携も視野に入れます。

「整体に行ったら病院はやめてもいいか」という質問を受けることがありますが、その判断は担当医師に必ず相談してください。薬や注射の中断は自己判断でしないことが大切です。整体は「医療の代わり」ではなく、「医療と並行して身体の土台を整えるもの」として位置づけています。

FAQ:変形性膝関節症についてよく聞かれること

変形性膝関節症に整体は効果がありますか?

整体は変形した軟骨そのものを元に戻すことはできません。ただし、膝まわりの筋肉の緊張をゆるめ、全身の血流・自律神経のバランスを整えることで、痛みが落ち着きやすい身体の状態に近づけるサポートができます。「効果の範囲」を正確に理解した上で活用することが大切です。

なぜ夏に膝の痛みが増すのですか?

エアコンによる冷えで末梢の血流が低下しやすくなること、屋外と室内の温度差で自律神経が乱れやすくなること、冷たい飲み物の過剰摂取による消化力の低下と水分代謝の滞りが重なるためです。夏は特に「冷えへの対策」が重要な季節です。

どのくらいの頻度で整体に通えばいいですか?

状態によって異なりますが、最初の1〜2ヶ月は週1回程度が目安になることが多いです。その後、状態が安定してきたら間隔を広げていきます。施術頻度よりも、セルフケアと生活習慣の改善のほうが長期的な変化に影響します。

ヒアルロン酸注射を続けながら整体を受けてもいいですか?

医師の判断のもとで受けている注射や薬の治療を、整体は妨げません。医療機関での治療と並行して整体でのケアを行うことは、多くの方が選択しています。担当の医師に確認した上で活用することをお勧めします。

膝が「ゴリゴリ」音がします。これも変形性膝関節症ですか?

膝の音は、軟骨の摩耗・関節内の気体・靭帯や腱のずれなど、様々な要因で起こります。音だけで変形性膝関節症とは判断できません。痛みを伴う場合や動きの制限がある場合は、整形外科での診察をお勧めします。

階段の下りが特につらいのはなぜですか?

階段の下りは、体重の約3〜5倍の力が膝にかかるとされています。大腿四頭筋(太もも前面の筋肉)の筋力が低下している場合、下り動作で膝が不安定になり痛みが出やすくなります。筋力強化とともに、股関節・足首の動きを改善することで、膝への集中した負担を分散できます。

軟骨がすり減ったら、もう良くならないのですか?

軟骨は一度すり減ると完全に元の状態には戻りません。ただし、痛みの強さは軟骨の状態だけで決まるわけではありません。筋肉の状態・血流・炎症の程度・自律神経のバランスが整うことで、同じ軟骨の状態でも痛みが落ち着きやすくなることがあります。

O脚は変形性膝関節症と関係がありますか?

関係があります。O脚では膝の内側に体重がかかりやすく、内側の軟骨がすり減りやすい傾向があります。逆に、変形性膝関節症の進行でO脚が強まることもあります。骨盤・股関節・足首のバランスを整えることで、膝内側への集中した負担を分散するサポートができます。

膝に水が溜まっています。整体を受けても大丈夫ですか?

関節に水が溜まっている状態は、炎症が起きているサインです。急性期・発赤・熱感が強い場合は、まず整形外科での診断・処置を優先してください。炎症が落ち着いた慢性期であれば、全身の緊張をゆるめるアプローチから始めることができます。状態を施術者に必ず伝えた上で進めましょう。

変形性膝関節症でも運動していいですか?

痛みのない範囲での軽い運動は、基本的には勧められています。プールでの歩行・水中ウォーキング・軽い自転車・ストレッチは膝への衝撃が少なく、筋力維持に向いています。痛みのある状態での無理なスクワット・ランニング・重量物を持つ動作は負担をかけます。運動の内容と強度は、担当医師や理学療法士と相談の上で決めることをお勧めします。

東洋医学や気功は変形性膝関節症に関係がありますか?

東洋医学では、膝の痛みは「腎の力の低下(腎虚)」「水分代謝の停滞(脾虚・水毒)」「気血の流れの滞り」と深く関わると捉えます。気功は、身体のエネルギーの流れを整え、血流を促しやすくするアプローチのひとつです。整体と組み合わせることで、全身の回復しやすい土台づくりに役立てることができます。

食事で気をつけることはありますか?

夏場は特に、冷たいものの摂りすぎに注意することが大切です。東洋医学では、冷えた食物が胃腸(脾)を弱め、余分な水分を関節に溜めやすくすると考えます。また、変形性膝関節症では体重管理も重要で、膝への負荷を軽減するために、小麦・砂糖・乳製品の摂取を見直すことが症状の落ち着きにつながる場合があります。体重を1kg減らすと、膝への負荷は歩行時で約3〜4kg軽減されるとも言われています。食習慣の見直しは、膝のためでもあります。

まとめ

福岡市で変形性膝関節症に悩んでいる方へ、特に「夏になると膝の状態が悪くなる」「病院でも納得のいく答えが得られていない」とお感じの方へ、伝えたいことがあります。

膝の痛みは、軟骨の状態だけで決まるものではありません。筋肉の緊張・血流の状態・自律神経のバランス・消化機能・生活習慣、そして心の状態が複合的に絡み合っています。

「加齢だから仕方ない」「軟骨が戻らないから無理だ」という言葉で諦めてほしくありません。軟骨の状態が変わらなくても、身体全体の状態が整うことで、痛みが落ち着きやすくなることがあります。

まず身体の緊張をゆるめることから始めましょう。深呼吸ひとつ、膝を温める習慣ひとつ、冷たい飲み物を減らす選択ひとつが、身体の状態を少しずつ変えていきます。

長年の不調は、一度の施術で劇的に変わるものではありません。しかし「やれることをやった」という実感が積み上がったとき、身体の力が抜けて、回復に向かいはじめることがあります。焦らず、自分のペースで続けることが、一番の近道です。

一人で抱え込まず、カウンセリング・施術・セルフケアの指導を通じて、回復しやすい身体の土台づくりをお手伝いします。ぜひ一度ご相談ください。

院長プロフィール

冨高誠治(とみたか せいじ)

常若整骨院 院長。福岡市早良区。施術歴20年。延べ25,000名の施術経験を持つ。整体・気功・東洋医学を軸に、身体だけでなく生活習慣・考えグセ・食習慣まで含めた全体的なアプローチを行う。整体師向けの技術・経営教育にも取り組む。