喉のつまりが夏に悪化する本当の理由|梅核気・自律神経・東洋医学の視点から|福岡市・常若整骨院
結論から言うと、夏に悪化する喉のつまり感は、冷えによる体の収縮とストレスによる気の滞りが重なって生じている状態です。
東洋医学では2,000年以上前から「梅核気(ばいかくき)」という名前でこの状態が記録されています。梅の種が喉に詰まったような圧迫感が続くのに、病院の検査では何も見つからない。そういう方の体に共通して見えるのは、首・肩・横隔膜の深い緊張と、自律神経の切り替えが起きにくくなっている状態です。夏はエアコンの冷気と冷たい飲み物が体を芯から冷やし、もともとストレスで滞りやすくなっていた気の流れをさらに悪化させます。整体では、筋肉の緊張をゆるめながら、自律神経が切り替わりやすい体の状態をつくるサポートをします。この記事は、喉のつまり感が長期間続いていて、夏になるとさらに強まると感じている方へ向けています。
なぜ夏になると喉のつまり感が強くなるのか
夏に喉のつまり感が悪化する背景には、三つの要因が重なっています。
一つ目は、エアコンの冷気による喉と首の筋肉の収縮です。
福岡の夏は最高気温が35度を超える日が続き、室内との温度差が10度以上になることもあります。体温調節を担う自律神経は、この寒暖差を繰り返すたびに切り替えを余儀なくされ、消耗を重ねます。冷房の冷気を吸い込むたびに喉の粘膜と周囲の筋肉は収縮しますが、温暖差が激しいと筋肉が十分に緩まないまま次の刺激を受け取ることになります。これが積み重なると、喉の周囲は慢性的な緊張状態に入り、「何もないのにつかえる感じ」が生まれやすくなります。
二つ目は、冷たい飲食物による胃腸の冷えです。
暑いからこそ、アイスコーヒー・麦茶・かき氷・冷えた清涼飲料水を一日に何度も口にしてしまいます。冷たい液体が胃を繰り返し冷やすことで、消化吸収を担う胃腸の働きが落ちてきます。東洋医学では、胃と脾(ひ)が弱ると全身に必要なエネルギーを届けられなくなり、体内に「痰(たん)」という不要な水分の滞りが生まれると考えます。この痰が喉の方向に上がってくることで、詰まった感覚が強まります。「冷たいものを飲んだあとに喉のつまりが悪化する」と感じる方が多いのは、このためです。
三つ目は、夏の熱と疲労による気の乱れです。
暑さが続くと、人は疲れやすく、イライラしやすくなります。東洋医学の「肝(かん)」は気の流れ全体を調節する臓で、ストレス・感情の抑圧・熱による疲労の影響を最も受けやすい場所です。肝の働きが乱れると気が流れを失い、停滞する状態が生まれます。これを「肝気鬱滞(かんきうったい)」といい、梅核気が起きる最大の原因のひとつとされています。夏の暑さ・睡眠の浅さ・冷房と炎天下の繰り返しによる体力消耗が重なると、この肝の乱れが一層強まります。
この三つが同時に重なるのが、福岡の夏です。喉のつまりが夏に出やすい、または悪化しやすいという方は、これらのパターンを疑ってみることが大切です。
病院で「異常なし」と言われた喉のつまりとは何か
喉のつまり感が続いて耳鼻咽喉科を受診したところ、「喉に腫れも炎症もない」「問題ない」と言われた経験がある方は少なくありません。内科・消化器科で胃カメラを受けても異常がなかった、という方もいます。
現代医学ではこの状態を「咽喉頭異常感症(いんこうとういじょうかんしょう)」と呼びます。「ヒステリー球」という名前でも知られていますが、「気のせい」「精神的な弱さ」ではありません。体の中で実際に起きているメカニズムがあります。自律神経の乱れにより、喉の周囲の筋肉が過緊張状態になっている。それが喉の「詰まった感じ」「圧迫感」「異物感」として感知されているのです。
「異常なし」という診断は「病変がない」という意味であって、「体に何も起きていない」という意味ではありません。そこを誤解したまま長年放置してしまう方が多く、症状がさらに慢性化していくことがあります。
検査で異常が見つからなかった喉のつまりは、体の緊張パターンと生活習慣の両面から見直すことで、変化が出やすくなるケースが多くあります。
喉のつまりが長引く人に共通する特徴
20年間の施術経験のなかで、喉のつまりを長引かせやすい方に共通するパターンが見えてきました。
まず、考えすぎる癖のある方です。常に先のことを心配したり、他人の顔色を読みすぎたり、言いたいことを飲み込んで我慢する場面が多い方です。感情を抑圧する習慣は、東洋医学でいう「肝」の気の流れを停滞させやすく、それがそのまま喉のつまりとして現れてきます。
次に、体を冷たい飲み物で冷やし続けている方です。夏に限らず、年間を通じてアイスコーヒーや冷たいお茶しか飲まない習慣がある方は、胃腸が慢性的に冷えている状態になりやすく、痰の産生が増えて喉のつまりが生じやすくなります。
スマートフォンを長時間使う方も多くいます。頭部が前に出た姿勢が続くことで首の後ろの筋肉が過剰に引っ張られ、同時に前の筋肉が硬直します。首を走る迷走神経(副交感神経の主要な幹)への圧迫が変わり、自律神経の切り替えが起きにくくなります。
睡眠が浅い・または短い方も注意が必要です。夜中に何度も目が覚める、寝ても疲れが取れない、という状態が続くと体は夜も交感神経優位のまま過ごすことになります。喉の周囲の筋肉が緩む時間が失われ、慢性的な緊張が積み重なっていきます。
最後に、頑張りすぎる方です。真面目で責任感が強く、体の不調を出しながらも「まだ大丈夫」と踏ん張り続ける方に、この症状は特に多く見られます。東洋医学の観点では、気を張ることが肝を緊張させ、喉への影響として現れやすいと考えます。
喉のつまりと整体の関係
整体でできること、そしてできないことを正直にお伝えします。
整体は医療行為ではなく、診断も薬による治療もできません。喉のつまり感が腫瘍・ポリープ・逆流性食道炎・甲状腺の異常などの器質的な病変から来ている場合は、整体より先に医療機関での診察が必要です。
一方、検査で異常が見つからず、ストレスや自律神経の乱れ・筋肉の緊張が背景にある喉のつまりに対しては、整体が体の回復を助けるサポートとして役立つことがあります。
具体的には、首・後頭部・肩甲骨周辺の深い筋肉の緊張をほぐすことで、喉の周囲にかかっている圧力が変化しやすくなります。横隔膜(おうかくまく)の動きを整えることは、呼吸の深さに直結し、副交感神経の働きを助けます。横隔膜が自由に動けるようになると、自律神経が穏やかに整いはじめる方がいます。
また、施術と並行してカウンセリングを行うことで、ため込みのパターンや生活習慣の見直しを一緒に進めることができます。体の緊張をゆるめながら、感情の出し方や生活リズムを変えていくことが、長期的に状態を安定させる鍵になります。
福岡市で整体を探す人が知っておくべきこと
福岡市内には多くの整体院・整骨院があります。喉のつまり感という症状は、腰痛や肩こりと違い「目に見えにくい」苦しさです。そのため、施術者が自律神経・東洋医学・カウンセリングにどれだけ向き合えるかが、整体院を選ぶ際の重要な視点になります。
初回に十分なカウンセリング時間があるかどうかを確認することをお勧めします。喉のつまり感は、生活習慣・ストレスのパターン・感情の出し方が深く関わります。いつから・どんなときに強まるか・睡眠や食事の状況はどうかを丁寧に聞いてもらえる環境かどうかが、施術の質に直結します。
東洋医学的な視点を持っているかどうかも大切です。西洋医学で「異常なし」とされた症状に対して、東洋医学は気の流れ・五臓の状態・体質の観点から別の見立てができます。二つの視点を持つ施術者ほど、対応の幅が広くなります。
施術後のセルフケア指導があるかどうかも確認してみてください。施術を受けるだけで終わる院ではなく、自宅でできることを具体的に教えてもらえる院の方が、変化が続きやすくなります。
常若整骨院の考え方
常若整骨院では、喉のつまり感に対してカウンセリング・施術・セルフケアを一体のものとして行います。
カウンセリングで大切にしているのは「なぜ今この症状が出ているのか」を一緒に考えることです。いつからつまり感があるか、何をしているときに特に感じるか、最近の生活の変化やストレスの内容を丁寧に聞いていきます。喉の症状は生活全体を映す鏡のようなもので、体だけを触っても根本の緊張が取れにくいことがあります。
施術では、首・後頭部・肩甲骨周囲の筋肉の緊張をゆるめること、横隔膜の動きを整えること、そして気功を用いてエネルギーの流れを整えることを組み合わせます。特に首の深い筋肉(頸長筋・頭長筋など)が緩んでくると、迷走神経への圧迫が変化し、副交感神経が働きやすくなる方がいます。
「早く来なくていいように」という考え方を施術の根本に置いています。体の緊張をゆるめながら、ご自身で状態を保てるよう整えていくこと。それが本当の意味での回復への道だと考えています。施術よりも、毎日の生活習慣と感情の出し方の変化のほうが、体への影響は大きいことが多いです。
東洋医学から見た喉のつまり
東洋医学では、喉のつまり感を「梅核気(ばいかくき)」と呼びます。梅の種が喉に引っかかったような感覚が続くのに、実際には何もない、という状態を2,000年以上前から記録した症状名です。古典には「喉中炙臠(こうちゅうしゃれん)」という表現もあり、「喉に炙った肉の塊が貼りついているよう」とも描写されています。それほど昔から多くの人がこの感覚に悩んできたということです。
梅核気の根本原因として東洋医学が重視するのは、肝気鬱滞(かんきうったい)です。肝は気の流れ全体を調節する臓で、ストレス・感情の抑圧・過労・睡眠不足の影響を強く受けます。肝の働きが乱れると、気が流れを失って停滞します。停滞した気は、体内に溜まった「痰(たん)」と結びつき、喉という狭い通路に上がってきます。これが梅核気のメカニズムです。
夏はこの状態が悪化しやすい季節です。暑さによるイライラが肝を乱し、エアコンと冷たい飲み物が脾胃(消化器)を冷やして痰の産生を増やします。肝気鬱滞と脾胃の冷えが同時に起きることが、夏の梅核気を悪化させる二重の要因となります。
東洋医学での代表的な証(しょう・体の状態の分類)をご紹介します。
肝気鬱滞証(かんきうったいしょう)は、ため込み体質でストレスが多く、喉のつまりのほかにため息が多い・胸やわき腹が詰まる感じ・気分が上がらないという症状が見られやすい状態です。感情をうまく出せない方に多い証です。
気滞痰阻証(きたいたんそしょう)は、気の滞りに加えて痰の詰まりが重なった状態です。喉のつまり感に加えて、痰が絡む感じ・胸や腹の重だるさ・食欲低下が伴いやすく、冷たい飲食物を多く摂っている方に出やすい証です。
陰虚火旺証(いんきょかおうしょう)は、体の潤いが不足して熱が上がっている状態です。夏の暑さや乾燥で津液(しんえき・体内の潤い)が消耗し、喉の乾燥感・ほてり・夜中の発汗などが伴います。エアコンによる乾燥が長期間続いた方にも見られることがあります。
施術でよく使うツボを紹介します。
天突(てんとつ)は、胸の中央・胸骨の上端にある窪みの真ん中です。指の腹でやさしく押さえ、呼気に合わせて3〜5秒圧をかけると、喉の緊張が変化しやすくなります。呼吸がしやすくなる方が多いツボです。
廉泉(れんせん)は、あごの下・喉仏(のど仏、喉頭隆起)の上にある舌骨の上縁のへこみ部分です。喉のつまり感・声のかすれ・嚥下の違和感に使われることが多く、軽く押さえながら深呼吸するだけで変化を感じやすい場所です。
合谷(ごうこく)は、手の甲の、親指と人差し指の骨が合わさる手前のくぼみです。全身の気の流れを調整するツボとして広く知られ、喉のつまりをはじめ頭部や首の不調全般に使われます。
太衝(たいしょう)は、足の甲の、親指と人差し指の骨が合わさる手前のくぼみです。肝の気の滞りをほぐすツボとして重要で、ため込み体質・イライラしやすい方の施術でよく反応が出る場所です。
これらのツボへのアプローチを施術に組み込みながら、ご自宅でのセルフケアとしてお伝えしています。
自律神経と喉のつまりの関係
自律神経とは、体のアクセルとブレーキのような働きをするシステムです。アクセルにあたる交感神経が優位になると、心拍数が上がり筋肉が緊張し、消化が抑制されます。ブレーキにあたる副交感神経が優位になると、心拍が落ち着き、体が修復・回復モードに切り替わります。
喉のつまり感は、交感神経が長期間にわたって優位な状態と深く関係しています。交感神経優位のとき、喉の周囲の筋肉は収縮しやすく、食道も緊張状態に入ります。「何もないのに詰まる感じ」が、この状態から来ていることが多くあります。
喉のつまりと特に深い関係があるのが迷走神経です。迷走神経は副交感神経の主要な幹で、脳幹から喉・気管・肺・心臓・腸まで広く分布する神経です。首の内側の深い部分を通っているため、首や肩の筋肉が緊張すると迷走神経が圧迫を受け、副交感神経への切り替えが起きにくくなります。これが「緊張が抜けない」「いつも体が休まらない」という状態の背景にあることが多いのです。
夏はこの状態が特に続きやすくなります。熱中症ぎみの状態・脱水・睡眠の浅さ・エアコンと屋外の温度差という四重の刺激が、自律神経を連日フル稼働させます。体が緊張から十分に回復できないまま次の日を迎えることが繰り返されると、喉のつまり感が慢性化していきます。
整体では、首の深い筋肉の緊張をゆるめること、横隔膜の動きを整えること、気功を通じてエネルギーの流れを変えることで、迷走神経への圧迫を変化させ、副交感神経が働きやすい状態を作るサポートをしています。
副交感神経の働きが戻ってくると、体はじっくりと修復モードに入れるようになります。喉の緊張が少しずつほどけ、つまりの感覚が軽くなっていく方が多くいます。
実際に多い相談のパターン
20年の施術経験のなかで、喉のつまり感で来院される方には共通するパターンがいくつかあります。
最も多いのは、仕事や家庭でのストレスを長期間ため込んできた方です。「感情を外に出せない」「言いたいことを言えないまま我慢する」という状況が続くほど、東洋医学的に肝の気が滞り、梅核気が起きやすくなります。
次に多いのは、胃腸の症状とセットで来られる方です。お腹の張り・吐き気・食欲不振など消化器の症状と一緒に喉のつまりが出ていることがあります。東洋医学でいう「胃気の逆流(胃のエネルギーが本来の下向きとは逆に上に向かっている)」の状態と重なることがあり、施術でお腹の緊張を整えると喉も一緒に楽になる方がいます。
声が出にくい・声がかすれるという症状と一緒に来られる方もいます。喉のつまりとは別の問題に見えて、実は同じ緊張パターンが背景にある場合が多くあります。
夏に特に増えるのは、「冷たいものを飲んだあとに悪化する」「エアコンの効いた部屋に長くいると強くなる」という訴えです。東洋医学的に見ると、冷飲食が脾胃を冷やし、痰の産生が増え、それが喉に上がってくる状態です。施術と同時に、飲み物を温かいものに変えることをお伝えするだけで変化が出ることもあります。
3人の事例
以下の事例は実際の来院者をもとにしたものですが、個人が特定されないよう詳細を変えています。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
仕事のプレッシャーで追い詰められていた30代男性
管理職として職場のプレッシャーが高まり始めた時期から、喉に何かつかえる感じが続いていた方です。月曜の朝・会議の前後・上司への報告時に特に強くなり、「胃腸も一緒に調子が悪くなってきた」「最悪の事態を想像して眠れない夜がある」と話してくれました。
内科と耳鼻科を受診し、胃カメラも受けましたがどちらも異常なし。「どこにも原因がないと言われるのが一番つらかった」という言葉が印象的でした。
カウンセリングで聞くと、職場での感情を徹底的に飲み込んでいることが見えてきました。怒りも不安も表に出せないまま、体がずっと戦闘態勢でいた状態です。施術では首の深部の筋肉の緊張をゆるめることに集中し、合わせて「感情を体の外に出す」ことについて話しました。仕事の帰り道に一人で声に出してみること、怒りをノートに書き出すことを試してもらいました。
数回の施術を経て、「喉のつまりが出る頻度が落ちた」「出ても以前ほど長続きしなくなった」という報告がありました。生活全体のパターンが少しずつ変わっていくなかで、体が応答してくれた事例です。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
育児と職場復帰が重なった40代女性
育児の疲れと職場復帰後のストレスが重なった夏から、喉のつまり感が始まった方です。「冷たいものを飲むと悪化する気がする」と最初から自分で気づいていて、その感覚は正確でした。
体を確認すると、肩だけでなくお腹も冷えており、脾胃の弱りが全身に出ていました。疲れているのに眠れない・お腹が張るのに食欲がない・喉がつかえるという三つが同時に出ている状態です。
施術では横隔膜とお腹の緊張をほぐしながら、温めることを意識したアプローチを中心に行いました。飲み物をすべて常温か温かいものに変えること、夜のスマートフォンをやめることをお願いしました。
「温かい飲み物に変えてから少し楽になった」「つまりが完全になくなったわけではないけど、朝がだいぶ楽になった」という変化が報告されました。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
何年もどこに行っても変わらなかった50代女性
更年期の時期からめまいと喉のつまりが同時に始まり、数年間症状が続いていた方です。耳鼻科・内科・婦人科・心療内科・鍼灸院など複数を受診し、整体もいくつか試したが「どこに行っても根本的には変わらなかった」とのことでした。
「もう諦めていた」「ずっとこのままかと思っていた」という言葉が、初回のカウンセリングで出てきました。長年の症状と、どこに行っても変わらなかった経験が、体の深い部分の緊張として積み重なっていた状態です。
施術では体の緊張をゆるめながら、「やれることは全部やってきた、ここから力を抜いていい」という視点をお伝えしながら関わりました。自分を責め続けることが緊張を生み、緊張が症状を維持するという循環を少しずつ止めていく試みです。
数ヶ月後、「喉のつまりが出る日がぐっと減った」「何年かぶりに呼吸が深くできる気がする」という言葉をもらいました。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
自宅でできるセルフケア
まず、飲み物を温かいものに変えることから始めてください。夏は冷たい飲み物を手放しにくいですが、喉のつまり感がある方は体が冷えていることが多く、常温か温かい飲み物が助けになることがあります。
首を冷やさないことも大切です。エアコンの冷気が直接首に当たらないよう、薄手のストールやタオルを活用してください。冷房の設定温度が低すぎる環境を見直すだけで、喉の緊張が変わることがあります。
天突のツボ(胸骨の上端の窪み)に指を軽く当て、呼気に合わせてやさしい圧を3〜5秒かけます。痛みが出るほど押す必要はなく、「少し圧がかかっている」程度で十分です。
深呼吸を意識して行ってください。鼻から4秒かけて吸い、口から8秒かけてゆっくり吐く。これを3〜5回繰り返すだけで、副交感神経への切り替えが起きやすくなります。
寝る前のスマートフォンを控えることも、首と自律神経の両方の緊張をゆるめる近道です。就寝の1時間前からスマートフォンを手放す習慣を試してみてください。
感情をため込む場面があれば、一人のときに声に出してみる・ノートに書き出すという方法を試してみてください。感情が外に出ると、気の滞りが動きはじめることがあります。
最後に、症状があること自体を責めないでください。体が信号を出してくれているのだと受け取り、まず緊張をゆるめることから始めていただければと思います。
医療機関との連携について
喉のつまり感には、整体でサポートできる範囲と、まず医療機関を受診すべき状態があります。
以下に当てはまる場合は、整体よりも先に耳鼻咽喉科・消化器内科・神経内科などを受診してください。
飲み込みが困難で食事が通りにくい場合、体重が短期間で急激に減少している場合、声がれが急に強くなった場合、首にしこりや腫れを感じる場合、発熱が続く場合、がんの既往がある場合です。これらの症状がある場合は、器質的な問題の可能性があるため、医師による検査と診断が優先されます。
整体は医師の診断・治療と並走する形で、体の緊張を整えるサポートとして活用してください。「どちらか一方」ではなく、必要に応じて連携するというスタンスで関わっています。
よくある質問
喉のつまり感に整体は意味がありますか
整体は医療行為ではないため、症状の診断や治療はできません。ただし、ストレスや自律神経の乱れ・首や肩の筋肉の緊張が関係していると考えられる場合には、体の緊張をゆるめるサポートとして整体が役立つことがあります。まず医療機関で異常がないことを確認した上で、体のケアとして活用するのが安全なアプローチです。
病院で異常なしと言われましたが、それでも来院できますか
はい。常若整骨院では「検査で異常が見つからなかった」という方の相談を多く受けてきました。「異常なし」という結果は病変がないことを示すものであり、体の緊張・自律神経のアンバランス・生活習慣のパターンへのアプローチが有効になることがあります。
夏だけ悪化するのはなぜですか
夏はエアコンの冷気・冷たい飲食物・暑さによる自律神経疲弊が重なります。東洋医学的には、肝(気の流れを調節する臓)が乱れやすく、脾胃(消化器)も冷えやすい季節です。痰の産生が増え、梅核気(喉のつまり)が悪化しやすい条件が夏に揃いやすいのです。
何回くらいで変化を感じますか
個人差が大きく、一概には言えません。体の緊張が長期間続いている方ほど、変化に時間がかかることがあります。生活習慣の見直しと組み合わせることで、少しずつ変わっていくケースが多くあります。
梅核気とはどういう状態ですか
梅核気とは、東洋医学の言葉で「喉に梅の種が詰まったような感覚が続く状態」です。現代医学の咽喉頭異常感症(ヒステリー球)と同じ状態を指しています。気の流れの停滞(特に肝気鬱滞)と、体内の痰の蓄積が原因と東洋医学では考えます。
ストレスが原因と言われましたが、何をすればいいですか
「ストレスが原因」という説明は正しい方向を示していますが、「では具体的に何をすれば良いか」が伝わりにくいことが多くあります。体の緊張をゆるめること・感情を少しずつ外に出すこと・睡眠の質を上げること・体を冷やしすぎないことを、一つずつ取り組んでいくと変化が出やすくなります。
逆流性食道炎と喉のつまりは関係しますか
関係することがあります。胃酸が食道に逆流すると喉に刺激を与え、つまり感や違和感を引き起こすことがあります。逆流性食道炎が疑われる場合は消化器内科を受診してください。整体は逆流性食道炎そのものの治療はできませんが、食道や胃を囲む筋肉の緊張をゆるめるサポートはできます。
エアコンと喉のつまりはどう関係しますか
エアコンの冷気は喉の粘膜と周囲の筋肉を収縮させます。また室内の湿度が低下することで喉の粘膜が乾燥し、違和感が増しやすくなります。さらに室内外の激しい寒暖差が自律神経に負荷をかけ、交感神経優位の状態が続きやすくなります。首に冷気が当たらないよう工夫し、室内湿度を50〜60%に保つことが助けになります。
冷たいものを飲まない方がいいですか
完全にやめる必要はありませんが、喉のつまり感がある方は常温か温かいものを選ぶと体の回復を助けやすくなります。東洋医学では、冷飲食が脾胃を冷やし痰の産生を増やすと考えます。氷入りや冷蔵直後の飲み物よりも、常温の水やハーブティーが体に優しい選択です。
自律神経を整えるために日常でできることは何ですか
毎日の睡眠を6時間以上確保すること、朝に窓を開けて自然光を浴びること、就寝前のスマートフォンを控えること、深呼吸を意識すること、体を冷やしすぎないこと、感情をため込まないことが基本です。整体はこれらの生活習慣と組み合わせることで変化が出やすくなります。
子どもにも喉のつまり感は起きますか
起きることがあります。敏感なお子さん・ストレスをため込みやすいお子さんに見られます。お子さんの場合は必ず先に小児科・耳鼻咽喉科での診察を受け、器質的な問題がないことを確認してください。
福岡市のどのエリアにありますか
常若整骨院は福岡市早良区にあります。福岡市内はもちろん、早良区・西区・城南区・中央区など近隣エリアからも多くの方にご来院いただいています。
まとめ
福岡市で喉のつまり感に悩んでいる方へ。
病院に何度行っても「異常なし」と言われ、それでもつかえる感じが取れない。夏になるとさらに強くなる気がする。そんな方に向けてこの記事を書きました。
喉のつまり感の多くは、体の緊張と気の滞り、そして自律神経のアンバランスが積み重なった状態です。夏のエアコンと冷たい飲み物がそれを悪化させるパターンは、現場で何度も見てきました。
大切なのは、症状があること自体を責めないことです。体が信号を出してくれているだけであり、あなたが弱いわけでも怠けているわけでもありません。
一人で抱え込まず、まず体の緊張をゆるめることから始めてください。常若整骨院では、カウンセリング・施術・セルフケアをセットで、一人ひとりの状態に合わせた関わりをしています。体の緊張が変わりはじめると、気の流れも変わり、喉の詰まりが少しずつ落ち着いていく方を多く見てきました。
一歩踏み出せるタイミングが来たら、ぜひご相談ください。
院長プロフィール
冨高誠治(とみたか せいじ)
福岡市早良区・常若整骨院 院長。施術歴20年。延べ25,000名の施術経験を持つ。整体・気功・東洋医学を軸に、自律神経・慢性症状・心身の不調に向き合う。カウンセリングと施術を組み合わせた、ご自身でケアを続けられる状態へと導くことを大切にした施術スタイルを持つ。整体師向けの教育活動も行っている。











