
閃輝暗点が繰り返すたびに不安が増す理由|福岡市・常若整骨院の自律神経アプローチ
結論から言うと、閃輝暗点が繰り返す人には、「また来るかもしれない」という予期不安が次の発作を引き寄せる悪循環が起きているケースが多くあります。
視界の端にギザギザした光のリングが現れ、20〜30分かけて視野の外へゆっくり消えていく。初めて経験したとき、多くの方が「脳に何かが起きたのかもしれない」と感じ、怖くて仕方なかったとおっしゃいます。眼科や脳神経外科を受診して「片頭痛の前兆であり、緊急性はない」と告げられても、繰り返すたびに不安はむしろ深まっていく。この記事は、そのような方のために書いています。
当院では延べ25,000名を施術してきた経験から、はっきりお伝えできることがあります。体の緊張が慢性化し、自律神経のアクセルとブレーキの切り替えがうまくいかなくなっているとき、閃輝暗点は繰り返しやすくなります。そして、恐怖と緊張が重なるほど、次の発作を引き起こしやすい状態が持続していきます。
整体で「閃輝暗点を直接なくす」ことはできません。ただ、体の慢性的な緊張をゆるめ、自律神経の切り替えを整えやすい土台をつくることで、発作の頻度が落ち着きやすくなったというケースを数多く見てきました。
なぜ閃輝暗点は繰り返すのか
閃輝暗点が長引く方には、体の緊張が慢性的に抜けていないケースが非常に多くあります。
そもそも閃輝暗点は、脳の後頭部(視覚をつかさどる領域)を神経の活動の波がゆっくり広がる現象によって起きます。これは「皮質拡延性抑制(CSD)」と呼ばれ、神経細胞の一時的な興奮とそれに続く活動低下が波状に広がる現象です。2026年の研究でも、機能的MRIを使った解析でこの波が視界の症状の広がりと一致することが確認されています。波が広がる速さと、光のリングが視野の外へ動いていく感覚がほぼ対応しているのは、このためです。
では、なぜこの波が起きやすい人と起きにくい人がいるのでしょうか。
大きな要因のひとつが、脳と神経の「過敏さ」です。慢性的なストレス、睡眠の乱れ、長年の身体の緊張の蓄積によって、脳の興奮と抑制のバランスが崩れると、ちょっとした刺激(光、気圧の変化、脱水、ホルモン変動)でCSDが起きやすくなります。カフェイン・アルコール・チョコレートが誘因になる方もおり、これらも脳の興奮閾値を下げる要因として働きます。
そして一度繰り返すと、多くの方に「また来るかもしれない」という予期不安が生まれます。この不安自体が交感神経を慢性的に刺激し、頭部の血管の収縮と拡張のリズムを不安定にします。その結果、次の閃輝暗点が起きやすくなる。閃輝暗点が起きる→不安が強まる→体の緊張が深まる→また閃輝暗点が起きやすくなる、というフィードバックループが形成されます。
閃輝暗点が繰り返すたびに不安が増している方の多くは、このフィードバックループの中にいます。
見落とされがちな要因がもうひとつあります。「暗くしておけば安心」という対処行動です。発作が来たとき静かな暗い部屋で横になるのは一般的な対処ですが、そこで「光が来るまでの恐怖を持ちながら暗室で待つ」時間が積み重なると、脳の警戒レベルがむしろ上がっていくことがあります。神経が過敏になった状態で遮光を続けると、光への感受性(光感受性亢進)がさらに高まるケースもあります。繰り返す閃輝暗点には、単なる身体の症状だけでなく、不安と緊張の重なりが深い背景として関わっています。また、ホルモン変動(特に女性の場合、月経周期・更年期によるエストロゲンの変化)も脳血管の収縮反応に影響することが知られています。40〜50代の女性に閃輝暗点が増えやすい理由のひとつです。
閃輝暗点と整体の関係
まず大前提としてお伝えします。整体は医療行為ではなく、閃輝暗点の発作そのものを「直接なくす」ことはできません。発作が起きたとき、頻度や強さが急に変わったとき、頭痛が著しく強くなったときは、必ず医療機関を受診してください。
整体がサポートできるのは、閃輝暗点の背景にある「体の慢性的な緊張状態」に対してです。
当院で閃輝暗点が繰り返す方の体を診ると、多くのケースで次のような状態が見られます。
頭部と首の後ろの血流の著しい低下があります。後頭下筋群(頭蓋骨と首の境目にある小さな筋肉群)が慢性的に固まり、後頭部への血流が落ちています。この領域は視覚野への主要な血流ルートのひとつであり、ここの緊張の蓄積が視覚系の過敏さに影響します。
横隔膜の硬直と呼吸の浅さも見られます。ストレスや慢性緊張によって横隔膜が固まると、副交感神経(迷走神経)の働きが低下します。呼吸が浅くなり、全身の興奮レベルが慢性的に高止まりします。
肩・胸郭・首の総合的な緊張パターンも共通しています。「頑張ってきた体」「気を張ってきた体」には、肩を上げてのどを固め、首を前に出すという姿勢パターンが刻まれています。これが頭部への血流と神経の通り道に影響します。
整体では、こうした身体の慢性緊張を丁寧にゆるめることで、自律神経の切り替えを整えやすい状態に近づけるサポートをします。「脳の過敏さを直接変える」のではなく、「体の緊張を土台からゆるめることで、脳が過敏になりにくい環境をつくる」という考え方が中心にあります。
福岡市で整体を探す人が知っておくべきこと
「閃輝暗点 整体 福岡市」と検索すると、多くの施術院が出てきます。選ぶときに確認しておきたいポイントをお伝えします。
まず、初診のカウンセリングに十分な時間をとっているかどうかです。閃輝暗点が繰り返す背景には、仕事のストレス、睡眠の乱れ、食習慣、感情の抑圧など多くの要因が絡んでいます。症状の部位だけを聞いて施術に入るのではなく、生活全体を見てもらえる院を選ぶことが大切です。
次に、施術が症状の部位だけに集中していないかを確認することです。閃輝暗点に関わる緊張は、首・肩だけでなく、横隔膜・腸・骨盤まで連鎖していることがあります。全身を診てもらえる院かどうか、初回の対応で感じ取ってみてください。
福岡市早良区・西新駅から徒歩圏にある常若整骨院では、整体と東洋医学を組み合わせた施術を行っています。体の緊張をゆるめることと、東洋医学的な体質へのアプローチの両面から、回復しやすい身体づくりをサポートします。「西新 閃輝暗点 整体」「早良区 自律神経 整体」で探しているという方も、まずはご相談ください。
常若整骨院の考え方
当院では、閃輝暗点に限らず、慢性的な症状の背景には「体の緊張パターンの定着」があると考えています。
施術歴20年の中でよく感じてきたのは、「気を張って生きてきた人」に閃輝暗点が多いということです。仕事でも家庭でも常に気を配り、自分の疲れに気づかないまま突き進んできた方。そういった方は、気がつけば後頭部が氷のように冷え、横隔膜がまるで板のように固まっていることがあります。体が長年の我慢を蓄積した結果として、閃輝暗点という形で訴えを出し始めているケースが少なくありません。
当院の施術は、カウンセリング・施術・セルフケアの三つをセットで行います。
カウンセリングでは、閃輝暗点の発生パターン(いつ、どんなとき、どんな生活の中で起きるか)を丁寧に確認します。仕事の状況、睡眠の質、食事の習慣、感情の出し方のパターン。こうした生活全体を見ることで、体のどの部位から緊張をゆるめていくかの見立てが深まります。
施術では、後頭下筋群・横隔膜・腸腰筋などの深部の緊張を、気功と整体を組み合わせてゆるめていきます。多くの方が施術後に「頭の後ろが温かくなった」「呼吸が深くなった」「肩の力が抜けた」という体感を報告されます。
セルフケアでは、自宅でできる温め方・ツボの押し方・生活の整え方をお伝えします。依存させることなく、早くご自身で調整できるようになっていただくことを目標にしています。
東洋医学から見た閃輝暗点
東洋医学では、閃輝暗点を「肝・腎・心の三臓のバランスの乱れ」として読みます。
目は「肝が開竅する器官」とされ、肝(かん)が弱ると目に滋養が届きにくくなります。腎(じん)は「水を主る臓腑」であり、体の潤いの根源です。東洋医学でいう腎とは、体の回復力の貯金箱のような存在です。心(しん)は「神明を主る」、つまり精神と意識の安定に関わります。この三臓のどれが崩れやすいかによって、体のタイプが分かれます。
タイプ1:腎陰虚型(水が足りない)
腎陰虚(じんいんきょ)とは、体の潤いを司る「水のエネルギー」が慢性的に不足した状態です。睡眠不足・過労・慢性ストレスが続くと、腎の水の貯金が底をつきはじめます。
このタイプに当てはまりやすい方の特徴として、夜になると目の奥がほてる感じがある、全身が乾燥しやすい、夜中に目が覚めやすい、口が渇く、手のひらや足の裏が夜になるとのぼせたような感じになる、といったことが挙げられます。
腎の水が足りないと、上昇しやすい肝の熱を抑えきれなくなります。その結果、頭部・目・脳への「熱の上昇」が起きやすくなり、閃輝暗点の引き金になりやすくなります。水が蒸発した鍋の底が焦げるようなイメージです。
タイプ2:肝陽上亢型(熱が頭に上がる)
肝陽上亢(かんようじょうこう)とは、肝のエネルギーが過剰に上方向に亢進している状態です。怒りや長年のストレスの蓄積、腎の水不足が重なると、肝の熱が頭部へと上がりやすくなります。
このタイプに当てはまりやすい方は、ストレスがかかったとき・怒りを感じたとき・寝不足のときに閃輝暗点が出やすい、頭の上の方が重い感じがある、頭部がのぼせやすい、イライラや焦りが多い、普段は気を遣いすぎていて表には出しにくい、という傾向があります。
このタイプは特に「頭に熱がこもりやすい体質」です。肝の熱を下ろし、腎の水を補うことが、体質への根本アプローチになります。
タイプ3:心血虚型(心を潤す血が薄い)
心血虚(しんけつきょ)とは、心臓と精神を支える「血(けつ)」が不足している状態です。東洋医学でいう「血」とは単なる血液だけでなく、精神と感情を安定させる潤いのエネルギーも含みます。考えすぎ、気の遣いすぎ、慢性的な睡眠不足が続くと、脳と心を支えるこの血が薄くなっていきます。
このタイプに当てはまりやすい方は、閃輝暗点の後に強い不安感が残る、夢が多く眠りが浅い、些細なことでドキドキする、常に緊張していて力が抜けない、目の疲れと精神的な疲れが同時に起きやすい、という特徴があります。
心血虚型の方は、閃輝暗点そのものよりも発作後の「また来るかも」という予期不安が慢性化しやすい傾向があります。心を落ち着かせ、血を補うケアが中心になります。
ツボの場所と押し方
閃輝暗点のセルフケアに使えるツボをご紹介します。発作中は無理に押さず、落ち着いてから行ってください。
太渓(たいけい):内くるぶしの頂点とアキレス腱の中間のくぼみにあります。腎の水を補うツボです。親指のはらで3〜5秒押してゆっくり離す、を5回ほど繰り返します。
太衝(たいしょう):足の甲、親指と人差し指の骨が交わるくぼみにあります。肝の熱を下ろすツボです。少し痛みを感じる程度の力で押すと効果的です。
内関(ないかん):手首の内側、横じわから指3本ぶん上、2本のすじの間にあります。心を落ち着かせ、気逆(上に上がりすぎた気)を下ろすツボです。
攢竹(さんちく):眉頭の内側のくぼみにあります。目の奥の緊張をゆるめるツボです。発作後の目の重さ・だるさに使えます。
天柱(てんちゅう):後頭部のつけ根、首の中央の太い筋肉の外側にあります。後頭部の血流を整えるツボです。両手の親指で、ゆっくり頭の重さを乗せるように押します。強く押しすぎず、息を吐きながら行うことがポイントです。
自律神経と閃輝暗点の関係
自律神経とは、体のアクセル(交感神経)とブレーキ(副交感神経)のような働きをする神経系です。
閃輝暗点が繰り返す方の多くは、このアクセルが慢性的に踏まれた状態にあります。現代の生活では、スマホ・情報過多・仕事のプレッシャー・気の遣いすぎが積み重なり、交感神経が休みなく刺激されています。
アクセルが踏まれ続けると、脳の血管は収縮しやすくなります。この収縮が、皮質拡延性抑制(CSD)の引き金のひとつになると考えられています。ストレスや睡眠不足のときに閃輝暗点が起きやすいのは、こうした自律神経の偏りが背景にあります。
閃輝暗点が起きたとき、多くの方は「また来た、次はもっとひどくなるかも」という強い不安を感じます。この不安反応がさらに交感神経を刺激し、次の発作が起きやすい状態を維持してしまいます。
副交感神経(ブレーキ)がうまく働かない状態では、夜になっても体の緊張が解けません。眠れているのに疲れが取れない、起きたときから体が重い、という状態が続きます。このような慢性的な自律神経の切り替え不全が、閃輝暗点の背景にある土台の問題です。
整体では、横隔膜・後頭部・腹部の緊張をゆるめることで、副交感神経(迷走神経)の働きを高めやすい状態にするサポートをします。「ブレーキが効きやすい体づくり」という方向性が、繰り返す閃輝暗点へのアプローチの柱になります。
実際に多いケース
「仕事中に急に光のリングが現れて、パソコン画面が見えなくなった。会議の最中だったので本当に焦った。病院ではMRIも異常なし、片頭痛の前兆と言われたが、また仕事の場で起きたらどうしようという不安が消えない」
このような相談は当院でも非常に多く寄せられます。発作が起きる→不安が強まる→体が緊張する→また起きやすくなる、という悪循環の中で、「今日もいつ来るか」という恐怖とともに過ごしている方が少なくありません。
「頭痛がないから大丈夫と言われたが、毎月1〜2回は起きる。家族には心配させたくないから一人で抱えてきた。最近は光のリングが来るたびに気持ちが萎えてしまう」
一人で抱えてきた時間が長いほど、体の緊張は蓄積します。抱え込みの時間が長ければ長いほど、「誰かに話す」ということ自体が体の緊張をゆるめる第一歩になることがあります。
「閃輝暗点の後に必ず不安感と倦怠感が来る。頭痛はほとんどない。気分の落ち込みもある。原因がわからないまま何年も経っている」
このように、閃輝暗点に気分の落ち込みや慢性的な疲労が重なる場合、東洋医学の心血虚型や腎陰虚型のサインが出ていることが多いです。体の複数の訴えが一枚の絵として読めるようになると、どこから整えていけばいいかが見えてきます。
3人の事例
事例1:仕事のプレッシャーが続いていた40代の男性
デスクワーク中心の40代男性。繁忙期になると必ず閃輝暗点が起きるようになり、3年ほど放置してきました。「仕事中に起きると本当に困る。病院では異常なしと言われて、どうしたらいいかわからなかった」とのこと。
カウンセリングでは、毎日の残業、睡眠4〜5時間、昼食を取らない日が続いていることが分かりました。後頭下筋群と横隔膜の固まりが強く、頭部への血流が著しく落ちていました。
施術では横隔膜と後頭部の緊張ゆるめを中心に行い、セルフケアとして夜の太渓・天柱のツボ押しと、10分の腹式呼吸をお伝えしました。数回の施術を経て「仕事が忙しくても前ほど来なくなった、頭が重い感じが落ち着いてきた」とおっしゃっていました。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
事例2:育児と仕事の両立で疲弊していた30代の女性
2人の子育てと仕事の両立の中で、年に数回だった閃輝暗点が月に1〜2回になってきた30代の女性。「頭痛は軽いけれど、光のリングが来るたびに怖くて、子どもの前で何かあるんじゃないかと不安になる」とのことでした。
東洋医学的には、肝陽上亢型と心血虚型の重なりが見られました。「感情を飲み込んで、気を張って生きてきた体」という状態です。
施術では体の全体的な緊張ゆるめに加え、夜の眠りの質を上げるセルフケアをお伝えしました。「光のリングが来ても前ほど怖くなくなった。体が楽になってきた」という変化を教えていただきました。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
事例3:10年以上、誰にも言えなかった50代の女性
「若い頃から年に数回は閃輝暗点があったが、最近は月に数回になってきた。誰かに話すのも恥ずかしくて、ずっと一人で抱えてきた。どこに行っても変わらなかった」という50代の女性。
更年期のホルモン変動と重なり、腎陰虚の状態が深まっていました。「水が足りない体の状態で、肝の熱が上がりやすい土台になっている」と見立てました。
施術では腎の水を補い、肝の熱を下ろすアプローチを中心に行いました。「最近は光が来ても、ああまた来たか、くらいに思えるようになった。怖さが以前より減った」とおっしゃっていました。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
自宅でできるセルフケア
後頭部を温める
蒸しタオル(電子レンジで1分温めたもの)を後頭部のつけ根に当てて3〜5分置きます。後頭下筋群の緊張がゆるみ、後頭部への血流が整いやすくなります。入浴後の習慣にすると継続しやすいです。
腹式呼吸を3分
鼻からゆっくり4秒吸い、口から8秒かけて吐きます。3分続けるだけで横隔膜の動きが改善し、副交感神経が働きやすくなります。閃輝暗点の発作中は無理に行わず、落ち着いてから行ってください。
スマホを夜9時以降はやめる
ブルーライトと情報刺激が交感神経を過剰に刺激します。就寝1時間前のスマホをやめるだけで、睡眠の質と脳の過敏さが変わりやすくなります。寝る前に「症状について調べる」ことも、脳の警戒レベルを上げる習慣のひとつです。情報から距離を置く夜の時間をつくることが、閃輝暗点の慢性化を防ぐ基本です。
首とお腹を冷やさない
クーラーの風が直接当たる環境は、後頭部・首の血流を低下させます。夏でも薄いスカーフやタオルで首を守る習慣を持つことをお勧めします。腹部も冷やさないよう、冷たい飲み物の過剰摂取を控えることも大切です。腸と脳は深くつながっています(脳腸相関)。腸を冷やすと脳の興奮状態が高まりやすくなることが研究で示されています。
太渓と太衝のツボを就寝前に押す
就寝前の5分間、太渓(内くるぶしのくぼみ)と太衝(足の甲の親指と人差し指の付け根)を各30秒ずつ押します。腎の水を補い、肝の熱を下ろす日課として続けることで、体質をゆっくり整えやすくなります。入浴後、体が温かいうちに行うと、より緩みやすい状態で押せます。
「また来るかも」という不安に名前をつける
「これは予期不安だ」と名前をつけるだけで、少し距離が生まれます。不安を打ち消そうとするのではなく、「また来るかもと感じているな」と観察する習慣が、緊張の悪循環をゆるめる助けになります。感情に気づいて名前をつける練習は、東洋医学でいう「肝の疏泄(そせつ)」、つまり感情を滞らせずに流す力を育てることにもつながります。
医療機関との連携について
整体は医療機関の代わりにはなりません。以下の場合は、必ず先に医療機関を受診してください。
閃輝暗点が初めて起きたとき、それまでと違うパターンで突然起きたとき、片側の手足のしびれや麻痺が同時にある場合、著しく激しい頭痛が同時にある場合、意識の変化・ろれつが回らない・視野の欠損が残る場合が挙げられます。
これらは脳梗塞や脳腫瘍など、緊急を要する疾患のサインである可能性があります。「いつもの閃輝暗点かな」と自己判断せず、必ず医師の診断を受けてください。
「異常なし」と言われた後に「繰り返す閃輝暗点の予防的なケア」として整体を組み合わせることは、自律神経の土台を整えるアプローチとして意義があります。2026年には経口CGRP受容体拮抗薬(マトゲパント)など、片頭痛の新薬も登場しています。また、2026年の研究ではエレヌマブ(抗CGRP抗体薬)が片頭痛前兆(閃輝暗点を含む)を約61%減少させる可能性が示されました。医療と整体・セルフケアを組み合わせることで、より回復しやすい状態をつくりやすくなります。薬の選択は必ず医師に相談してください。整体の役割はあくまで「身体のケア・ストレス管理・回復しやすい土台づくり」です。
よくある質問
閃輝暗点は整体で良くなりますか?
閃輝暗点の発作そのものを整体で直接なくすことはできません。ただ、体の慢性的な緊張をゆるめ、自律神経の切り替えを整えやすくすることで、発作の頻度が落ち着きやすくなったというケースを当院では数多く経験してきました。効果には個人差があります。
閃輝暗点がずっと続くのはなぜですか?
脳の視覚野での神経活動(皮質拡延性抑制)が繰り返し起きやすい「過敏な状態」が慢性化しているためです。ストレス・睡眠不足・ホルモン変動・気圧変動などが重なると発作が起きやすくなります。また、「また来るかも」という予期不安が体の慢性緊張を深め、悪循環になっているケースが多くあります。
頭痛がない閃輝暗点でも問題がありますか?
視界にキラキラした光が現れても頭痛を伴わないケースは「眼性片頭痛」「片頭痛なし前兆型」として知られており、特に中高年以降に多く見られます。初発の場合は脳梗塞など別の疾患との鑑別のため、一度は脳神経外科・眼科を受診されることをお勧めします。
閃輝暗点の発作中は何をすればいいですか?
まず、車の運転や危険な作業は直ちにやめてください。静かな場所で横になり、目を閉じるか柔らかい光の中で待ちます。無理に呼吸を整えようとせず、体から力を抜くことを意識します。多くのケースで20〜30分以内に消えます。消えた後も強い頭痛や手足のしびれが残る場合は受診してください。
片頭痛の薬と整体は一緒にできますか?
はい、整体は片頭痛の薬の効果を妨げるものではありません。医師が処方した薬を継続しながら、整体での身体のケアを並行して行うことは問題ありません。薬の変更や中断は必ず医師に相談してください。
閃輝暗点が増えてきた原因は何ですか?
加齢・更年期(女性の場合エストロゲン変動)・生活環境の変化・慢性疲労の蓄積などが挙げられます。「最近多くなった」と感じる方は、自律神経の疲弊のサインである可能性があります。まずはかかりつけ医や専門医に相談されることをお勧めします。
閃輝暗点は食事と関係しますか?
関係します。カフェイン・アルコール・チョコレート・人工甘味料が誘因になる方がいます。規則正しい食事のリズムと、マグネシウム(アーモンド、大豆製品、緑黄色野菜)やビタミンB₂を意識的に取り入れると、発作の土台が整いやすくなることがあります。脱水も誘因になるため、こまめな水分補給を意識することも大切です。
閃輝暗点は遺伝しますか?
片頭痛(閃輝暗点の背景疾患)には遺伝的な素因があることが知られています。家族に片頭痛の方がいると発症しやすい傾向があります。ただし、体質は生活習慣やケアによって変わりやすくなることも多くあります。
子どもでも閃輝暗点になりますか?
なります。子どもの閃輝暗点は「小児片頭痛」の前兆として起きることが多く、大人と同様、ストレスや睡眠の乱れが誘因になります。お子さんに繰り返す場合は小児科・小児神経科を受診してください。
運動は閃輝暗点に良いですか?
適度な運動は自律神経のバランスを整え、脳の血流を安定させるために有効です。ただし、激しい運動が誘因になる方もいますので、ウォーキング・軽いストレッチ・水泳などの有酸素運動から始めることをお勧めします。運動後の十分な水分補給もお忘れなく。
整体に来る目安を教えてください。
月に2回以上閃輝暗点が繰り返している、発作後の不安感が長引く、慢性的な首や後頭部の重さがある、薬を使っているが身体の緊張を根本からゆるめたい、という方は一度ご相談ください。医療機関での診断を受けた上での相談を推奨します。
整体に来る前に何か準備することはありますか?
初回は、発作がいつ・どんなときに起きるか、どんな生活の変化があったかを振り返っておくと、カウンセリングが深まります。お薬手帳があれば持参してください。服装は動きやすいものをお勧めします。
まとめ
福岡市で閃輝暗点が繰り返すことに悩んでいる方へ。そして、「また来るかもしれない」という不安を一人で抱えながら、毎日をやり過ごしている方へ。
閃輝暗点が長引く多くの方に共通しているのは、体の緊張が慢性的に抜けていないことです。そして、恐怖と緊張が悪循環を作り出していることです。
整体が発作を直接なくすことはできません。しかし、体の深部の緊張をゆるめ、自律神経のアクセルとブレーキの切り替えを整えることで、発作が起きにくい土台をつくることは十分に可能です。
病院では「異常なし」と言われているのに、繰り返すたびに怖さが増している。そんな方に、「体の緊張をゆるめるサポート」という選択肢があることを知っていただければと思います。
まずは体の緊張をゆるめることから。一人で抱え込まず、専門家に相談することが、悪循環を切り離す第一歩になります。
「光のリングが来ても、ああまた来たか、くらいに感じられるようになった」と言ってくださる方が少なくありません。発作の頻度が変わるより先に、怖さへの向き合い方が変わります。怖さが変わると、体の緊張もゆるみはじめます。それがひとつの転機です。
院長プロフィール
冨高誠治。常若整骨院(福岡市早良区・西新駅から徒歩圏)院長。整体・気功を軸とした施術歴20年。延べ25,000名を施術。
東洋医学と気功を組み合わせた独自の施術で、閃輝暗点・自律神経の不調・慢性頭痛・不眠・パニック障害など、慢性的な不定愁訴に向き合ってきました。整体は医療行為ではなく、症状が疑われる場合は医師の診断を優先したうえで、医療の補完として身体のケア・ストレス管理・回復力を整える役割を担っています。整体師向けの教育にも力を入れており、「頼れる先生を全国に増やす」というビジョンのもと、技術・見立て・経営を伝えています。











