
線維筋痛症が長引く本当の理由|福岡市・常若整骨院が伝える体質から読むアプローチ
結論から言うと、線維筋痛症が何年も変わらない最大の理由は「痛みの場所」だけを見ていることです。全身に広がる痛みは、体が長期間にわたって限界を超えた緊張を続けてきた結果として出るものです。整体でできることは「痛みを消す」ことではなく、その緊張を少しずつゆるめ、体が回復しやすい状態を取り戻すサポートをすることです。
この記事は次のような方に向けて書いています。検査で異常が見つからないまま何年も痛みが続いている、病院をいくつ受診しても「様子を見ましょう」で終わる、薬を飲んでも根本的に変わっている実感がない、「気のせいではないか」と言われて孤独を感じてきた、そういった方です。福岡市で整体を探している方が、少しでも出口の光を感じられるよう書きました。
なぜ線維筋痛症の痛みは全身に広がるのか
線維筋痛症が全身に痛みを生じる理由として、最も広く支持されているのが「痛みの中枢感作」という考え方です。
痛みとは本来、体への警報です。足をぶつけたときに「危ない、気をつけろ」と体が知らせてくれる信号です。この警報システムには2つの働きがあります。末梢の神経から痛みの信号が脳に向かって上がってくる「上行路」と、脳から体へ「そのくらいで大丈夫だ、鎮めよ」と指令を出す「下行性疼痛抑制系」の2つです。
線維筋痛症では、この2つのバランスが崩れています。具体的には、上行路が過活動になり、ほんの小さな刺激に対しても「大変だ」という信号を強くしてしまう一方で、下行性の鎮静指令が届きにくくなっています。その結果、本来なら痛みとして感じないようなわずかな刺激でも、体全体で強い痛みとして感じるようになります。
2025年に発表された脳画像研究では、線維筋痛症の患者さんの脳を健康な人と比較すると、感情やストレスに深く関わる視床、扁桃体、島皮質といった領域に構造的な変化が生じていることが確認されています。脳が文字どおり「痛みを感じやすい状態」に変化しているということです。
この状態を整体の現場で見てきた経験から言うと、脳や神経の変化は「突然起きたもの」ではありません。何年もかけて積み重なった体の緊張が、あるとき限界を越えたときに「警報システムの誤作動」として現れるケースが多くあります。「急に全身が痛くなった」と感じる方でも、施術で体に触れると、背骨の両脇、後頭部の付け根、肩甲骨の間、みぞおちのあたりに長年かけて積み重なった慢性的な固さが残っています。痛みは急に出てきても、その土台は長い時間をかけて作られていることが多いものです。
また、線維筋痛症には自律神経の乱れが高い頻度で関与していることも、多くの研究で指摘されています。自律神経とは、体のアクセルとブレーキのような働きをするシステムです。アクセル(交感神経)は活動・緊張・防御の状態を作り、ブレーキ(副交感神経)は回復・ゆるみ・消化の状態を作ります。線維筋痛症の方の体では、長期にわたってアクセルが踏まれ続け、ブレーキが効きにくくなっていることが多いのです。
「異常なし」と言われ続けた孤独感について
線維筋痛症で最もつらいのは、痛みそのものと同じくらい「この痛みをわかってもらえない」という孤独感ではないかと思います。
血液検査をしても異常なし。レントゲンでも異常なし。MRIを撮っても異常なし。エコーを当てても異常なし。これほど痛みを感じているのに、検査に何も映らないという事実は、患者さんを二重に苦しめます。「自分の感じていることは本当なのか」という自己不信と、「気のせいではないか」と言われるたびに積み重なる深い傷です。
ある報告では、線維筋痛症と正しく診断されるまでに、6〜7割の患者さんが他の疾患と誤診されていたとされています。関節リウマチ、膠原病、うつ病、自律神経失調症、更年期障害、心身症など、診断名を転々とすることも珍しくありません。その間、何年も「あなたの体には異常がありません」と言われ続けた方が、本当に多くいます。
当院に来られる方の中にも、「病院に行くのが怖くなった」「また同じことを言われると思うと足が向かない」という方が少なくありません。それでも来院される理由の多くは「もう一度だけ、試してみようと思って」という言葉です。そのひと言の重さを、施術者として誠実に受け止めたいと思っています。
体に異常がないのではありません。検査に映らないだけで、体は確かに限界を超えた緊張を抱えています。痛みは本物です。信号は本物です。それが正しく受け取られていないのは、あなたのせいではありません。
線維筋痛症と整体の関係——できることとできないこと
最初に正直にお伝えします。整体は線維筋痛症を「なくす」ことはできません。痛みの根本にある神経システムの問題に直接介入することは、医療行為ではない整体の範囲を超えています。薬物療法や精神科・心療内科、リハビリテーション医療との連携が必要な場合もあり、それを軽視することは絶対にしません。
整体ができることは、大きく3つです。
一つ目は、体に蓄積された慢性的な緊張をゆるめることです。長年アクセルを踏み続けてきた体は、筋肉も神経も常に「戦闘態勢」にあります。後頭部の付け根、首、肩甲骨、横隔膜、骨盤まわり、足首といった部位が固まり、血流と気の流れが滞っています。施術によってこの固さを少しずつゆるめることで、体がブレーキをかけやすい状態に近づけます。
二つ目は、自律神経のアクセルとブレーキの切り替えをサポートすることです。施術によって副交感神経が優位になると、体温が上がり、呼吸が深くなり、痛みの感受性そのものが少し落ち着く時間を作ることができます。「施術のあと、初めて体が楽になった気がした」という言葉を何度もいただいてきました。
三つ目は、セルフケアの方向を整えることです。線維筋痛症の方はしばしば、「良くなるために」積極的に動きすぎて悪化させてしまうことがあります。体の現状を丁寧に診て、今この体に合ったペースと方法をカウンセリングでお伝えすることも、整体の大切な役割です。
福岡市で整体を探す方が知っておくべきこと
福岡市内にも、線維筋痛症に対応できると掲げた施術院はいくつかあります。選ぶときのポイントをお伝えします。
まず、「線維筋痛症を改善できる」と断言するところには注意が必要です。整体で線維筋痛症を根本から消すことはできません。医療との連携を大切にしながら、体質の改善と回復力のサポートに取り組む姿勢の院を選んでください。
次に、カウンセリングに時間を取るところを選んでください。線維筋痛症の背景には、その方の生活習慣、睡眠の状態、ストレスの種類、感情の抑え方のくせなど、体の外側には見えない多くの要因があります。触れる前にしっかりと話を聴いてくれる院は、それだけ丁寧に体を診ていることの証です。
また、一度の施術で劇的な変化を約束するところには慎重になってください。線維筋痛症の体質は長い時間をかけて作られています。回復もまた、時間をかけてゆっくりと進みます。「今日来てすぐに変わった」という体験が全くないとは言いませんが、それを約束として掲げることは整体の誠実な姿勢ではありません。
常若整骨院は福岡市早良区にあります。西新駅から徒歩圏の立地です。初回にはカウンセリングの時間を設け、体の状態と生活習慣、感情の流れも含めて全体を把握した上で施術を行います。
常若整骨院の考え方——カウンセリング・施術・セルフケアをセットで行う理由
体の痛みには、体の緊張だけでなく、心の緊張が深く関わっています。これは精神論ではなく、現場で延べ25,000名を施術してきた中で繰り返し確認してきた事実です。
線維筋痛症の方の体に共通して感じることがあります。触れると、筋肉の表面は硬いのに、その奥に生気がない。力が入りっぱなしで、ゆるもうとする力が失われている感触です。
これは長年「頑張り続けてきた体」の典型的なサインです。「辛いと言っていいのかわからない」「誰かに頼ることが苦手だ」「何かをしていないと不安になる」——こういったパターンを持つ方の体に、この感触が出やすい傾向があります。気を張り続け、感情を抑え込み、疲れても止まれない生活を続けてきた体が、ある限界を越えたときに「もう限界です」と全身で訴え始めるのが、線維筋痛症の痛みの一つの側面です。
だから、施術だけで変わることには限界があります。体のカウンセリングで、どういうくせが体の緊張を作ってきたかを丁寧に掘り下げ、生活習慣・食習慣・感情のパターンに介入することが、体質的な変化につながります。施術と生活の両輪で取り組むことが、当院が大切にしていることです。
東洋医学から見た線維筋痛症——証と経絡の視点
東洋医学では、線維筋痛症に対応する明確な疾患名はありませんが、「痺証(ひしょう)」あるいは「体痛(たいつう)」「周身疼痛(しゅうしんとうつう)」などとして、全身の慢性的な痛みを体質ごとに読んできた歴史があります。
東洋医学では、痛みが生じる根本を「気・血・水の滞り」と「臓腑の消耗」として捉えます。気(き)とは体と心のエネルギーの流れです。血(けつ)とは体を養う液の流れです。水(すい)とは体の潤いと水分の循環です。この3つが滞ったり不足したりすると、経絡(気血の通り道)が詰まり、痛みが出ると考えます。
線維筋痛症に多く見られる東洋医学の体質パターンは、主に3つに分けられます。ただし多くの方は、これらが重なり合っています。
肝気鬱滞・気滞血瘀型(かんきうったい・きたいけつおがた)
肝(かん)とは東洋医学では「気と血の流れを調整する臓器」という意味です。西洋医学の肝臓とは少し異なる概念で、体のエネルギーと血液の流れ全体を管理する「総指揮者」のような役割を持ちます。肝が疲れると、気と血の流れが全身で停滞します。
この型の方は、感情を抑えることが多く、言いたいことを飲み込む場面が多い傾向があります。ストレスや感情的な出来事の後に痛みが増悪しやすく、特に側腹部・肋骨の下・みぞおちのあたりにも張り感を伴うことがあります。東洋医学では「肝は筋を主る(かんはすじをつかさどる)」という言い方をします。筋肉の柔軟性と動きを支えているのが肝の働きであり、肝が疲れると筋肉が固まり、ピリピリと張るような痛みが出やすくなります。
代表的なツボ:太衝(たいしょう)。足の甲、親指と人差し指の骨が交わる手前のへこみにあります。気の流れを整え、肝の緊張をゆるめるツボです。
心脾両虚型(しんぴりょうきょがた)
心(しん)は血液と精神活動を支える臓器であり、脾(ひ)は食べたものを気と血に変換する工場の役割を持ちます。この2つが同時に消耗した状態です。
「考えすぎること」「心配しすぎること」は、東洋医学では脾を最も傷める原因とされています。不安が続いたり、仕事や育児で頭をフル回転させ続けたりすると、脾の変換力が落ち、気血の産生が滞ります。さらに心の血も不足すると、精神的な疲労と全身の痛みが同時に出やすくなります。
この型の方は、痛みと同時に「思考が止まらない」「眠れない」「気力がわかない」「消化が悪い」という訴えを伴うことが多くあります。
代表的なツボ:足三里(あしさんり)。膝の外側のくぼみから指4本ぶん下、すねの外側にあります。脾胃の働きを整え、気血の産生をサポートします。また、神門(しんもん)。手首の内側、小指側のくぼみにあります。心を落ち着かせ、精神的な緊張をゆるめます。
腎精虚・気血両虚型(じんせいきょ・きけつりょうきょがた)
腎(じん)は東洋医学において「回復力の貯金」を蓄える根本の臓器です。長期間にわたる心身の消耗が続くと、この腎精(じんせい)が枯渇してきます。長年頑張り続けて疲れが蓄積した体、あるいは大きな病気やストレスを経て体力が落ちた後に線維筋痛症が悪化した方に、このパターンが見られることが多くあります。
腎精が足りなくなると、骨・筋・脳・ホルモンの基盤が弱くなります。全身の疲労感、倦怠感、記憶力や集中力の低下、夜中に何度も目が覚める睡眠の問題を同時に抱えることが多いのが特徴です。
代表的なツボ:太渓(たいけい)。内くるぶしの頂点とアキレス腱の間のくぼみにあります。腎精を補い、体の回復力の土台を整えるツボです。また、三陰交(さんいんこう)。内くるぶしの頂点から指4本ぶん上、すねの骨の後ろ際にあります。肝・脾・腎の三臓すべてに作用し、気血の流れを整えます。
これらのツボへの刺激は、強く押すより、温かさを感じる程度にゆっくり押さえ、数秒間維持します。強い痛みが出る場合は中断してください。
自律神経と線維筋痛症の関係——アクセルとブレーキで考える
自律神経を「アクセルとブレーキ」として説明します。
アクセルである交感神経は、体を活動させるための神経です。心拍数を上げ、血管を収縮させ、筋肉を緊張させ、体を外敵に備えた戦闘態勢にします。ブレーキである副交感神経は、回復のための神経です。心拍を落ち着け、消化を促し、筋肉をゆるめ、体を修復モードに切り替えます。
健康な体では、活動するときはアクセル、眠るときはブレーキというように、この2つが自然に切り替わります。ところが長期間のストレス、睡眠不足、感情の抑圧が続くと、アクセルを踏みっぱなしの状態になります。ブレーキがかかりにくくなり、体は常に「戦闘態勢」のまま過ごします。
この状態が長く続くと、二つのことが起きます。一つは「痛みを感じる閾値が下がる」こと。本来痛みではなかった刺激(服の触れ感、布団の重さ、普通の気温の変化)を痛みとして感じるようになります。これが先ほどの「中枢感作」の自律神経側の側面です。もう一つは「回復が起きにくくなる」こと。体が修復するのはブレーキがかかっているときですから、ブレーキが効かなければ傷んだ組織も神経も回復する機会を失います。
施術で体の固さをゆるめることは、この「アクセルの踏みっぱなし」状態に介入する一つの手段です。体の緊張がほぐれると、自律神経のバランスが少し副交感寄りにシフトし、体が「ゆるんでいいんだ」という信号を受け取るきっかけになります。
一度の施術で劇的に変わることはほとんどありませんが、継続して施術を受けながら生活習慣も整えていくことで、徐々にブレーキがかかりやすい体質に近づけることを目指します。
実際に多いケース——「私と同じかもしれない」と感じるために
線維筋痛症で悩む方のうち、当院によく見られる相談のパターンを3種類ご紹介します。
一つ目は「仕事の責任感から体を酷使してきたタイプ」です。40代から50代の方に多く、几帳面で責任感が強く、「こなすことで存在価値を感じてきた」方に多い印象があります。職場でのストレスが積み重なり、体のあちこちに痛みが出始めたころは「疲れているだけだ」と自分に言い聞かせ、休まず続けてきた。しかしある時点から、休んでも回復せず、痛みが全身に広がってきたという経緯です。
二つ目は「育児や家族のケアで自分のことを後回しにしてきたタイプ」です。30代から40代の女性に多く、「子どもや家族のために」という気持ちから、自分の体の声を後回しにしてきた方です。産後から体調が崩れ始め、育児の疲れと重なって「どこも痛い」という状態が何年も続いている。「大げさだと思われたくない」という気持ちから、受診を先送りにしてきた方も多くいます。
三つ目は「長年どこへ行っても変わらなかったタイプ」です。複数の病院、整形外科、内科、心療内科、整体院を転々とし、それぞれ異なる診断名がついてきた。「線維筋痛症」と言われたことはあっても、有効な対処が見つからずに年月が経った。「もう自分は変わらないのかもしれない」という諦めの言葉を、来院時に聞くことがあります。
3つの事例——変化が始まるまでの経緯
事例1:40代・会社員の男性
システムエンジニアとして長年働き、締め切りのプレッシャーの中でほぼ休まず過ごしてきた方です。2年前から両肩・腰・ふともも・首に常時痛みがあり、整形外科で異常なし、内科でも異常なしと言われました。「仕事のストレスだ」と言われ続けたものの、仕事を減らしても痛みは変わらなかった。当院には「職場の同僚に勧められて」来院されました。
カウンセリングで話を聴いたところ、20年以上「辛いと言えない」場面が続いてきたこと、睡眠が常に5時間以下であったこと、食事を仕事しながら素早く済ませる習慣が長く続いていたことが見えてきました。体に触れると、みぞおちと後頭部の付け根が氷のように冷たく固まっていました。施術とカウンセリングを組み合わせ、睡眠の優先と「止まる練習」を丁寧に続けたところ、3か月ほどで「全体的に体が少し楽になった」という変化を感じられるようになりました。痛みがゼロになったわけではありませんが、「体が少し動くようになった」という言葉をいただいています。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
事例2:30代・2児の母
出産後から全身の痛みとだるさが続き、小児科・産婦人科・内科・心療内科を転々としてきた方です。「産後うつではないか」「線維筋痛症ではないか」とさまざまな診断名が出たが、どこに通っても「特効薬はない」という答えだった。「育児が大変だから当然」と周囲に言われ、相談できる場所がなかった。
来院時の体の特徴は、特にお腹まわり全体が冷たく固く、呼吸が非常に浅く、話しながら何度も涙が出ていました。「泣いていいんですよ」という言葉に驚いておられましたが、それが施術の入り口になりました。体を触れながらカウンセリングを行い、「あなたの体が弱いのではなく、ずっと限界まで頑張り続けてきたのです」と伝えた時、体に少し変化が生じました。半年かけて、「少し眠れるようになった」「気力が戻ってきた気がする」という変化が出てきました。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
事例3:50代・主婦
7年間、複数の医療機関を受診し続けた方です。「線維筋痛症の疑い」という診断が出たこともありましたが、専門的な対処方針が得られないまま過ごしてきた。来院前の相談内容は「もう諦めかけています」という一言でした。
体を診ると、全身の筋肉が一様に固く、特に足首・ふくらはぎ・腰・首が強張っていました。睡眠は表面的には取れているが深い眠りがなく、消化機能も落ちている状態でした。「変わらないかもしれないが、一度試してみてほしい」とお伝えし、施術とセルフケアを継続。半年から1年をかけて、「体が全部痛い感じが、少し局所的になってきた」という変化が生まれました。痛みがなくなったわけではありませんが、「日常でできることが少し増えた」とおっしゃっています。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
自宅でできるセルフケア——今日から無理なくできること
線維筋痛症の方向けのセルフケアで最も大切なのは「無理しないこと」です。「よくしようと頑張る」ことが、かえって体を緊張させてしまうことがあります。
まず、お腹と腰を温めることです。冷たいものを飲食することを減らし、就寝前に腹部と腰を温める時間を作ってください。湯たんぽや温かいタオルで5〜10分温めるだけで、副交感神経が優位になりやすくなります。
次に、深い眠りを邪魔しないことです。就寝の90分前からスマホやパソコンの画面を遠ざけ、部屋を暗くすることで、脳が「ゆるんでいい時間」と認識しやすくなります。深い眠りが回復の主要な時間です。
呼吸を長くすることも助けになります。1日3回でよいので、4秒で吸って8秒かけてゆっくり吐く呼吸を5回行ってください。吐く時間を長くすることで、副交感神経が優位になりやすくなります。
体を動かすときは、がんばらないことです。ウォーキングや軽いストレッチを行う場合、「できる範囲の半分」を目安にしてください。動いた後に疲れが増す場合は、その量が今の体には多すぎるサインです。
一日一つ、自分を満たすことです。好きな音楽を聴く、温かい飲み物をゆっくり飲む、窓から空を見る——小さなことでいいのです。東洋医学では「心が満たされると気が動く」と考えます。自分を後回しにし続けてきた体には、「自分のためにしていい」という許可を少しずつ与えることが、回復の土台になります。
症状が急に悪化した場合、手足に強いしびれや麻痺が出た場合、発熱や急な体重減少を伴う場合は、すぐに医療機関を受診してください。
医療機関との連携について
線維筋痛症は、整体単独で対応するのではなく、医療機関との連携が不可欠です。
リウマチ科・内科・精神科・心療内科での診断と医療的ケアを優先してください。薬物療法では、プレガバリン(リリカ)などが使用されることがあります。心理的なアプローチとして、認知行動療法なども有効とされています。整体は、これらの医療的アプローチを「補完するもの」として位置づけています。
特に次のような状態では、整体より先に、まず医師への相談を優先してください。痛みが急激に悪化している場合。手足の感覚がなくなる、排尿・排便に問題が生じている場合。発熱や体重減少、その他の全身症状が出ている場合。精神的な落ち込みが強く、日常生活が送れない状態の場合。既存の慢性疾患が悪化している場合。
「病院にも整体にも通っている」という状態が、線維筋痛症では多くの方に見られます。それは決して矛盾ではなく、体と心の両面から丁寧にアプローチするための選択です。当院でも、通院中の医療機関と情報を共有しながら施術することに前向きです。
FAQ・よくある質問
線維筋痛症は整体で良くなりますか?
「良くなる」の定義によります。痛みがゼロになることを求めているなら、整体だけでそれを保証することはできません。ただ、体の緊張が緩み、回復しやすい状態が整うことで、痛みの程度や体のしんどさが「少し楽になった」と感じる方は多くいます。整体は痛みをゼロにすることを目指すものではなく、体が自分で回復する力を取り戻すサポートをするものです。
線維筋痛症がずっと続くのはなぜですか?
体に「痛みを増幅する」パターンが定着してしまっているためです。神経系が過敏化し、脳が痛みを強く感じやすい状態になっています。これは長年かけて作られたものなので、変えるにも時間がかかります。また、睡眠の質が低下すると痛みが増しやすく、痛みで眠れないという悪循環も関わっています。
何年も線維筋痛症を抱えていても変化はありますか?
はい、変化は起きます。ただし、時間はかかります。7年、10年と抱えてきた方でも、体の緊張がゆるみ始めると「少し楽になった」という変化を感じる方はいます。「すぐに変わる」ことを期待するより、「少しずつ変えていく」という長い目線で取り組んでいただくことが大切です。
痛みが出やすい季節や時間帯はありますか?
多くの方は、気温の変化が大きい季節の変わり目(春・秋)と、真冬の寒さで痛みが増す傾向を感じています。時間帯では、夜から早朝にかけて痛みが増すことが多くあります。これは、夜は体温が下がりやすく、筋肉の血流も落ちやすいことと関係しています。福岡市の夏は高温多湿で、エアコンによる体の冷えと外気温の差が体に負担をかけやすい環境でもあります。
線維筋痛症と診断を受けていないのですが、来院できますか?
はい、来院できます。「全身がずっと痛い」「検査で異常がない」という状態で、診断名がなくても問題ありません。整体は診断名に基づいて施術するのではなく、体の状態と緊張のパターンを見て施術します。
「気のせい」と言われてきたのですが、本当に体に問題があるのですか?
体には確かに問題があります。「気のせい」ではありません。ただ、その問題が現在の医療検査に映りにくい性質のものであるため、「異常なし」という結果になってしまいます。体の慢性的な緊張や、自律神経のアクセルとブレーキの乱れ、気血の流れの滞りは、血液検査やレントゲンには映りません。
整体に通う頻度はどのくらいが目安ですか?
線維筋痛症の場合、最初の2〜3か月は2週間に1回を目安にしていただくことが多いです。体の状態を確認しながら、徐々に間隔を伸ばしていきます。ただし、体の緊張が強い時期はもう少し頻度を上げることをお勧めすることもあります。担当者と相談しながら決めていきましょう。
薬を飲んでいますが、整体と併用できますか?
はい、問題なく併用できます。整体は医薬品の効果に干渉するものではありません。服薬中の薬の種類や量については、必ず処方元の医師にご相談ください。
福岡市内で線維筋痛症に取り組む整体院はありますか?
福岡市内には、線維筋痛症への対応を掲げる施術院がいくつかあります。当院(常若整骨院・福岡市早良区)もその一つです。施術院を選ぶ際は、カウンセリングを丁寧に行うか、医療機関との連携を大切にしているか、断定的な効果を約束していないかを確認することをお勧めします。
セルフケアで何か一つだけできることがあるとしたら何ですか?
夜、眠る前にお腹と腰を温めることです。湯たんぽ・温かいタオル・腹巻き、どれでも構いません。ただこれだけで、副交感神経が優位になりやすくなり、体が「ゆるんでいい時間」と認識するきっかけになります。一番難しいことではなく、一番続けやすいことから始めることが大切です。
線維筋痛症の痛みは楽になりますか?
何を目標とするかによります。痛みが完全にゼロになることを求めるなら、現時点では医療でも整体でも保証はできません。ただ、「痛みと上手に付き合える状態になる」「体が楽になる瞬間が増える」「日常でできることが増える」という変化を目指すことなら、時間をかけながら取り組む価値はあります。
子どもの線維筋痛症に整体は対応できますか?
小児の線維筋痛症様症状については、まず小児科・リウマチ科への受診を優先してください。成人と異なり、成長過程にある体への施術は慎重に行う必要があります。ご相談いただければ、状況を見た上でお答えします。
まとめ——福岡市で線維筋痛症に悩んでいる方へ
何年も「異常なし」と言われ続けてきた方に伝えたいのは、あなたの痛みは本物だということです。検査に映らないだけで、体は確かに助けを求めています。
「気のせいだ」「頑張れば何とかなる」「あなたは大げさだ」——そういった言葉を受け続けてきた体は、言えなかった言葉と感じ続けてきた緊張を、全身の痛みとして出しています。
東洋医学では、全身の痛みを「気血の滞り」と「臓腑の消耗」として捉えます。肝・心・脾・腎のどれかが、あるいは複数が長期間疲弊した結果、体全体のエネルギーの流れが止まっています。それを少しずつゆるめ、流し、補うことが、整体の仕事です。
一人で抱え込まなくていいのです。体の緊張をゆるめることから始めましょう。すべてを一度に変えようとしなくていいです。今日、腹を温める。今夜、少し早く布団に入る。一つでいいです。
福岡市早良区・西新駅から徒歩圏の常若整骨院では、初回カウンセリングでじっくりお話を聴きます。体に触れながら、今の状態と、どこから始めるかを一緒に考えます。病院では異常がないと言われたけれど、つらさが残っている方に、ぜひ一度来ていただきたいと思います。
院長プロフィール
冨高誠治(とみたか せいじ)。常若整骨院(福岡市早良区)院長。整体・気功を軸とした施術歴20年。延べ25,000名を超える施術実績を持つ。
専門領域は、自律神経の乱れ・慢性疲労・長年の不定愁訴・感情と体の連動する慢性症状・東洋医学的体質の読み解き。「検査で異常がないのに変わらない」「どこへ行っても同じことを言われる」という慢性症状に多く取り組んできた。
整体は医療行為ではなく、医療機関との連携を前提としながら、体の緊張をゆるめ自律神経のバランスを整え、回復しやすい身体づくりをサポートする立場として施術にあたっている。「回復のゴールは依存ではなく自立」をモットーとし、セルフケアの方法を丁寧に伝えることも施術の一部と考えている。











