肋間神経痛が繰り返す本当の理由|福岡市・常若整骨院の東洋医学的アプローチ

肋間神経痛が繰り返す本当の理由|福岡市・常若整骨院の東洋医学的アプローチ

結論から言うと、繰り返す肋間神経痛には体の慢性緊張パターンが定着している方が多く、整体でできることは「横隔膜まわりの緊張をゆるめ、自律神経が切り替わりやすい土台づくり」のサポートです。

原因は、肋骨のあいだを走る「肋間神経」が長期の体の緊張によって刺激されやすくなっているケースが多く見られます。整体では体全体の慢性緊張パターンにアプローチしながら、ストレス管理と身体のケアを並行して行っています。

この記事は、肋間神経痛を繰り返している・長期間続いている・深呼吸が怖くなっている、という状態に悩む福岡市の方に向けて書いています。

深呼吸をすると痛みが走る。くしゃみをするたびに怖い。息を吸い込もうとすると胸や脇腹がズキリとする。検査では異常がなかったのに、同じ場所が何度も痛む。

そういう経験を年単位で繰り返している方が、当院には少なくありません。「また出た」という感覚が積み重なると、深呼吸そのものを避けるようになり、胸郭が固まって呼吸が浅くなり、自律神経がさらに乱れやすくなる。この悪循環が、繰り返す肋間神経痛の本質にあります。

20年の現場経験をもとに、なぜ繰り返すのか、何が根本にあるのか、整体でどこまでアプローチできるのかをお伝えします。

なぜ肋間神経痛は繰り返すのか

繰り返す肋間神経痛の方には、体の慢性緊張が抜けていないケースが多くあります。

肋間神経とは、脊柱から出て肋骨に沿って走る細い神経です。この神経は胸・脇腹・背中の知覚を担うだけでなく、胸膜や横隔膜の痛覚にも関わっています。つまり、呼吸のたびに微細に動く横隔膜と、肋間神経は常に隣り合わせで働いています。

一度の痛みで終わる方と、繰り返す方のあいだには、いくつかの違いがあります。

繰り返す方に共通しているのは「緊張が抜けにくい体」です。仕事・育児・人間関係での長期のストレスが続くと、自律神経のうち交感神経が優位になりがちです。交感神経は体のアクセルにあたるもので、緊張・戦闘・頑張る状態のときに働きます。このアクセルが慢性的に踏まれた状態では、全身の筋肉が絶えず収縮を続けています。肋間筋も、横隔膜まわりも、背中も、例外ではありません。

固まった筋肉は、くしゃみ・深呼吸・急な体の向き変えといったわずかなきっかけで肋間神経を刺激します。だから「また出た」という繰り返しが起きます。

さらに問題なのは、痛みの経験が体に蓄積されていく点です。「深呼吸をすると痛む」という記憶が体に入ると、無意識に深呼吸を避けるようになります。胸郭の動きが小さくなり、横隔膜が正常に機能しなくなり、呼吸が浅くなります。浅い呼吸は副交感神経が働きにくい状態を作るため、体のブレーキがかかりにくくなる。そしてまた交感神経優位が続く、という悪循環に入ります。

検査で骨折・帯状疱疹・椎間板病変などが見つからない「特発性肋間神経痛」のケースでは、この慢性緊張パターンの定着が繰り返しの主な要因になっていることを、延べ25,000名の施術経験の中で多く見てきました。

肋間神経痛と横隔膜の知られていない関係

肋間神経痛を深く理解するうえで、横隔膜の役割を知っておくことは重要です。

横隔膜とは、胸とお腹のあいだを仕切るドーム状の筋肉で、呼吸のたびに上下に動く体のポンプです。横隔膜の上部には肋間神経の枝が分布しており、横隔膜が慢性的に固まると、その周囲を走る神経への刺激が増えます。

また、横隔膜は自律神経とも密接に関わっています。副交感神経の幹線である迷走神経は横隔膜を貫いて走っており、横隔膜が固まると迷走神経の働きが鈍くなります。迷走神経は体をリラックスさせ、消化・回復・免疫を担う神経ですから、ここが詰まると体全体の回復力が低下します。

肋間神経痛を繰り返す方の体を施術させていただくと、横隔膜まわりが固く、呼吸をしても胸郭が膨らまず、肩だけが上下する浅い呼吸になっている方が非常に多いのです。

横隔膜は、感情とも深く関わります。東洋医学では「肺は悲しみを担う」「肝は怒りとストレスを担う」と言われ、この二臓は横隔膜を挟んで上下に位置しています。感情を長年飲み込んできた方、息苦しさを感じながらも言えなかった方の横隔膜は、硬さの質が違います。力で固まっているのではなく、感情を閉じ込めるように縮んでいる感覚があります。

「深呼吸が怖い」「胸を張ると痛い」という訴えは、肋間神経痛の症状であると同時に「横隔膜と胸郭が長期間固まっているサイン」でもあります。

整体でできること・できないこと

整体が肋間神経痛に関わる範囲について、正直にお伝えします。

整体でできることは、体の緊張をゆるめるサポートです。肋間筋・横隔膜まわり・胸郭・背中の慢性緊張を和らげ、自律神経がアクセルからブレーキに切り替わりやすい状態をつくることが目的です。また、呼吸が深くなりやすい体の土台づくりも、整体が担える部分です。

整体でできないことは、骨折・肋膜炎・帯状疱疹・悪性腫瘍など、明確な疾患が原因の場合の対応です。これらは医療機関での診断と対応が最優先です。

特に以下の症状がある場合は、整体の前に医療機関を受診してください。

発熱を伴う胸の痛みがある場合。息苦しさや咳と胸痛が同時に起きている場合。体重が急激に落ちているなど他の症状も伴う場合。過去にがんの既往がある場合。痛みが急激に悪化している場合。

肋間神経痛は「検査で問題がない」からこそ長期間放置されやすい症状です。一方で、繰り返す場合は体の慢性緊張パターンが背景にあることが多く、そこにアプローチできるのが整体の持ち場です。

福岡市で整体を探すときに知っておくべきポイント

肋間神経痛で整体を探している方に、知っておいてほしいことがあります。

まず確認してほしいのは、「原因の見立てをしてくれるかどうか」という点です。痛みの出ている場所に直接触れるだけでなく、なぜその部位が痛むようになったのか、体全体のどこに緊張の根があるのかを一緒に考えてくれる院を選ぶことが大切です。

肋間神経痛は「その場所だけの問題」でなく「全身のパターンの問題」であるケースが多いため、胸や脇腹だけをほぐして終わりでは、また同じ部位が痛みやすくなります。

次に確認してほしいのは、「カウンセリングの丁寧さ」です。肋間神経痛を繰り返す背景には、仕事・人間関係のストレス・睡眠不足・生活習慣など、体の状態に影響を与えている要因が必ずあります。それをきちんと聞いて施術に反映してくれる院かどうかが、変化の速さに影響します。

福岡市の中でも、西新・早良区周辺は整体院が比較的多いエリアです。扱う症状の深さは院によって大きく異なりますので、「自律神経の不調」「慢性症状」「繰り返す痛み」を専門にしていると発信している院を探すと、ミスマッチが少なくなります。

常若整骨院の考え方

常若整骨院(福岡市早良区・西新駅から徒歩圏)では、肋間神経痛に対して3段階でサポートしています。

まず「カウンセリング」です。いつから・どんなときに痛むか・どんな生活の変化と重なっているか、睡眠・食習慣・仕事の状況などを丁寧にうかがいます。これは単なる問診ではなく、「体の緊張の根がどこにあるか」を探るための対話です。カウンセリングが深いほど、施術の的が絞れます。

次に「施術」です。胸郭・横隔膜まわり・背中・首の慢性緊張をゆるめながら、自律神経がブレーキに切り替わりやすい状態へ整えます。体全体の「流れ」を観ながら、気功的なアプローチも含めて行っています。

最後に「セルフケアの指導」です。施術後に体の変化を体感してもらいながら、ご自宅でできるケアをお伝えします。繰り返さないためには、日常の体の使い方・生活習慣の見直しが欠かせないからです。

当院で肋間神経痛を繰り返す方の体を診ていると、「胸を縮める生き方」という共通点を感じることがあります。感情を飲み込む、言いたいことを言えない、息が浅い、胸を張れない。これらは体の緊張パターンとして静かに積み重なり、横隔膜と肋間を慢性的に固めていきます。

体の緊張をゆるめる作業は、同時に「自分の体の状態に気づく」作業でもあります。施術の場がそのきっかけになることが、20年の現場を通じた実感です。

東洋医学から見た肋間神経痛

東洋医学では、肋間神経痛を「肝の気の流れの乱れ」と深く関わる症状として捉えます。

肝とは、東洋医学において体内の気の巡りを調整する蔵のような働きを持ちます。西洋医学の肝臓とは異なり、エネルギーと感情の流れを管理する機能として理解するとわかりやすいでしょう。

気とは、体と心のエネルギーの流れのことです。この気が滞ることを「気滞(きたい)」と言い、胸から脇腹にかけてが詰まった感じになります。

東洋医学の経絡(気の通り道)で見ると、胸から脇腹にかけてのラインは肝の経絡が走る場所です。ストレス・感情の抑圧・長期疲労が続くと肝が影響を受け、気の流れが止まり、胸脇苦満(きょうきょうくまん、胸や脇腹が張って苦しい状態)と呼ばれる状態が生まれます。これが肋間神経痛として現れるパターンが、東洋医学では最も多いと見られています。

当院では、繰り返す肋間神経痛を大きく3つのタイプに分けてアプローチしています。

肝気鬱滞型(感情の溜め込みタイプ)

ストレス・感情の抑圧・長年のプレッシャーが積み重なっているタイプです。痛みは深呼吸・咳・ため息のときに出やすく、気分が落ち込むと痛みが増す傾向があります。

このタイプは、真面目で責任感が強い方に多く見られます。言いたいことを言わずに飲み込んできた。頑張ることを自分に課してきた。そういう積み重ねが、胸郭と横隔膜の固さとして体に残ります。

東洋医学では肝の「疏泄(そせつ)」という機能が低下した状態です。疏泄とは体のエネルギーや感情を流して巡らせる働きで、ここが落ちると気が詰まり、胸や脇腹が張って痛みになります。

ツボとしては、太衝(たいしょう)が代表的です。足の甲、親指と人差し指の骨が交わるあたりのくぼみに取ります。親指の腹で10秒ほど押したとき、鈍い響く感覚がある方は、肝の気が詰まっているサインかもしれません。

もうひとつ有効なのが期門(きもん)です。乳首の真下、肋骨の縁に取ります。肝経の募穴(ぼけつ)といって、肝の気を直接調整するとされるツボです。

気滞血瘀型(慢性化・刺すような痛みタイプ)

気滞が長期化して、血の流れも滞った状態です。気滞が血瘀(けつお)を生む、という東洋医学の理論です。

このタイプの痛みの特徴は、刺すような鋭さです。同じ場所が繰り返し痛む、夜や安静時に悪化する、押すと痛みの場所がはっきりしている、という方はこのタイプに当てはまることが多くあります。

東洋医学では「不通則痛(ふつうそくつう)」という言葉があります。通じなければ痛む、という意味で、気と血の流れる通路が詰まると、そこが慢性的な痛みの震源地になります。

ツボとしては、支溝(しこう)が有効です。手の甲側、手首から指4本分上の部分で、骨と骨のあいだのくぼみに取ります。気の巡りを促すとされるツボで、胸脇部の気滞に使います。

腎陽虚型(体が冷えて弱ってきたタイプ)

40代後半以降で多く見られるタイプです。腎とは、東洋医学において回復力の貯金ともいえる生命力の蓄えを担う蔵です。この腎が消耗し、体の「火種」が少なくなると、全身が温まりにくくなります。

このタイプの特徴は、寒い時期・疲れているとき・天候の変化があるときに痛みが出やすいことです。冷えが強い、疲れると体が重くなる、朝がとくに動きにくい、という方が多く当てはまります。

腎陽虚になると、胸郭まわりを含む全身の末端への血流が落ちます。血流の低下は神経への酸素供給を減らし、肋間神経が過敏になりやすい状態を作ります。

ツボとしては、太渓(たいけい)が代表的です。内くるぶしの頂点とアキレス腱のあいだにある深いくぼみに取ります。腎を補う最も代表的なツボのひとつです。足首が冷たい方、夜になると足先がかじかむ方は、このツボを毎日2〜3分温めながら押すだけでも変化を感じることがあります。

自律神経と肋間神経痛の関係

繰り返す肋間神経痛の多くは、自律神経のバランスの乱れと深く関わっています。

自律神経とは、体のアクセルとブレーキのような働きをする神経系です。交感神経がアクセル役で、緊張・仕事・活動のときに働きます。副交感神経がブレーキ役で、安静・回復・消化のときに働きます。この2つが適切に切り替わることで、体は健康を保ちます。

肋間神経痛を繰り返す方の体では、交感神経が優位な状態が長期間続いていることが非常に多いのです。

なぜそうなるかというと、現代の生活には「ブレーキのかかる時間」が極端に少ないからです。仕事が終わってもスマートフォンで情報を受け取り続け、睡眠が浅く、休日も誰かのために動いている。こういった生活が何年も続くと、交感神経の過緊張が体に定着してしまいます。

交感神経が優位のとき、全身の筋肉は緊張状態にあります。肋間筋・横隔膜・背中の筋肉もずっと縮んでいます。この状態でくしゃみや急な動きが加わると、すでに緊張していた筋肉がさらに引き伸ばされ、肋間神経を刺激します。

整体の役割のひとつは、この「交感神経優位の固定パターン」をゆるめ、副交感神経が働きやすい体の土台をつくることです。その場の痛みをとるだけでなく、なぜその体の状態になっているのかを一緒に考え、生活習慣・考え方の癖・食習慣まで含めて整えるアプローチが、繰り返しを防ぐうえで大切だと考えています。

実際に多い相談のパターン

当院で肋間神経痛の方を診ていると、いくつかの共通したパターンが見えてきます。

仕事上の責任が増えた時期に重なって発症するパターンがあります。管理職になった・転職した・プロジェクトのリーダーを任された。そうした「頑張る場面」が続いた後に、胸や脇腹の痛みが出てくる方がいます。ストレスを感じると自律神経の交感神経が優位になり、血管が収縮して筋肉への血流が低下します。この状態が続くことで、肋間神経と共に走行する肋間動脈・静脈の血流も落ち、神経への酸素供給が不足します。

家庭の変化が重なるパターンもあります。育児の始まり・親の介護・家族の病気。こうした「自分よりも誰かのために」という状況が長期化すると、自分の体の感覚が後回しになります。疲れを感じても休めない・辛くても言えない、という状態が積み重なり、ある日突然「胸が痛い」という形で体が声を上げます。

「どこに行っても変わらなかった」という経緯を持つパターンも少なくありません。病院で検査をして異常なし・湿布だけ・鎮痛剤を飲んでも繰り返す。整形外科・内科と転々として、最終的に整体にたどり着いた、という方です。このケースでは体の緊張パターンがかなり定着していることが多く、施術を重ねながら体の変化を少しずつ確認していく必要があります。

3人の事例

ここでは、肋間神経痛に関するご相談の傾向をもとにした参考例をご紹介します。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

仕事のプレッシャーが続いていた40代男性のケースです。転勤と昇進が重なり、慣れない環境で1年以上働き続けていました。ある朝、くしゃみをしたときに左の脇腹に強い痛みが走り、その後も深呼吸のたびに痛みが出るようになりました。病院で検査をしたが異常なし、湿布を処方されたのみ。

初回のカウンセリングで「休めていない・眠りが浅い・常に仕事のことが頭から離れない」というお話でした。施術では背中・肩・横隔膜まわりの緊張をゆるめ、セルフケアとして「夜のスマートフォンを減らす」「入浴時間を少し長くする」をお伝えしました。数回の施術を重ねるうちに「深呼吸が怖くなくなった」「前よりも眠れるようになった」と話してくれるようになりました。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

育児と仕事の負担が重なっていた30代女性のケースです。2人の子育てをしながらパート仕事も続けていました。半年ほど前から右の胸から脇腹にかけて「息を吸うと痛い」という感覚が出てきました。肺に何かあるのではないかと怖くなり、呼吸をするのが怖くなってさらに息が浅くなっていました。

施術中、「誰かに話を聞いてもらったのが久しぶりだった」とおっしゃっていたのが印象的でした。カウンセリングと施術を重ね、少しずつ胸郭の動きが柔らかくなってきました。「深呼吸が少しずつ楽になってきた」というご報告をいただいています。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

何年も同じ場所を繰り返してきた50代女性のケースです。10年以上、季節の変わり目や疲れたときに左の脇腹が痛くなるパターンを繰り返していました。病院では「神経痛でしょう」と言われ続け、鎮痛剤でやり過ごしてきました。整骨院にも通ったことがあるが、その場では少し楽になるものの戻ってしまうと話していました。

施術を続けていくなかで「昔から感情を表に出さないようにしてきた」というお話が出てきました。よく考えると、痛みが出るのはいつも「辛かったけれど黙っていた後」だったとのことでした。体の緊張のゆるめ方と、感情を小出しにする習慣をお伝えしながら、「以前より痛む頻度が落ち着いてきた」という変化を感じていただけるようになりました。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

自宅でできるセルフケア

毎日の生活のなかで、体の緊張をゆるめるためにできることをお伝えします。

ひとつ目は「吐く息を長くする呼吸」です。痛みがないタイミングに、鼻から3秒かけて吸い、口から6〜8秒かけてゆっくり吐く呼吸を1日5〜10回行ってみてください。吐く息を吸う息より長くすることで、副交感神経が働きやすくなります。最初は胸が怖い方もいますが、無理のない範囲でお腹で呼吸するイメージから始めると続けやすいです。

ふたつ目は「眠る前のスマートフォンを減らす」ことです。スマートフォンの光と情報は交感神経を刺激し続けます。就寝30分前からスマートフォンを置き、照明を少し落とす。この習慣が睡眠の質と体の回復力の両方に影響します。

みっつ目は「お腹と首を冷やさない」ことです。横隔膜のすぐ下にある内臓が冷えると、横隔膜まわりの血流が落ちます。夏のエアコン環境では腹部に薄い素材を一枚あてるだけでも変わります。首の後ろは自律神経の幹線が通る場所ですので、クーラーの風が当たらないよう意識するだけでも体が変わりやすくなります。

よっつ目は「胸に手を当てて一言つぶやく」ことです。感情の抑圧は体の緊張に直結します。誰かに話す必要はなく「今日しんどかった」「少し怖かった」と声に出すか、紙に書くだけでも体の緊張の出口になります。感情を出す練習を小さくすることが、横隔膜の慢性硬化をゆるめる入口にもなります。

いつも以上に症状が強いとき・急激に悪化したときは、無理なセルフケアをせず、まず医療機関を受診してください。

医療機関との連携について

肋間神経痛という言葉があっても、以下の場合は医療機関での確認を優先してください。

帯状疱疹が原因の場合、体の片側にピリピリした痛みとともに水疱が出ることがあります。帯状疱疹は早期の抗ウイルス薬の使用が有効ですので、疑いがある場合はすぐに皮膚科または内科を受診してください。

胸椎の椎間板病変・骨折・骨粗しょう症などが原因の場合は整形外科での診断が必要です。特に転倒後・骨粗しょう症の既往がある方は、整体よりも先に整形外科への受診をお勧めします。

肺・胸膜・心臓に関わる疾患でも胸や脇腹の痛みが現れることがあります。発熱を伴う・息苦しさが強い・痛みが急に悪化した、という場合は整体ではなく救急・内科を受診してください。

整体は医療行為ではありません。診断・薬の処方は医師にしかできません。当院では、必要と判断した場合には医療機関への受診をお勧めする立場を取っており、整体は「体の緊張をゆるめ、回復しやすい土台をつくるサポート」という役割の範囲で関わっています。

よくある質問

肋間神経痛について当院によく寄せられる質問をまとめました。

Q. 肋間神経痛とはどんな状態ですか?

肋間神経痛とは、脊柱から肋骨に沿って走る肋間神経が刺激され、胸・脇腹・背中に鋭い痛みや電気が走るような感覚が現れる状態です。深呼吸・くしゃみ・体の向き変えなどで悪化することが多く、検査で明確な原因が見つからない「特発性」のケースも多くあります。

Q. 何度も繰り返すのはなぜですか?

繰り返す場合、体の慢性緊張パターンが定着していることが多くあります。交感神経が優位な状態が長期間続くと、肋間筋や横隔膜まわりが常に緊張した状態になり、わずかなきっかけで神経が刺激されやすくなります。その場の痛みをとるだけでなく、体全体の緊張パターンにアプローチしていくことが繰り返しを減らすうえで重要です。

Q. 深呼吸すると痛いのですが、整体を受けても大丈夫ですか?

はい、問題ありません。初回のカウンセリングで現在の状態を確認した上で、痛みが増さない範囲で施術を行います。深呼吸で痛む場合、横隔膜まわりの緊張が強いサインです。そこへの丁寧なアプローチをします。

Q. 病院で「異常なし」と言われました。整体でケアできますか?

検査で異常がない特発性肋間神経痛の場合、体の慢性緊張パターンへのアプローチが有効なケースがあります。ただし、整体が「改善を保証する」ものではなく、体の緊張をゆるめ回復しやすい状態をつくるサポートである点はご了承ください。

Q. 肋間神経痛と帯状疱疹の違いはどう見分けますか?

帯状疱疹の場合、痛みと同時または少し後から体の片側に水疱・湿疹が現れます。ピリピリした灼熱感・電気が走る感覚が継続する場合も帯状疱疹を疑う必要があります。疑わしい場合はすぐに皮膚科または内科を受診してください。

Q. ストレスが原因と言われましたが、ストレスをなくさないと変わりませんか?

ストレスをゼロにすることは難しいですが、ストレスに対して体が反応しにくい状態をつくることはできます。整体はその「体の土台づくり」に関わります。体の緊張がゆるんでいると、同じストレスがあっても影響を受けにくくなることがあります。

Q. 更年期と肋間神経痛は関係しますか?

関係することがあります。更年期はホルモンバランスの変化により自律神経が乱れやすくなる時期です。体の緊張が抜けにくくなり、今まで気にならなかった部位に痛みが出やすくなることがあります。当院では更年期の体質変化を考慮した施術を行っています。

Q. 整体の後に一時的に体がだるくなることはありますか?

施術後に体が変化する過程で、一時的にだるさや今まで感じていなかった部位に感覚が出ることがあります。通常は翌日から翌々日にかけて落ち着いていきます。強い痛みが続く場合は医療機関を受診してください。

Q. 東洋医学では肋間神経痛をどう見立てますか?

東洋医学では、肋間神経痛を「肝気鬱結(かんきうっけつ)」つまり肝の気の流れが詰まった状態として捉えることが多いです。胸から脇腹は肝の経絡が走る場所であり、感情の抑圧・長期疲労が肝に影響して気血の巡りが滞り、痛みが生まれると考えます。気滞が長引くと血の流れも滞る「血瘀」が加わり、刺すような慢性痛に変わることもあります。

Q. 何回くらい通えば変化を感じますか?

変化を感じるペースは体の状態によって大きく異なります。体の緊張が強い・パターンが長年定着している場合は、複数回を重ねながら少しずつ変化を確認していく経過が多いです。まず初回で体の状態を確認し、その後の方針をお伝えしています。

Q. 肋間神経痛以外の症状もあるのですが、一緒に相談できますか?

はい。肋間神経痛は体全体の状態を反映していることが多く、自律神経の乱れ・不眠・胃腸の不調・慢性疲労などと重なっている方も多くいらっしゃいます。当院では肋間神経痛だけを単独で診るのではなく、体全体の流れを観ながら施術しています。

Q. 自律神経の不調と肋間神経痛は一緒に対応できますか?

一緒に対応できます。肋間神経痛を繰り返す方には、自律神経の切り替え不全が背景にあることが多いため、体の緊張をゆるめるアプローチが両方に関わってきます。当院では自律神経の不調を専門に診ており、肋間神経痛との組み合わせで相談いただく方も多くいらっしゃいます。

Q. 整体に行くほどではないかもしれないと思っています。

「大したことではないかもしれない」と思って、長く抱え込んできた方が多くいらっしゃいます。一度、体の状態を確認しながら話すだけでも、今後の方向性が見えることがあります。ご相談のハードルは低くしていただいて構いません。

まとめ

福岡市で肋間神経痛に悩んでいる方へ、最後にお伝えしたいことがあります。

「また繰り返した」「深呼吸が怖い」「検査では異常がないと言われたけれど、痛みは確かにある」。そういう状態を、一人で抱え込んできた方がたくさんいます。

繰り返す肋間神経痛の背景には、体の慢性緊張パターンが定着していることが多くあります。それは「その場所をほぐせば解決する」問題ではなく、なぜ体がそこまで緊張しているのか、どんな生活のリズムや感情の積み重ねがあるのかまで、一緒に観ていくことが変化への近道です。

深呼吸が怖くなくなる、胸が少し軽くなる。まず体の緊張をゆるめることから始めてみてください。体の緊張がゆるむと、呼吸が少しずつ深くなり、自律神経が切り替わりやすくなり、生活の中でできることが少しずつ広がっていきます。

症状が強い・急に悪化したという場合は、まず医療機関を受診してください。整体は医療行為ではなく、体の緊張をゆるめ回復しやすい土台をつくるサポートです。必要に応じて医師など専門家との連携を行いながら、当院は体の側からお手伝いをしていきます。

一人で抱え込まず、まず体の状態を確認するところから始めてみてください。

院長プロフィール

冨高誠治(とみたか せいじ)。常若整骨院(福岡市早良区・西新駅から徒歩圏)院長。施術歴20年。延べ25,000名の施術経験を持つ。

整体・気功を軸に、カウンセリングと施術をセットにした独自のアプローチで、自律神経の不調・慢性症状・繰り返す痛みに悩む方のサポートを行っている。

整体が最も力を発揮するのは「検査で異常がない」「繰り返す」「どこへ行っても変わらなかった」という慢性化した症状に対してだと考えている。体の緊張をゆるめ、自律神経が切り替わりやすい土台をつくり、本来の回復力が発揮される状態へと整えることが当院のスタンス。

東洋医学・気功・カウンセリングを統合した施術を専門とし、肋間神経痛をはじめ、パニック障害・過敏性腸症候群・逆流性食道炎・慢性頭痛など、自律神経と関わる症状も多く診ている。