寝ても寝ても眠い日が続くのはおかしいですか

結論から言うと、睡眠時間を十分にとっているはずなのに日中も強い眠気が続く状態は、体からの注意信号であることが多く、単なる「疲れ」や「寝不足」の一言では片づけないほうがよい状態です。

原因は何か=睡眠の質の低下、自律神経の乱れ、体を回復させる力そのものが弱っていることが重なって起きている場合が多い。
整体でできることは何か=眠っても回復しきれない自律神経の働きを整えやすい身体づくりをサポートすること。
この記事は誰向けか=睡眠時間は足りているはずなのに眠気が抜けず、病院では特に異常がないと言われた方向け。

寝ても寝ても眠い日が続くのはおかしいですか

結論として、7時間前後の睡眠をとっていても日中に強い眠気が続き、会議中や運転中にふっと意識が飛びそうになる、休みの日にどれだけ寝ても眠気が取れないという状態は、正常な範囲を超えているサインです。睡眠は時間の長さだけでなく質が大事で、長く寝ているのに回復した感覚がないという訴えは、現場でもよく耳にします。

福岡市の常若整骨院で25,000人の患者さんを施術してきた経験では、この訴えをする方の多くが、首や肩の慢性的な緊張、みぞおち周りの硬さ、あるいは手足の冷えのいずれかを併せ持っています。眠気だけが単独で出ているのではなく、体全体が休んでいるようで休めていない状態の一部として、日中の眠気に表れている、というのが現場での見え方です。

なお、いびきや呼吸の一時的な停止を家族から指摘されたことがある場合、あるいは10時間以上眠っても眠気が取れない状態が続く場合は、睡眠の量や質だけの問題ではなく、専門的な検査が必要な睡眠障害が隠れていることがあります。まずは一度、医療機関で相談しておくと安心です。

日中の強い眠気とはどのような状態ですか

日中の強い眠気とは、夜間に必要な睡眠時間をとっているにもかかわらず、日中に強い眠気や居眠りが繰り返し起こり、生活や仕事に支障が出ている状態です。厚生労働省 e-ヘルスネット「過眠」でも、夜間に十分な睡眠をとっているのに日中に強い眠気を感じる状態として説明されています。眠気には、単に眠るタイミングを逃しているだけの一時的なものと、体の奥から慢性的に力が抜けていくような重だるい眠気があり、後者は体の回復力そのものが追いついていないサインであることが多いです。

なぜ寝ても寝ても眠くなるのですか

結論として、眠っている時間の長さよりも、眠りの深さと自律神経の切り替えのしやすさが足りていないことが主な原因です。夜間の睡眠中には、脳と体を修復するノンレム睡眠と呼ばれる深い眠りの時間が繰り返し訪れます。ここで交感神経から副交感神経への切り替えがスムーズにいかないと、時間としては眠っていても、脳や体の疲労が十分に回復しないまま朝を迎えることになります。日中も交感神経が休まる時間が短く緊張が続いている方ほど、夜の切り替えがうまくいかず、結果として日中の強い眠気として表面化しやすくなります。ストレスが続くと自律神経のバランスが乱れ、睡眠と覚醒のコントロールそのものに乱れが出ることもあるとされています。

寝ても寝ても眠い人にはどんな特徴がありますか

現場で見ていると、いくつかの傾向が重なっている方が多くいます。

休みの日ほど長く眠ってしまい、それでも眠気が抜けきらない方。仕事中は気を張って動けているが、帰宅して気が抜けた瞬間に強い眠気に襲われる方。寝つきは悪くないのに、眠りが浅く夜中に何度も寝返りを打っている方。日中に甘いものやカフェインで眠気をごまかす習慣がある方。

これらは優劣の話ではなく、体が緊張と弛緩をうまく切り替えられずにいる状態として捉えると、次の対策が見えやすくなります。

整体で日中の眠気にどこまでできますか

整体でできることは、眠っても回復しきれない自律神経の働きを整えやすい身体づくりをサポートすることです。首や背中、骨盤まわりの緊張をゆるめ、日中の交感神経優位な状態から夜の副交感神経優位な状態へ切り替わりやすい体をつくっていきます。一方で、睡眠時無呼吸症候群や甲状腺機能の異常、貧血といった病気そのものを診断し治療することはできません。強い眠気の背景に病気が隠れていないかの見極めは、医療機関での検査が優先されます。整体は、その土台となる体の緊張をゆるめ、回復しやすい身体づくりを支える立場です。

常若整骨院では日中の眠気をどう見ていますか

当院では、日中の眠気をカウンセリングと施術、セルフケアをセットにして見ています。初診では、いつからその眠気が強くなったか、睡眠時間や寝つきの様子、日中どんな場面で特に眠気が強くなるかを丁寧に伺います。そのうえで、首や背中、みぞおち周りの緊張をゆるめる施術を行い、体が緊張と弛緩を切り替えやすい状態をつくっていきます。眠気を気合いで我慢するのではなく、体の使い方そのものを見直すという考え方です。

東洋医学では日中の眠気をどう考えますか

東洋医学では、日中の眠気は「脾(ひ)」や「腎(じん)」という臓の働きの弱りと深く関わると考えます。脾とは、食べたものを気や血に変えて全身へ届ける働きのことで、体のエネルギー製造工場のような役割です。腎とは、生まれ持った回復力の貯金にあたる働きで、使いすぎると底をつき、なかなか元に戻らなくなります。

現場で見ていると、大きく三つのタイプに分かれます。

脾虚湿盛(ひきょしつせい)型は、頭に霧がかかったように感じ、体が重だるく、雨の日や湿度の高い日に特に眠気が強いタイプです。膝の内側、すねの骨の際を膝下から指でなぞって止まるくぼみにある「陰陵泉(いんりょうせん)」が、余分な水分の巡りを助ける目安になります。

心脾両虚(しんぴりょうきょ)型は、考えごとが多く気を使いすぎる方に多く、睡眠時間は足りているはずなのに眠りが浅く、日中も集中力が続かないタイプです。手首の小指側、関節の少し手前のくぼみにある「神門(しんもん)」が、心を落ち着かせる目安になります。

腎精不足(じんせいぶそく)型は、長年の無理が積み重なり、どれだけ眠っても芯から回復した感覚が持てないタイプです。腰から下がだるく、耳鳴りや物忘れを伴うこともあります。内くるぶしの頂点とアキレス腱の間のくぼみにある「太渓(たいけい)」が、回復力の貯金を養う目安になります。

自律神経の乱れそのものについては、自律神経失調症についての記事でも詳しく書いています。

日中の眠気が強い方に多いのはどんなケースですか

転職して間もなく、慣れない環境で常に気を張っている30代の会社員女性のような方。小さな子どもの夜泣きで細切れの睡眠が続き、まとまって眠れていない20代から30代の子育て中の方。責任のある立場になり、休日も仕事のことが頭から離れず眠りが浅くなっている40代から50代の管理職の方。それぞれ背景は違っても、体が緊張を手放す時間を持てないまま日々を重ねている点は共通しています。

実際に日中の眠気が落ち着いた方はどんな経過でしたか

当院に腰痛、ひざ痛、手の指の関節痛といった痛みと、全体的な体の不調に悩んでいた50代女性の患者さんがいらっしゃいました。初めて施術を受けた夜、久しぶりに熟睡できたことに驚かれたそうです。通院を重ねる中で、それまであった日中のお昼寝やうとうとする時間がなくなり、痛みも和らいでいったといいます。自律神経が整った結果ではないかと、ご本人も感じられていました。

転職後の繁忙期に、常に気を張った状態が続いていた30代の会社員女性の方は、休日にどれだけ眠っても回復しない状態に悩んでいました。施術と生活の見直しを重ねる中で、少しずつ休日の眠気の重さが軽くなってきたと話されています。

夜泣きが続く子どもの育児と仕事を両立していた30代女性の方は、細切れの睡眠が続き、日中の眠気とだるさが抜けない状態でした。首や背中の緊張をゆるめる施術を重ねる中で、短い睡眠でも以前より回復しやすくなった感覚があると話されるようになりました。

効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

日中の眠気は自宅でどうケアすればいいですか

寝る前のスマートフォンを控え、部屋を暗くして眠りの合図をつくる。眠気が強いときは無理に我慢せず、15分程度の短い仮眠をとる。朝起きたら日光を浴びて、体内時計のリズムを整える。

三つ挙げましたが、どれか一つからで十分です。全部を完璧にやろうとすると、それ自体が体を緊張させてしまいます。できない日があって当然ですし、真面目さが悪いのではなく、その真面目さの向け先が少し違うだけです。まずは一つ、続けやすいものから始めてみてください。

病院と整体、どちらに行くべきか迷ったらどうすればいいですか

いびきや呼吸の一時的な停止を指摘されたことがある、運転中に耐えがたい眠気に襲われたことがある、10時間以上眠っても眠気が取れない状態が続いている場合は、睡眠時無呼吸症候群や特発性過眠症といった睡眠障害が隠れている可能性があるため、まず医療機関の受診を優先してください。また、強い眠気に加えて気分の落ち込みや興味の喪失が2週間以上続く場合や、体重の急な変化、動悸を伴う場合は、うつ病や甲状腺の病気、貧血が関わっていることもあります。整体は医療行為ではなく、診断や薬の判断は医師にしかできません。当院では、医療機関での検査を前提としたうえで、体の緊張をゆるめ、回復しやすい身体づくりをサポートする立場を取っています。

よくあるご質問

寝ても寝ても眠いのは病気ですか?

必ずしも病気とは限りませんが、10時間以上眠っても眠気が取れない状態が続く場合は、睡眠障害が隠れている可能性があるため医療機関での相談をおすすめします。

日中の眠気は整体で良くなりますか?

整体は自律神経の働きを整えやすい身体づくりをサポートできますが、睡眠時無呼吸症候群などの病気そのものを治療することはできません。

睡眠時間は足りているのに、なぜ眠いのですか?

睡眠時間の長さよりも、眠りの深さと自律神経の切り替えがうまくいっているかどうかが影響している場合が多いためです。

休みの日に長く眠ってしまうのはよくないですか?

体が回復を求めているサインでもありますが、長く眠っても眠気が抜けない場合は、睡眠の質そのものを見直す必要があります。

日中の眠気とストレスは関係がありますか?

はい、ストレスが続くと自律神経のバランスが乱れ、睡眠と覚醒のリズムにも影響が出やすくなります。

東洋医学でいう「腎」とはどういう意味ですか?

生まれ持った回復力の貯金にあたる働きのことで、使いすぎると底をつき、なかなか元に戻らなくなるとされています。

陰陵泉はどこにあるツボですか?

膝の内側、すねの骨の際を膝下から指でなぞって、指が止まるくぼみが目安です。

昼寝はしたほうがいいですか?

15分程度の短い仮眠であれば、午後の眠気を和らげる助けになることがあります。長時間の昼寝は夜の睡眠に影響するため避けてください。

子どもの日中の眠気も相談できますか?

はい、体格や生活リズムに応じてカウンセリングを行っています。気になる場合はご相談ください。

セルフケアはどれくらい続ければ変化を感じますか?

体質や生活習慣によって差がありますが、無理のない範囲で続けることを優先してください。

いびきを指摘されたことがある場合はどうすればいいですか?

睡眠時無呼吸症候群の可能性があるため、まずは医療機関での検査をおすすめします。

まとめ

睡眠時間は足りているはずなのに日中も眠気が続く状態は、体が休んでいるようで休めていないサインです。福岡市で日中の強い眠気に悩んでいる方、病院では異常がないと言われたけれどつらさが残っている方へ。一人で抱え込まず、まずは眠りの質を見直すことから、あるいは体の緊張をゆるめることから始めてみてください。常若整骨院では、カウンセリングと施術、セルフケアを通じて、回復しやすい身体づくりをサポートしています。

院長プロフィール

冨高誠治。柔道整復師・鍼灸師。施術歴20年、25,000人の患者さんを施術してきた経験をもとに、東洋医学と気功を軸にした整体を福岡市早良区・西新で行っている。西新駅から徒歩圏。自律神経の乱れや原因のわからない不調に対し、体の緊張をゆるめ、回復しやすい身体づくりをサポートすることを大切にしている。

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