病院に行くほどではないけど不調が続くとき、どうすればいいですか

結論から言うと、病院に行くほどではないと感じる不調が続くときは、まず「様子見していい不調」と「今すぐ受診すべき不調」を見分けたうえで、様子見でよいと分かった場合に体の緊張とストレスを整えることから始めるのが順序です。

原因は何か。東洋医学では、はっきりした病名がつく手前の状態を「未病」と呼び、体の緊張や生活の乱れが積み重なって起きると考えます。整体でできることは何か。緊張をゆるめ、自律神経が働きやすい状態に整えるサポートです。この記事は誰向けか。検査では異常が見つからないのに、だるさや不調が続いていて、病院に行くべきか、それとも様子を見てよいのか判断がつかずにいる福岡市の方に向けて書いています。

病院に行くほどではない不調とは、どのような状態ですか

結論として、病院に行くほどではない不調とは、日常生活は送れているものの、体調が万全でない状態が長く続いていることを指します。

高熱が出ているわけでも、動けないほどの痛みがあるわけでもない。仕事にも家事にも一応行ける。それでも、朝の目覚めが悪い、体が重い、以前より疲れやすい、といった感覚がずっと消えない。この記事のここまでのシリーズでも、疲れが取れない、体が常にこわばっている、お腹の調子が悪い日が多い、といった一つひとつの訴えを取り上げてきましたが、今回はそれらに共通する「結局どうすればいいのか」という行動の部分に焦点を当てます。

東洋医学では、こうした状態を「未病」と呼びます。健康と病気の間には明確な境界線があるわけではなく、連続的に移り変わっていく、という考え方です。厚生労働省も、心身の状態を健康と病気の二分論ではなく連続的なものとして捉える立場を示しており、こころのセルフケアについても情報を公開しています(厚生労働省 こころのセルフケア)。病院の検査で数値として異常が出るのは、その連続的な変化がかなり進んでからのことが多く、数値に出る前の段階で体が発しているサインを、多くの人が「気のせい」として見過ごしています。

様子見していい不調と、今すぐ受診すべき不調はどう見分けますか

結論として、症状の強さと続いている期間、そして危険なサインの有無の三つで見分けます。

次のいずれかに当てはまる場合は、様子見をせずに医療機関を受診してください。

急に激しい痛みが出た場合。意識がぼんやりする、呼吸が苦しい、胸に強い痛みがある場合。体の片側だけに力が入らない、ろれつが回らない場合。原因の心当たりがないのに体重が急に減っている場合。高熱が数日続いている、または血便や血尿がある場合。気分の落ち込みや興味の喪失が二週間以上続き、食欲や睡眠にも影響が出ている場合。これらは、脳血管や心臓、悪性腫瘍、うつ病など、体のケアだけでは対応できない病気が背景にある可能性があるため、整体や様子見よりも先に医療機関での検査を優先してください。

一方で、こうした危険なサインがなく、検査を受けても「異常なし」と言われ、それでもだるさや不調が数週間から数ヶ月にわたって続いている場合は、体の緊張や自律神経の乱れ、生活習慣の積み重ねが背景にあるケースが多くあります。この場合は、様子見をしながら体のケアとストレス管理に取り組む段階に入ります。

東洋医学では、こうしたはっきりしない不調をどう考えるのですか

結論として、東洋医学では「気・血・水」の巡りが滞ることで、検査に出ない不調が起こると考えます。

気とは、体と心を動かすエネルギーのことです。血は栄養を運ぶ働き、水は体液の巡りを指します。この三つがスムーズに巡っているときは、多少の疲れがあっても翌朝には回復します。ところが、ストレスや睡眠不足、冷え、考えすぎといった負担が積み重なると、気の巡りが滞り、体のあちこちに小さな不調として現れます。これが東洋医学でいう「気滞」の状態です。

当院で25,000人を施術してきた経験では、はっきりしない不調を訴える方に共通して見られる証(体質のタイプ)が大きく三つあります。

肝気鬱結型は、ストレスや我慢が続き、気の巡りが胸のあたりで詰まっているタイプです。ため息が多い、喉に何か詰まった感じがある、といった特徴があります。脾気虚型は、消化吸収を担う脾の働きが弱り、エネルギーそのものが不足しているタイプです。食後にどっと眠くなる、疲れやすい、といった特徴があります。腎精虚型は、生命力の貯金にあたる腎が減っているタイプです。年齢とともに増えやすく、足腰がだるい、耳鳴りがある、といった特徴があります。

ツボで言えば、気海(おへそから指2本ぶん下)は気を補う代表的な場所、足三里(膝のお皿の下から指4本ぶん下、すねの外側)は消化力とエネルギーを底上げする場所、太衝(足の甲、親指と人差し指の骨が合わさる手前のくぼみ)は気の巡りを整える場所として、体質に応じて使い分けます。

常若整骨院では、こうした不調をどう見ていますか

結論として、当院では症状だけを見るのではなく、体の状態と生活の背景をあわせてカウンセリングし、施術とセルフケアをセットで整えていきます。

「異常なし」と言われて終わってしまうと、体はつらいままなのに行き場がなくなってしまいます。この状態の背景に自律神経の乱れがあることも多く、そちらについては福岡市で自律神経失調症に悩む方への記事で詳しく書いています。当院では、まず触診で体のどこに緊張やこわばりが出ているかを確認します。首や背中が板のように硬い、お腹が冷えている、呼吸が浅く胸郭が動いていない、といった所見は、検査の数値には出なくても、体を触れば分かります。そのうえで、いつ、どんな場面で不調が強くなるか、生活の中で何が負担になっているかを丁寧に聞き取ります。

体の緊張をゆるめることと、考え方や生活習慣の負担を一緒に軽くしていくことの両方から関わっていく、というのが当院の立場です。どちらか一方だけでは、緊張が抜けてもまた同じ生活に戻れば元に戻りやすく、考え方だけ変えようとしても体が緊張したままでは変わりにくいためです。

実際に「病院で異常なし」だった方はどんな経過をたどりましたか

結論として、体の緊張がゆるみ、考え方の癖に気づいたことで、数ヶ月かけて変化していった方が複数いらっしゃいます。

福岡県の60代女性は、右太ももから始まった原因不明の筋肉痛が次第に全身に広がり、動かすたびに痛むようになりました。総合病院で一通りの検査を受けましたが、結果は「何の異常もなし」。体が硬く緊張していることと、考え方の幅が狭くなっていたことに気づき、少しずつ生活の中で意識を変えていったところ、3ヶ月ほどで筋肉の痛みはほぼ気にならなくなったといいます。

福岡県の50代女性は、首や肩のこり、背中の痛み、腕のしびれに加えて、年に数回入院するほどのめまい、一晩に何度もトイレに起きる不眠、胃腸の不調が同時に重なり、毎日の生活そのものがつらい状態が続いていました。施術を重ねる中で、過去のつらい出来事やストレスをどう受け止めるかは自分の考え方次第だったと気づき、回を重ねるごとに体と心が軽くなっていったそうです。

もう一人、当院に来られる40代の会社員男性のケースもあります。健康診断の数値はここ数年ずっと問題なし。それでも、休日にしっかり休んでも疲れが抜けず、頭が重い感覚が平日ずっと続いていました。忙しさを理由に「そんなものだろう」と放置していましたが、触診では首の付け根から肩甲骨にかけての緊張が強く、呼吸も浅くなっていました。生活の負担を減らすところから少しずつ整えていったところ、頭の重さを感じる日が減っていったといいます。

いずれも効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

病院に行くほどではない不調は、自宅でどうケアすればいいですか

結論として、呼吸・睡眠・食事のうち、まずどれか一つを整えることから始めれば十分です。

深呼吸を1日に数回、ゆっくり行う。寝る前のスマートフォンを少し減らし、早めに布団に入る。食事は完璧を目指さず、7割から8割くらいの意識で整える。この三つのうち、全部を一気にやろうとする必要はありません。どれか一つからで十分です。

真面目な人ほど、三つ全部を毎日きっちりやろうとして、できなかった日に自分を責めてしまいます。ですが、できない日があって当然です。当院で見てきた限りでは、多少おおらかに構えられる方のほうが回復が早い傾向があり、逆にきっちりやろうとして自分を追い込んでしまう方は、その真面目さそのものが緊張を生んでいることがあります。真面目さが悪いのではなく、真面目さの向け先が違うだけです。できなかった日は、また明日からで大丈夫です。

福岡市で整体を探すとき、何を見て選べばいいですか

結論として、症状だけでなく生活の背景まで聞いてくれるかどうかを見てください。

はっきりしない不調は、体の一部分だけを揉んでも根本的には変わりにくいことが多くあります。カウンセリングの時間をきちんと取っているか、体の状態を丁寧に説明してくれるか、無理な回数券や高額な契約を急がせないか、といった点を確認してください。当院は福岡市早良区・西新駅から徒歩圏にあり、体のケアと生活の見直しをあわせてサポートしています。

病院と整体、どちらに先に行くべきか迷ったらどうすればいいですか

結論として、迷ったときは先に病院で検査を受けてください。整体は医療行為ではなく、診断や医学的な処置を行う場所ではありません。

検査を受けて重大な病気が除外され、それでも不調が続いている場合に、体のケアとストレス管理というアプローチが選択肢になります。当院でも、症状が強い場合や急に悪化した場合は医療機関の受診を優先し、必要に応じて医師や心理士など専門家と連携する立場を取っています。薬の判断や診断は、必ず医師にご相談ください。

よくあるご質問

病院で異常なしと言われたら、もう何もできないのですか?

いいえ、何もできないわけではありません。検査で異常が見つからないことは、体に問題がないという意味ではなく、数値として測れる異常がまだ現れていないという意味です。体の緊張や生活の負担を整えることで、変化を感じられる方は多くいらっしゃいます。

未病とはどういう意味ですか?

未病とは、健康と病気の間の連続的な状態を指す東洋医学の考え方です。病気と診断される手前の、体が発しているサインの段階のことをいいます。

どのくらいの期間様子を見ていいですか?

危険なサインがなければ、数週間から1ヶ月程度、生活の見直しと体のケアに取り組んでみて、変化が乏しければ改めて医療機関に相談する、という流れが目安になります。ただし不安が強い場合は、期間にこだわらず早めに受診して構いません。

検査を何度受けても異常が出ないのですが、諦めるしかないですか?

諦める必要はありません。ただし、同じ検査を繰り返すよりも、体を実際に触って緊張や冷えの状態を見てもらう、生活の負担を洗い出す、といった別の角度からのアプローチを試す段階かもしれません。

整体に行けば、この不調はよくなりますか?

整体は医療行為ではなく、症状の改善を保証するものではありません。体の緊張をゆるめ、自律神経が働きやすい状態を整えるサポートという立場で関わっています。

ストレスが原因だと言われましたが、ストレスをなくせばよくなりますか?

ストレスを完全になくすことは現実的ではありません。ストレスそのものをなくすというより、ストレスを受けたときに体が過剰に緊張したままにならないよう、緩める力を取り戻していくという考え方のほうが現実的です。

家族にこの不調を話しても「気のせい」と言われます。どうすればいいですか?

目に見えない不調は、周囲に伝わりにくいものです。数値に出ない不調があることは、東洋医学でも医学でも認められている考え方なので、気のせいだと自分を責める必要はありません。

何科を受診すればいいか分かりません

まずはかかりつけの内科で構いません。そこで必要に応じて、神経内科や心療内科など専門の科を紹介してもらう流れが一般的です。

セルフケアを始めても、すぐには変化を感じません。続ける意味はありますか?

体の状態は、積み重なって今の形になっているため、変化にも一定の時間がかかります。すぐに変化が出ないからといって、意味がないわけではありません。まずは1つのケアを2週間ほど続けてみてください。

忙しくて、セルフケアをする時間が取れません

三つとも完璧にやる必要はなく、どれか一つで十分です。深呼吸であれば、通勤中や仕事の合間の数十秒でもできます。時間を新しく作るのではなく、今ある時間の中に組み込む形で構いません。

子どもや高齢の家族の「なんとなく不調」も同じように考えていいですか?

基本的な考え方は同じですが、子どもや高齢の方は症状の変化が急なこともあるため、様子見の期間はより短めに、変化があれば早めに医療機関に相談することをおすすめします。

整体に通う前に、まず何をすればいいですか?

まずは、いつから、どんな場面で不調が強くなるかを紙に書き出してみてください。それだけでも、自分の状態を客観的に見る手がかりになりますし、施術やカウンセリングの際にも役立ちます。

まとめ

病院に行くほどではないけれど不調が続いている、という状態で悩んでいる福岡市の方へ。まずは危険なサインがないかを確認し、なければ焦らず、体の緊張をゆるめることから始めてみてください。一人で抱え込まず、まずは体の状態を誰かに見てもらうところから、変化は始まります。当院では、カウンセリングと施術、そして無理のないセルフケアをセットでサポートしています。

院長プロフィール

冨高誠治。柔道整復師・鍼灸師。施術歴20年、これまでに25,000人を施術してきた経験をもとに、東洋医学と気功を軸とした施術を行う。福岡市早良区・西新駅から徒歩圏にある常若整骨院院長。

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