血行不良と薄毛は関係がありますか?福岡市の整体院が仕組みから解説
結論から言うと、血行不良と薄毛には深い関係があります。髪をつくる毛母細胞は、頭皮の毛細血管から届く栄養と酸素だけで働いているため、血の巡りが悪くなると髪づくりそのものが止まりやすくなります。
要点は次の3つです。原因は頭皮の緊張・冷え・喫煙・姿勢による毛細血管の圧迫や収縮であること。整体でできることは、骨盤や背中の緊張をゆるめて全身の巡りを整え、頭皮まで血が届きやすい状態をつくることであること。この記事は、病院で特別な異常を指摘されないまま薄毛が気になっている方、頭が冷たい・肩や首がこりやすいと感じている方に向けて書いています。
なぜ血行不良は薄毛と関係するのですか
結論として、髪の毛は血液から栄養をもらって育つため、血行不良が続くと髪をつくる力そのものが落ちます。
髪の根もとには毛乳頭という部分があり、そこに毛細血管が集まっています。毛乳頭は血液から酸素や栄養を受け取り、その情報を毛母細胞に伝えて分裂を促します。毛母細胞が分裂を繰り返すことで髪は伸び続けますが、血が届かなければこの分裂が鈍り、成長期のはずの髪が早めに休止期に入ってしまいます。休止期に入った髪は数か月後に自然に抜けるため、血行不良が起きてから抜け毛として実感するまでには時間差があります。今日の血流の悪さが、数か月後の抜け毛につながっているということです。
血行不良とはどのような状態ですか
血行不良とは、血液が体の必要な場所まで十分に届かず、栄養や酸素の受け渡しが滞っている状態です。
頭皮でいえば、頭を触ったときに冷たく感じたり、指で軽く動かそうとしても頭皮が硬くてほとんど動かなかったりする状態がこれにあたります。健康な頭皮は骨から少し浮くようにやわらかく動きますが、血行不良が続くと、筋肉と皮膚がぴたりと張りついたように固まってしまいます。
血行不良を招く原因にはどんなものがありますか
原因は一つではなく、いくつかが重なって起きていることが多くあります。
まず頭皮そのものの汚れです。皮脂や汗、シャンプーの洗い残しが毛穴に角栓としてたまると、そこにある毛細血管が圧迫されて血の巡りが悪くなります。次に喫煙です。タバコのニコチンには血管を収縮させる働きがあり、頭皮の細い血管ほどその影響を受けやすくなります。
さらに大きいのが、頭皮以外の部位の緊張です。眼精疲労や食いしばり、猫背の姿勢が続くと、側頭部から首にかけての筋肉がこわばり、その下を通る血管が圧迫されます。長時間のデスクワークで同じ姿勢が続く方、肩や首のこりを感じやすい方は、頭皮だけでなく全身の巡りが悪くなっている可能性があります。冷たい飲み物や湿度の高い日が続くことも、血管を収縮させる方向に働きます。
東洋医学では血行不良をどう考えますか
東洋医学では、血の巡りが滞った状態を瘀血と呼びます。瘀血とは、血が本来流れるべき速さで流れず、体のどこかで滞っている状態のことです。
瘀血が頭部に起きると、髪に栄養が届かず、髪が細く弱々しくなったり、抜けやすくなったりします。触ったときに頭皮が板のように硬く、押すとかすかに痛みを感じる方は、この瘀血の傾向が強く出ているケースが多くあります。
瘀血の背景には、気の巡りの滞りである気滞や、体を温める力の低下である腎の弱りが隠れていることも少なくありません。当院で25,000人を施術してきた経験のなかでは、慢性的な肩こりや冷えを持つ方に、この瘀血型の薄毛が多く見られます。東洋医学の腎は生命力の貯金のような働きを持ち、髪は血の余りからつくられるという考え方があるため、血の巡りと腎の状態は、髪の健康にとって両輪の関係にあります。
問診では、手足の先まで温かいか、爪の色が薄くないか、生理周期や睡眠の質を必ず伺います。血は栄養を運ぶだけでなく体を温める働きも担っているため、瘀血が強い方は同時に冷えや月経不順を抱えていることが多く、頭皮だけを見ていては見落としてしまう部分です。
常若整骨院ではこの関係をどう見ていますか
当院では、頭皮だけを個別に施術するのではなく、骨盤や背中、首の緊張をゆるめることで全身の血の巡りを整えるという順番でとらえています。
頭皮の血管は体の中でも特に細く、全身の血流の巡りが悪ければ、末端にあたる頭皮まで血が届きにくくなります。そのため、頭皮を直接強くもむよりも、まず骨盤の歪みや背中の緊張をゆるめて、体の中心から巡りを立て直すことを大切にしています。カウンセリングで生活の癖や姿勢の習慣を伺い、施術と合わせてご自宅でのセルフケアもお伝えする、という三本立てで進めています。
血行を良くするために自宅でできることはありますか
自宅でできることはいくつかありますが、まずはどれか一つからで十分です。
一つ目は、指の腹を使った頭皮マッサージです。爪を立てず、頭皮を頭蓋骨の上でゆっくり動かすように、1回3分ほど行います。ある研究では、健康な男性が1日4分の頭皮マッサージを24週間続けたところ、毛髪の太さが有意に増したという報告もあります。二つ目は、首の後ろと足首を温めることです。頭皮の血管とつながる首の血流が良くなると、頭部にも巡りが届きやすくなります。三つ目は、湯船にゆっくり浸かる習慣です。シャワーだけで済ませる日が続くと、体の芯まで温まる機会が減ってしまいます。
できなかった日があっても大丈夫です。真面目な方ほど三つ全部を完璧にやろうとして、それができないことを自分を責める材料にしてしまいますが、真面目さの向け先が違うだけです。どれか一つを、続けられる範囲で続けていただければ十分です。
病院と整体、どちらに行くべきか迷ったらどうすればいいですか
急速に進む脱毛や、円形にまとまって抜ける状態、眉毛やまつ毛まで抜ける、爪の異常や体重の急な変化、発熱を伴う場合は、まず皮膚科など医療機関の受診を優先してください。整体は医療行為ではなく、診断や医学的な判断を行う場所ではありません。
そうした急な変化がなく、慢性的な頭皮の硬さや冷え、肩こりを伴う薄毛については、体の緊張をゆるめて回復しやすい土台をつくるという形で、整体がお役に立てる場面があります。すでに医療機関にかかっている場合も、通院と並行して身体のケアを受けていただくことができます。
実際に血行不良からくる薄毛が変わった方はどんな経過でしたか
3つの一般的な事例をご紹介します。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
一人目は、デスクワークが中心の30代の男性です。長時間同じ姿勢が続くことで肩から首にかけて常にこわばりがあり、頭皮も硬く冷たい状態でした。施術と合わせて、休憩のたびに肩を回すことを続けたところ、頭皮の硬さがやわらぎ、髪の質に落ち着きが出てきたと話してくれました。
二人目は、もともと手足の冷えを感じやすい40代の女性です。冷えとともに頭頂部の髪の細さが気になっていましたが、首と足首を温める習慣を続けるなかで、頭皮を触ったときの冷たさが減ってきたと感じるようになりました。
三人目は、喫煙の習慣がある50代の男性です。頭皮の硬さと血色の悪さが目立っていましたが、施術で全身の緊張をゆるめながら、少しずつ本数を減らす工夫を続け、頭皮の色が以前より明るくなったと話されています。
よくあるご質問
血行不良は自分でチェックできますか?
両手の指の腹で頭皮をつまむように動かしてみて、ほとんど動かない、または冷たく感じる場合は血行不良の可能性があります。
頭皮マッサージは毎日やってもいいですか?
はい、指の腹でやさしく行う範囲であれば毎日行って問題ありません。爪を立てて強くこすると頭皮を傷めるため注意してください。
血行不良の薄毛はAGAとは違うのですか?
AGAは男性ホルモンの影響で進行する薄毛で、生え際や頭頂部から進むことが多い一方、血行不良による薄毛は頭皮全体が均等に薄くなる傾向があります。両方が重なっている場合も少なくありません。
冷え性の人は薄毛になりやすいのですか?
冷え性の方は末端まで血が届きにくい傾向があるため、頭皮でも同じことが起きやすく、薄毛につながりやすい面があります。
シャンプーの仕方で血行は変わりますか?
洗い残しがあると毛穴が詰まり血行不良の一因になるため、指の腹でしっかりすすぐことは巡りを保つうえで大切です。
頭皮マッサージだけで薄毛は良くなりますか?
頭皮マッサージは巡りを助ける一つの方法ですが、姿勢や冷え、生活習慣など背景にある要因が複数あるため、それだけに頼らず全身の状態を整えることが大切です。
タバコをやめると血行は戻りますか?
本数を減らすだけでも血管の収縮は和らぐ方向に働きます。無理に一気にやめようとせず、少しずつ減らす形で十分です。
肩こりがひどい人は頭皮も硬くなりますか?
はい、首や肩の緊張は頭部の血管にも影響するため、肩こりが強い方は頭皮も硬くなりやすい傾向があります。
育毛剤と血行不良の改善はどちらが先ですか?
育毛剤を使う場合も、頭皮に血が届く状態でなければ成分が生かされにくいため、まず巡りを整えることを並行して行うのがおすすめです。
女性でも血行不良による薄毛はありますか?
はい、女性も冷えや姿勢の崩れから頭皮の血行が悪くなることがあり、頭頂部を中心に髪が細くなる形で気づかれることが多くあります。
どのくらいで変化を感じられますか?
髪のサイクルには数か月単位の時間がかかるため、すぐに結果を求めず、数か月続けていただく前提で見ていただくことをおすすめします。
運動不足も血行不良に関係しますか?
はい、体を動かす機会が少ないと全身の血流が滞りやすく、その影響は頭皮にも及びます。軽いウォーキングなど無理のない範囲で体を動かすことも巡りを助けます。
冬になると薄毛が気になりやすいのはなぜですか?
気温が下がると血管が収縮しやすくなるため、冬場は頭皮の血行がより悪くなりやすい傾向があります。首元を冷やさない工夫が特に大切な季節です。
まとめ
福岡市で血行不良と薄毛の関係が気になっている方へ。髪は血液から栄養を受け取って育つため、頭皮や全身の巡りが悪いままでは、髪をつくる力も戻りにくくなります。まずは首や肩の緊張、体の冷えに目を向けていただくことが、その第一歩になります。
薄毛は頭皮だけの問題ではなく、体全体の巡りの結果が頭部という末端に現れているだけ、というのが東洋医学の見方です。焦って頭皮ばかりに手をかけるより、日々の姿勢や冷え、生活の癖を見直すほうが、遠回りに見えて確実な近道になることが多くあります。
一人で抱え込まず、まず体の緊張をゆるめることから始めてみてください。当院では、カウンセリングで生活の癖を伺いながら、施術とセルフケアの両方でサポートしています。頭皮の硬さそのものについては、頭皮が硬いことと薄毛の関係についての記事でも詳しく解説していますので、あわせて参考にしてください。日常のストレスと自律神経の関わりについては、自律神経についての記事もご覧ください。血行に関するより詳しい医学的な情報は、日本香粧品学会などの学会資料も参考になります。
院長プロフィール
冨高誠治。柔道整復師・鍼灸師。施術歴20年、25,000人を施術してきた経験をもとに、東洋医学と気功を軸とした施術を行う。福岡市早良区・西新駅から徒歩圏にある常若整骨院院長。
季節ごとの体の整え方を、メールでお届けしています。よければ、どうぞ。
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