座ると強くなるお尻の痛みはなぜ起こるのか|福岡・早良区の整体院が内臓と骨盤から読み解く
結論から言うと、座っているときに強くなるお尻の痛みは、お尻の筋肉そのものが悪いというより、体の上流で起きた疲れや骨盤の捻れが、お尻に負荷として集まって出ているケースが多くあります。
要点は次の3つです。
- 原因:長時間の座位でお尻の深い筋肉と神経が圧迫されることに加え、内臓の疲れから始まる骨盤の捻れが重なっている場合が多い
- 整体でできること:お尻を強く揉むのではなく、骨盤の捻れの背景にある体の緊張をゆるめ、回復しやすい土台をつくるサポート
- この記事の対象:デスクワークや運転で座る時間が長く、湿布やマッサージでは戻ってしまうお尻の痛みに悩んでいる福岡市の方
ただし、急に強い痛みが出た、足に力が入らない、排尿や排便の感覚がおかしい、発熱を伴う、といった場合は、整体より先に医療機関を受診してください。この線引きは、記事の中で改めてお伝えします。
福岡市早良区・西新の常若整骨院で、25,000人の患者さんを施術してきた経験から、お尻の痛みの読み方を順番にまとめます。
お尻の痛みはなぜ座っているときに強くなるのですか
結論として、座ると強くなるのは、体重のほとんどが坐骨という骨の下のお尻の筋肉にかかり、その奥を通る神経と血管が圧迫され続けるからです。
椅子に座ると、体重を支える点は左右の坐骨の2か所に集中します。立っているときは足全体に分散していた重さが、座った瞬間にお尻の小さな面積にまとまるわけです。ここに骨盤の傾きや捻れが加わると、左右どちらかの坐骨に偏って体重が乗ります。
お尻の奥には、梨状筋(りじょうきん)という小さな筋肉があります。梨状筋とは、仙骨(背骨の下の三角の骨)から太ももの付け根へ伸びる、お尻の深いところの筋肉です。その真下や中を、坐骨神経という太い神経が通っています。梨状筋が硬くなると神経が圧迫され、お尻の奥の痛みや、太もものうしろへ走るしびれにつながることがあります。これが一般に梨状筋症候群と呼ばれる状態です。
座位が長くなると悪化しやすい理由は、はっきりしています。
- 同じ姿勢が続き、お尻の筋肉への血流が落ちる
- 体重がかかり続け、神経への圧迫が抜けない
- 立ち上がる瞬間に、固まった筋肉が急に引き伸ばされる
つまり、座るとお尻が痛いのは、お尻が弱いからではありません。同じ条件が長く続いて、逃げ場がなくなっているサインです。
当院に来られる方に多いのは、午前中は平気で、午後の3時から5時ごろに鈍い痛みが強くなる、というパターンです。夕方に向かって強まる痛みは、その日の疲れが溜まって出ているため、体全体の余力と関係していることが少なくありません。
お尻の痛みとはどのような状態ですか
お尻の痛みとは、お尻の筋肉、骨、神経、あるいは腰や股関節から伝わる痛みが、お尻の範囲に感じられている状態です。
お尻の痛みと一口に言っても、感じ方は人によって違います。ここを整理しておくと、自分がどのタイプに近いのかが見えやすくなります。
| 感じ方 | 多い場所 | 考えられる背景 |
|—|—|—|
| ズーンと重く鈍い | お尻の真ん中から外側 | お尻の筋肉の疲れ、血流の低下 |
| ピリッと走る | お尻から太もものうしろ | 神経が圧迫されている可能性 |
| 骨が当たって痛い | 坐骨のあたり | 骨盤の傾き、座り方の偏り |
| 動き出しだけ痛い | お尻の外側、股関節の近く | 股関節や骨盤まわりの動きの硬さ |
大事なのは、痛みの場所だけで決めつけないことです。お尻の痛みの背景には、腰の問題、股関節の問題、まれに内臓や皮膚の病気が隠れていることもあります。そのため、後ほど受診の目安を表でお示しします。
坐骨神経痛とは、坐骨神経の通り道に沿って、お尻から足にかけて痛みやしびれが出る状態の総称です。お尻の痛みがそこへ広がっている方は、坐骨神経痛の記事もあわせて読むと、全体像がつかみやすくなります。
お尻だけを揉んでも、痛みが戻ってしまうのはなぜですか
結論として、お尻を揉んでも戻る場合は、お尻が原因ではなく、お尻に負荷が集まる上流の状態が変わっていないからです。
ここは、現場で何度も見てきた点です。お尻の外側を強く押すと、その場では楽になります。ところが2、3日すると元に戻る。ゴルフボールやテニスボールを当てる、ストレッチポールに乗る、整骨院でお尻をほぐしてもらう。どれも一時的には効いた感覚があるのに、翌週にはまた同じ場所が痛む。こういう方が本当に多いのです。
揉んで戻る痛みには、共通の特徴があります。
- お尻の筋肉が板のように硬く、押すと痛いのに、揉むと数日で元の硬さに戻る
- 左右どちらかだけが極端に硬い
- お尻だけでなく、ふくらはぎ、足首、お腹まで冷たく硬い
- 痛い側の腰から背中にかけても張りがある
当院の見立てでは、下半身の痛みは「内臓の疲れ → 骨盤の捻れ → 末端(お尻・膝・足)に負荷」という順番で起きると考えています。胃腸が疲れると、お腹まわりの筋肉が縮んで骨盤を引っ張ります。骨盤が捻れると、左右の坐骨にかかる体重に差が出ます。差がある状態で座り続ければ、重さが偏った側のお尻だけが疲れ切ります。
つまり、お尻は結果が出ている場所です。原因の場所ではありません。結果が出ている場所を何度揉んでも、原因が残っていれば同じ形で戻ってきます。
20年の施術のなかで、数か月以上続くお尻の痛みの多くは、お尻に触れるより先に、お腹の硬さや足首の冷え、呼吸の浅さを確認したほうが変化の出方が早いという印象があります。もちろん、これは一人ひとり違います。
お尻の痛みに整体はどこまでできますか
結論として、整体にできるのは、骨盤まわりの緊張をゆるめ、体が回復しやすい状態を整えるサポートまでです。診断や、神経の損傷そのものへの医療的な対応はできません。
整体でできること、できないことを分けて書きます。
整体で期待できること
- お尻・腰・股関節まわりの筋肉の緊張をゆるめる
- 骨盤の傾きや左右差を確認し、体重のかかり方の偏りを減らす方向へ整える
- お腹や足首の冷え、呼吸の浅さなど、上流の状態を確認する
- 座り方、立ち上がり方、日常のクセを一緒に見直す
整体ではできないこと
- 画像検査が必要な状態の診断
- 神経そのものの損傷への医療的な処置
- 薬の判断
痛みが強い期間は、手術やブロック注射など、医療機関でしかできない選択肢が必要な場合もあります。整体は医療行為ではありません。症状が重い場合は、まず医療機関を受診し、その上で、体の使い方や回復しやすい土台づくりのために整体を併用する、という順番が安全です。
福岡市で整体院を選ぶとき、何を見ればいいですか
結論として、お尻を揉むだけで終わらず、なぜそこに負荷が集まったのかを説明してくれる院を選ぶことです。
お尻の痛みで整体院を探すとき、次の点を確認すると失敗が減ります。
- 問診で、痛む場所だけでなく、座る時間・睡眠・食事・疲れの出る時間帯まで聞いてくれるか
- 触れたところを根拠に、体の状態を言葉で説明してくれるか
- 受診が必要なケースを、はっきり伝えてくれるか
- 「何回で終わります」と断定せず、変化の様子を見ながら進めてくれるか
- 通いやすい場所にあるか(福岡市内でも、天神、博多、西新、薬院など、通う負担が少ないほうが続きます)
逆に、画像を見せずに「骨盤が歪んでいるから全部解決します」と言い切る院、お尻だけを強く押し続ける院には、慎重になったほうがよいでしょう。強い刺激で筋肉を守ろうとする反応が起きて、翌日にかえって痛みが増すこともあります。
常若整骨院ではお尻の痛みをどう見ていますか
結論として、常若整骨院では、お尻の痛みを「体の下のほうに負荷が集まった結果」と捉え、お尻より先に、お腹・骨盤・足首の状態を確認します。
流れは次のとおりです。
1. 問診:いつ、どんな場面で痛むか。座って何分で出るか。夜に痛むか。右か左か。
2. 触診:お腹の硬さ、骨盤の高さの左右差、お尻の筋肉の張り、足首の冷え
3. 動きの確認:立ち上がる、前に屈む、足を開く動きで、どこが詰まるか
4. 施術:緊張の強い順番に、ゆるめる場所を決めて進める
5. 生活への落とし込み:座り方、温め方、食事の引き算など、続けられる範囲で
触れたとき、痛い側のお尻だけでなく、同じ側の足首が冷たい、お腹の脇が硬い、という所見が重なる方は多くいます。これは、お尻だけの問題ではなく、体の片側全体に負荷が偏っている状態です。
左右どちらが痛むかも大切な情報です。当院では、右側は仕事や外での役割の負担、左側は家庭や身近な人との関係の負担が出やすい、という見方をしています。これは断定ではなく、問診のきっかけです。「右のお尻が痛い方は、最近仕事で張りつめた時期がありませんでしたか」と聞くと、思い当たる方が少なくありません。
また、お尻が重い、という言葉には、面倒くさい、億劫だという気持ちが重なっていることもあります。体と気持ちは別々ではないため、お尻の重さが続く方には、やる気が出にくい時期がなかったかを、そっとうかがいます。
東洋医学ではお尻の痛みをどう考えるのですか
結論として、東洋医学では、お尻の痛みを腎・肝・脾という内臓の疲れが、足の経絡(けいらく=体のエネルギーの通り道)を通じて現れたものとして読みます。
専門用語を一般の言葉に置き換えます。
- 腎:回復力の貯金。冷えや、腰から下の力に関わる
- 肝:気持ちと筋肉を張りつめさせる働き。ピリッとした痛みや左右差に関わる
- 脾:胃腸の働き。疲れや、体の重さに関わる
- 経絡:体の中を巡るエネルギーの通り道
お尻から足の裏側を通る道は、膀胱経と呼ばれる経絡です。腎と表裏の関係にあるため、腎が消耗すると、この道に冷えや重さが出やすいのです。お尻の外側を通るのは胆経で、肝と表裏の関係にあります。気持ちが張りつめると、胆経の通り道であるお尻の外側が硬くなる、という読み方になります。
お尻の痛みの3つのタイプ
| タイプ | 痛みの特徴 | 一緒に出やすいこと | 背景の見立て |
|—|—|—|—|
| 腎の消耗型 | 冷えて重い、夕方から夜に強まる | 足腰の冷え、夜中のトイレ、朝のだるさ | 回復力の貯金が減っている |
| 肝の張りつめ型 | ピリッと走る、左右差がはっきりしている | イライラ、肩の張り、浅い眠り | 気持ちの張りつめが筋肉に出ている |
| 脾の疲れ型 | 重だるく、座ると体が沈む感じ | 食後の眠気、胃もたれ、むくみ | 胃腸の疲れがお腹から骨盤へ及んでいる |
実際には、複数が重なっている方がほとんどです。どれか一つに無理に当てはめる必要はありません。「自分はこの色が濃いかもしれない」くらいの目安で読んでください。
お尻まわりのツボ
ツボは、押して痛気持ちいい範囲で十分です。強く押しすぎないでください。
- 環跳(かんちょう):横向きに寝て、太ももの付け根の外側にある骨の出っぱりの少し後ろ上、お尻の外側のくぼみ。座ったまま、お尻の外側をさぐって、指がすっと沈む場所
- 委中(いちゅう):膝の裏のしわの真ん中。腰から足にかけての張りに使われる、古くから知られたツボ
- 太渓(たいけい):内くるぶしの頂点とアキレス腱の間のくぼみ。腎の働きに関わるとされ、足首の冷えがある方に向く
自律神経とお尻の痛みはどう関係しているのですか
結論として、自律神経が緊張側に傾いたままだと、お尻を含む体の筋肉がゆるむ時間がなく、痛みが長引きやすくなります。
自律神経とは、体のアクセルとブレーキのような働きです。日中は活動のアクセル(交感神経)が優位になり、夜は休むブレーキ(副交感神経)に切り替わります。ところが、仕事で気を張り続けた日は、夜になってもブレーキに切り替わりにくくなります。
ブレーキに切り替わらないと、次のことが起きます。
- お尻や腰の筋肉が、寝ている間もゆるまない
- 血流が回復に回らず、朝になっても痛みが残る
- 眠りが浅くなり、翌日の疲れがさらに溜まる
「寝ても取れない痛み」は、ここに入ります。夕方の痛みが強くて、夜に寝つきにくく、朝起きたときにお尻が重い、という流れの方は、自律神経の切り替えが弱っている可能性があります。
自律神経の乱れが背景にあることも多く、自律神経の乱れと体の不調についての記事で詳しくまとめています。
お尻の痛みは一日のどの時間帯に強くなる人が多いのですか
結論として、時間帯によって背景の見立てが変わります。いつ強くなるかは、体の状態を知るための大切な手がかりです。
| 時間帯 | 起きやすい場面 | 見立ての方向 |
|—|—|—|
| 朝、起き上がるとき | 布団から立ち上がる最初の数歩 | 夜の間に体が温まりきらず、腎の回復力が足りていない |
| 午前中、座り始めて30分前後 | 仕事を始めてすぐ | 骨盤の傾きや座り方の偏り |
| 午後3時から5時 | 座りっぱなしの後半 | 血流の低下と、その日の疲れの蓄積 |
| 夕食後、ソファに座ったとき | 家でくつろぐ時間 | 胃腸の疲れがお腹から骨盤へ及んでいる |
| 夜、横になったとき | 寝返りを打つとき | 自律神経がブレーキに切り替わっていない |
朝に強い方は、寝ている間に冷えが入り込み、動き出しで固まったお尻の筋肉が急に引き伸ばされている状態です。起き上がる前に、足首をゆっくり回す、膝を左右に倒すといった小さな動きを入れるだけで、痛みの出方が変わる方もいます。
夕方に強い方は、その日のうちに疲れが溜まっていくタイプです。この場合、夕方に向けて余力が減っていくこと自体が背景にあるため、午後のどこかで一度立つ、お茶を飲む、足首を温めるなど、小さな回復の時間を差し込むことが助けになります。
夜、横になってから強まる方は、少し慎重に見ます。安静にしていても痛みが引かない、夜中に痛みで目が覚める、という状態が続く場合は、先に医療機関で検査を受けてください。
お尻の痛みで来られる方に多いのはどんなケースですか
結論として、座る時間が長い方、運転が多い方、そして気を張って頑張り続けている方に多く見られます。
当院の臨床で多いパターンを挙げます。
- 一日5時間以上の座り仕事で、午後からお尻が重くなる
- 長距離の運転のあと、立ち上がると、お尻から太もものうしろがつっぱる
- 育児で抱っこと座り込みが続き、片側のお尻だけ痛くなった
- 病院で画像を撮ったが、骨に異常はないと言われた
- マッサージに通っているのに、翌週にはまた戻っている
共通しているのは、「お尻を何とかしよう」と頑張ってきたことです。一方で、お腹の冷えや食事の偏り、眠りの浅さにまでは目が向いていなかった、ということが少なくありません。
また、座る向きに偏りがある方もいます。片側に足を組む、いつも同じ側に荷物を持つ、スマホを見るとき片側に体を傾ける。小さなクセが、骨盤の傾きとして積み重なります。
座り方や立ち方で、お尻の痛みはどこまで変わりますか
結論として、座り方を整えるだけで痛みの出るまでの時間が延びる方は多くいます。ただし、座り方の工夫だけで原因まで解決するわけではありません。
当院で実際にお伝えしている、座り方のポイントを整理します。
- 足の裏を床につける:浮いていると、骨盤が後ろに倒れ、坐骨に体重が偏ります
- 膝の位置を、股関節と同じか少し低くする:高すぎると骨盤が後ろに倒れやすくなります
- お尻の片側に体重を預けない:左右の坐骨に、均等に乗る意識を持ちます
- 背もたれに頼りすぎず、骨盤を立てる:腰を丸めて座る時間を減らします
- 足を組む日は、組む側を日ごとに変える:完全にやめようとするとかえって緊張するため、偏りを減らす程度で構いません
立ち上がる動きにも、コツがあります。
1. 先にお尻を椅子の前のほうへ少しずらす
2. 足を肩幅に開き、足の裏全体で床を踏む
3. 上半身を少し前に倒しながら、足の力で立つ
4. 立ち上がったら、すぐに歩き出さず、2、3回、深く息を吐く
立ち上がる瞬間に腰とお尻に力が入ると、固まった筋肉が一気に引き伸ばされ、ピリッとした痛みが出やすくなります。立つ前の一呼吸だけでも、違いが出る方がいます。
これも、全部をきちんとやる必要はありません。気づいたときに一つ取り入れるくらいで十分です。完璧を目指すと、できなかった日に自分を責める材料になってしまうからです。
実際にお尻の痛みが楽になった方はどんな経過でしたか
結論として、お尻だけを狙わず、腰・股関節・上流の状態を整えたことで、少しずつ痛みの出る場面が減った方がいます。
以下は、当院の実際の患者さんの声をもとに、特定されない形に整えたものです。お尻の痛みに限った声ではなく、腰や股関節の痛みで来られた方の言葉を含みます。
20年来の腰の痛みを抱えていた40代男性(デスクワーク)
整形外科や鍼灸院にも通い、そのときは楽になるものの、すぐ戻ってしまう状態が20年続いていました。当院に通ううちに、ご本人が「腰痛の根本原因が腰ではなく別の場所にあると分かった」と話されました。腰やお尻をいくら緩めても、原因が残っていれば同じ形で戻る、という実感です。
車に乗れないほどの股関節の痛みがあった40代女性
股関節の痛みで、車に乗るとき足を持ち上げなければならない状態でした。通ううちに、手を使わなくても乗れるようになり、「ずっと続くのかなと思っていたので、うれしかった」とお話しされました。お尻と股関節は隣り合い、痛みの出方もよく似ています。
腰の怖さがなくなった40代女性(営業職)
朝起きたときに腰に神経が走るような痛みがあり、動くのが怖かったそうです。具体的にどこがどう悪いかを説明してもらえたことで安心でき、その怖さが和らいだと話されました。
これらはあくまで個人の経過です。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
お尻の痛みそのものに近い口コミは多くないため、ここでは腰や股関節の声を使いました。お尻の痛みに限った実際の声が少ない点は、正直にお伝えしておきます。
お尻の痛みは自宅でどうケアすればいいですか
結論として、お尻を強く揉まず、座る時間を区切り、体を温めることを、できる範囲で一つだけ続けるのがいちばん確実です。
先にお伝えします。ここに挙げるのは3つですが、全部やる必要はありません。どれか1つからで十分です。できない日があって当然です。できなかった日に自分を責めると、その緊張が回復を止めてしまいます。真面目さが悪いのではなく、向け先を少し変えるだけです。
1. 30分に1回、立つ:座りっぱなしを区切る。立って、背伸びをして座り直すだけで構いません。
2. 足首と腰を温める:靴下を重ねる、腰にカイロを当てる。上流の冷えを減らすことを狙います。
3. 夕食を腹八分にする:胃腸の疲れを減らすための引き算です。食事は完璧を目指さず、7〜8割できれば十分です。冷たい物と甘い物は、少し控えめにします。
避けたいこと
- お尻を強く押し続ける、ボールで体重をかけすぎる
- 痛いからとじっと動かないでいる
- 長時間、同じ側の脚を組む
痛む場所そのものを強く揉まないことは、意外に大切です。強い刺激は、守ろうとする筋肉の反応を呼び、翌日の硬さにつながることがあります。
お尻の痛みは病院と整体のどちらに行くべきですか
結論として、強い痛みや神経の症状があるときは、病院が先です。慢性的な痛みで検査に異常がない場合は、整体を併用できます。
受診の優先度を表にまとめます。
| 状態 | 行き先 |
|—|—|
| 足に力が入らない、つま先が上がらない | 整形外科・脳神経外科を早めに受診 |
| 排尿や排便の感覚がおかしい、会陰部のしびれ | 緊急性が高いため、すぐ医療機関 |
| 発熱があり、お尻が腫れて熱を持っている | 皮膚科・内科・外科など医療機関 |
| 転倒や打撲のあとから痛む | 整形外科(骨折の確認) |
| 体重が理由なく減っている、夜間安静でも痛い | 医療機関で検査を受ける |
| 画像で異常なしと言われたが、座ると痛い状態が続く | 整体の併用を検討できる |
お尻の痛みの原因は、梨状筋だけではありません。腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、股関節の病気、仙腸関節の問題など、医療機関での検査で分かるものもあります。診断や薬の判断は、必ず医師に相談してください。受診の目安の一般的な説明は、メディカルノートの梨状筋症候群の解説が参考になります。
整体は医療行為ではありません。症状が重い場合や急に悪化した場合は、まず専門の医療機関を受診してください。
よくあるご質問
座るとお尻が痛いのはなぜですか?
座ると体重がお尻の坐骨に集中し、深い筋肉や神経が圧迫され続けるためです。骨盤の傾きや捻れがあると左右に偏り、片側だけ痛むこともあります。長い時間、同じ姿勢で血流が落ちることも関わります。
お尻の痛みは梨状筋症候群ですか?
梨状筋症候群の可能性はありますが、それだけとは限りません。腰の問題や股関節の問題でも似た痛みが出るため、気になる場合は整形外科で検査を受けて、原因を確認してください。
お尻を揉むと一時的に楽になるのに、また戻るのはなぜですか?
お尻は結果が出ている場所で、原因が別にあるからです。内臓の疲れや骨盤の捻れ、足首の冷えといった上流が変わらないと、揉んだ場所は元の硬さに戻ります。
左右どちらかだけ痛むのは何か意味がありますか?
骨盤の傾きや、体重のかかり方の偏りが背景にあることが多いです。当院では、右は仕事の負担、左は家庭の負担が出やすい、という見方を問診の手がかりにしています。断定ではなく、振り返るきっかけとしてお使いください。
お尻の痛みに整体は効果がありますか?
整体は医療行為ではないため、効果を保証することはできません。ただ、骨盤まわりの緊張をゆるめ、回復しやすい土台を整えるサポートとして、変化を感じる方はいます。個人差があります。
病院で異常なしと言われたのに痛いのはなぜですか?
画像に写らない筋肉の緊張や血流、自律神経の状態が関わっている場合があります。異常がないことは、痛みが気のせいという意味ではありません。生活や体の使い方から見直す余地があります。
お尻の痛みがあるとき、ストレッチはしてもいいですか?
痛みを我慢して伸ばす必要はありません。伸ばして気持ちいい範囲で、短く行ってください。ピリッと走る痛みが出る場合は、無理に続けず、様子を見ます。
デスクワークで座るときの対策はありますか?
30分に1回立つこと、足の裏を床につけること、お尻の片側に体重を預けないことが基本です。クッションを使うのも一つの方法ですが、まず座る時間を区切るほうが優先です。
温めるのと冷やすのは、どちらがいいですか?
慢性的な重さや冷えを伴う痛みは、温めたほうが楽な方が多いです。ただし、転倒や打撲の直後、熱を持って腫れている場合は冷やし、医療機関を受診してください。
通院しながら整体に通っても大丈夫ですか?
大丈夫です。医療機関にかかりながら通われている方もいます。通院中であることはあらかじめお伝えください。診断や薬については、主治医の指示を優先してください。
何回くらい通えば楽になりますか?
痛みの期間や背景で変わるため、回数を断言できません。数か月以上続く痛みは、お尻だけでなく上流から整える必要があり、時間がかかる傾向があります。変化を見ながら進めます。
妊娠中や産後のお尻の痛みでも相談できますか?
相談できます。ただし、妊娠中は体の状態に配慮が必要なため、担当の産科医に相談したうえでお越しください。産後は骨盤まわりの緩みや抱っこの負担が関わることが多くあります。
お尻にボールを当てるセルフケアは続けてもいいですか?
痛気持ちいい範囲で、短時間なら構いません。体重を強くかけて痛みを我慢するやり方は、筋肉が守ろうとして硬くなり、翌日にかえって痛みが増すことがあります。1か所を1分程度、息を吐きながら軽く当てるくらいにとどめてください。ピリッと足に走る感覚が出たら、その場でやめます。
長時間の運転でお尻が痛くなります。どう対策すればいいですか?
運転中は姿勢を大きく変えにくいため、休憩の取り方が大切です。1時間から1時間半に一度は車を降りて、歩く、足首を回す、背伸びをすることをおすすめします。シートの角度は、背もたれを立てすぎず、膝が股関節より少し低くなる位置に調整します。乗る前に足首を温めておくのも一つの方法です。
冷えとお尻の痛みには関係がありますか?
関係している場合があります。東洋医学では、足腰の冷えを腎の消耗のサインとして読みます。お尻や太もものうしろが冷たい、足首が冷える、夜中にトイレで起きる、といった状態が重なる方は、冷えが背景にあることが多いです。靴下を重ねる、腰にカイロを当てるなど、上流から温めるほうが続けやすいです。
骨盤矯正を受けたほうがいいですか?
骨盤の傾きや捻れの確認は大切ですが、強い力で矯正すれば解決する、という考えには慎重でいたほうがよいと考えています。骨盤が捻れる背景には、内臓の疲れや日々のクセがあるためです。背景が変わらないまま形だけ整えても、戻りやすくなります。
食事はお尻の痛みと関係がありますか?
関係している場合があります。胃腸が疲れると、お腹まわりの筋肉が縮んで骨盤を引っ張るため、下半身の痛みにつながると見ています。夕食を腹八分にする、冷たい物と甘い物を控えめにする、といった引き算が助けになることがあります。食事は完璧にやめようとすると、かえってストレスになるため、7〜8割できれば十分です。
お尻の痛みが何年も続いています。今から変わりますか?
何年続いていても、変わる余地はあります。ただし、期間が長いほど、お尻だけでなく上流から整える必要があり、時間がかかる傾向があります。変化を保証することはできませんが、小さな変化を積み重ねていくことで、痛みの出る場面が減った方はいます。最初に、日常で痛みが出る場面を一緒に整理するところから始めます。
まとめ
座ると強くなるお尻の痛みは、お尻が悪いのではなく、座り続ける条件と、内臓から骨盤へ続く疲れが重なって出ている場合が多くあります。揉んでも戻るのは、原因がお尻の上流にあるからです。
福岡市で、湿布やマッサージを繰り返しても座ると戻るお尻の痛みに悩んでいる方へ。急な強い痛みや足の力が入らない症状がなければ、まず座る時間を区切ることと、足首と腰を温めることから始めてみてください。それも全部ではなく、どれか1つで構いません。一人で抱え込まず、体の緊張をゆるめることから、一緒に整えていきましょう。
お尻の痛みは、体が出している「そろそろ座り方と休み方を見直してほしい」という合図のようなものです。我慢して座り続けるほど、体は余力を使い切っていきます。まずは今日、座る時間を一度だけ区切ってみてください。それだけでも、体にとっては大きな変化です。
当院では、痛む場所だけでなく、お腹の硬さ、足首の冷え、呼吸の深さ、眠りの状態まで含めて、お尻に負荷が集まった理由を一緒に探します。西新駅から徒歩圏で、お仕事帰りにも立ち寄りやすい場所にあります。痛みの出る場面を言葉にするところから、一緒に整理していきましょう。
院長プロフィール
冨高誠治(柔道整復師・鍼灸師)。施術歴20年。25,000人の患者さんを施術。福岡市早良区・西新の常若整骨院にて、東洋医学の見立てを軸に、体の緊張をゆるめ、回復しやすい土台づくりをサポートしています。
季節ごとの体の整え方を、メールでお届けしています。よければ、どうぞ。
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