偏頭痛と自律神経の乱れは関係があるのですか|福岡市の整体師が仕組みから見立てまで解説

結論から言うと、偏頭痛と自律神経の乱れには深い関係があります。血管の収縮・拡張をコントロールしているのが自律神経であり、そのバランスが乱れることで、頭の血管が過剰に拡張しやすい状態を作ってしまうからです。

要点は次の3つです。原因は何か=交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかず、血管が反動的に拡張しやすくなること。整体でできることは何か=首や自律神経の通り道になっている部分の緊張をゆるめ、切り替えが働きやすい身体づくりをサポートすること。この記事は誰向けか=病院で偏頭痛と診断されたけれど、天気や疲労、生理周期などで波があり「結局どうすれば波が小さくなるのか」を知りたい方向けです。

偏頭痛と自律神経の乱れには、どんな関係があるのですか

結論として、偏頭痛の多くは、自律神経が血管の太さを調整する働きの乱れと関わっています。自律神経とは、体のアクセルとブレーキのような働きをする神経で、心拍や呼吸、消化、そして血管の収縮・拡張までを、私たちの意思とは関係なく自動的にコントロールしています。交感神経が優位になると血管は収縮しやすく、副交感神経が優位になると血管は拡張しやすくなります。この切り替えがスムーズに行われていれば問題は起こりにくいのですが、ストレスや疲労、睡眠不足が続くと切り替え自体が不安定になり、脳の血管が急に拡張する場面が増えます。この血管の反動的な拡張が、偏頭痛特有のズキズキとした拍動性の痛みにつながっていきます。

福岡市で相談に来られる方の中には、偏頭痛と同時に、めまいや動悸、手足の冷え、胃腸の不調といった自律神経系の症状を併せ持っている方が少なくありません。これは偶然ではなく、同じ自律神経という土台がぐらついているために、複数の症状が同時に出ているケースがほとんどです。頭痛だけを個別に見ていても、根本のところで自律神経の乱れが続いていれば、痛みが繰り返される背景は変わらないままになります。

なぜ自律神経が乱れると血管が拡張しやすくなるのですか

結論として、自律神経が乱れると、脳の血管を収縮させておく力が弱まり、ちょっとした刺激でも血管が広がりやすくなるためです。もともと私たちの体は、緊張しているときは交感神経が働いて血管を締め、リラックスしているときは副交感神経が働いて血管を緩める、という切り替えを繰り返しています。ところが慢性的なストレスや疲労が続くと、交感神経が優位な状態がずっと続き、体は緊張しっぱなしになります。そして週末や休日など、ようやく気が緩んだタイミングで副交感神経が一気に働き出すと、収縮していた血管が反動で急激に拡張してしまいます。これが「緊張が続いた後に限って頭痛が出る」「休みの日に限って偏頭痛になる」という現象の背景です。

また、三叉神経という顔や頭を覆う神経が過敏になっている場合も、自律神経の乱れと関係が深いとされています。三叉神経が刺激を受けると、CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)という物質が血管の周りに放出され、血管を拡張させると同時に周囲に軽い炎症反応を起こします。この三叉神経の興奮が強いとき、同時に副交感神経系も刺激されることが知られており、涙が出る、鼻水や鼻づまりが出る、目の充血がある、まぶたが重くなるといった自律神経の症状が偏頭痛と一緒に出てくることがあります。頭の片側だけに涙や鼻づまりを伴う頭痛が出る場合、こうした三叉神経と自律神経が連動するタイプの頭痛が関わっていることもあります。

偏頭痛と一緒に自律神経の症状が出るのはなぜですか

結論として、頭痛をコントロールしている神経の経路と、自律神経をコントロールしている経路が、脳の中で重なって走っているためです。三叉神経の興奮が強くなると、その信号が脳幹という自律神経の中枢に近い部分にも伝わり、涙や鼻水、動悸、吐き気、めまいといった反応が連鎖的に起こりやすくなります。偏頭痛の発作時に吐き気や嘔吐を伴う方が多いのも、この自律神経との連動によるものです。

当院で25,000人の患者さんを施術してきた経験でも、偏頭痛を訴える方に触れると、首の付け根から肩甲骨の内側にかけて、板のように硬くなっているケースが非常に多く見られます。この部分には自律神経に関わる神経が集まっており、ここの緊張が続くことで、脳への血流や神経伝達がスムーズに行われにくくなっていると考えられます。問診では「頭痛が起こる前に、肩や首が急に重くなる感覚はありませんか」と必ずお聞きするのですが、多くの方が「言われてみればそうかもしれない」と気づかれます。頭痛そのものより先に、首や肩の緊張という予兆が体に出ていることが多いのです。

東洋医学では偏頭痛と自律神経の乱れをどう考えますか

結論として、東洋医学では偏頭痛と自律神経の乱れを、気(き)の巡りと五臓のバランスの乱れとして捉えます。気とは、体と心を動かすエネルギーの流れのことで、この巡りが滞ったり、不足したりすることで、痛みや不調が体の特定の場所に現れると考えます。偏頭痛の多くは、次の3つのタイプに分けて見立てることができます。

肝気鬱結(かんきうっけつ)型は、ストレスや緊張を溜め込みやすい方に多いタイプです。東洋医学でいう「肝」は、感情の調整と気の巡りを司る臓器で、怒りやイライラを我慢し続けると、この肝の働きが滞ります。こめかみから側頭部にかけてズキズキと痛み、頭痛の前にイライラや目の疲れ、肩こりを伴いやすいのが特徴です。責任感が強く、常に気を張って生活している方に多く見られます。

心陰虚(しんいんきょ)型は、動悸や不眠、不安感を伴いやすいタイプです。「心」は自律神経のうち特に心拍や精神活動に深く関わる臓器とされ、考え事が多い、眠りが浅いといった状態が続くと、心を潤す力が消耗し、動悸や胸のざわつきと一緒に頭痛が出やすくなります。夜になると悪化しやすく、疲れているのに眠れないという方に多いタイプです。

脾腎両虚(ひじんりょうきょ)型は、慢性的な疲労と冷えを伴うタイプです。「脾」は消化とエネルギーを生み出す働き、「腎」は生まれ持った回復力の貯金のような働きを指します。この両方が消耗すると、体を温め血液を巡らせる力そのものが弱くなり、頭全体が重だるく締めつけられるような痛みが出やすくなります。加齢や出産、長期の疲労の蓄積がある方に多いタイプです。

ツボについても触れておきます。内関(ないかん)は手首の内側、手首のしわから指3本ぶん肘寄りにあるツボで、動悸や自律神経の乱れを落ち着かせる場所として知られています。百会(ひゃくえ)は頭のてっぺん、両耳を結んだ線と眉間から頭頂に向かう線が交わる場所にあり、自律神経全体のバランスを整えるとされています。神門(しんもん)は手首の小指側、手首の横じわの上にあるくぼみで、心の高ぶりを落ち着かせたいときに使われます。いずれも指の腹で軽く押さえる程度で十分です。強く押しすぎないようにしてください。

常若整骨院では偏頭痛と自律神経の乱れをどう見ていますか

結論として、当院では痛みが出ている頭だけを見るのではなく、首や背中の緊張、内臓の状態、日々の考え方の癖までを含めて、全体としてカウンセリングと施術を行っています。偏頭痛を訴える方の多くは、頭痛薬に頼らざるを得ない生活を長く続けてきており、薬を否定するつもりはまったくありませんが、薬だけでは切り替えの不安定さそのものは変わりにくいという現実があります。

初回のカウンセリングでは、頭痛が起こるタイミング(天気の変化の前後か、生理周期と関係があるか、休日に多いかなど)、体に触れたときの緊張の場所、そして日々の生活でどんなことに気を張っているかを丁寧にお聞きします。そのうえで、首や背中の緊張をゆるめる施術を行いながら、自律神経の切り替えがスムーズに働きやすい身体づくりをサポートしていきます。整体は医療行為ではありませんので、頭痛の診断や薬の判断は行いません。あくまで身体のケアとストレス管理を通じて、回復しやすい土台を整えるお手伝いというスタンスです。

実際に偏頭痛と自律神経の症状が落ち着いた方はどんな経過でしたか

福岡市の40代女性の方は、めまいと偏頭痛、肩こりに悩んでいらっしゃいました。めまいの回数が増え、症状も悪化して仕事にも影響が出るようになったため、思い切って来院されたそうです。施術を進めていく中で、めまいと偏頭痛、肩こりがすべて同じ首まわりの緊張から来ていることがわかり、驚かれたといいます。回を重ねるうちにめまいがなくなり、偏頭痛も軽くなって、頭痛薬もほとんど必要なくなりました。

福岡県在住の10代男性の方は、頭痛と倦怠感、朝の起き辛さに悩み、いろいろな病院を受診してもなかなか良くならなかったそうです。藁をもすがる思いで当院に来られたところ、1回目の施術から目に見えて元気になったと話してくださいました。今も時々症状が出ることはあるそうですが、定期的に通うことで安心感が生まれ、落ち着いて毎日を過ごせるようになったといいます。

福岡市の女性の方は、腰痛や頭痛、肩こり、だるさが重なり、何をするにも億劫な状態が続いていました。施術を重ねるうちに体がだんだん楽になり、頭痛のために飲んでいた薬も必要なくなったそうです。「精神的なものが体に影響することや、痛い場所と原因が違うことのほうが多い」という説明を受けて驚いたと話しておられました。

いずれも実際にいただいたお声をもとにしていますが、効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。同じ施術を受けても、体質や生活状況によって経過は変わります。

偏頭痛と自律神経を整えるために自宅でどうケアすればいいですか

自宅でできることとして、次の3つをお伝えしています。首の後ろと肩を冷やさないこと、寝る前のスマートフォンの時間を減らすこと、そして深呼吸を意識的に3回行うことです。首の後ろには自律神経に関わる神経が集まっているため、ここを冷やさないだけでも血流の変化がやわらぐことがあります。スマートフォンの光は交感神経を刺激しやすいため、寝る前の時間を減らすと切り替えが働きやすくなります。深呼吸は副交感神経を優位にする、もっとも手軽な方法のひとつです。

ただし、3つ全部を完璧にやろうとする必要はありません。どれか1つからで十分です。むしろ、まじめで几帳面な方ほど「毎日全部やらなければ」と自分を追い込んでしまい、その緊張自体が回復を妨げてしまうことがあります。できない日があって当然です。1日できなかったからといって、自分を責めないでください。真面目さが悪いのではなく、その真面目さの向け先を、体を追い込むことではなく、体をゆるめることに少しだけ向けてみてほしいのです。

病院に行くべきか、整体に行くべきか迷ったらどうすればいいですか

これまで経験したことのないような激しい頭痛、突然の痛み、手足のしびれや麻痺、ろれつが回らない、高熱を伴う頭痛がある場合は、迷わず医療機関を受診してください。整体は医療行為ではなく、診断や医学的な対応を行う場所ではありません。こうした症状は、脳や血管の重大な病気が隠れている可能性もあるため、医師による検査が最優先です。

すでに病院で偏頭痛と診断され、薬による対処は行っているものの、天気や疲労、生理周期によって波があり、その波そのものを小さくしたいという段階であれば、身体のケアとストレス管理という形で整体がお役に立てる部分があります。病院での対応と整体を併用されている方も多くいらっしゃいます。判断に迷う場合は、まず医師にご相談いただくことをおすすめします。

よくあるご質問

偏頭痛は整体で良くなりますか?

整体は診断や医学的な対応を行うものではありませんが、首や背中の緊張をゆるめ、自律神経が働きやすい身体づくりをサポートすることで、偏頭痛の波が落ち着きやすくなる方は多くいらっしゃいます。効果には個人差があります。

偏頭痛のときに涙や鼻水が出るのはなぜですか?

三叉神経の興奮が強くなると、近くを通る自律神経系も一緒に刺激されるためです。涙や鼻づまり、目の充血といった症状が頭痛と同時に出ることがあります。

自律神経失調症と偏頭痛は同じものですか?

同じではありませんが、深く関係しています。自律神経失調症は自律神経のバランス全体が乱れた状態を指し、その一部の症状として偏頭痛が現れることがあります。

休日に限って偏頭痛が起こるのはなぜですか?

平日の緊張状態(交感神経優位)から、休日にリラックスすること(副交感神経優位)へ切り替わる際、血管が反動的に拡張しやすくなるためと考えられています。

頭痛薬を飲みながら整体に通ってもいいですか?

問題ありません。薬の使用や量については必ず医師の指示に従ってください。整体は薬による対処と並行して、身体のケアを行う位置づけです。

天気が悪い日に偏頭痛が強くなるのはなぜですか?

気圧の変化が自律神経に影響を与え、血管の収縮・拡張のバランスを乱しやすくするためと考えられています。気圧センサーとされる内耳の働きも関係しているといわれています。

生理前に偏頭痛が増えるのは自律神経と関係がありますか?

関係があります。女性ホルモンの変動は自律神経の働きにも影響を与えるため、生理周期に合わせて偏頭痛が強まる方は少なくありません。

子どもの頭痛にも自律神経の乱れは関係していますか?

関係していることがあります。成長期は自律神経の働きが不安定になりやすく、朝起きられない、頭痛が続くといった症状が出やすい時期です。

自律神経を整えるツボはありますか?

内関(手首の内側、しわから指3本ぶん肘寄り)は動悸や乱れを落ち着かせる場所として知られています。指の腹で優しく押さえてみてください。

ストレスを減らせば偏頭痛はなくなりますか?

ストレスは大きな要因のひとつですが、それだけではありません。首の緊張や姿勢、生活習慣、体質など複数の要因が重なって起こっていることがほとんどです。

偏頭痛が何年も続いていますが、今から変わりますか?

長く続いている症状でも、体の緊張がゆるみ、自律神経の切り替えが働きやすくなることで、波が小さくなっていく方は多くいらっしゃいます。まずは今の状態を見せていただくことから始めます。

まとめ

福岡市で偏頭痛と自律神経の乱れの関係に悩んでいる方へ。頭の痛みだけを見ていても、なぜ繰り返すのかはなかなか見えてきません。血管の収縮と拡張を司る自律神経の切り替えがうまくいっていないという、体の土台の部分に目を向けることが、波を小さくしていく手がかりになります。一人で抱え込まず、まずは首や肩の緊張をゆるめることから始めてみてください。当院では、カウンセリングと施術、そして無理のないセルフケアをセットにして、回復しやすい身体づくりをサポートしています。

院長プロフィール

冨高誠治。柔道整復師・鍼灸師。施術歴20年、25,000人の患者さんを施術。福岡市早良区・西新駅から徒歩圏の常若整骨院院長。東洋医学と整体を軸に、自律神経の乱れや慢性的な不調に悩む方のカウンセリングと施術を行っている。

季節ごとの体の整え方を、メールでお届けしています。よければ、どうぞ。
▼ 常若だより 登録はこちら
https://my919p.com/p/r/dqRWbTcm

author avatar
dmt35sqkjuve