男性不妊で精子の数や運動率を指摘されたとき、体はどう変えていけますか

結論から言うと、精子の数や運動率は、生活習慣と体の緊張の状態によって変わる余地があります。検査で数値を指摘されると「もう自分の体は決まってしまった」と感じがちですが、精子は常に新しく作られ続けているため、今日からの過ごし方が数ヶ月後の数値に関係してきます。要点は次の3つです。原因の多くは精巣周辺の血流不足や熱・生活習慣の積み重ねにあること。整体でできるのは、その血流や自律神経の働きを整えやすい身体づくりをサポートすることであること。この記事は、福岡市で男性不妊の検査を受けて数値に悩んでいる方、これから検査を考えている方に向けて書いていること。ここから、なぜ数値が落ちるのか、東洋医学ではどう見るか、そして自宅でできることまで、順番にお伝えします。

なぜ男性不妊は精子の数や運動率の低下として現れるのですか

結論として、男性不妊で精子の数や運動率が落ちる背景には、精巣周辺の血流不足と熱のこもりが重なっているケースが多くあります。男性不妊の原因のうち、精子が十分に作られない、あるいは作られても運動率が低いという造精機能障害は、全体の8割から9割を占めるとされています。原因の代表格が精索静脈瘤です。精巣の上にある静脈がこぶのように拡張し、血液が滞ることで精巣の温度が上がり、精子が作られにくくなる状態です。精巣は体温より2度から3度低い環境でなければ精子を作りにくいため、長時間の入浴やサウナ、締め付けの強い下着、長時間のデスクワークや自転車も、温度と血流の両面から影響します。加えて喫煙は活性酸素を増やし、精子の濃度と運動率の両方を下げると報告されています(参考:厚生労働省 e-ヘルスネット)。過度な飲酒も同様に活性酸素を増やす方向に働きます。当院で25,000人の患者さんを施術してきた経験でも、男性不妊で来られる方の多くに、下腹部から鼠径部にかけての冷えと、股関節まわりの硬さが共通して見られます。体の外側からは分かりにくい部分ですが、触れると骨盤の奥がこわばっていることが多く、これが血流を妨げる一因になっていると捉えています。

さらに、精子は一度作られたら終わりではなく、精巣の中で約74日かけて作られ、その後精巣上体を通過して成熟するまでにさらに2週間ほどかかるとされています。つまり、今日の生活習慣が数値として現れるのは、およそ2〜3ヶ月先ということになります。逆に言えば、数ヶ月前の無理な働き方や睡眠不足が、今の数値に影響している可能性もあるということです。検査の数値だけを見て一喜一憂するよりも、この時間差を理解したうえで、数ヶ月単位で体づくりに取り組む姿勢が大切になります。

なお、精索静脈瘤に対して医療機関で手術を受けた場合、術後3ヶ月から半年ほどで精液所見が改善する方が5割から7割ほどいるとされています。手術を検討されている方は、手術を受けるかどうかの判断は医療機関に委ねつつ、手術前後の体の緊張を整えるケアを並行して受けることもできます。医療での対応と、体づくりのサポートは、どちらか一方を選ぶものではなく、組み合わせて考えていただきたいところです。

男性不妊とはどのような状態ですか

男性不妊とは、1年以上の夫婦生活があっても妊娠に至らない場合に、その原因が男性側にもあると考えられる状態のことです。精液検査では、精子の数(濃度)、運動率、正常形態率という3つの指標を中心に見ます。WHOが示す基準値(2021年改訂版)では、精液量1.4ミリリットル以上、精子濃度1ミリリットルあたり1600万以上、運動率42パーセント以上、正常形態率4パーセント以上といった数値が目安とされています。これを下回ると「乏精子症」「精子無力症」といった診断名がつくことがありますが、この基準値はあくまで「これを満たす人の多くが一定期間内に妊娠に至った」という統計的な目安であり、基準値をわずかに下回っていても自然妊娠に至る方は少なくありません。数値が基準を下回っていることイコール妊娠できないということではない、という点は誤解されやすいので、あらためてお伝えしておきます。数値はあくまで目安であり、数値だけで一喜一憂しすぎないことも大切です。原因は精索静脈瘤のような身体的な要因だけでなく、ストレスによる自律神経の乱れ、睡眠不足、栄養の偏りなど複数が重なっていることがほとんどです。単一の原因を探すよりも、体全体の状態を整えるという視点が必要になります。

検査結果の名称も、状態によっていくつかに分かれます。精子の数が少ない「乏精子症」、運動率が低い「精子無力症」、正常な形の精子の割合が少ない「奇形精子症」、そして精液の中に精子がほとんど見つからない「無精子症」です。無精子症の場合は、精路が塞がっているタイプと、精巣そのもので作る力が弱っているタイプに分かれ、いずれも専門的な検査が必要になるため、この場合は整体でのケアよりも先に医療機関での精査を優先していただきたい状態です。一方、乏精子症や精子無力症は、生活習慣や体の状態の影響を受けやすい部分が大きいとされており、体づくりのサポートが力になりやすい領域だと考えています。

年齢による影響についても触れておきます。女性の妊娠のしやすさが年齢とともに変化することはよく知られていますが、男性側も35歳前後を境に精子の質がゆるやかに低下し始めるという報告があります。とはいえ、これは個人差が大きく、年齢だけで判断できるものではありません。年齢を理由に諦めるのではなく、今の体の状態を少しでも良い方向に近づけていくことに意味があると捉えています。何歳であっても、体は今日からの過ごし方に応じて少しずつ変わっていくものです。

男性不妊に整体はどこまでできますか

結論として、整体は精子そのものを直接増やす医療行為ではありませんが、血流や自律神経の働きを整えやすい身体づくりをサポートすることはできます。できることは、骨盤まわりや股関節の緊張をゆるめて血流を妨げにくい状態に近づけること、自律神経の働きを整えやすい姿勢や呼吸を取り戻すこと、そして日々の体の使い方についてカウンセリングを通じて一緒に見直すことです。一方でできないのは、精索静脈瘤そのものを外科的に取り除くことや、ホルモンの数値を直接調整すること、無精子症など医療的な検査・処方が必要な状態への対応です。この線引きを最初にお伝えするのは、過度な期待も、逆に「整体では意味がない」という諦めも、どちらも正確ではないからです。生殖医療の専門医による検査と、体づくりのサポートは、対立するものではなく並行して進められるものだと捉えています。

触診で実際によく見られる所見としては、鼠径部から内ももにかけての筋肉(内転筋群)の硬さ、仙骨まわりの動きの乏しさ、そして横隔膜の下がりにくさが挙げられます。これらはいずれも骨盤内の血流やリンパの流れに関わる部分で、座っている時間が長い方ほど硬くなりやすい傾向があります。施術では、これらの部位を中心に、体が本来持っている動きを取り戻すお手伝いをしています。強い力で揉みほぐすのではなく、関節の可動域を丁寧に確認しながら、負担の少ない範囲で緊張をゆるめていくのが当院の施術の特徴です。

福岡市で整体を探すとき、何を見て選べばいいですか

福岡市で男性不妊のケアを相談できる整体院を探すときは、いくつか見ておきたい点があります。まず、症状の場所だけでなく全身の状態、特に自律神経や骨盤まわりの循環を見る視点を持っているかどうかです。精巣周辺だけを施術対象にするのではなく、股関節、横隔膜、姿勢全体とのつながりで見立てているかを確認するとよいでしょう。次に、医療機関との連携について誠実な姿勢があるかどうかです。デリケートな相談であるだけに、話しにくいことを無理に聞き出さず、必要に応じて泌尿器科への相談を促してくれる院かどうかも一つの目安になります。そして、東洋医学的な見立てを持っているかどうかも判断材料になります。体質そのものに働きかける視点があると、精索静脈瘤の手術後や通院と並行してケアを続けたい場合にも相談しやすくなります。

もう1点、施術者の説明の仕方も見ておきたいポイントです。「これをやれば必ず数値が上がる」といった断定的な言い方をする院よりも、体質や生活習慣によって変化の出方には個人差があることを正直に伝えたうえで、できることとできないことを分けて説明してくれる院の方が、長く付き合っていく相手として信頼しやすいと考えています。デリケートな悩みだからこそ、誠実な情報提供を大切にしている院を選んでいただきたいと思います。また、男性不妊のご相談は、女性の施術者よりも男性院長に直接話しやすいと感じる方も少なくありません。誰に、どんな距離感で相談したいかという点も、院選びの一つの基準にしていただいてよいと思います。

常若整骨院では男性不妊をどう見ていますか

常若整骨院では、男性不妊で来られる方に対して、まずカウンセリングで生活のリズムを丁寧に伺うことから始めます。仕事の内容、座っている時間の長さ、入浴の習慣、睡眠時間、ストレスの感じ方など、数値だけでは見えてこない背景を把握するためです。そのうえで、触診によって股関節まわりの硬さ、骨盤の傾き、横隔膜の動きの制限を確認し、施術で血流を妨げている緊張をゆるめていきます。施術だけで終わらせず、セルフケアとして生活の中でできる小さな工夫もお伝えします。カウンセリングと施術とセルフケアをセットで行うのは、体の緊張は生活の中で再び戻ってくるものであり、施術の効果を保ちやすくするには日々の過ごし方も含めて見ていく必要があると考えているからです。

また、当院では患者さんを否定しない対応を大切にしています。男性不妊で来られる方の中には、これまで誰にも相談できずに一人で抱え込んできた方も少なくありません。「なぜもっと早く体を整えなかったのか」という責め方はせず、これまで頑張ってこられたことを労いながら、これからできることを一緒に見つけていくという姿勢でお話を伺っています。

東洋医学では男性不妊をどう考えるのですか

東洋医学では、男性不妊の背景に「腎(じん)」の弱りがあると考えます。腎とは、体を動かすための生命力の貯金のようなものと捉えるとわかりやすく、生殖機能や骨、髪、耳の働きとも深く関わるとされています。腎が消耗すると、精子を作る土台そのものが弱っていくという見方です。今回はその中でも3つのタイプに整理してお伝えします。1つ目は「湿熱下注型(しつねつげちゅうがた)」で、精索静脈瘤のように下腹部に熱や炎症性のこもりがあるタイプです。長風呂やアルコールの摂りすぎで悪化しやすい傾向があります。2つ目は「脾腎両虚型(ひじんりょうきょがた)」で、消化吸収を担う脾と腎の両方が弱り、精子を作るための材料そのものが不足している状態です。食欲不振や疲れやすさを伴うことが多いタイプです。3つ目は「肝陰虚型(かんいんきょがた)」で、ストレスや慢性的な緊張によって体の潤いが消耗し、腎の働きにも影響が及んでいる状態です。目の乾きや寝つきの悪さを伴うことがあります。3つのタイプは季節によっても出やすさが変わります。湿熱下注型は、汗をかきやすく体に熱がこもりやすい夏場に悪化しやすく、脾腎両虚型は、消化機能が落ちやすい梅雨から夏にかけて、肝陰虚型は、乾燥と気温差でストレスを感じやすい秋から冬にかけて目立ちやすい傾向があります。ご自身の不調がどの季節に強くなるかを振り返っていただくことも、体質を理解する手がかりになります。1つのタイプに完全に当てはまるという方ばかりではなく、複数のタイプが重なっていることも多いため、問診では季節・食欲・睡眠・冷えの感じ方などを総合的に伺いながら、体質像を組み立てていきます。施術では、湿熱下注型には下腹部の熱をさばくツボとして中極(ちゅうごく、恥骨の上あたり)を、脾腎両虚型には腎兪(じんゆ、腰のくびれのやや下、背骨から指2本分外側)を、肝陰虚型には復溜(ふくりゅう、内くるぶしの頂点からアキレス腱寄りに指2本分上)を目安に使うことがあります。いずれも強く押すのではなく、体が緩む程度の心地よい刺激にとどめます。

見立てにおいては、見る・触る・聞く・束ねるという4つの視点を大切にしています。見た目の姿勢や顔色、触れたときの硬さや冷たさ、問診で伺う生活のリズム、そしてそれらを一つの体質像として束ねる作業です。精巣は左右にあるため、触診での硬さの左右差から、右側は仕事や社会的な負荷、左側は家庭やプライベートな負荷が影響しているケースが多い、という見方も参考にしています。これは断定できるものではありませんが、問診で「最近、仕事と家庭のどちらに気を張ることが多いですか」とお伺いする際の一つの手がかりにしています。また、東洋医学では五行という考え方の中で、腎が弱ると肝(気の巡りを司る臓)にも影響が及ぶとされ、腎の消耗が続くとイライラしやすくなったり、気持ちが張り詰めやすくなったりすることがあります。腎精を補うことは、単に生殖機能だけでなく、日々の気力や落ち着きにもつながっていくと考えています。東洋医学では、黒豆や黒ごま、黒きくらげといった黒い食材が腎を補うとされています。これも絶対的なものではなく、あくまで日々の食事に少し取り入れる程度の目安として捉えていただければと思います。

自律神経と男性不妊はどう関係しているのですか

自律神経とは、体のアクセルとブレーキのような働きです。緊張しているときや忙しいときに優位になる交感神経がアクセル、リラックスしているときに優位になる副交感神経がブレーキにあたります。生殖機能は副交感神経が優位なときに働きやすいとされており、仕事や検査のストレスで交感神経が優位な状態が続くと、血流が末端まで行き渡りにくくなり、骨盤内の循環にも影響が及びます。男性不妊の相談で来られる方には、「妊活そのものがプレッシャーになっている」という声を伺うことも少なくありません。結果を求められる状況が続くこと自体が交感神経を刺激し、かえって体を緊張させてしまうという悪循環です。整体では、呼吸を深くしやすい姿勢に整えたり、横隔膜まわりの緊張をゆるめたりすることで、副交感神経が働きやすい状態に近づけるサポートを行います。自律神経の乱れそのものについては、こちらの記事でも詳しく書いています(自律神経失調症についての記事)。

交感神経が優位な状態が続くと、副腎からコルチゾールというホルモンが持続的に分泌されます。コルチゾールは本来、体を守るための大切な働きを持っていますが、長期間分泌され続けると、生殖に関わるホルモンの分泌を抑える方向に働くことがあると報告されています。妊活を意識するあまり、日々の性生活そのものが「結果を出さなければならない課題」のようになってしまうと、かえって交感神経が優位になり、悪循環を招いてしまうことがあります。当院でカウンセリングを行う際は、まずこの悪循環に気づいていただくことを大切にしています。頑張ることそのものは悪いことではありませんが、頑張りどころを少しずらすだけで、体の反応が変わることは珍しくありません。

具体的には、迷走神経という副交感神経の働きを担う神経が、横隔膜や首まわりの緊張によって働きにくくなっていることがあります。深く長い呼吸ができているかどうかは、この迷走神経の働きを推し量る一つの目安になります。当院では、施術の中で横隔膜まわりの動きを確認し、呼吸が浅くなっている方には、まずそこから緩めていくことを優先しています。呼吸が深くなると、それだけで気持ちが落ち着きやすくなったと感じる方も多く、これは自律神経の切り替えが起きているサインだと捉えています。

男性不妊で来られる方に多いのはどんなケースですか

福岡市で男性不妊のご相談を受ける中で、いくつか共通するケースがあります。1つは、デスクワークが中心で、1日の大半を座って過ごしている方です。座り姿勢が続くと骨盤内の血流が滞りやすく、股関節まわりも硬くなりがちです。もう1つは、検査で数値を指摘されてから、生活のすべてを完璧に管理しようとして、かえって精神的な負担が増えてしまっている方です。禁煙や節酒、サプリメントの摂取など、やるべきことが増えるほど、それ自体がストレス源になってしまうことがあります。また、パートナーとの妊活のタイミングに追われることで、性生活そのものがプレッシャーになっているケースも見受けられます。こうしたケースに共通しているのは、体の問題であると同時に、心理的な負担も同時に抱えているという点です。どちらか一方だけを見るのではなく、両方に目を向けることが必要だと感じています。

もう1つ、比較的多いのが、喫煙や飲酒の習慣を急にやめようとして、かえってストレスが増えてしまっているケースです。生活習慣を変えることは大切ですが、すべてを一度にやめようとすると、その我慢自体が交感神経を刺激し、本末転倒になってしまうことがあります。当院では、まず本数や量を少しずつ減らすところから始め、完璧を目指さない形での見直しをおすすめしています。

もう1つ多いのが、性生活そのものが妊活のためだけのものになってしまい、パートナーとの関係にぎこちなさを感じているケースです。目的が先に立ちすぎると、体は自然な反応をしにくくなることがあります。こうした場合は、体のケアだけでなく、パートナーとどう向き合っていくかという心の面についても、無理のない範囲でお話を伺うようにしています。数値や結果を追いかけることに疲れてしまったときほど、一度立ち止まって、体そのものの状態に目を向け直す時間が必要なのかもしれません。

実際に男性不妊が楽になった方はどんな経過でしたか

30代の会社員の方は、デスクワークで1日9時間以上座り続ける生活を送っていました。精液検査で運動率の低さを指摘され、当院にご相談に来られました。カウンセリングで座り方や休憩の取り方を伺うと、集中すると数時間そのまま動かないタイプだと分かり、まずは1時間に1度は立ち上がって歩く習慣をご提案し、あわせて股関節まわりをゆるめる施術を続けました。3ヶ月ほど経った頃、以前より足元の冷えを感じにくくなり、体の重だるさが減って、生活の中でできることが増えたと話してくださいました。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

もう1人、40代の自営業の方は、妊活を始めてから焦りが強くなり、夜も眠りにくくなっていました。初回のカウンセリングでは、パートナーに気を遣うあまり本音を話せずにいることが分かり、まずはその緊張に気づいていただくところから始めました。施術と並行して、呼吸を整えるセルフケアをお伝えしたところ、2ヶ月ほどで少しずつ不安が落ち着きやすくなったと感じてくださいました。

3人目は、精索静脈瘤の診断を受けて手術を検討していた30代教職の方です。手術をするかどうかで悩んでいる時期に来院され、医療機関での判断を優先していただきながら、体の緊張をゆるめるケアを並行して受けられました。手術前の期間も含めて、股関節周りの硬さが和らぎ、体が楽になったと話してくださいました。いずれの方も、施術だけで完結したわけではなく、生活の見直しとカウンセリングを重ねながら少しずつ変化が見られたケースです。

男性不妊は自宅でどうケアすればいいですか

自宅でできることとして、まず下腹部と足元を冷やさないことが挙げられます。冷えは血流を滞らせやすいため、特に座って過ごす時間が長い方は、ひざ掛けや靴下で下半身を温めることを意識してみてください。次に、長風呂やサウナを避け、湯船に浸かる時間を短めにすることです。精巣は体温より低い環境を好むため、熱をこもらせすぎないことが大切です。3つ目は、寝る前に深呼吸を3回行うことです。息を吐く時間を長めにすることで、副交感神経が働きやすくなります。

食事については、完璧を目指す必要はありません。当院で日頃お伝えしているのは、7割から8割できていれば十分という考え方です。すべてを厳密に管理しようとすると、それ自体がストレスになり、かえって体を緊張させてしまいます。亜鉛や良質なたんぱく質を意識して摂ることは体づくりの助けになりますが、サプリメントに頼りきるのではなく、まずは睡眠と食事のリズムを整えることを優先してみてください。夜更かしが続くと、体を回復させる時間そのものが削られてしまいます。

ただし、これらを3つとも完璧にこなす必要はありません。どれか1つからで十分です。できない日があって当然ですし、むしろ完璧にやろうとすることで気を張り詰めてしまう方が、体にとっては負担になることもあります。真面目に取り組める方ほど、できなかった日に自分を責めがちですが、真面目さが悪いのではなく、その真面目さの向け先が少し違うだけです。おおらかに続けられる範囲で、まずは1つ試してみてください。

病院と整体、どちらに行くべきか迷ったらどうすればいいですか

強い痛みや陰嚢の急な腫れ、しこりを感じる場合、発熱を伴う場合、精液検査で無精子症など重い診断を受けている場合は、まず泌尿器科や生殖医療の専門医を受診してください。整体は医療行為ではなく、診断や薬の処方はできません。一方で、検査の数値は基準値内だが体の緊張やストレスが気になる場合、精索静脈瘤の手術後に体づくりを並行して行いたい場合、妊活のプレッシャーで心身ともに疲れを感じている場合は、整体でのケアが力になれる場面です。また、検査自体をまだ受けていないけれど、座りっぱなしの生活や冷え、疲労の蓄積が気になっているという段階の方にとっても、早めに体の状態を整えておくことは意味があります。数値の異常が出てから慌てて対応するよりも、日頃から血流や自律神経の状態を良くしておくことは、結果として検査の数値にも良い方向に働きやすいと考えています。迷ったときは、まず医療機関で検査を受けたうえで、そこに整体でのサポートを組み合わせるという順番をおすすめしています。どちらか一方に決めるのではなく、両方をうまく使い分けることが、体にとって一番負担の少ない選び方だと考えています。勃起の悩みを併せてお持ちの方は、こちらの記事も参考にしてください(EDについての関連記事)。より専門的な情報は日本泌尿器科学会の案内も参考になります。

よくあるご質問

男性不妊は整体に通うだけで数値が良くなりますか?

整体だけで数値が確実に良くなるとはお伝えできません。整体は血流や自律神経の働きを整えやすい身体づくりをサポートする立場であり、生活習慣の見直しと合わせて続けることで変化を感じやすくなる方が多い、というのが実際のところです。

精索静脈瘤があっても整体は受けられますか?

はい、受けられます。ただし精索静脈瘤そのものへの医療的な対応は医療機関の判断が必要ですので、まずは泌尿器科でご相談いただき、体づくりの部分を整体で並行して行う形をおすすめしています。

何回くらい通えば変化を感じられますか?

個人差がありますが、精子が作られてから成熟するまでには2〜3ヶ月ほどかかるとされているため、少なくとも数ヶ月単位で体の状態と向き合っていただくことをおすすめしています。

妻に検査の話をしにくいのですが、相談だけでも大丈夫ですか?

大丈夫です。カウンセリングでは、ご本人が話しやすい範囲でお伺いしますので、無理に詳しい事情を聞き出すことはありません。

ストレスだけで精子の数値は下がりますか?

ストレス単独というよりも、ストレスによって自律神経が乱れ、血流や睡眠の質に影響が及んだ結果として数値に影響することがある、という捉え方が実情に近いです。

禁煙すればすぐに数値は改善しますか?

すぐにではありませんが、禁煙による血流改善は精子の質にとって良い方向に働くとされています。精子が入れ替わるまでの期間を見据えて、少し長い目で続けていただくことをおすすめします。

長風呂やサウナは本当にやめたほうがいいですか?

毎日長時間でなければ神経質になりすぎる必要はありませんが、精巣の温度が上がりやすいことは事実ですので、頻度を減らす程度から始めてみてください。

施術は痛いですか?

強く押したり伸ばしたりする施術ではなく、体が緩む程度のソフトな刺激を中心に行いますので、痛みを強く感じることは少ないです。

年齢が関係することはありますか?

はい、加齢とともに精子の数や運動率がゆるやかに低下する傾向は報告されています。ただし年齢だけで諦める必要はなく、生活習慣の見直しで変わる余地は残されています。

パートナーの検査は必要ないのですか?

不妊の原因は男女どちらにもある可能性があるため、パートナーの方も婦人科での検査を並行して受けることをおすすめします。

整体に通いながら生殖医療クリニックにも通っていいですか?

はい、問題ありません。むしろ医療機関での検査や通院と、体づくりのケアを並行して行うことをおすすめしています。

精子の数値は一度悪いと言われたら戻らないのですか?

そうとは限りません。精子は日々新しく作られているため、生活習慣や体の緊張の状態が変わることで、数値も変わる余地があります。焦らず数ヶ月単位で向き合っていただくことをおすすめします。

デスクワークをやめないと改善しないのですか?

仕事そのものをやめる必要はありません。1時間に1度立ち上がる、休憩時に軽く歩くなど、座り方や休憩の取り方を工夫するだけでも、骨盤内の血流には変化が期待できます。

サプリメントは飲んだほうがいいですか?

必須ではありませんが、亜鉛やビタミンC、ビタミンEなど抗酸化作用を持つ栄養素は体づくりの助けになるとされています。まずは食事や睡眠など生活の土台を整えたうえで、補助的に取り入れる程度に考えていただくとよいでしょう。土台が整わないままサプリメントだけを重ねても、期待するほどの変化にはつながりにくいというのが実感です。

男性不妊の検査は何歳くらいから受けるべきですか?

明確な年齢の決まりはありませんが、妊活を始めて1年ほど経っても妊娠に至らない場合は、パートナーと一緒に検査を検討する目安とされています。年齢が上がるほど数値がゆるやかに下がる傾向もあるため、気になった時点で早めに調べておくと安心です。

まとめ

福岡市で男性不妊の数値に悩んでいる方へ。検査結果の数字だけを見ていると、まるで自分の体がもう決まってしまったかのように感じてしまうかもしれません。ですが精子は日々新しく作られており、生活習慣と体の緊張の状態によって、これからの数値は変わる余地があります。一人で抱え込まず、まずは体の緊張をゆるめることから始めてみませんか。数値という結果だけにとらわれず、日々の座り方、呼吸の深さ、眠りの質といった、これまで見過ごしていたかもしれない部分に目を向けることが、遠回りのようでいて一番の近道になることがあります。常若整骨院では、カウンセリングで生活の背景を丁寧に伺い、施術とセルフケアをセットでお伝えしながら、回復しやすい身体づくりをサポートしています。強い痛みや異常な腫れがある場合は、まず医療機関を受診したうえで、体づくりの部分で力になれればと思います。福岡市早良区、西新駅から徒歩圏の当院では、デリケートなご相談にも丁寧に向き合っていますので、一人で抱え込む前に、まずはお話を聞かせてください。

院長プロフィール

冨高誠治(とみたか せいじ)。柔道整復師・鍼灸師。施術歴20年、25,000人の患者さんを施術してきた経験をもとに、東洋医学と自律神経の視点から体づくりをサポートしている。常若整骨院院長(福岡市早良区・西新駅から徒歩圏)。

季節ごとの体の整え方を、メールでお届けしています。よければ、どうぞ。
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