EDに対して東洋医学的なケアをしている整体院はありますか|見分け方と当院の視点
結論から言うと、あります。ただし「東洋医学的」という言葉の中身は院によって大きく異なります。漢方薬を処方できるのは医師だけであり、整体院が行えるのは血流と自律神経という土台づくりに限られます。この違いを正直に説明してくれる院かどうかが、見分ける一番の基準になります。
要点を先に3つ挙げます。
一つ目、EDに対する東洋医学的なアプローチには、医師による漢方処方と、整体院による体の緊張へのケアの二種類があり、できることがはっきり分かれています。
二つ目、整体院でできるのは、腎精(じんせい)と呼ばれる生命力の消耗や、気の滞りに関わる体の緊張をゆるめることで、薬の処方や診断はできません。
三つ目、この記事は、福岡市でEDについて東洋医学的な視点から相談したいが、何から始めればいいか分からない方に向けて書いています。
東洋医学的なケアをしている整体院とは、どのような院のことですか
結論として、体質そのものを分けて考え、その人に合った説明をしてくれる院のことです。
EDという一つの言葉でも、背景にある体の状態は人によって違います。疲れが抜けない方、冷えが強い方、緊張が抜けない方では、見るべき場所が変わります。東洋医学的なケアをしている院というのは、この違いを無視せず、問診を通じて一人ひとりの体質を見ていく院です。逆に、体質の違いに触れず「EDに効く施術」とだけ看板に出している院は、言葉だけを借りている可能性があります。
整体院を選ぶとき、何を基準に見ればいいですか
結論として、資格の明記・問診の深さ・漢方薬との違いを正直に説明する姿勢の3点を基準にすると、選びやすくなります。
資格の明記があるか
整体師という肩書きは民間資格であり、国家資格ではありません。柔道整復師・鍼灸師は国家資格です。資格の種類そのものが施術の質を決めるわけではありませんが、院内やホームページに資格を正直に明記しているかどうかは、誠実さを測る一つの目安になります。
問診の深さがあるか
EDの背景は、疲労の蓄積、冷え、緊張の抜けなさなど人によって違います。初回の問診で、睡眠時間や仕事の状況、持病の有無まで時間をかけて聞かれるかどうかは、院の姿勢を測る分かりやすい基準です。
漢方薬との違いを正直に説明しているか
ここが最も見落とされがちな点です。EDに対しては、補中益気湯や八味地黄丸といった医療用漢方薬が、医師の処方のもとで健康保険の対象になる場合があります。これは医師にしか扱えない領域です。整体院が「漢方薬も出せます」とほのめかすような説明をしている場合は、注意してください。東洋医学的なケアをきちんと行っている院ほど、「薬の処方はできません。体の緊張をゆるめることまでです」と線を引いて説明してくれます。
常若整骨院では、EDをどのように見ていますか
当院では、EDという症状名だけで施術を組み立てることはしません。初回のカウンセリングで、睡眠、仕事の繁忙期、冷えの強さ、持病の有無を一通り確認し、そのうえで体のどこに負担が集中しているかを見ていきます。
施術では、骨盤まわりや下腹部、股関節の付け根の緊張をゆるめることを軸にしています。勃起は副交感神経が優位な状態、射精は交感神経が優位な状態であり、この切り替えがうまくいきにくくなっている方に、下腹部の硬さが多く見られます。EDの原因と年齢の関係について書いた記事でも触れていますが、体の緊張がほどけることが、この切り替えのしやすさにつながるという考え方で施術を組み立てています。
東洋医学ではEDをどう考えますか
結論として、東洋医学ではEDに関わる体の力を「腎精」という言葉で表します。腎精とは、生まれつき持っている生命力と、日々の生活で積み上げたり消耗したりする生命力を合わせた、体の貯金のようなものです。
当院でよく見る体質のタイプは、大きく2つに分かれます。腎精虚型は、長年の疲労や加齢によって、この貯金そのものが減っているタイプです。肝気滞型は、貯金自体は保たれているものの、仕事や人間関係の緊張が続くことで、気の巡りが滞り、体の切り替えがうまくいかなくなっているタイプです。
腎精を補う代表的なツボは関元(かんげん、おへそから指4本ぶん下)、気の滞りをゆるめる目安として使うのは太渓(たいけい、内くるぶしの頂点とアキレス腱の間のくぼみ)です。ツボを押すこと自体が効果を保証するものではなく、体の状態を確認する手がかりとして使っています。
整体院とクリニックの漢方外来、何が違いますか
結論として、整体院は体の緊張をゆるめる場であり、漢方外来は体質に合わせて薬を処方する医療機関です。
大学附属の東洋医学センターなどでは、専門的な知識を持つ医師が、脈や舌の状態、体質を見きわめたうえで漢方薬を処方します。鍼灸施術を併設している施設では、ハリによって血流や自律神経に働きかける施術も行われています。これらは医療機関としての診断と処方の枠内にある対応です。
整体院にできることは、この枠の外側、つまり日常生活の中で蓄積した緊張をゆるめ、自律神経の働きを整えやすい身体づくりをサポートすることです。すでに漢方外来に通いながら、体質面のケアを並行したいという方が整体院を併用することもあります。どちらか一方で完結させる必要はなく、役割の違う場所として両方を使い分けることができます。
福岡市で、この相談に来られる方に多いのはどんなケースですか
結論として、すでに医療機関に相談した経験がある方、あるいは相談するのはまだ早いと感じている方の両方が来られます。
長年の疲労が溜まっている方は、体質そのものを見てほしいという理由で来院されます。冷えが強い方は、下半身の冷えとEDを別の問題として捉えていたところ、実は関係していたと知って来院されるケースもあります。仕事の緊張が抜けない方は、漢方外来の敷居が高く感じられ、まず体の緊張から相談したいという理由で来られることが多い印象です。
実際に体の緊張がゆるんで変化を感じた方はどんな経過でしたか
50代の公務員の方は、定年を意識する時期から下半身の元気の低下を感じ、かかりつけ医で漢方薬を処方されながら、体質面のケアも並行したいと来院されました。腎精虚型の傾向が強く、下腹部と股関節の硬さがあったため、緊張をゆるめる施術と、湯船に浸かって体を温めるセルフケアを続けてもらったところ、数ヶ月後には「以前より体がだるくない」と話されるようになりました。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
60代の退職後の方は、加齢による自然な変化だと感じつつも、何かできることがないかと来院されました。長年の立ち仕事で下半身の冷えが強く、関元周辺の冷えが特に目立ったため、冷やさない生活と緊張をゆるめる施術を継続したところ、半年ほどで「足先の冷えが減った」と体感の変化を話されています。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
40代の在宅勤務の方は、座りっぱなしの生活が続き、仕事の緊張が抜けないまま一日を終える状態でした。肝気滞型の傾向が見られ、下腹部よりも肩や首の緊張が強かったため、全身の緊張をゆるめる施術と、1時間に一度立ち上がる習慣から始めてもらいました。数週間後、本人から「夜、力を抜いて眠れる日が増えた」という声がありました。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
自宅でできることはありますか
セルフケアとして、次の3つをお伝えしています。湯船に浸かって下腹部を温めること、寝る前に深呼吸を3回行うこと、座りっぱなしの時間を減らすことです。
三つ全部をきっちりやる必要はありません。どれか1つからで十分です。できない日があって当然です。真面目な方ほど、全部やらないと意味がないと思い込みがちですが、その自責の気持ち自体が体の緊張を強めてしまいます。真面目さが悪いのではなく、真面目さの向け先が違うだけです。
病院と整体、どちらに相談すべきか迷ったらどうすればいいですか
結論として、薬による対応や体質の診断を受けたいなら医療機関が先、体の緊張という土台から整えたいなら整体院も選択肢になります。両方を並行しても構いません。
ただし、朝の勃起が数か月単位でまったく無くなった場合、糖尿病や高血圧、心臓の持病がある場合、強い胸の痛みや息切れを伴う場合は、まず医療機関を受診してください。自律神経失調症の記事でも触れていますが、体のサインを見逃さず、必要なときは専門家を先に頼ってください。気分の落ち込みが2週間以上続いている場合は、心療内科への相談も合わせて検討してください。
よくあるご質問
EDに対して東洋医学的なケアをしている整体院はありますか?
あります。ただし漢方薬の処方は医師にしかできません。整体院でできるのは、体の緊張をゆるめ、自律神経の働きを整えやすい身体づくりまでです。
整体院で漢方薬をもらうことはできますか?
できません。漢方薬の処方は医師の資格が必要です。整体院が漢方薬を提供すると説明している場合は注意してください。
腎精とは何ですか?
腎精とは、東洋医学で考える生命力の貯金のようなものです。生まれつきの分と、生活の中で消耗したり積み上げたりする分の両方が含まれます。
漢方外来に通いながら整体院も併用していいですか?
問題ありません。漢方薬による医療的な対応と、整体による体の緊張のケアは役割が違うため、併用している方は多くいらっしゃいます。
整体院に通えばEDはすぐに変わりますか?
個人差が大きく、すぐに変わるとは言えません。体の緊張がゆるみ始めるまでに数回かかる方もいます。効果を保証するものではありません。
東洋医学的な整体院は、何を基準に選べばいいですか?
資格の明記、問診の深さ、漢方薬との違いを正直に説明する姿勢の3点を見てください。
冷えとEDは関係がありますか?
関係がある場合があります。下半身の冷えが強い方には、この悩みを抱える方が多い傾向にあります。ただし冷えだけが原因とは言えません。
心因性のEDにも東洋医学的なケアは向いていますか?
緊張や気の滞りに関わる部分には、体のケアが向いていることがあります。ただし不安や気分の落ち込みが強い場合は、心療内科などへの相談も合わせて検討してください。
何歳くらいの方がこの相談に来られますか?
40代から60代まで幅広く来られます。年齢に関わらず、長年の疲労や冷えが続いている方に多い傾向があります。
どのくらいの頻度で通えばいいですか?
体質や生活状況によって異なりますが、まずは数回通ってみて、体の変化を見ながら頻度を決めることをお勧めします。
福岡市早良区・西新でこの相談ができる整体院はありますか?
当院、常若整骨院は福岡市早良区・西新駅から徒歩圏にあります。東洋医学の視点を取り入れたカウンセリングを行っています。
まとめ
福岡市でEDについて東洋医学的な視点から相談したい方へ。漢方薬の処方は医師にしかできませんが、整体院では体の緊張をゆるめ、自律神経の働きを整えやすい身体づくりをサポートできます。すでに医療機関に通っている方も、まだ相談するのは早いと感じている方も、一人で抱え込まず、まずは体の緊張をゆるめることから始めてみてください。当院でもカウンセリング・施術・セルフケアをセットにしたサポートを行っています。
院長プロフィール
冨高誠治(とみたか せいじ)。柔道整復師・鍼灸師。施術歴20年、25,000人の患者さんに、のべ11万回の施術を行ってきました。福岡市早良区・西新駅から徒歩圏の常若整骨院院長。東洋医学の視点を取り入れた施術で、自律神経の不調や体質面の悩みに向き合っています。
季節ごとの体の整え方を、メールでお届けしています。よければ、どうぞ。
▼ 常若だより 登録はこちら
https://my919p.com/p/r/dqRWbTcm









