発疹がないのに全身がかゆい夜|皮膚そう痒症のような皮膚のかゆみを東洋医学から読み解く

結論から言うと、発疹も赤みもないのに全身がかゆいときは、皮膚の表面だけの問題ではなく、体の内側の乾きと、出しきれていないものの滞りが重なっていることが多いです。

  • 原因:皮膚の乾燥に加えて、夜に切り替わる自律神経の乱れ、胃腸や呼吸の弱り、溜め込みやすい気質が重なって起こることが多い
  • 整体でできること:呼吸・お腹・背中の緊張をゆるめ、皮膚から出していたものの負担を減らす土台づくり。先に受診が必要な型は見分けてお伝えします
  • この記事は誰向けか:皮膚科で「異常なし、乾燥ですね」と言われたのに、夜になると体のあちこちがかゆくて眠りにくい福岡市の方

福岡市早良区・西新の常若整骨院で、25,000人の患者さんを施術してきた現場の観察と、東洋医学の見立てを合わせて書きます。

発疹がないのに全身がかゆいのは、皮膚の病気ではないのですか

結論として、皮膚に何も出ていないのにかゆい状態は、医学的に「皮膚そう痒症」と呼ばれることがあり、皮膚の乾燥が最も多い背景ですが、それだけとは限りません。

皮膚そう痒症とは、発疹や赤みなどの目立った変化がないのに、かゆみだけが続く状態のことです。高齢の方は皮脂や汗の分泌が減って、冬場に皮膚が乾き、就寝時にかゆみが強まりやすいとされています。一方で、肝臓や腎臓の病気、糖尿病、甲状腺の異常、血液の病気、薬の影響などが背景にあることもあります。多くは加齢や体質の変化による心配の少ないものですが、なかにはそうでないものが混ざっているため、まず医療機関で確認することが大切です。

当院に来られる方で多いのは、ここまでの確認を済ませたあとの方です。皮膚科で保湿剤や塗り薬をもらい、血液検査でも大きな異常はない。それなのに、夜の布団の中や入浴の後になると、背中、すね、二の腕、首まわり、頭皮が、じわじわかゆくなる。掻くと一瞬楽になるのに、そのあと別の場所に移る。この「移動するかゆみ」を訴える方が、とても多いのです。

この記事では、皮膚科の確認を済ませた方が、次に何を見ていけばいいかを順に書いていきます。かゆみを我慢しろ、という話ではありません。かゆみが出る順番を知ると、手を打てる場所が見えてきます。

先に受診したほうがいいかゆみは、どんなものですか

結論として、かゆみに次のような変化が重なる場合は、整体より先に医療機関の受診を優先してください。

| こんな様子があるとき | 先に確認したいこと |
|—|—|
| 皮膚や白目が黄色っぽい、尿の色が濃い | 肝臓・胆のう・胆管の確認 |
| むくみ、尿の量の変化、息切れがある | 腎臓・心臓の確認 |
| 体重が理由なく減る、寝汗が続く、発熱が続く | 血液の病気・全身の病気の確認 |
| 喉の渇き、多尿、疲れやすさが強い | 糖尿病の確認 |
| 動悸、手の震え、暑がりが続く | 甲状腺の確認 |
| 新しい薬を飲みはじめてからかゆくなった | 処方した医師・薬剤師への相談 |
| かゆみが2週間以上続き、日に日に強くなる | 皮膚科でのやり直しの確認 |
| 皮膚に水ぶくれ、ただれ、強い赤みが出てきた | 皮膚科の早めの受診 |

整体は医療行為ではありません。表に当てはまるものが1つでもあれば、まず医療機関を受診してください。診断や薬の判断は医師にご相談いただくことが前提です。

当院でも、お話を聞いていてこの表に近い様子があるときは、施術の前に受診をおすすめしています。「検査で異常なし」と言われたことがある方でも、時間がたって状況が変わっていることがあります。数か月ぶりに血液検査を受けて、安心してから整体に来られる方のほうが、その後の経過も落ち着いていると感じます。

発疹もないのに、なぜ夜になるとかゆみが強くなるのですか

結論として、夜にかゆみが強くなるのは、体のブレーキ役である副交感神経が働きはじめ、昼間は抑えられていたかゆみの感覚が表に出てくるからと考えられています。

自律神経とは、体のアクセルとブレーキのような働きです。昼間は交感神経というアクセルが働き、気持ちが外に向いているため、かゆみの感覚は後ろに下がっています。夜、布団に入ると副交感神経のブレーキが効きはじめ、体温が上がり、皮膚の血流が増えます。すると皮膚の感覚が敏感になり、かゆみが前に出てきます。入浴後や布団で体が温まったときに悪化しやすいのは、このためです。

もうひとつ、夜は一日の緊張が抜ける時間でもあります。昼のあいだ気を張って過ごした人ほど、ゆるんだ瞬間に体が「溜めていたもの」を表に出しはじめます。当院で多くの方を施術してきた経験では、かゆみが強く出る方には「昼間は人に合わせて過ごし、夜に初めて自分に戻る」という方が目立ちます。リラックスするほどかゆくなるのは、体が正直に反応しているだけで、おかしなことではありません。

口コミにも、似たお声があります。身体の湿疹がひどく、夜にリラックスするとかゆみが強くなるという50代の女性は、これまで他人を第一に考えてきたそうです。6、7回の施術と生活のアドバイスを重ねるうちに、湿疹はほとんど出なくなったそうです。この方は「最近は前よりも図々しい自分になったと思います」と話されていました。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。ただ、かゆみと「自分を後回しにする癖」が並んで動いたことは、見立ての手がかりになります。

皮膚そう痒症とはどのような状態ですか

結論として、皮膚そう痒症とは、皮膚に目に見える変化がないのに、かゆみだけが続く状態です。

少し細かく整理します。

  • 皮膚に湿疹や赤みがない
  • かゆみが1日のうちの特定の時間(夜・入浴後・服を脱いだとき)に強まる
  • 掻くと一時的に楽になるが、また別の場所がかゆくなる
  • 掻き続けると、あとから赤みやひっかき傷が出て、かゆみがさらに強まる

最後の点が、見落とされやすいところです。もともとは皮膚に何も出ていなかったのに、掻いた刺激で皮膚が荒れて、そこから本物の湿疹に変わっていく人がいます。かゆみ、掻く、皮膚が荒れる、さらにかゆい、という循環に入ると、自分の力で抜けにくくなります。順番としては「かゆみが先、皮膚の変化はあと」。だからこそ、かゆみそのものが生まれる土台を整える意味があります。

なお、アトピー性皮膚炎のように、はっきりした皮疹と家族歴を伴うものは、皮膚科での経過が中心になります。夜のかゆみで眠れないときの過ごし方は、かゆくて眠れない夜について書いたこちらの記事でも触れています。

ここからは、皮疹のない、あるいはほとんど目立たないかゆみに絞って話を進めます。

常若整骨院では、発疹のないかゆみをどう見ていますか

結論として、当院では「かゆみは皮膚の問題というより、皮膚から出している負担のサイン」として見ています。

皮膚は、体の外側にある臓器です。呼吸の補助もしていますし、汗や皮脂として不要なものを外に出す出口でもあります。ここで大事な視点があります。体は、内側の出口(腸や呼吸)が詰まると、皮膚という別の出口から出そうとします。

患者さんの体に触れていると、かゆみが強い方には共通した所見が出やすいと感じています。

| 触れたときの所見 | 読み取っていること |
|—|—|
| 肋骨の下(みぞおちの横)が固く、息が浅い | 呼吸で出せていない。肺の働きの弱り |
| お腹の左下が張って、押すと硬いものがある | 腸で出せていない。大腸の滞り |
| 背中の肩甲骨のあいだが、板のように硬い | 気を張りつめたまま。外に向けすぎ |
| 首・頭皮が熱を持ち、足先は冷たい | 熱が上に集まり、下に降りていない |
| 皮膚がカサカサなのに、触ると内側が熱い | 潤い不足の乾き。体の内側の水不足 |

こうした所見は、一般的な解説にはほとんど出てきません。皮膚を見るだけではなく、呼吸・お腹・背中・足先を一通り確認して、どこが詰まって皮膚に回っているのかを探します。

問診で必ず聞くことも決まっています。

  • かゆくなる時刻(夕方か、寝る前か、明け方か)
  • かゆい場所(左右どちらが強いか、上半身か下半身か)
  • 便の状態(出ているか、残る感じがあるか)
  • 息の深さ(ため息が増えていないか)
  • 休めているか(休日でも頭が動き続けていないか)

なかでも「便の状態」と「休めているか」は、かゆみの深さを分けるポイントです。一見、皮膚の話と関係がなさそうですが、ここに答えが隠れていることが少なくありません。

東洋医学では、発疹のないかゆみをどう考えるのですか

結論として、東洋医学では皮膚と大腸は肺と深くつながる「金」の仲間と考え、手放す働きの弱りがかゆみとして出ると見ます。

東洋医学の五行という考え方では、体の部位や感情を5つのグループに分けます。そのうち「金」のグループには、肺・大腸・皮膚・鼻が入ります。感情は悲しみ、そして心の鎧。皮膚は、外からの刺激を防ぐ鎧のような役割ですから、この読み方はなじみやすいと思います。

肺とは、東洋医学では呼吸だけでなく、体の表面に気を巡らせて守る働きまで含みます。大腸とは、要らないものを受け取って外へ手放す臓器で、東洋医学では「伝導の官」と呼ばれます。肺と大腸は表と裏の関係にあり、片方が弱るともう片方も働きにくくなります。

ここで、冨高が現場で見てきた観察を書きます。肌荒れやかゆみは「肌から排泄している」状態で、背景には腸で出せていないものがある、という見方です。腸で受け取って手放せない。呼吸が浅くて吐ききれない。そうすると、体は別の出口である皮膚から出そうとします。かゆみは、その出口が忙しくなっているサインです。

感情の面では、金は悲しみと心の鎧に対応します。悲しみそのものというより、「悲しいと言えないまま溜め込んできた」「平気な顔で鎧を着て過ごしてきた」という状態です。気を使いすぎる方は、衛気(体の表面を守る見えないバリア)が外に張りっぱなしになり、内側の潤いが足りなくなります。外は頑丈なのに、内側が乾いている。これが「乾いているのにかゆい」皮膚の姿に重なります。

このように読むと、かゆみの対策は「掻かないように我慢する」ことではなく、「手放す働きを助けること」に変わります。

発疹のないかゆみに多い3つのタイプはありますか

結論として、当院での見立てでは、大きく3つのタイプに分けて考えると整理しやすくなります。

| タイプ | 特徴 | 出やすい場面 |
|—|—|—|
| 内側の潤い不足型(陰虚・血虚) | 皮膚が乾いてカサカサ。夜の寝入りばなに強い。手足がほてる | 秋から冬、入浴後、睡眠不足の続いたとき |
| 溜め込み型(肺・大腸の滞り) | 便が残る感じ、息が浅い。かゆみが場所を移動する | 人と会う日、気を使う予定の前後、季節の変わり目 |
| 気の張りつめ型(肝の気の滞り) | 首・頭皮・脇腹が熱い。イライラ、寝つきが悪い | 仕事が忙しい時期、考えごとが続く夜 |

どれか1つにきれいに分かれる方は少なく、2つが重なっている方がほとんどです。ですので、「自分はこのタイプだ」と決めつけず、「いまはこの傾向が強いのかな」くらいの気持ちで読んでください。

かゆみに関わるツボはどこにありますか

結論として、手の合谷(ごうこく)と足の血海(けっかい)、曲池(きょくち)の3つが、ご自宅で押しやすいツボです。

  • 合谷(ごうこく):手の甲側で、親指と人差し指の骨が合わさる付け根のくぼみ。人差し指側の骨のきわを、反対の親指でじんわり押す
  • 曲池(きょくち):ひじを曲げたときにできるしわの外側の端。骨のきわにあるくぼみ
  • 血海(けっかい):ひざのお皿の内側の上端から、指3本ぶん上にある、盛り上がった筋肉のくぼみ

どれも強く押す必要はありません。息を長く吐きながら、気持ちいい強さで5秒押して離す、を数回くり返すくらいで十分です。かゆい場所を直接強く押したり掻いたりするより、離れたツボでゆるめるほうが、皮膚を傷めずにすみます。

発疹がないのに全身がかゆい方に多いのは、どんなケースですか

結論として、かゆみが長引く方には、頑張り続けて休めていない、という共通点がよく見られます。

当院で25,000人の患者さんを施術してきて感じるのは、皮膚の症状が長引く方ほど、体の外側(皮膚)ではなく、内側の余力が足りていないということです。余力とは、疲れを回復させる力のことです。

具体的には、次のような場面がよく聞かれます。

  • 家族の予定を優先し、自分の休みを予定に入れない
  • 仕事で気を使う相手が多く、帰宅してからも頭が止まらない
  • 風邪をひいても、休めずに出勤して、回復しきらないうちに次が来る
  • 眠る直前までスマホを見ていて、布団に入ってから皮膚がかゆくなる
  • お腹の張りやすさ、便の出にくさを「もとからの体質」と思って放置している

口コミにも同じ傾向があります。全身、とくに首と頭皮のかゆみと乾燥に悩んでいた福岡県の女性は、施術を通して「自分が十分な休みをとれていないことが分かった」と話されました。好きなことをする時間を増やすと、体も回復していき、薬に頼らなくても落ち着いてきたそうです。かゆみの原因が皮膚ではなく、休み方にあることに気づいた経過でした。

また、梅雨時になると体中にかゆみやプツプツが出ていたという30代の女性は、お灸や食生活のアドバイスを受けるうちに、思ったより早くかゆみが引いていったそうです。湿気の季節にかゆみが出る方は、体の水の巡りが滞りやすい傾向があります。

実際に、かゆみが楽になった方はどんな経過でしたか

結論として、かゆみが落ち着いた方に共通しているのは、皮膚だけを見ず、呼吸・お腹・休み方を同時に整えたことでした。以下は、実際の声をもとに、特定されないよう形を変えてまとめた経過です。

福岡県の女性(全身のかゆみと乾燥)

首と頭皮を中心に、全身がかゆく、乾燥もひどい状態でした。皮膚科でも保湿を勧められるだけで、夜は何度も掻いてしまう日々。施術では、背中の緊張と呼吸の浅さを確認し、お腹と肋骨まわりをゆるめることから始めました。問診で「休めていない」ことに本人が気づき、好きなことの時間を少しずつ増やしていったそうです。薬に頼らなくてもよい日が増えたとのことです。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

福岡市の30代女性(梅雨時のかゆみ)

子どもの頃にアトピーがあり、大人になって落ち着いていましたが、ここ数年、梅雨時に体中がかゆくなり、機械性のじんましんも出ていました。施術と並行して、お灸と食生活の見直しを行い、思ったより早くかゆみが引いたそうです。自分から体を良くしていく感覚がある、と話されていました。これも個人差があり、同じ経過を保証するものではありません。

50代の女性(夜にひどくなる湿疹)

52歳で初めて湿疹とかゆみが出て、夜にリラックスするとひどくなる状態でした。6、7回の施術と、食事・入浴・家族との接し方のアドバイスを重ねるうちに、湿疹はほとんど出なくなったとのことです。完璧にはできていないものの、考え方を少しずつ変えるよう心がけ、「自分を第一、次に家族、そして他人」という順番に変えていかれたそうです。これも個人差があり、回復を保証するものではありません。

三人に共通するのは、「かゆみを止める」ことを目標にするのではなく、「体の余力を取り戻す」ことを先にしたことです。皮膚の様子は、そのあとからついてきました。

かゆみの出る時間帯や場所には、どんな意味があるのですか

結論として、かゆみが出る時刻と場所は、どの働きが疲れているかを知る手がかりになります。ただし、これは一つの見方であり、診断ではありません。

| 出やすい時間・場所 | 東洋医学での読み方の一例 |
|—|—|
| 夕方から寝る前、すねや足首 | 一日の疲れで潤いが減り、下に降りる力が落ちている |
| 布団に入った直後、背中・二の腕 | 気を張った状態から切り替わるときの、巡りの乱れ |
| 明け方、首・頭皮 | 熱が上に集まりやすい。肝の気の張りつめや睡眠の浅さ |
| 入浴後、体全体 | 温まって血流が増え、乾きが目立つ。潤い不足の型 |
| 人に会った日の夜、胸や脇腹 | 気を使いすぎた反動。肺と肝の疲れ |

左右差も参考になります。右側に強く出るときは仕事や外の人間関係、左側に強く出るときは家庭や身近な人との関係に、気を使い続けている背景があることが多い、と当院では見ています。もちろん例外はたくさんありますので、「そう言われてみれば」という程度で受け取ってください。当たっていなくても問題はありません。

大切なのは、かゆみを「困った敵」として扱わず、「いつ、どこに、どんな日に出るか」を観察することです。メモを1週間つけるだけでも、自分のパターンが見えてきます。たとえば、「人に会った日の夜に強い」と気づいた方は、その日のうちに湯船で長く息を吐く時間を作るだけで、翌日の様子が変わることがあります。

かゆみは自宅でどうケアすればいいですか

結論として、ご自宅では3つのうち、どれか1つから始めれば十分です。全部やる必要はありません。

できない日があっても、それは自然なことです。きっちりやろうとして、できなかった日に自分を責めるほうが、かえって肝の気を張らせて、かゆみを強めてしまいます。まじめな方ほど、ここに気をつけてください。

1. 入浴後は、冷たい風に当たらず、5分以内に保湿する。お湯の温度は熱すぎない程度に
2. 寝る前に、息を長く吐く呼吸を3回行う。吸う息の倍の長さで吐くつもりで
3. 夕方以降に、お腹と足首を冷やさない。腹巻きや靴下を1枚足す

すべてを同時に始めるのではなく、いちばんやりやすいものを1つ選んでください。1週間やってみて、変化がなければ別のものに変えて構いません。やってみて、結果を見て、直す。この軽さが、回復を早めます。

また、掻きたくなったときの代わりの行動も用意しておくと楽です。冷たいタオルを当てる、手のひらでぽんぽんと叩く、先ほどの合谷をゆっくり押す、などです。爪を立てて掻くと、皮膚が荒れてさらにかゆくなるため、これだけは少し意識してみてください。

病院と整体、どちらに行くべきか迷ったらどうすればいいですか

結論として、初めてのかゆみや、変化が急なかゆみは、まず皮膚科を受診してください。そのうえで、「異常なし」と言われても続く場合に、整体で体の土台を見直すという順番をおすすめします。

  • まず皮膚科:急に始まった、水ぶくれ・ただれがある、強い赤みがある
  • まず内科:黄疸、体重減少、むくみ、発熱、強い喉の渇きが重なっている
  • 整体と併用してよい:検査では大きな異常がなく、乾燥や体質と言われて、夜のかゆみや睡眠の乱れが続いている

通院しながら通われている方も多く、医師にもお伝えいただいて問題ありません。薬の中止や減量は、必ず主治医とご相談ください。

皮膚そう痒症の一般的な説明は、公益財団法人長寿科学振興財団の健康長寿ネットなど、公的な情報も参考になります。皮膚瘙痒症(長寿科学振興財団)では、原因となる病気や診断の考え方が整理されています。

よくあるご質問

皮膚に何も出ていないのにかゆいのは、気のせいですか?

気のせいではありません。皮膚に変化がなくても、かゆみの感覚は神経の働きで実際に生じています。乾燥、自律神経の切り替わり、体の内側の状態などが重なって起こるため、まず原因の整理をすることが大切です。

皮膚そう痒症は整体で楽になりますか?

整体で皮膚そのものを変えるわけではありません。呼吸・お腹・背中の緊張をゆるめ、体の余力を回復しやすい状態に整えることで、かゆみが落ち着いていく方もいます。個人差があり、回復を保証するものではありません。

夜だけかゆくなるのはなぜですか?

夜は副交感神経が働きはじめ、体温が上がり、皮膚の血流が増えるため、昼間は隠れていたかゆみが表に出やすくなります。また、一日の緊張が抜けるタイミングで、体が溜めていたものを出しはじめるとも考えられます。

入浴後にかゆくなるのは、お風呂が悪いのですか?

お風呂が悪いわけではなく、温まった体と皮膚の乾燥が重なって起こりやすくなります。お湯の温度を少しぬるめにして、上がってから5分以内に保湿する工夫が役立つことがあります。

保湿をしても全然おさまらないのは、なぜですか?

保湿は皮膚の外側からのケアです。内側の水分不足や、呼吸・腸の滞りが背景にある場合、外側だけでは追いつかないことがあります。保湿は続けながら、内側の状態も見ていくことをおすすめします。

かゆみが場所を移動するのは、何か理由がありますか?

掻くことで皮膚の神経が刺激され、近くの場所にもかゆみが広がることがあります。東洋医学では、出口を探して体が場所を変えている状態とも読みます。同じ場所が長く続くかゆみとは、少し見立てが変わります。

かゆみで夜眠れないときは、どうすればいいですか?

冷たいタオルを当てる、手のひらでぽんぽんと叩く、息を長く吐く呼吸を数回行うなどで、掻く以外の逃げ道を作ってください。眠れない日が続く場合は、皮膚科で飲み薬の相談もできます。

皮膚科で「乾燥です」と言われました。それ以外に考えることはありますか?

乾燥が主な原因である方は多いですが、乾燥の背景にも差があります。便の出方、息の浅さ、休み方、睡眠の質など、乾きを作っている生活側の要因を見直すと、保湿だけで足りなかった部分が見えてくることがあります。

年齢のせいでかゆくなったのだと、あきらめるしかないですか?

加齢で皮脂が減り、かゆみが出やすくなるのは事実です。ただ、同じ年齢でも出る方と出ない方がいます。差を作っているのは、体の余力と巡りです。年齢だけを理由にせず、できることから見直す価値はあります。

腸の調子とかゆみは関係がありますか?

関係している可能性があります。東洋医学では、大腸は要らないものを手放す臓器で、肺や皮膚とつながっていると考えます。便が出にくい、お腹が張る方は、皮膚からかゆみとして出ていることがあります。

精神的なストレスでもかゆみが出ますか?

出ることがあります。緊張が続くと、交感神経が働き続けて、皮膚の血流や感覚にも影響します。ストレスで出るかゆみは、自分を責める材料ではなく、「少し休んでほしい」という体からの知らせとして受け取ってください。

掻いてしまう自分を責めてしまいます。どうすればいいですか?

掻くのは、不快な感覚から逃れようとする自然な反応です。止められない日があって当然です。責めるほど緊張が強まり、かゆみも増えるため、「掻いてしまった」と気づいた時点で、冷たいタオルや深呼吸に切り替えれば十分です。

病院に行くべきか、様子を見ていいのか分かりません。

かゆみが2週間以上続く、日に日に強くなる、黄疸や体重減少、むくみ、発熱などが重なる場合は、先に受診してください。判断に迷ったら、かかりつけ医か皮膚科に一度相談するのが安心です。

冬になると毎年かゆくなります。季節のせいですか?

冬は空気が乾き、暖房で皮膚の水分も奪われるため、かゆみが出やすい季節です。東洋医学では、秋から冬は肺の乾きが皮膚に出やすい時期とも考えます。毎年同じ時期に出る方は、秋のうちから保湿と、お腹・足首の冷え対策を始めておくと楽になりやすいです。

熱いお湯のほうが気持ちいいのですが、控えたほうがいいですか?

熱いお湯は一時的に気持ちよくても、皮膚の油分を奪い、上がったあとにかゆみが強まりやすくなります。ぬるめのお湯に入り、長く浸かりすぎないほうが、乾きを招きにくくなります。

食べ物で気をつけることはありますか?

完璧に避けようとするとストレスで逆効果になるため、7〜8割を目標にしてください。冷たい飲み物や甘いものの摂りすぎ、夜遅い食事は、お腹の巡りを落としやすいので、まず1つだけ減らすところから始めれば十分です。

家族にも同じようなかゆみが出ています。うつりますか?

皮膚に発疹がなく、かゆみだけの場合は、うつるものではないことが多いです。ただし、ダニや疥癬などが原因のこともあるため、家族で同時に出ているときは皮膚科で確認してください。

睡眠時間は足りているのにかゆいのはなぜですか?

時間が足りていても、眠りが浅いと回復が追いつかないことがあります。寝る直前までスマホを見ていたり、考えごとが止まらなかったりすると、体は休まっていません。時間より眠りの質を見直してみてください。

衣類や寝具を見直したほうがいいですか?

肌に直接触れる下着やパジャマは、化学繊維より綿やシルクなどのやわらかい素材のほうが刺激になりにくいです。洗剤の残りやタグの当たりも、かゆみの引き金になることがあります。すべて替える必要はなく、まず寝るときのパジャマだけ見直せば十分です。

子どもや高齢の親にも同じような夜のかゆみがあります。どう接すればいいですか?

掻いていることを責めず、「かゆいんだね」と受け止めることから始めてください。叱られると緊張が強まり、かゆみも増えやすくなります。お風呂上がりの保湿を一緒に行い、急に悪化したり発疹が出たりしたときは、皮膚科を受診してください。

施術では、どんなことをするのですか?

最初に問診で、かゆみの時間帯・場所・便の状態・休み方を聞きます。そのうえで、呼吸に関わる肋骨まわり、お腹、背中、首をやさしくゆるめ、必要に応じてお灸やツボも使います。強く押したり、ひねったりすることはありません。

福岡市で、かゆみの相談ができる整体院はありますか?

福岡市早良区・西新にある常若整骨院でご相談いただけます。皮膚科に通っている方、検査で異常なしと言われた方も多く来られています。通院中であっても問題ありません。

初めて整体に行くとき、何を伝えればいいですか?

かゆくなる時間帯、場所、便の状態、睡眠の様子、使っている薬や保湿剤、皮膚科で言われたことを伝えてください。メモを持ってきていただくと、見立てがスムーズです。

薬を使わずにかゆみを落ち着かせることはできますか?

薬の中止や減量は、必ず主治医にご相談ください。そのうえで、生活の中で呼吸、冷え、休み方を見直していくと、薬の頼り具合が変わってきた方もいます。個人差があります。

まとめ

発疹がないのに、夜になるとなぜか全身がかゆい。皮膚科で「乾燥ですね」と言われたけれど、保湿をしても変わらない。そんな福岡市の方へ。

かゆみは、皮膚の外側の問題だけではありません。内側の潤いの不足、呼吸の浅さ、腸の滞り、そして休めない日々が重なって、皮膚という出口から出てきているサインです。まず医療機関で危ない病気がないことを確認し、そのうえで、体の余力を取り戻すことから始めてみてください。

かゆみが強い方ほど、これまで頑張って人に合わせ、自分の不快を後回しにしてこられた方が多いです。それは弱さではなく、感じ取る力が強く、まじめに生きてこられた証でもあります。まじめさが悪いのではなく、その向け先を、少しだけ自分の体に変えてあげるだけです。

セルフケアは、全部やらなくて大丈夫です。どれか1つで十分で、できない日があっても構いません。夜のかゆみで眠れない日が続いているなら、なおさらです。一人で抱え込まず、体の緊張をゆるめるところから、一緒に整えていきましょう。カウンセリング、施術、ご自宅でのセルフケアをセットで、無理のないペースでサポートします。

院長プロフィール

冨高誠治。柔道整復師・鍼灸師。施術歴20年。25,000人の患者さんを施術してきました。東洋医学の見立てを軸に、呼吸・お腹・背中の緊張をゆるめ、回復しやすい体づくりをサポートしています。福岡市早良区・西新、常若整骨院。

季節ごとの体の整え方を、メールでお届けしています。よければ、どうぞ。
▼ 常若だより 登録はこちら
https://my919p.com/p/r/dqRWbTcm

整体師・鍼灸師の方へ。同業の先生だけが集まっているオープンチャットで、毎朝1本、現場の見立ての話を書いています。オープンチャットはこちら。

author avatar
dmt35sqkjuve