胸やけ、のどのつかえ…今すぐ出来る、逆流性食道炎対策

ブログ著者

冨高 誠治

冨高 誠治

柔道整復師、はり・きゅう師、自律神経整体

冨高 明子

冨高 明子

カウンセラー


常若整骨院のお客様には、常に一定数、逆流性食道炎でお悩みの方がいらっしゃいます。

「胸やけがして気持ちが悪い」

「寝ていたら内容物が噴き出してきて、その後寝付けなくなってしまいます」

そんな逆流性食道炎ですが、一体どのような原因で引き起こされるのでしょうか。

 

逆流性食道炎とは

逆流性食道炎とは、胃液・胆汁、・膵液などの胃~十二指腸の内容物が食堂まで逆流し、炎症を起こすことです。

本来、食道と胃の境目には弁があり、食べ物を飲み込む時やげっぷをする時以外は閉じています。

しかし、何らかの原因でこの弁がゆるんでしまうと、内容物が逆流しやすくなり、胸やけ・痛み・のどのつかえといった症状を引き起こします。

 

常若整骨院でみる、逆流性食道炎の原因

逆流性食道炎に悩んで来院される方に共通しているのは、

■大食い・早食いしがち

■経営者や会社役員、その他大きな責任を任されている人

■何事にも貪欲で、様々な仕事・学び・遊びをガンガンこなしている

…という点です。

 

伝統医学的な考え方では、「体に現れる症状は、フタをされた心の無理の反映である」と考えます。

上記した共通点のうち、大食い・早食い以外は、決して悪いことではありませんよね。

しかし自分の分を超えた仕事やタスクをこなそう、新しいことを学ぼうと頑張りすぎることは、いわば精神的大食い・早食いです。

そのような状況にある方は、実際の食事においても大食い・早食いになります。

 

胃をはじめとした消化器官は、文字通り「自分が取り入れたものを吸収できる形に消化する場所」です。

■食べ物を飲み込み、体を作り動かす栄養になるよう、胃や小腸で消化吸収する。

これは、

■知識や情報を取り入れ、腑に落として実行できるよう、頭や心で消化吸収する。

ということと同じなのです。

 

つまり、逆流性食道炎になりやすい方は、

「自分の許容量を超えたストレスや責任を抱えて、処理できない」

「許容量を超えた勉強や仕事をしており、得たものを消化できていない」

「もうこれ以上消化できない状態のものを入れないでくれ、という潜在意識の声」

などを、体が反映している可能性があるのです。

 

逆流性食道炎の対策は、誰でも今すぐできるアレ!

「許容量を超えたストレス・責任・情報・タスクを詰め込んでいる」

ことが、逆流性食道炎の原因だとすると、考えられる対策は

■自分の分を超えた量の情報や仕事を詰め込まない

■納得できない、処理できないストレスは、対処できる形まで噛み砕く

などです。

 

これをさらに実践しやすい形に落とし込むと、

■自分の許容量を超えた量の食事=大食いをしない。

■ゆっくり、よく噛んで食べる=早食いをしない。

ということになります。

 

よく噛んで食べるということは、歯で細かくすり潰した食物に消化液である唾液を混ぜ、胃での消化を楽にするということでもあります。

胃での消化が楽になれば、その後の小腸・十二指腸の仕事も楽になります。

すると消化吸収できるものの量が増え、許容量が広がります。

結果、逆流性食道炎を起こして「これ以上詰め込まないで」というサインを出す必要がなくなるのです。

 

逆流性食道炎は、食道だけの問題じゃない

もしあなたが逆流性食道炎で悩んでいるなら、

・よく噛んで食べているか?

・ほどほどの量の食事をしているか?

・暴飲暴食と絶食を繰り返してはいないか?

・自分の許容量を超えた勉強や仕事をしてはいないか?

・処理できないストレスを「生きるってそういうことだから」と放っておいていないか?

をご自分に尋ねてみてください。

イエスと答えた質問があるなら、それが逆流性食道炎を改善するカギになります。

そして食事はよく噛んで!くださいね。