福岡市早良区 尺骨突き上げ症候群の症状と原因
尺骨突き上げ症候群とは、手首にある2本の骨のうちの小指側にある尺骨という骨が長いことで痛みを発してしまう症状です。
親指側と小指側にある手首の骨は通常は同じ長さなのですが、何らかの影響で小指側の尺骨が長くなり手首の他の骨にぶつかってしまい痛みを発してしまいます。
先天性による原因が、大半です。
尺骨突き上げ症候群の症状は、小指側に出っ張りは発生して痛みが発してしまうことです。
痛みがあることで、手の関節の動く範囲も狭くなってしまいます。
手を強く握ると痛みが出てしまうので、握力低下となってしまうこともあります。
手首の骨の出っ張りが痛い場合は、尺骨突き上げ症候群を疑うとよいでしょう。
尺骨突き上げ症候群の診断は、手関節の尺側に痛みがあるか、手関節尺屈テスト、レントゲンなどで行います。
診察は整形外科で受けるので、おかしいなとおもったら整形外科で相談をしましょう。
【尺骨突き上げ症候群の治療】
尺骨突き上げ症候群の治療は、以下のような方法で行います。
・装具治療
尺骨突き上げ症候群の多くの治療方法は、装具で手の関節を固定して炎症を抑えていきます。
カフ型スプリントやアルナーガーター型スプリントのいずれかを使い、固定します。
カフ型スプリントはリストバンドの形をした装具であり、アルナーガーター型スプリントは手首の小指側の付け根から前腕まで覆う形の装具です。
装具療法を行う期間は、2~3カ月程度です。
炎症が治まっていけば、装具を外すことができるようになります。
ただし、症状が再発してしまうこともあるので、手の使い方には注意して日常生活を過ごさなくてはいけません。
・注射治療
痛みがひどい場合は、装具療法にプラスして注射療法を行います。
ステロイドの注射を使用し、消炎効果を発揮させます。
ステロイド注射の効果が出るのは3日目あたりからであり、1~2週間効果が持続します。
・漢方療法
漢方薬を使って、痛みを軽減させる方法です。
お医者さんに相談をして、自分の症状に合った漢方薬を処方してもらいましょう。
手首の痛みが改善したという声も多く、時間はかかりますが効果的な治療といえます。
・手術療法
保存療法で改善しない場合は、外科手術を行います。
尺骨短縮手術といい、長すぎる尺骨を切り取って短くする手術を行います。
全身麻酔で手術を行うので、入院しなければいけません。
手術の仕方によって、手術後はボルトを取り出すための抜釘手術が必要となる場合もあります。
手術の期間は5~6か月程度であり、長くかかってしまいます。
装具療法の期間を含めると、治療の期間は1年以上かかると思った方が良いでしょう。
手術後は、90点くらいまで改善されると言われています。
いかがでしたでしょうか。
手首の一部分に出っ張りがあって痛みがある場合は、放置せずに病院で相談をしましょう。
軽度であれば保存療法で充分に良くなっていくので、手遅れにならないように早急なケアをしましょう。
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