福岡市早良区 副腎疲労症候群
副腎疲労症候群は非常に多くの方に見られる病気です。
副腎は腎臓の上にあってアーモンド大の小さな臓器は2つに分かれていて、それぞれの役割を担っているのです。
内側が副腎髄質といって危険な状況を回避するために、アドレナリンやノンアドレナリンを放出して脳と体を加速させる役割があります。
一方、外側は副腎皮質といってコルチゾール・DHEA・アルドステロンといった3種類のホルモンを分泌しているのです。
慢性的に強いストレスなどがかかるとこれらのホルモンの分泌が低下して、中でもコルチゾールの分泌が低下してコントロールができなくなった状態を副腎疲労と言います。
このように外側の副腎皮質が原因で起こる副腎疲労症候群は、慢性的で直接命に関わる病気ではないのですが、非常に多くの方に見られる病気です。
先にも触れましたが副腎は小さな臓器ですが、想像もできないほどの大きな役割を果たしていて、特にストレスの影響から体を守ってくれる臓器なのです。
副腎からはストレスホルモンと呼ばれる様々なホルモンが分泌されて、ストレスに対する耐久力を高めてくれます。
しかしストレスが慢性化することで副腎が疲労してしまうと、十分な量のストレスホルモンが分泌できなくなってしまうのです。
その結果、体はストレスの影響をそのまま受けてしまって、様々な不調を引き起こし始めることになります。
また、一見何の関係も無さそうな症状であっても、実は副腎疲労症候群が原因となっているケースも考えられるので、持病の治療に効果が出にくい時などには副腎の疲労を疑ってみることも必要です。
発生する主な原因はストレスなのですが、現代社会において一切ストレスを受けずに生活することは不可能です。
また副腎を弱らせている原因は、単に精神的なストレスだけではなくて、ストレスを跳ね返せるはずの自己治癒力を弱らせて疲労に拍車をかけていることも原因としてあります。
その最大の要因が腸内環境の乱れで、腸管の炎症から起きるリーキーガット症候群、腸管のカンジタ菌症、重金属の蓄積、環境汚染物質や有害物質の体内蓄積などが、副腎の疲労をさらに悪化させている症状です。
本来の健康な腸なら解決できるこれらの症状が慢性化してしまうと副腎の疲労改善は見込めませんし、これらの症状と副腎の疲労が同時に起きていることも少なくないのです。
副腎疲労症候群ですが自力では治しにくい病気ですし、慢性的な体調不良や心身の異常が、副腎の疲労によるものと考えることもなかなかできません。
また言いようのない不安感や倦怠感に襲われますし、朝のだるさや食欲・性欲不振・何ごとにも意欲的に取り組めなくなるなど、日常生活全般に大きな支障が出てくるのです。
そのため治療としては、まず副腎の疲労度を測って適切な治療を検討します。
特に、リーキーガット症候群・カンジタ菌症・重金属の蓄積の治療を進めることにより、副腎の疲労を回復させる環境を整えるのです。
それからストレスに負けない副腎を取り戻すために、副腎の回復をしっかり支えられる腸内環境に整えることも治療として大切になります。
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