「自律神経整体!」DVDフォロー①カウンセリング・問診のコツ

ブログ著者

冨高 誠治

冨高 誠治

柔道整復師、はり・きゅう師、自律神経整体

冨高 明子

冨高 明子

カウンセラー

先日発売されたDVD「自律神経整体!」。

第1巻では、自律神経失調症について・問診の基本・可動域検査・基本の調整方法などを取り上げました。

今回は、それらの内容の中から問診=カウンセリングに焦点を当てて、DVDの内容をちょっぴりフォローしたいと思います。

DVDをご覧くださった方、見ていないけれどもっと効果的な問診をしたい方、よろしければお目通しください♪

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自律神経整体のカウンセリング

自律神経系の不調は、

 

①原因をつくる生活習慣やストレス

②自律神経のはたらきに不具合が出る

③頭痛・めまい・パニック・起き上がれない等の症状

 

という段階を経て出てきています。

これを逆にたどっていくと、

 

①どこにどんな症状が出ているかを観察する

②自律神経をはじめ、身体がどのような不具合を起こしているのかを推測する

③どのような生活習慣やストレスが不具合の原因を作っているのかを特定する

 

という答えにたどり着くことができます。

この症状の観察・不具合の推測・原因の特定までの流れが、自律神経整体におけるカウンセリングです。

 

整体技術だけで症状がとれない理由

世の中には整体をはじめ沢山のセラピーや調整法があります。

しかしどんなに優れた技術であっても、クライアントさんの生活を無視していては、症状が改善しにくかったり、再発を免れないことがほとんどです。

 

症状の原因は、クライアントさんの生活(食事・生活習慣・考えグセ・環境・ストレス)です。

その原因を無視して身体の状態だけを見、技術でねじ伏せようとしても、それは症状という雑草の葉っぱだけをちぎっているようなもの。

雑草を育てる根っこ(生活)と水(考え方)にアプローチするほうが効果的なのです。

 

「症状の原因はクライアントの生活にある」

という考え方は、

「私が調子を崩したのは、私が自分をイジメていたせいだ」

とクライアントさんに気づいてもらうことでもあります。

クライアントさんの状態によっては、「私は悪くない」「周囲のせいでこうなった」ひいては「私の調子が悪いのは施術をしているあなたのせいだ」と考える方もいらっしゃいます。

また、施術者さんの中にも「クライアントの生活に責任を問うなんて、治せない言い訳じゃないか」と感じる方もいらっしゃるでしょう。

 

クライアントさんの人生は、そのクライアントさんのものです。

施術者にできることは人生がより良くなるようにサポートすることだけで、クライアントさんの代わりに人生を生きる事はできません。

クライアントの生活を無視して症状を改善させようとすることは、クライアントを思うままにコントロールしようと、人生の舵をうばうこと。

舵をうばわれた人は、うばった人に依存して生きることになります。

クライアントさんを依存させてはいけません。依存は自分で生きる力をなくしてしまいます。

施術者の仕事は、クライアントさんが人生の舵をその手に取り戻し、生きる力をつけていけるように支えることなのです。

 

カウンセリングでたずねること

常若整骨院の問診で実際に尋ねているのは、以下の項目です。

 

■今お悩みの症状

問診表に記入したものの他、身体全体のことを口頭でも尋ねます。高血圧・コレステロール・子宮筋腫・ガン・糖尿病・甲状腺異常など「わざわざ言う事じゃない」「今悩んでいる症状とは関係ない」と判断され記入されていない場合も多いからです。

しかし体はすべて繋がっています。頭痛の原因をたどっていくと他の持病に突き当たることもままあるのです。

 

■いつから症状があるか、どんな時に症状がひどくなるか

症状の原因を探るヒントです。例えば1年前から不眠になったとしたら、1年前に何か生活の変化やストレスがかかる出来事がなかったか、1年前よりも以前から続いているストレスがなかったかを尋ねます。

 

■過去にしたことのあるケガ・病気・体調不良

過去のケガや病気から、その人が持っているクセ(身体の弱りグセ・考えグセ・ストレスの種類など)が推測できます。

過去のケガや病気が治ったあとに残った歪みや疲労から今の症状が生まれている場合もあります。

 

■生まれてから今までの、大きくストレスのかかった時期と種類

結婚・出産・離婚・病気・家庭内不和・職場環境など、生活の変化は良くも悪くもストレスになりがちです。

ストレスはコツコツ詰まれていくもの(充填型)突発的に起こるもの(引き金型)があり、症状の出るキッカケになる引き金型のほうには目が向きやすいのですが、それまでの生活で弾(積み重ねたストレスや合わない習慣)が充填されていなければ、引き金を引いても症状が現れることはありません。

 

■食生活

主に、炎症をひどくする・内臓に負担をかける・精神的に不安定になるなど、身体に障りやすい以下の項目を尋ねます。

・甘い物は好きか、どのくらいの頻度でどのくらいの量を食べるか

・パンや麺類は好きか、どのくらいの頻度でどのくらいの量を食べるか

・牛乳やヨーグルトなどの乳製品は好きか、どのくらいの頻度でどのくらいの量を食べるか

・お酒やタバコを摂取するか

・お菓子や外食、出来合いのお惣菜などの添加物が入った食事をよくとるか

 

こういった項目を尋ねていくことで、

「どこにどのような負荷がかかっているか」

「何が原因で身体に不具合が起こっているか」

などを見つけ出していきます。

 

カウンセリングにはユーモアをまじえて♪

DVDでご説明したように、カウンセリングをおこなう際はクライアントの言う事をうのみにせず、ウソを見抜くつもりで徹底的に客観視する必要があります。

だからこそ、ユーモアをまじえてニッコリ笑顔で行いましょう。

怖い顔をしてウソを責め立てられれば、誰でも緊張するか怒るかになって余計に体調が悪くなってしまいます。

初めてお話する方は、多かれ少なかれ緊張し不安になっているものです。施術する側も、初めてのクライアントさん相手には緊張することもあります。

「どうやったらこの人はリラックスしてくれるかな」

「どうやったら、この人と打ち解けていけるかな」

そんな気持ちでのぞんでみてくださいね。

 

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