おじいちゃん・おばあちゃんが「孫守り」で体調を崩すパターン4つ

ブログ著者

冨高 誠治

冨高 誠治

柔道整復師、はり・きゅう師、自律神経整体

冨高 明子

冨高 明子

カウンセラー


お子さん、お孫さんが生まれたというお知らせをうかがうと、こちらまで飛び上がって嬉しくなってしまいます。

けれど、

「最近、孫が生まれて…」

という言葉に悲壮感が漂うおばあちゃまやおじいちゃまが、実は少なくありません。

「孫の抱っこをしすぎて、肩や腰が痛くなってきました」

「遊びに来てくれるのは嬉しいんだけど、ずっと遊び続ける体力がなくて」

「最近は孫が来ると頭痛や耳鳴りがするんです」

喜ばしいはずのお孫さんとの触れ合いで体調を崩してしまうなんて、お互い悪気がないぶん悲しくなってしまいますよね。

どうしたらお孫さんとの時間を楽しく過ごせるのでしょうか?

 

実例:Aさん(60代女性)

耳鳴りとめまいで来院されたAさん。

お話をうかがってみると、1年前に娘さんが出産されたそう。娘さんが職場に復帰してからお孫さんのお世話をする時間が長くなり、そのあたりから耳鳴りがするようになってきたのだそうです。

「不思議なことに、孫が帰ると耳鳴りが止むんです」

とのこと。

 

お体を見せて頂くと、首や頭蓋骨、骨盤がガチガチになっています。

がんばっている娘さんの頼みを断れない、長時間の抱っこ、泣き声、「孫に何かあってはいけない」という使命感などから心身の緊張状態が続くあまり、首や骨盤まわりに集中している自律神経のはたらきが乱れてしまっていました。

 

施術で首や骨盤をゆるめ、自律神経がバランスよく動くように整えていくと、耳鳴りの回数や時間が減り、抱っこをする時の腰痛も減っていきました。

 

「孫守り」で体調を崩すパターン4つ

お孫さんのお世話で調子を崩してしまう方の最大の特徴は、色々してあげたいという優しさと、色々やらなきゃと思い詰め過ぎる性質です。

とくに、

①「預かって」という頼みを断れない

②あれもこれも、という完璧主義

③心身が疲れる生活習慣

④自分のことを後回しにしている

などが重なると、体調を崩しやすくなってしまいます。

 

①「預かって」という頼みを断れない

「美容室に行く間、この子をみていてくれない?」

といったちょっとした時間のお願いから、

「仕事の間、預かっていて欲しいんだけど…」

という長期間・長時間のお願いまで、お孫さんのお守りをするパターンは色々ですよね。

実は、預かる時間が長いかどうか、回数が多いかどうかということは、孫守りで調子を崩すことにあまり関係がありません。

一番のポイントは、「そのお願いを断ったり、話し合って調整することができるか否か」

孫守りで体調を崩す方のほとんどは、心身がきつくても、過度な優しさや、時には弱みから「いいよ」と預かってしまいがち。

預かっている間も「本当は断りたかったのに」「きついのに」というネガティブな気持ちのほうが大きくなってしまっていることが多いのです。

 

②あれもこれも、という完璧主義

お孫さんを預かっている時も、その他の家事や用事はありますよね。

それらを全て完璧にこなそうとしすぎると、キリキリ舞いになったり、完璧にできないことにイライラしたりと、ストレスが大きくなってしまいます。

普段はキッチリしていたくても、お孫さんを預かる時は「ほどほど」をモットーに動くことをオススメします。

 

③心身が疲れる生活習慣

普段送っている生活がお体に合っていなかったり、心身を疲れさせることが習慣になっていると、お孫さんのパワフルさについていけなくなってしまいます。

■甘い物を毎日食べている

■パンや麺類をよく食べる

■コンビニご飯・スーパーなどのお惣菜・インスタント食品が多い

■スマートフォンやパソコンを見る時間が長い

■睡眠時間が短い

■家族や周囲に言いたいことを言えない

■自分さえ我慢すればうまくいく、と思いがち

■心配グセが強い

こういったことを、出来る事からひとつひとつ減らしていくと、心も体も元気になっていきます。

 

④自分のことを後回しにしている

家族のためにエネルギーを注ぐのはとても素敵なことです。

でも、あまりにも周囲のために動きすぎて自分のための時間がとれなくなったり、休むことに罪悪感を覚えたり、自分の好きなことや趣味がなくなってしまっているとしたら要注意。

人間が元気に生きていくための生命力は、いくら周りの人が何かをしてくれたり、いくら「ありがとう」と言ってくれても、補充されることはありません。

自分の内側から湧き出て来る「私はこれがやりたい」「これが好き」という情熱で動いた時にしか、生命力は充電されないのです。

心から「子どもや孫が喜ぶことがしたい」と思われているならどんどんお世話をして頂きたいのですが、してもしても満たされないのなら、それは心から望んでいることではないのかもしれません。

時には、ご自身の体力を回復することを優先してみてください。

 

脱・孫守り疲れ!

小さな身体に目一杯エネルギーが詰まっているお子さんの相手をするのは、おじいちゃんおばあちゃんにとって時に大仕事。

ちょっと疲れた、くらいならいいけれど、それが耳鳴り・頭痛・腰痛・手足のしびれなどの症状になってしまっているなら要注意です。

■体調や用事を考えながら孫守りをする。

■完璧にやろうとしすぎない。

■日々の生活習慣を見直す。

■自分のための時間を確保する

こういったことで孫守り疲れを防ぐことができます。

 

「自分ひとりでは解決できるか不安」

と思われたら、お気軽にご相談ください。

一緒に元気な毎日を取り戻していきましょう