「じゃあ先生は何食べてるんですか?」常若の手作りご飯と、真っ当に全うすることについて

ブログ著者

冨高 誠治

冨高 誠治

柔道整復師、はり・きゅう師、自律神経整体

冨高 明子

冨高 明子

カウンセラー

常若整骨院では、「調子を崩した原因は今までの生活。食事や考え方を変えることが根本対策」をモットーに、食べ物や考えグセ、生活習慣などについてのアドバイスをしています。

そんな中で、

「え、アレもコレも食べちゃだめなんですか?」

「食べられるものがない気がするんですが…」

「じゃあ、先生はどんなご飯を食べてるんですか?」

といった声をよく頂きます。

……たしかに!

食事を変える時、まずぶつかるのは「食べられるものが何もない!」という壁。今まで食べてきたものが身体によくないとしたら、何を食べたらいいのか分からなくなって当然です。

 

常若の、食事に対する基本の考え方

実際の献立の前に、まずは食事に対する基本の考え方です。

 

要らないものを入れない

一番大切なのは、身体に合わないものを減らすこと。

■甘い物(砂糖・人工甘味料・はちみつ・黒砂糖・きび砂糖・てんさい糖・お菓子類・甘いコーヒーやお茶、ジュース、スポーツドリンク、エナジードリンクなど)

■精製された炭水化物(小麦粉、パン、麺類、白米など)

■食品添加物(多くの加工食品、外食、インスタント、レトルト、冷凍食品、スーパーのお惣菜、コンビニ弁当など)

■乳製品(牛乳、ヨーグルト、アイスクリーム、カフェオレ、ミルクティーなど)

■その他、肉類の摂り過ぎ、海藻類の摂り過ぎなど、自分の身体に合わないものの摂り過ぎに気をつける

 

必要なものを取り入れる

身体をつくり、機能させるために必要な栄養素をまんべんなく摂りましょう。

■天然塩、昔ながらの作り方をされた味噌や醤油など、混ざり物のない調味料を使う。

炭水化物:タンパク質:野菜類=1:1:1のバランスが目安。

■不安になりやすい、身体が炎症を起こしている人、がんなどの腫瘍ができている人は、糖質を減らす

■栄養失調気味でフラフラする人、痩せすぎ、イライラピリピリしやすい人は、タンパク質を増やす。

■内臓が疲れている、慢性的にだるい人は、野菜類を増やす。

旬の食材を使った手作りご飯を、よく噛んで食べる。

■栄養はサプリより食品で摂った方が、身体の中で機能しやすい。

 

食事をつくり、味わい、楽しむ

食事は、単なる栄養補給やストレス解消ではありません。

手作りご飯が基本。料理を楽しむ。

■食事に気をつけているのに症状が改善しない時は、自分の考え方や心の状態を見つめる。

■食べ物をしっかり噛んで味わい、食事の時間を楽しむ。

■植物であれ動物であれ、命をいただくことに感謝する。

■家族や好きな人たちと一緒に、楽しく食卓を囲む。

■食事の時間にスマホを見たり、お説教をしたり、暗い話をしない。

 

我が家の実際のごはん

・1日2食。家で食べるご飯は朝ごはんのみ。

・昼か夕方にお弁当を食べる。だいたい朝ごはんの残りを詰める。

・合間にお茶をいただく。

…というのが基本の食生活です。

ここでご紹介するのは、あくまでも「我が家に適したごはん」です。その人その人によって合う食べ物・食べ方は違います。参考程度に考えてみてください♪

 

お魚メインのごはん

・カンパチのカマ塩焼き

・きくらげと昆布のペペロンチーノ

・ブロッコリーのおかか和え

・わかめの味噌汁

・卵かけご飯

 

お肉メインのごはん

・豚肉の紫蘇巻き

・あおさの佃煮

・なめたけおろし

・きゅうりの塩麹漬け

・玉ねぎと玉子の味噌汁

・ごはん

 

炭水化物メインのごはん

・とろろ飯

・あさりの酒蒸し

・だし巻き玉子

・菜っ葉とお揚げの炒め物

・しいたけのお味噌汁

 

軽めのごはん

・塩鰆

・だし巻き玉子

・春菊の胡麻和え

・大根のお味噌汁

・ごはん

 

パンも食べます

・目玉焼き

・ウインナ

・温野菜

・テールスープ

・クリームパン、アンパン

・紅茶

 

お茶の時間

・しらすおろし

・お煎茶

 

中途半端にお腹が空いた

・なめたけおろし

・スナップエンドウとトマトのオムレツ

・ほうじ茶

 

うつわへの愛と、真っ当に全うすること

個人的な話になりますが、私は食器がとても好きです。

知識も見る目もありはしませんが、ファイヤーキングのマグカップにはじまり、ロイヤルアルバートやパラゴンなどのティーカップ、アンティークのティーセット、古伊万里の蕎麦猪口、ファンになった作家さんの急須やお湯のみなど、お気に入りのうつわを集めることが趣味のひとつです。

そのうつわが、より魅力的な姿が見たい。

実は、栄養よりも何よりも、食器への愛が料理に対する一番のモチベーションです。

 

自分が好きなものに、人はウソをつけません。

丹精こめて作られたうつわ、時には100年という時間を越えて目の前にある食器に、添加物まぶしの食べ物、ウソっぽい食べ物を乗っける気にはなかなかなりません。

私は決して料理上手ではなく、恥ずかしい話、魚をさばいたこともほとんどありません。それでも自分に出来るかぎりの心をこめて、うつわに恥じないご飯をつくれたらと思っています。

 

そうしてみると(順序が違うだろ!との声もあるかもしれませんが)、同じだけの誠意を食材にも向けるようになります。

「無添加がいいんですよね」「自然食がいいんですよね」といった頭でっかちの情報じゃなく、目の前にある食べ物を、その食べ物が一番おいしいように、真っ当に全うするにはどうしたらいいか、考えるようになってきました。

 

その気持ちの行きつく先が、自分たちの身体です。

真っ当なごはんが増えて来ると、真っ当じゃないものを食べた時に「これいらな~い」と言わんばかりに吹き出物が出来たり、お腹を壊したりするようになりました。

不便といえば不便ですが、自然といらないものから身体を守れるようになっていると思えば、これほど真っ当なことはないのかもしれません。

頭はあれこれ理屈をこねますが、心も体もますますウソがつけなくなっていきます。

 

あなたは何のために食事をしていますか?

私たちの身体は食べたもので出来ています。

身体に合わないものが多かったり、必要な栄養が足りなかったりすると、不調に見舞われます。

もし、食事にすごく気をつけているのに体調を崩しているなら、栄養バランスばかり考えて食事を楽しんでいないことも一因かもしれません。

 

■要らないものを入れないこと。

■必要なものをしっかりとること。

■作り、味わい、楽しむこと。

 

すこやかな食事は、すこやかな心身を作ります。

食べ物を真っ当に食べることは、自分自身を真っ当に扱うことにつながります。

あなたは今、どんなご飯を、どんな心持ちで召し上がっていますか?

 

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