性格じゃなくて職業病?症状が出やすい<立場による考えグセ>TOP3

ブログ著者

冨高 誠治

冨高 誠治

柔道整復師、はり・きゅう師、自律神経整体

冨高 明子

冨高 明子

カウンセラー

いつもニコニコしているけれど、多くを語らず、痛みで身体がガチガチな方。

仕事に対するやる気に満ち溢れているのに、身体がついてこない…という方。

やる気が出ない、湿疹がひどい…と悩む方。

その方の職業や症状を照らし合わせてみると、「あれっ、またこのパターン?」と感じることが多々あります。

 

職業によって心身に影響がおよぼされることを職業病と言います。

職業病と言うと大げさに感じるかもしれませんが、その方の置かれている立場や環境によって作られる考えグセがストレスの原因、ひいては体調不良の原因になっていることは少なくありません。

 

仕事や立場に合わせた言動を心がけるのは大切なこと。

では、どうすれば体調を崩すことなく仕事を行えるのでしょうか。

 

職業や立場で身に着く考えグセ

人には生まれ持った性質や体質があります。

同時に、環境や出来事によって身に着けていく考え方やクセもあります。

生まれ持った性質と後々身に着けたクセの間に落差がありすぎると、心身がストレスを感じやすくなり、体調を崩す原因になってしまいます。

 

考えグセの元には、人間関係・ケガや病気など突発的な出来事もありますが、一番大きな影響を与えるのが環境です。

家庭、学校、仕事など、周囲から求められる立場を守ろうとする時に仮面のように考えグセが身についていきます。

 

体調不良の原因になる、立場による考えグセTOP3

「考えグセと体調」という観点でこれまでに2000人以上の方をみてきた中から、明らかにパターンとして確立している調子を崩す考えグセをご紹介します。

 

立場に合わせた言動が悪いという事ではありません。

立場に飲み込まれてしまって自分本来の考え方・感じ方ができなくなってしまったり、本来の性質と求められる役割にあまりにもギャップがありすぎて苦しくなることが問題なのです。

 

もし「あ、当てはまるかも…」と思われたら、1日10分でも構いませんから、ご自身の元々の性質(小さい頃の性格や好きだったこと)に寄り添ったことをしてみてください。

 

①公務員・教師・お手本を求められる人

■私は間違ってないし悪いことをしていない、なのになぜこんな不調に?と思う

■「こうあらねばならない」という枠に自分をハメ込み息苦しくなっている。る

■正しさにこだわり、それを他人にも要求する。

■完璧主義で色々なアラが目につく。

■人に弱みや失敗を見せられない。

■建て前の仮面が厚くなりすぎて、自分にとって何がストレスなのかもわからなくなっていることが多い。

■ストレスについて訊くと「何もないです」と答える。

 

人のお手本になることを求められる人たちは、人目をひどく気にしています。

自分の自然な感情・欲・行動を制限されるため、ストレスや怒りを溜め込みやすく心身がガタガタになるうえ、そのことすら押し隠そうとします。

 

お手本系の人の不調は、東洋医学の五行で木(肝・胆・目・筋・怒り・正義感・成長)ラインに現れやすい傾向があります。

とくに

 

■胆石や胆のう炎

■目の不調

 

などが見られやすいのです。

神経過敏が行き過ぎて、

 

■線維筋痛症

■耳鳴り

 

になっている方も少なくありません。

 

まずは自分にとって何がストレスなのかを自覚することから始めましょう。

メモを用意して「この紙の上でだけはウソをつかない」と決め、思っている事や感じている事、イライラすることなどを書き出し、破って捨てます。

これを繰り返していると、仮面によって覆い隠されていたストレスの正体がだんだんと見えてきます。

 

ご自身と向き合う中で、見たくない側面(怠惰、ズルさ、嘘、他人を許せない気持ち、傲慢など)に行き当たることもあるかもしれません。

でもそれもあなたの大切な一部です。

ダイエットの前に体重計に乗るように、勇気をもって自分の弱さをみとめるところから健康な心身がはじまります。

 

また、素直に自己表現ができる歌やダンス、気分にぴったりくる音楽や映画鑑賞も感情発散にオススメです。

 

②自営業、社長、役員の人々

仕事に対して貪欲な人は、自分の許容量を超える量をこなそうとします。

とくに自営業者は「仕事がなくなるかもしれない」という不安を常に抱えているため、その傾向が強くなります。

この心理が身体に反映されると、

 

■良く噛まずに飲み込む

■早食い・大食い

■食べられる時に食べ溜めておこうとする

 

といった行動に繋がります。

しかし、消化できない量の仕事を詰め込むと、胃や消化器に大きな負担がかかります。

結果、

 

■逆流性食道炎

■胃潰瘍

■胆のう炎

■リーキーガット

■飲み込めない、食後の吐き気、嚥下障害

■糖尿

 

といった症状が起こってきます。

 

東洋医学の五行では、

■土(胃・脾・唇・肉・依存とプライド、育む力)

を軸に、

■仕事を広げようとしすぎて疲れている人:木(肝・胆・目・筋・怒り・正義感・成長)

■人に弱みを見せられず気を張りすぎている人:金(肺・大腸・皮毛・鼻・寂しさや悲しみ)

■自分の好き放題をして周囲や結果を顧みない人:火(心・小腸・舌・血脈・欲望)

 

といった場所に症状が現れやすくなります。

症状が出るということは、それに対応する言動や考えグセがあなたに合っていないということ。

心と体を適切にゆるめてしまえば、仕事も健康もうまくいきやすくなります。

 

③既婚女性

既婚女性に最も多いのは、主体性のなさ・依存心や引け目から来る不調です。

 

夫の収入や存在に依存(専業・パート・共働き問わず)

自分の手元に人生の主導権がない

引け目を感じる

自分の言いたいことを言えない

分かり合うことを面倒と感じる

表面的に波風を立てなければよいとする

夫を支えるのが良い妻と思い込む

自分さえ我慢して家族がうまく回るならそれで良いとする

ストレスを夫のせいにする

夫の定年後に体調を大きく崩す

 

依存心のない人、自分で選んで今の立場を引き受けているのだと感じている主体的な人は、専業主婦だろうと共働きだろうと子育て中だろうと、強く健やかです。

また、お子さんや旦那さんの生活のスキマを埋めるように、人の為にばかり動くことで自分のリズムが崩れ、心身の不調をきたすことも多いといえます。

 

東洋医学の陰陽五行では、

■土(胃・脾・唇・肉・依存とプライド、育む力)の不調

■金(肺・大腸・皮毛・鼻・寂しさや悲しみ、表現)ライン

こういった部分に不調が出やすく、

■やる気が出ない、その場から動きたくない

■鼻炎、副鼻腔炎

■アトピー性皮膚炎、ヘルペス

■ぜんそく

■逆流性食道炎

■唾液過多、嚥下障害、食後の吐き気など

などの症状が起こりやすくなります。

 

家庭の中で、妻・母といった存在の影響力は計り知れません。

家庭をすこやかに保つためには、妻や母が健康でご機嫌でいられるかどうかを最優先にしてもいいくらいです。

けれど、世の奥さん・お母さんは、自分のことを後回しにして夫や子どものために動きすぎ、自分のエネルギーは補給できないまま、イライラと体調不良でがんじがらめになってしまうことが余りにも多いのです。

 

■家族と分かり合う努力、仲良く生きていく努力をする

■夫との丁度良い距離感を探す、スキンシップ

■言いたいことを相手が受け入れやすい言い方で伝える練習をする

■自分の生命力を養うために自分の好きなことをやる(わからなくなっている人が多い)

■家族から離れ、ひとりになる時間を作る

 

こういったことで、本来のすこやかな自立心が育まれます。

一人じゃ生きられないから無理に一緒にいるのではなく、すすんで仲良く生きていこうとすると、ずっと心と体が軽くなります。

 

時には立場にとらわれず、自分本来を思い出して

立場に求められる役割に徹することで、知らず知らずのうちに身についてしまう考えグセ。

元々の性質が自由奔放な方が、他人にどう見られるかを気にし続けなければいけない職業についたら、そのストレスは多大なものです。

けれどもっと怖いことは、職業による考えグセの方が大きくなって元々の性質を忘れてしまうこと。

 

仕事をする上で求められる役割を果たすのはとても大事なことです。

その分、プライベートな場では思い切り自分本来に戻る時間を作りましょう。

 

■お手本を求められて息苦しい方なら、歌やダンスなどの自己表現や、音楽鑑賞や映画鑑賞。

■仕事を貪欲にやりすぎる方なら、「休むことも仕事のうち」と割り切って心と体をゆるめる時間を作る。

■家庭生活に息苦しさを感じるなら、時には一人になる時間を作る。

 

そして何よりも、自分が好きなこと、ときめくことにエネルギーを注ぐこと。

あなた自身の生命力は、あなたが本当に好きなことをしている時にこそ充電されます。

自分本来に戻る時間を作って、すこやかな心と体を思い出してみてくださいね。

 

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