敵?味方?家族を仲良く健康に生きていくチームにする心得

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突然ですが、家族と仲良くしていますか?

「ラブラブです。家族がいるから頑張れます」

「ケンカもするけど、まあまあ仲良し」

「仲良くしてるけど、本音は話せない」

「会えば口論になるし、顔も見たくない」

「もう諦めました」

などなど、様々な関係があるかと思います。

家族関係は十人十色。夫婦でも親子でも、血が繋がっていてもいなくても、うまくいく間柄もあれば、うまくかみ合わない関係もあります。

 

ところで、こちらは整体ブログ。倫理道徳の話をしたいわけではありません。

家族関係が身体におよぼす影響は、実はものすごく大きなものなんです。

 

実例:Xさん(70代男性)、Qさん(60代女性)

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ご夫婦で来院されたXさんとQさん。

Xさんは痰に血がまじることや首肩の痛み、Qさんはめまいと咳喘息でお悩みでした。

 

Xさんにお話をうかがうと、Qさんの色々なワガママを聞いたり家事をほとんど引き受けていることがストレスかな、とのこと。

お体をみてみると、首から胸にかけてがガチガチ。イライラしやすく脳や神経が疲れやすくなっている様子でした。

施術でお体を整えていくと、肩や首の動きが良くなり、軽くなったとのことです。

 

Qさんにお話を伺ってみると、過去にXさんの転勤でそのたびに一から人間関係を築くことや、合わない人ともXさんの仕事上付き合わないといけないことが多く、つらかったそう。

「夫は家事もやってくれる。でも過去のつらかったことだけは一度も謝ってくれないし、頑張ったねって褒めてもくれなくて、ずっと悲しい」

と、ぽろぽろ涙を流されました。

お体をみてみると、骨盤周りの動きが極端に悪い状態。腸が疲れてしまっていました。

施術で整えていくと、あまりふらつかず歩きやすい!とおっしゃっていました。

 

お二人に共通していたのは「自分の大変さをわかってもらえない寂しさ」「そこから来る、相手に対する敵対心」でした。

寂しさは東洋医学では腸や肺、免疫などにさわります。その結果、Xさんは痰に、Qさんは咳喘息に悩まされていました。

 

施術後、Xさんには

「自分が悪いと認めると、これまで築いてきたものが全部なくなる気がして怖くて、謝れない方は多いかもしれません。でも悪気があってやったわけではないですよね?自分を責めながら『いや、俺は悪くない』と頑なになるのではなく、ただ奥さんのつらさや頑張りに寄り添って言葉をかけてあげてください」

とお願いしました。

 

Qさんには、

「寂しい、悲しい想いって、肺や腸に出やすいんです。夫婦だから全部理解し合えるわけじゃないですよね。何もかもを理解して欲しい!理解したい!と欲張るんじゃなくて、お互いが『この人はこういう生き物なんだな』と理解できない部分にただ寄り添うことも、心をやすらかにしてくれますよ」

「Xさんみたいなタイプの方は、家事や世話をやってあげてる俺エライ!と思っているのに、それが裏目に出て正当な評価を貰えず、実は内心さみしくて自信がなかったりもするので、ぜひ褒めたり立てたりして差し上げてください」

とお伝えしました。

 

「夫婦って放っておくとなぜか敵になってしまうことも多いので、まず『私はこの人の味方でいる』と決めて、どうやったら仲良く生きて行けるかを考えてみてください」

とおふたりにお話ししました。

 

 

「誰かのガマン」で成り立つ関係は、もう崩壊している

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現在の日本では、3組に1組の夫婦が離婚すると言われています。

女性の社会進出、DVやモラハラの増加など、様々なことが原因と考えられていますが、確かにこれまで経済的に夫に頼らざるを得ず色々なことをガマンして婚姻関係を続けてきた女性側が、そのガマンをしなくなった、というのは一面かもしれません。

これは、今の人たちに忍耐が足りない、という話ではありません。

これまで当たり前だと思われてきた家族関係には、「誰かのガマン」によって成り立つ部分が多すぎたということです。

家族への甘えや依存。

外で頑張った分、家の中でストレス発散に八つ当たりをする。

言いたいことを飲み込みながら、わかってくれないと嘆く。

自分の抱えている傷から来る不安を、相手のせいにする。

こういった態度によって、お互いが知らず知らずのうちに傷つけ合い、外から見れば円満な家族なのに、中では愛憎うずまいていたり、完全な無関心を貫いていたり…ということも珍しくありません。

 

家庭は安らぎの場所です。

内臓などを動かす自律神経という観点から見ても、夜~朝といった家にいる時間は、リラックスを司る副交感神経が活発にはたらくタイミングです。

家庭の中がピリピリと落ち着かずにいると、日中も頑張り、夜も頑張り…どんどん自律神経のはたらきが乱れ、不眠・動悸・息苦しさ・パニックなど、様々な不調を引き起こしてしまいます。

また、家族の中で生まれやすい「寂しい」「理解してもらえない」といったストレスは、東洋医学的には肺・大腸・鼻・皮膚などに現れやすく、アレルギー・アトピー・過敏性腸症候群・咳・ぜんそくなどに繋がりやすいといえます。

家庭の平和は、健康に直結するポイントなのです。

 

家族を仲良く健康に生きていくチームにする心得

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自分の問題と相手の問題を切り離して考える

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相手があれをしてくれない、こんなことをする、という不満をかかえている時、まずは自分の中にある考えグセや問題に向き合ってみましょう。

 

■自分の心配性から、相手の言動を疑ったりコントロールしようとしていないか

■すべてが自分の思い通りにならないと気がすまない、完璧主義(我が強い)になっていないか

■言いたいことをハッキリ伝えずにいるのに、わかってくれないと嘆いていないか

■話し合うと疲れるから、とガマンを選んでいないか

■相手の問題の責任をとろうとしない。その問題の最終的な結果を引き受けるのは誰か?と考え、それが自分ならば問題に取り組み、自分でなければ手を引くかサポートにまわる。

 

心配や不安は、東洋医学ではめまい・耳鳴り・メニエル・聴覚過敏・聴力低下など、耳まわりにさわりやすいストレスです。

人を変えることはできませんが、自分が変わることはできます。

自分が変わると、相手の言動に対する対応が変わるため、連動して相手の反応も変化します。

 

「味方でいる」と決める

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家族、ことに夫婦は、なぜか敵対してしまいやすい関係です。

しかし家族は、色々なことが起こる世の中を一緒に生き抜いていくためのチームです。

ですから、まずは前提として「味方でいる」「仲良くする」と決めてしまいましょう。

経済的、精神的なことはもちろん、栄養や健康の面でも支え合うことで家族みんなが健やかに生きていくことができます。

 

わかり合おうとする、興味を持つ

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どんなに近い関係でも、家族と自分は別の人間です。

別の身体と心を持ち、違うことを考え、違うことをして生きています。

だからこそ「わかってくれているはず」と甘えたり、「どうせわからない」と諦めたりするのではなく、自分の意見を伝え、相手のしていることや訴えに興味を持ちましょう。

 

前述したように、「寂しい」「理解してもらえない」というストレスはアレルギー・アトピー・過敏性腸症候群・咳・ぜんそくなどを引き起こしやすくなります。

たとえ理解できなくても、解り合おうとする姿勢が関係を改善してくれます。

 

理解できないことに寄り添う

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前述のように、家族と自分は違う人間です。

ですから、理解できないこと・理解してもらえないことがあるのは当たり前。

理解できないことを無理やり解ろうとしたり、「なんでわかってくれないのよ!」「なんでそんなことをするんだ!」と問い詰めると、どんどん息苦しくなってしまいます。

熱帯魚を飼う時、「えら呼吸するなんて理解できない。普通肺呼吸でしょ?」と考えたりはしませんよね。熱帯魚に合う環境を調べ、水槽に迎え入れて生活するのみでしょう。

理解できないことには、深追いせず「そういう生き物なのね」と寄り添うと、心穏やかに過ごせます。

 

向き合ってもどうしようもない時は、適切な距離をとる

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自分の問題と向き合って乗り越え、相手と仲良くしようと決め、解り合おうとしつつ理解できないことには寄り添った。

…それでも、相手は変わらない。どうしようもない。

そんな時は、適切な距離をとることにしましょう。

 

■仕事や習い事に行くなどして、一緒にいる時間を減らす。

■別々に旅行に行く。

■家で過ごす部屋を分ける。

■一旦家を離れる。

 

距離をとることで冷静になり、関係を再構築できることもあります。

離れることで休まらなかった神経がゆるみ、心身がリラックスしやすくなることも多いのです。

あまりにも近すぎて緊張状態が続くと、動悸・息苦しさ・不眠・イライラ・頭痛といった、自律神経失調症を引き起こすことも少なくありません。

「やれるだけのことはやったから、しょうがないな」

そう前向きに諦められたら、そこから始まるものもあります。

 

家族がチームになると、心身が強くなる

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実例で紹介したXさんとQさん。

その後、ぎこちないながらもXさんからの「ごめんね。ありがとう」があったそうで、とても仲睦まじい様子で、身体の調子も順調に整ってきています。

 

家庭は安らぎの場であり、家族はチームです。

その家庭がピリピリしていたりチームに敵がいるような状態では、自律神経は乱れる一方。

■自分の問題と相手の問題を切り離して考える

■「味方でいる」と決める

■わかり合おうとする、興味を持つ

■理解できないことに寄り添う

■向き合ってもどうしようもない時は、適切な距離をとる

といったことを行っていくことで、家族関係が健やかになり、結果家族みんなの体調が整っていきます。

 

「そうは言ってもね。わかってるけど、難しいよね」

そう思われますか?

一度に何もかもをやろうとしなくていいのです。まずは、ご自身の心に向き合ってみて下さい。