夏を乗り切れ!整体師がオススメする、お子さんの肘内側のかゆみ対策
当院には、お子さんのお客様も沢山いらっしゃっています。
この季節に増えてきているのは、肘内側のかゆみ。
「かゆみで眠れない」
「無意識に掻きむしって、血が出てしまう…」
そんなお悩みの解決方法をまとめました。
お子さんが、肘の内側を痒がる理由
お子さんは大人に比べ、代謝が大変高くなっています。
汗をかきやすく、皮膚の入れ替わりが早いため垢も出やすいのですが、これらが肌表面に残ったままでいると、皮膚の薄い敏感な場所はかゆみを感じやすくなります。
身体のなかで皮膚が薄い場所は、顔・首・肘裏・膝裏・内腿などが挙げられます。
また、肘内側には肺経・心経・心包経といった経絡が通っています。
経絡とは、体の中の気の通り道。血液が血管を通るように、エネルギーは経絡を通っています。
経絡に滞りがあると、その経絡に沿った場所に症状が出ます。
もしもお子さんが、肘内側のかゆみと同時にぜんそく・咳・癇癪・イライラ・不安感などを抱えていたら、それは経絡の詰まりからきている可能性が高いでしょう。
肘の内側のかゆみ対策
肘の内側をかゆがるお子さんには、冷やす・首をゆるめる・お灸などのケアがオススメです。
①肘の内側を冷やす
かゆみを我慢できずに血が出るまで掻いてしまう時は、保冷材などで肘内側を冷やしましょう。
かゆみは炎症によって起こっていますから、冷やすことで軽減できます。
ただし、あまり長時間保冷剤をくっつけっぱなしにしていると血の巡りが悪くなってしまいます。
かゆみがひどくて眠れない時、掻くのを一時的にやめさせたい場合にオススメです。
②首をゆるめる
首から背骨にかけて、脳からの指令を全身に届ける太い神経が通っています。
何らかの原因(ストレス・姿勢・生まれる前の姿勢など)によって首が硬くなっていると、神経が圧迫されて身体の回復が遅れる・アレルギーやアトピー・おなかの調子が悪くなるといったことが起こってきます。
常若整骨院では、お子さんのお悩みのほとんどは首をゆるめることで改善しているほどです。
お家ケアにオススメの<正しい姿勢キープ>は、ゆがんだ骨とそれを支えるゆがんだ筋肉を正し、本来のバランスに戻してくれます。
①壁に背中を向けて立ちます。
②後頭部・肩甲骨・お尻・ふくらはぎ・かかとの5カ所を壁につけます。
③両手のひらを重ねて腰の後ろにいれ、ちょうどいい隙間があるか確認します。
④腕をおろし、正しい姿勢を2分キープします。
③肺経・心経・心包経のツボにお灸をする
肘内側を通っている肺経・心経・心包経のツボにお灸をすると、かゆみや掻いてついた傷の治りが早くなります。
肺経:太淵…手のひらの親指側、手首付近にある丸い骨の真下。
ぜんそく、咳、のどの痛みなどの呼吸器の不調、シミ・ソバカスなどに関わっています。
心経:神門…手のひらの小指側、手首ちかくにある丸い骨の真下。
心経は、心臓の異常、イライラ、ヒステリーなどの精神的な不調、神経の不調にもかかわっています。
心包経:太陵…手首の手のひら側、真ん中の2本のスジの中心と、手と手首を分ける横シワが交わるところ。
心包経は心臓疾患、胸の痛み、精神的な不調などにも対応しています。
お子さんには必ず「ぬるめ」「ソフト」と書いてあるお灸を使用してください。
また大人に比べて火傷をしやすいので、熱がったらすぐに外してあげてください。
かゆみに煩わされず、夏を楽しもう!
汗をたっぷりかく季節、あせもやかぶれ、かゆみのお悩みが増えてきます。
元々かぶれやアトピーに悩まされている方には、ウンザリする季節かもしれません。
でも、汗は強力なデトックス。実はアトピーやかゆみの改善にはもってこいの季節なのです。
この夏はお灸や整体といった手段で後押しをして、ぜひお子さんをかゆみから脱出させてあげて下さい。
コチラの記事もオススメです。
季節の変わり目は、なぜ体調を崩しやすく風邪や頭痛の症状がでるのか?