あなたは陰性?陽性?毎日の食事で体を中庸に整えよう
「陰陽」という言葉を聞いたことがおありでしょうか。
影と光、水と陽、太陽と月、男と女…世の中のほとんどのものは陰か陽どちらかの性質を持っており、そのバランスがとれているとうまくまわっていく、という考え方です。
この陰陽、もちろん人の体にも当てはまります。
そしてそのバランスが、健康に大きく関わってくるのです。
陰性・陽性とは
陰性・陽性とは、世界中のすべてのものが持っている性質のひとつです。
人の体にとっては、陰性と陽性のバランスがとれている=中庸の時、最も健康でねじれのない状態でいることができます。
反対に、陰性か陽性のどちらかに傾きっぱなしでいると、むくみや冷え、ほてり、イライラをはじめとした不調に悩まされやすくなります。これがあまり長い間続くと、今度はハッキリとした病気になってしまうことも。
ガン患者さんの体は極陰性に傾いている…という話を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
陰性・陽性のシーソーバランスをとることは、健康にとってとても大切なポイントなのです。
陰性・陽性の特徴
陰性状態・陽性状態には、それぞれの特徴があります。
人の体に当てはめた場合、すべての要素が陰性・または陽性を差していることはまれです。
中庸・陰・陽の偏りが取り混ぜられていることが多く、その数や種類によって、どの部分がどの状態になっているかを判断します。
陽性の特徴
■中心に向かって収束していくエネルギー
■火/暑さ/硬さ
■ナトリウムを多く含む食品
■人体にとっては…
・赤ら顔
・声が大きすぎる、怒鳴る、早口
・せっかち
・大食い
・便が硬く黒っぽい
・排尿回数が少なく、色が濃い
・頑固で融通がきかない、感情的
陰性の特徴
■外に向かって拡大していくエネルギー
■水/寒さ/やわらかさ
■カリウムを多く含む食品
■人体にとっては…
・肌が白っぽい、青白い(貧血気味)
・声が小さい、遅い
・行動がスロー
・小食
・便がゆるく白っぽい
・排尿回数が多く、色が薄い
・疲れやすい、虚弱、覇気がない
中庸の特徴
・肌が薄いピンク
・声が力強い、ふつうのスピードでしゃべる
・行動はリズミカル
・ほどよく食べる
・バナナ大の便で茶色
・排尿回数は3~4回、薄いビールのような色
・朝パッと起きられる、疲れにくい
体を中庸に整えるには
体を中庸に寄せるには、陰性体質の人は陰性食品を減らし、陽性体質の人は陽性食品を減らすことが第一です。
中庸食品の比率を増やすことも大切。
食事は毎日積み重ねていくもの。そこをちょっぴり変えるだけで、1か月後、1年後には全く違う体になっていきます。
陽性食品の例
■塩・古式しょうゆ・古式みそ・梅干し
■豚肉・鶏肉・牛肉・羊肉・卵
■まぐろ・ぶり・さば・いわし・かに・かき・貝類
■チーズ・たんぽぽコーヒー
陰性食品の例
■砂糖・はちみつ・化学調味料・わさび・しょうが・にんにく・コショウ
■なす・トマト・じゃがいも・ピーマン・しいたけ・えのき
■バナナ・いちじく・メロン・ぶどう・スイカ・みかん
■コーヒー・ウイスキー・ビール・アイスクリーム・スナック菓子・イーストでふくらませたパン
中庸食品の例
■米・きび・あわ・うどん・とうもろこし
■玉ねぎ・大根・かぼちゃ・ごぼう・にんじん・れんこん
■ひじき・のり・昆布・わかめ
■ごま・あずき・がんもどき・高野豆腐・厚揚げ
■紅茶・番茶・くず湯
身体の状態に合わせて臨機応変に♪
これから本格的に寒くなる季節。
体の偏りや負担を減らすことで、カゼや不調にかかりにくくなります。
今からの季節なら、中庸食品の根菜をたっぷり使った煮物や豚汁、くず湯が体をポカポカにしてくれますね。
毎日の中に少しずつ、その時の調子に合わせて取り入れてみてください。