食べ過ぎ→すい臓の疲れ→腰痛に!「お腹がすいてないのに食べる」をやめる方法
天高く馬肥ゆる秋。食べ物がおいしい季節ですね。
食べ過ぎに要注意、とはよく言われますが、食べるタイミングもとっても大切。
特に、「お腹がすいていないけど食べちゃう」という人は要注意。
その食べ方が、腰痛の原因になっているかもしれません。
実例:Nさん(40代女性)
仰向けになると腰が痛くて寝られない、と来院されたNさん。
インナーチャイルドや数年前のトラウマが元で、骨盤まわりがガチガチになっていました。
施術がすすみ、仰向けで寝られるようにはなりましたが、今度は立った時に腰から下にジーンとするような痛みが。
そこでさらにお体をみていくと、すい臓が大変疲れている様子。
すい臓を調整すると、立った時の痛みがスッと消えてラクになったそうです。
「お腹がすいてないのにご飯を食べたり、何かつまんだりしていませんか?」
と尋ねると、
「はい。今しか時間がないから食べなきゃとか、口さみしくてずっと食べてしまったりとか、そういうことが多いです」
とのことでした。
体の食欲と頭の食欲は違う!?
体は、栄養が必要になると小腸からモチリンという物質を出し、お腹をグーッと鳴らします。
これによって「お腹がすいたぞ、何か食べたいぞ」という食欲を湧かせ、栄養を摂取するのです。
これが体の食欲です。
一方、「なんだか口さみしい」「さっき食べたばっかりだけどお腹がすいた」という食欲の湧き方もあります。
これは、血糖値の乱高下や退屈しのぎの刺激、脳の快感を求める、いわば頭の食欲。
頭の食欲は、必ずしも体の食欲とは結びついておらず、体が欲しくない物・欲しくない時でも、何か一口食べさせてしまいます。
すると、胃腸はもちろん、血糖値をコントロールするすい臓や副腎、毒素と栄養を分別する肝臓や腎臓が延々と働きっぱなしにされてしまいます。
特に甘いものや炭水化物を多く摂っている人のすい臓には、大きな負担。
休むべき時に休めない内臓は疲労がたまり、働きが落ちて、周囲の筋肉(背中~腰~お腹)にまで影響を及ぼすことになるのです。
体の食欲に耳を傾ける方法
頭の食欲にまどわされず、体の食欲に従ってご飯を食べることが、健康な食事への第一歩です。
①1日3食。…ではなく、お腹がすいてから食べる
「1日3食って決まってるから」「今しか食べる時間がないから」そんな理由で食事をしていませんか?
夜たっぷり食べた翌朝、まだお腹に食べ物が残っている感じがするなら、無理に朝ごはんを食べる必要はありません。
今しか食べる時間がないから、お腹すいてないけど食べよう…という日が続いているなら、逆算してひとつ前の食事を摂るように調整してみましょう。
食事を摂るタイミングは、「お腹がグーッと鳴ってから」です。
②血糖値の乱高下や退屈にまどわされない
「食事をしてまだ1時間くらいしか経ってないのに、もうお腹がすいた気がする」
そんな時は、血糖値の急激な上昇・下降によって、食欲を錯覚しているかもしれません。
甘いものや炭水化物(パン・パスタ・ラーメン・うどん等)を食べると、血糖値が急激に上がります。すると血糖値を下げるためにインシュリンが大量分泌されます。
その結果、血糖値は急降下。ご飯を食べる前よりも低くなってしまい、脳が「血糖値が下がりすぎたから、何か食べて血糖値を上げて!」という指令を出してしまうのです。
「口さみしい」「何か食べたい」とウロウロキョロキョロしてしまう時は、退屈している可能性があります。
本・映画・手芸・スポーツなど、何か楽しく集中できることをしてみましょう。
刺激を欲する脳が満たされて、「何か食べたい」と感じなくてすむようになります。
健康な食事は、体の声を聞くことから
食べたいもの・食べたいタイミングを発している体の食欲をきちんとキャッチすることで、心も体も健康的な食事をすることができます。
次の食事は、お腹がグーッと鳴ってから摂ってみてくださいね。
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