長年の臨床経験の中で、多くの方々の心身の不調と向き合ってきましたが、近年、特に深く、そしてお悩みが深刻化していると感じるのが、不眠と「雨の日に気分が落ちる」という症状です。「雨が降ると気分が沈んで、やる気が出ない」「夜も眠れなくて、さらに落ち込んでしまう」「この不快なリズムから抜け出せなくて、心身ともに疲弊している」……そんな切実な声を聞くたびに、その方々の痛みに、私自身の心が締め付けられる思いです。現代医学では、雨の日の不調は気圧の変化や日照不足、不眠は睡眠障害として捉えられ、それぞれ専門的なアプローチが取られますね。もちろん、専門的な医療は非常に大切ですし、適切な治療を受けていらっしゃる方も多いでしょう。

しかし、東洋医学の視点から見ると、この「雨の日に気分が落ちる」苦しみは、単に睡眠の問題や気の持ちようの問題だけでなく、体の中の「気（き）」や「血（けつ）」、そして五臓六腑のバランス、特に「湿（しつ）」と「脾（ひ）」の異常が深く関わっていることが見えてきます。今日は、そんな不眠における「雨の日に気分が落ちる」という苦しみを東洋医学でどう捉え、そして私が長年実践してきた気功の知見を交えながら、皆さまが心のざわつきを鎮め、内なる安心感と健やかさを取り戻し、朝までぐっすり眠れるための一助となれば幸いです。

不眠の東洋医学的な理解：心神の揺らぎと回復力の低下

まず、不眠について、東洋医学の基本的な考え方からお話ししましょう。不眠は、単に「眠れない」という現象にとどまらず、私たちの心と体のバランスが崩れているサインだと捉えます。東洋医学では、精神活動を司る機能を心神と呼び、この心神が安らかでない状態を不眠と診断します。

心神が安らかでないとは、具体的にどういうことか。それは、心神の住処である血や陰が不足したり、あるいは気の巡りが滞ったり、あるいは異常に逆流したりすることで、魂の居場所が不安定になることなんです。例えるなら、ろうそくの炎が安定せず、ゆらゆらと揺れ続けているような状態、とでも言いましょうか。

この心神が揺らぐ原因は様々ですが、「雨の日に気分が落ちる」という症状の背景には、特に以下の臓腑の機能失調が深く関わっていると考えられます。

• 心（しん）の機能失調： 東洋医学における心は、精神活動、意識、思考を司る最も重要な臓腑の一つです。心に熱がこもったり、血が不足したりすると、心神が不安定になり、眠りを持続させることが困難になります。

• 脾（ひ）の機能失調（脾気虚）： 脾は消化吸収を司るだけでなく、思考や思慮、そして全身の気血を生み出す源です。脾の機能が低下すると、気血が十分に生成されず、無気力や気分の落ち込みにつながります。また、体内の水分の運化を主る脾が弱ると、湿気が体内に停滞し、それが心身の不調を引き起こします。

• 肝（かん）の気の滞り（肝鬱）： ストレスや抑圧された感情、イライラなどが長く続くと、肝の気の巡りが滞ります。肝は全身の気の流れをスムーズにする役割を担っていますが、その働きが滞ると、気がうっ滞し、精神的な緊張感や焦燥感が増します。

• 腎（じん）の虚弱（腎精不足、腎陽虚）： 腎は生命の源であり、体を温める陽気や根本的なエネルギーを貯蔵し、心を落ち着かせる働きがあります。腎陽が不足すると体が冷え、活力が低下し、気分の落ち込みにつながります。

「雨の日に気分が落ちる」不眠：東洋医学的な読み解き

さて、ここからが本題です。不眠の中でも「雨の日に気分が落ちる」という症状は、東洋医学の観点から見ると、心身のエネルギーである「気」と「血」、そして「湿（しつ）」の巡りの異常が背景にあると考えることができます。特に、雨や低気圧という「湿」の邪気（病気の原因となるもの）が体内に侵入し、もともとあった体質的な問題を増悪させている状態なのです。

この「雨の日に気分が落ちる」状態は、まるで家の中が湿気でじめじめして、何となく気分が晴れないようなもの。そのじめじめ（湿）が、心の奥底にまで入り込み、心身を重くしているのです。

「雨の日に気分が落ちる」という症状の背景には、主に以下の要因が複合的に絡み合っていると考えられます。

1. 脾気虚（ひききょ）と水湿（すいしつ）停滞：「湿気」への弱さと「気の不足」

   • 東洋医学において、脾は消化吸収を司るだけでなく、体内の水分の運化（代謝・輸送）を主る重要な臓腑です。起立性調節障害のお子さんにも多い脾気虚の状態では、脾の機能が弱く、気血の生成が追いついていないことが非常に多いです。

   • 脾の気が虚弱になると、体内の余分な水分（水湿）が停滞しやすくなります。雨の日や低気圧の日は、外からの湿気が体に入りやすくなるため、もともと体内に湿気を抱えやすい体質がさらに悪化し、頭が重い、体が重だるい、むくみ、食欲不振、胃のむかつきといった症状が強く現れやすくなります。

   • この水湿の停滞が、気の巡りを阻害し、全身のエネルギーを重くするため、気分が落ち込み、やる気が出ない、不眠につながります。

   • 以前、ある方が「雨の日になると、なぜか朝から気分が沈んでやる気が出ない。夜も体が重くて、なんだか寝苦しい」とお話しされていました。彼は普段から胃腸が弱く、むくみやすいとのこと。まさしく脾気虚と水湿停滞による気分の落ち込みと不眠が顕著でした。

2. 肝鬱気滞（かんうつきたい）と気の停滞：「感情の停滞」が気分を暗くする

   • ストレスや感情の抑圧は、肝の気の巡りを滞らせ、「肝鬱」を引き起こします。肝は感情をスムーズに表現する役割を担っていますが、その機能が滞ると、気が鬱滞し、発散されにくくなります。

   • この気の停滞は、体が重だるい、頭が重いといった身体症状として現れるだけでなく、心の奥底に鬱々とした気分が停滞し、物事を楽しめない、気分が落ち込むといった「生きづらさ」として現れることがあります。

   • 雨の日や低気圧は、外からの物理的なストレスだけでなく、気分が落ち込みやすい精神的なストレスも増大させます。この天候の変化が、もともとあった肝の気の滞りをさらに悪化させ、気分の落ち込みを強めるのです。

   • 以前、ある方が「雨が降ると、なぜか昔の嫌なことを思い出して落ち込んでしまう。そのせいで夜も眠れなくて、頭痛がする」とお話しされていました。まさしく肝鬱気滞による精神的な停滞が顕著でしたね。

3. 腎陽虚（じんようきょ）と陰虚（いんきょ）：「体を温める力」と「潤い」の不足

   • 腎は体を温め、活動させる「陽気」の根源であり、体を潤す「陰液」も貯蔵します。起立性調節障害のお子さんにも多い腎虚の状態では、この陽気や陰液が消耗していることが多いため、不調が現れやすいです。

   • 陽気が不足すると、体全体が冷えやすくなり、気分が沈みがちになります。また、陰液が不足すると、相対的に熱が優位になり、虚熱が生じて心神を乱し、不眠につながります。雨の日などの冷えやすい環境では、この腎陽の不足がさらに顕著になり、気分の落ち込みを強めます。

   • 以前、ある方が「体が冷えやすくて、雨の日は特にだるくて気分が沈む。夜も眠りが浅くて、朝起きたら体が重い」とお話しされていました。まさしく腎陽虚による冷えと気分の落ち込みが顕著でしたね。思わず「それはお辛いでしょう」と心の中でつぶやきました。

このように、「雨の日に気分が落ちる」という不眠の症状は、単なる気の持ちようの問題や天候の影響ではなく、東洋医学的な視点からは、脾、肝、腎、心といった複数の臓腑の機能失調と、それに伴う湿、熱、気血の不足といった邪気の停滞が、外からの「湿」という邪気と複雑に絡み合って生じていると考えることができます。だからこそ、表面的な症状の緩和だけでなく、体の中から根本的にバランスを整え、湿気や気の停滞を取り除く東洋医学的なアプローチが有効なのです。

気功が導く、心身の調和と「気分の安定」への道筋

私が長年、多くのお子さんとその親御さんに指導し、その効果を実感してきたのが気功です。気功は、呼吸、姿勢、そして意識を合わせることで、私たちの中に流れる気を整え、心身のバランスを取り戻す養生法です。薬のように即効性があるわけではありませんが、継続することで、根本的な体質改善へと導いてくれます。手技は一切使いませんが、その効果は多くのお子さんや親御さんが証明しています。

不眠における「雨の日に気分が落ちる」苦しさでお悩みの方にとって、気功はまさに心強い味方となり得るでしょう。その理由は、気功が東洋医学的な根本原因に直接アプローチし、心と体のバランスを整え、内なる熱や湿、乱れた気を調整し、心神を安らかにすることに特化しているからです。

1. 脾胃を健やかにし、水湿を解消し、体を軽くする：

   • 雨の日の不調の根本原因である脾気虚と水湿停滞に対して、気功は非常に有効です。気功の呼吸法とゆったりとした動作は、脾胃の機能を高め、消化吸収と水分の運化を助ける効果を期待できます。

   • 脾胃が健やかになれば、体内の余分な水分がスムーズに排出され、体が軽くなります。これにより、雨の日の頭痛、重だるさ、気分の落ち込みといった症状が軽減され、朝起き上がる力が湧いてきます。

2. 気の巡りを整え、肝の気の滞りを解消し、感情を穏やかにする：

   • ストレスによる肝の気の滞りは、気分の落ち込みを増幅させます。気功のゆったりとした動きと深い呼吸法は、全身の気の巡りをスムーズにし、停滞した気を流し、特に鬱々とした気分がこもりがちな胸部や頭部から気を下ろし、体の中心へと落ち着かせるのに役立ちます。

   • 肝の気の滞りが解消されれば、イライラや落ち込みといった感情の停滞が解き放たれ、心が軽くなります。

3. 心脾と腎を養い、気血と活力を充実させる：

   • 気血や陽気の不足は、気分の落ち込みや不眠の大きな原因です。気功の呼吸法とゆったりとした動作は、脾胃の機能を高めて気血の生成を促し、また腎の機能を高めて陽気を養うことにもつながります。

   • 気血と陽気が満たされることで、心身のエネルギーが満たされ、心の土台がしっかりし、気分の落ち込みが軽減され、深い眠りへと誘われます。体が休まることで、日中の眠気や倦怠感も改善されます。

4. 自律神経のバランスを調整し、心身の過緊張を解く：

   • 気分が落ち込むと、心身の緊張を招き、交感神経が優位にさせます。気功の深い腹式呼吸や、ゆったりとした動作は、副交感神経を優位に導き、心身を深いリラックス状態へと誘います。

   • これにより、自律神経の乱れが整い、心身の過緊張が和らぎ、寝つきが良くなることや、眠りの質が深まることが期待できます。これは、夜寝る前に12杯のコーヒーを飲んでも眠れなかった人が、穏やかに眠りにつけるようになるようなものです。

継続的な気功の実践は、その方の体質そのものを良い方向へと導きます。良い土壌ができれば、自然と良い作物が育つように、体質が改善すれば、「雨の日に気分が落ちる」苦しさも和らぎ、ぐっすり眠れるようになり、天候に左右されない穏やかで充実した日常を送れるようになるのです。

日常でできる養生と気功のヒント：天候に負けない健やかな日常のために

不眠における「雨の日に気分が落ちる苦しさ」を改善し、心の穏やかさを取り戻すために、日常生活でできる養生と、手軽にできる気功のヒントをお伝えします。

食養生で心身の土台を作る

食事は、私たちの体を作り、気を生み出す源です。特に脾、肝、腎を養い、気の巡りをスムーズにし、熱と湿を減らす食事を心がけましょう。

• 脾胃を健やかにし、湿気を排出する食材：ハトムギ、緑豆、冬瓜、大根、とうもろこし、枝豆、小豆、きゅうり、海藻類など。これらは利水作用があり、体内の余分な湿気を排出する助けになります。雨の日には特に積極的に摂りましょう。

• 気血を補う食材：米、もち米、山芋、なつめ、竜眼肉（ドライフルーツ）、ほうれん草、人参、鶏肉、牛肉、レバー、卵など。これらは脾胃の機能を高め、気血を生成し、精神安定と活動に必要なエネルギーを供給します。特に、ゆっくりと煮込んだおかゆやスープは、消化吸収が良く、心身に優しくエネルギーを供給します。

• 腎を補い、体を温める食材：黒ごま、黒豆、くるみ、山芋、海藻類（特に昆布、わかめ）、エビ、豚肉、羊肉（体を温める効果）など。腎陽を補い、体の根源的なエネルギーを高め、気分の落ち込みを軽減します。

• 肝の気をスムーズにし、熱を冷ます食材：ミカンや柚子などの柑橘類、セロリ、春菊、シソ、香草など。気の滞りや熱を解消し、イライラや焦燥感を和らげ、気分の落ち込みを軽減します。

• 刺激物を避ける：辛いもの、脂っこいもの、揚げ物、コーヒー、アルコール、チョコレート、乳製品、甘いもの（特に白砂糖を使ったもの）、香辛料は、胃腸に負担をかけ、痰や熱を生み出し、肝火を助長するため、控えめにしましょう。これらは自律神経の乱れや体内の熱を増幅させ、気分の浮き沈みや不眠を悪化させる可能性が高いです。日中に12杯のコーヒーを飲んでいる方も、夜は必ずノンカフェイン飲料に切り替えるのがおすすめです。

• 規則正しい食事：毎日決まった時間に食事を摂ることで、胃腸のリズムが整いやすくなります。寝る前の食事は消化器系に負担をかけ、熱や湿をこもらせるので、就寝の2～3時間前までには済ませるのが理想ですし、軽い消化の良いものにしましょう。

心身のリラックスを促す習慣：眠るための環境を整える

雨の日に気分が落ち込む苦しみを改善し、心の穏やかさを取り戻すためには、心身がリラックスできる環境を整え、ストレスを適切に管理することが不可欠です。

• 質の良い睡眠環境：寝室は静かで暗く、適度な温度に保ちます。寝具も快適なものを選び、質の良い睡眠をサポートします。スマートフォンやパソコンのブルーライトは、脳を興奮させるため、寝る2時間前からは使用を控えるのが理想。

• ストレス管理：ストレスは不眠と気分の落ち込みの大きな引き金となります。趣味の時間を持つ、好きな音楽を聴く、軽い運動をする、友人との会話を楽しむなど、自分なりのストレス解消法を見つけ、こまめに実践しましょう。

• 規則正しい生活：毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きる。これはシンプルですが、体内時計を整える上で非常に重要です。週末の寝だめは、かえってリズムを崩してしまうことがあります。規則正しいリズムは、心身の安定につながり、気分の安定にも役立ちます。

• 軽い運動と自然との触れ合い：ウォーキングやストレッチ、ヨガなど、軽い運動は気の巡りを良くし、心身のリラックス効果を高めます。特に、晴れた日に外で体を動かすことは、心身を癒し、体内の湿気を発散させるのに役立ちます。ただし、激しい運動は、かえって心身を消耗させるため、寝る前には避けてください。

• 入浴習慣：就寝の1時間前くらいに、38～40℃くらいのぬるめのお湯にゆっくり浸かりましょう。湯船に浸かることで副交感神経が優位になり、リラックス効果が高まります。

気功で気を巡らせ、心を穏やかに、活力を回復：ご自身でできる実践法

ここでは、ご自宅で簡単にできる気功のヒントをいくつかご紹介します。難しい型を覚える必要はありません。大切なのは、呼吸と意識を集中させることです。無理のない範囲で、短い時間から始めてみてください。特に寝る前に行うと、リラックス効果が高まり、深い眠りへと誘われやすくなります。

1. 静坐瞑想：

   • 椅子に座るか、床にあぐらをかいて座ります。背筋を軽く伸ばし、肩の力を抜いてリラックスします。

   • 軽く目を閉じ、意識を呼吸に集中させます。鼻から息を吸い込み、口からゆっくりと吐き出す。

   • 呼吸のたびに、体が緩んでいくのを感じ、心の中のざわつきが次第に収まっていくのをイメージします。

   • 5分から始めて、慣れてきたら15分程度行ってみましょう。特に雨の日に気分が落ち込む時や、心が落ち着かない時に行うと、心が落ち着きやすくなります。

2. 抱球式の簡易版：

   • 軽く膝を緩めて立ちます。両腕を胸の前で軽く曲げ、まるで大きなボールを抱えているような形を作ります。

   • 肩の力を抜き、腕の間に空間があるのを意識します。

   • 呼吸は自然に任せ、体の中心に意識を集中します。

   • 数分間、この姿勢を保つだけでも、気の巡りが良くなり、心身が安定するのを感じられるでしょう。特に、体がだるくて動けない時や、気分が落ち込んでいる時に試してみてください。

3. 吐納法：

   • 楽な姿勢で座るか、立ちます。

   • 鼻からゆっくり息を吸い込み、お腹を軽く膨らませます。

   • 口をすぼめ、「フーッ」と細く長く息を吐き出します。息を吐き出す時に、体の中の不要なもの、ストレス、不安、胸の苦しさ、頭の重さ、そして気分のモヤモヤや落ち込みが全部出ていくイメージで行います。

   • これを10回程度繰り返します。特に雨の日の不調が強い時や、寝る前に行うと、リラックス効果が高まり、気の滞りが解消されやすくなります。

4. 足底への意識集中（グラウンディング）：

   • 椅子に座るか、立った状態で、足の裏全体が地面にしっかりついているのを感じます。

   • 呼吸をするたびに、頭のてっぺんから新鮮な気が入り、足の裏から余分な気が抜けていくイメージを持ちます。

   • 特に、体が重だるく地に足が付かないような感覚がある時に有効です。気を下に下ろす効果が期待できます。体に溜まった湿気を下ろし、安定感を取り戻す助けになります。

不眠における「雨の日に気分が落ちる」という症状は、単なる気の持ちようの問題や精神的な問題ではなく、心身全体の気の巡りや臓腑のバランス、そして自然界の「湿気」が深く関わっている症状です。東洋医学の深い知恵と気功の実践を通して、ご自身の内なる力を引き出し、本来の健やかさと心の平和、そして天候に左右されない穏やかな日常を取り戻すことができると信じています。

私もこの20年、多くの患者さんが、ご自身の体と心の声に耳を傾け、地道な努力を続けることで、雨の日の不調が和らぎ、ぐっすり眠れるようになり、笑顔が増え、充実した日常を取り戻していく姿を目の当たりにしてきました。その回復力は、本当に素晴らしいものがあります。

あなたも、ご自身の心と体に寄り添い、真の平穏への扉を開いてみませんか？