うつ・気分の落ち込みが長引くとき、整体で整えられること|福岡市・常若整骨院
結論から言うと、うつ・気分の落ち込みに対して整体ができることは、「体の緊張をゆるめ、自律神経の働きを整えやすい身体づくりをサポートすること」です。
整体は医療行為ではなく、うつに対する医学的な介入ではありません。精神科・心療内科での診断と適切な医療が主軸です。しかし、うつや気分の落ち込みで悩む方の多くは、「気持ちより先に、体が動かなくなっている」という現実を抱えています。みぞおちが石のように硬く、呼吸が浅く、体の芯が冷えきっている。そういう状態で心だけを何とかしようとしても、なかなか変わらないのが正直なところです。整体の役割は、その体の土台からゆるめていくことにあります。
施術歴20年、延べ25,000名の方と向き合ってきた経験の中で、精神科の治療と並行しながら整体に通い、「最近、体が少し楽になってきた」「眠りやすくなった気がする」と話してくださる方を、何人も見てきました。このページでは、うつ・気分の落ち込みに対して整体がどのような役割を持てるのかを、福岡市・常若整骨院の考え方をもとにお伝えします。
なぜうつ・気分の落ち込みは長引くのか
うつや気分の落ち込みが長引く背景には、いくつかの共通したパターンがあります。
まず、「心だけを何とかしようとしてきた」という点です。前向きに考えようとする、気分転換に出かける、励ましの言葉を受ける。どれも悪いことではありません。しかし、体の土台が整っていないままだと、心を立て直そうとするたびにエネルギーが底をついてしまいます。頑張れば頑張るほど消耗する、という悪循環です。
体の側から見ると、うつ・気分の落ち込みが長引く方には共通した状態があります。みぞおちが硬くなって呼吸が浅い、お腹や手足が冷えている、眠りが浅くて朝に疲れが抜けていない、という状態です。東洋医学の言葉で言えば、「気の巡り」(体と心のエネルギーの流れ)が滞り、内臓が消耗を重ねた状態です。
具体的には、「肝(かん)の気が詰まった状態」と「脾(ひ)の力が落ちた状態」が重なっていることが多い。肝の気が詰まると、気分が晴れない、些細なことで落ち込みやすくなる、疲れているのに眠れない、という状態が続きます。脾の力が落ちると、食欲がなくなる、体が重だるい、考えが堂々巡りして止まらない、という状態が重なります。
この二つが絡み合った結果として、気力の底が見えない感覚、何もしていないのに疲れている感覚、楽しいはずのことが楽しめない感覚が続くようになるのです。
もう一つ大きいのが、自律神経(体のアクセルとブレーキ)のリズムの乱れです。健康な状態であれば、昼間はアクセル役の交感神経が働いて活動し、夜はブレーキ役の副交感神経が効いて回復する、というリズムが保たれます。うつや気分の落ち込みが続くと、このリズムが崩れます。アクセルが踏みっぱなしになる人もいれば、ブレーキが踏みっぱなしになる人もいます。前者は不眠・緊張・動悸が続き、後者は朝に起き上がれない・体が鉛のように重い・意欲がわかない、という状態として現れます。
このリズムが崩れたまま日常生活を送り続けていると、睡眠・消化・体温調節など全身の回復機能が低下し、気分の底から浮いてくるのがどんどん難しくなっていきます。
長引く理由はもう一つあります。「頑張れない自分を責める」という習慣です。うつや気分の落ち込みが続くと、「怠けているのではないか」「意志が弱いのではないか」という自己否定が積み重なります。この自責が、体の緊張をさらに深め、みぞおちをさらに固め、呼吸をさらに浅くします。心と体が互いに足を引っ張り合う状態です。
頑張れないのは、意志の問題でも性格の弱さでもありません。体の土台が消耗しきっているからです。まずその体の土台を整えることから始めることが、長引いたうつ・気分の落ち込みに対して有効なアプローチの一つと考えています。
うつと整体の関係——できること・できないことを明確に
整体は医療行為ではありません。うつに対する医学的な介入をできる立場にはありません。これははっきりお伝えしたいことです。精神科・心療内科での診断と、適切な医療が根幹です。整体はその補完的なサポートに位置します。
では整体に何ができるかというと、以下のことです。
一つ目は、体の緊張をゆるめることです。うつや気分の落ち込みが続くと、みぞおち・肩・首・背中に緊張が積み重なります。この緊張をゆるめることで、呼吸が少し深くなり、体全体の力みが抜けやすくなります。
二つ目は、自律神経の働きを整えやすい身体づくりのサポートです。体の緊張が抜けると、ブレーキ役の副交感神経が立ちやすくなります。眠りやすくなる、食欲が少し戻る、体が温かくなる、という変化が出てくることがあります。
三つ目は、体を通じた安心感の提供です。丁寧な問診と手当ての中で、「体の声を聞いてもらえる」という体験は、孤独感の中にいる方の気持ちに少し風を入れることがあります。整体師は「治療者」ではなく「伴走者」です。
整体にできないことも明確にしておきます。薬の処方、精神療法、診断、うつ状態の医学的な管理、これらは整体ではできません。強い気分の落ち込み・自分を傷つけたい気持ち・日常生活がほぼ送れない状態の方は、まず精神科・心療内科へ。整体の出番は、その後の「体の土台を整える段階」です。
「整体で楽になるんじゃないか」という期待を持って来院される方がいます。そのこと自体を否定したいわけではありません。ただ、整体はあくまで医療と並行した補完的なサポートであり、単独で気分の落ち込みをどうにかするものではないことをご理解ください。そのうえで、できる範囲でしっかりとサポートする、というのが常若整骨院のスタンスです。
福岡市で整体を探す人が知っておくべきこと
うつや気分の落ち込みで整体を探しているなら、まず知っておいてほしいことがあります。
最優先は、精神科・心療内科への受診です。整体はその代わりにはなりません。医師の診断を受けた上で、並行して整体を利用することを検討してください。すでに医療機関に通っている方は、医師に「整体も利用したい」と一言伝えておくと安心です。
整体院を選ぶ際は、問診の時間を大切にしている院を選ぶことをお勧めします。うつや気分の落ち込みの背景には、生活環境・睡眠の状態・体の冷え・呼吸の深さ・日常のストレスなど、複合的な要因があります。それを丁寧に聞き取った上で施術方針を立てる院であることが重要です。
また、体の状態について正直に話せる雰囲気があることも大切です。「実は精神科にかかっています」「眠れない日が続いています」「体が重くて動けない日があります」こういったことを話せる環境でなければ、体の表面だけを触るにとどまってしまいます。
施術の内容についても確認しておくといいでしょう。うつや気分の落ち込みがある方の体は、強い刺激に対して負担を感じやすい状態です。強圧マッサージや骨格矯正が中心の院ではなく、体全体を穏やかにゆるめるアプローチをしている院を選ぶことをお勧めします。
症状が強い時期、特に「外に出られない」「一日中横になっている」「消えたいという気持ちがある」という状態のときは、整体より先に医療機関へ。整体はあくまで、ある程度体が動けるようになってきた段階で並行して利用するものです。
常若整骨院の考え方——カウンセリング・施術・セルフケアをセットで行う理由
常若整骨院では、うつや気分の落ち込みに関するご相談について、まず丁寧な問診から始めます。
問診で確認するのは、症状の経過だけではありません。どんな時に気分が沈むか、眠れているか、食欲はあるか、体のどこに緊張を感じるか、生活の中でどんなことがストレスになっているか、を聞いていきます。そして、精神科・心療内科をすでに受診しているかどうかも確認します。まだ受診していない方で、症状が一定以上の重さであれば、まず医療機関への受診をお勧めします。
施術は、みぞおち・横隔膜・背中・首をゆるめて呼吸を深くすることから始めます。気の巡りの土台である肝のゾーン、エネルギーを作る脾のゾーンにゆっくりと手を当て、体の奥の緊張がほどけてくるのを感じながら進めます。心を変えようとするより先に、体をゆるめる。体がゆるんだときに、気持ちが動き出しやすくなる、という経験を繰り返してきたことが、この順番を大切にしている理由です。
施術後は、自宅でできるセルフケアをお伝えします。体の変化は施術室の中だけで起きるものではなく、日常の中に小さな習慣を積み重ねることで少しずつ土台が変わっていきます。問診・施術・セルフケアをセットで行うのは、「施術に来ている間だけでなく、日常の中でも体が整いやすい状態を作ること」を目指しているからです。
また、必要に応じて医師・心理士・カウンセラーへの受診をお勧めすることもあります。整体が担える部分は限られています。それぞれの専門家が担える部分をそれぞれが担うことで、回復しやすい土台が整っていく、という考え方で取り組んでいます。
東洋医学から見たうつ・気分の落ち込み
東洋医学では、うつや気分の落ち込みを「心の問題」と「体の問題」を切り離して考えません。気(体と心のエネルギーの流れ)の滞りと、内臓の消耗が重なって起きていると見ます。
肝(かん)——気の巡りの要
東洋医学の「肝」は、西洋医学の肝臓とは少し異なる概念です。全身の気の流れを調整し、感情のコントロールや血の調節に関わると考えられています。ストレスが重なると、肝の気が詰まって(肝気鬱結:かんきうっけつ)全身の流れが悪くなります。気が巡らなくなると、気分が晴れない、些細なことで落ち込みやすくなる、疲れているのに眠れない、胸が詰まったような感覚がある、という状態が続きます。
肝の気を動かすツボとして知られているのが、太衝(たいしょう)です。足の甲の、親指と人差し指の骨が合わさる手前のくぼみにあります。探すときは、親指と人差し指の間の水かきから足首に向かって指をずらしていくと、骨がV字に合わさる手前で止まります。軽く押してみて「じんわり重い」感覚があれば、肝に気が詰まっているサインかもしれません。力まずにゆっくりと押してみてください。
脾(ひ)——エネルギーを作る力
東洋医学の「脾」は、食べたものを消化してエネルギーを作り出す力に関わります。西洋医学の脾臓とは異なり、胃腸の機能全体と関連する概念です。脾が弱ると、食欲がなくなる、体が重だるい、思考が堂々巡りして止まらない、という状態になります。うつの状態が続くと脾が弱り、エネルギーを作れなくなってさらに落ち込む、という悪循環になりやすいです。
脾を補うツボの代表は足三里(あしさんり)です。ひざのお皿の下から指4本ぶん下、すねの骨の外側にあります。ひざを曲げた状態で探すと見つけやすいです。体が重だるく感じるとき、ここをゆっくり押すと少し体が軽くなることがあります。
心(しん)——精神の安定の場
東洋医学の「心」は、西洋医学の心臓とは異なり、精神の安定・意識・血の調節に深く関わる概念です。不安・不眠・動悸・些細なことへの動揺などは、「心の乱れ」として捉えます。
心を落ち着かせるツボとして知られているのが、神門(しんもん)です。手首の内側、手のひら側のしわの上、小指側のくぼみにあります。手首のしわに沿って小指側に指をずらすと、少しくぼんだ場所があります。不安が強いとき、就寝前にここをゆっくり押してみてください。
腎(じん)——気力の根っこ
東洋医学の「腎」は、生命力の貯金のような存在です。先天的な生命エネルギーを蓄え、下半身の力・骨の丈夫さ・老化のペース・生殖機能などと関わると考えます。慢性的なストレスや睡眠不足が続くと腎が消耗し、底から抜けないような疲れ、朝に起き上がれない、やる気の根っこが見えない、恐れや不安が慢性的に続く、という状態になります。
腎を補う基本は、夜早く眠ること・体を冷やさないこと・黒い食材(黒豆・黒ごま・わかめ)を少しずつ取り入れることです。足首やお腹を温めることも、腎のエネルギーを守る上で効果的です。
東洋医学的な「証」から見ると
うつ・気分の落ち込みで来院される方には、主に以下の状態が重なって見られます。
「肝気鬱結(かんきうっけつ)」:気の流れが詰まっている状態。胸が詰まった感覚・ため息が多い・情緒が不安定・生理が不順(女性)などが特徴です。
「心脾両虚(しんぴりょうきょ)」:心と脾が両方消耗した状態。食欲不振・不眠・忘れっぽさ・顔色が冴えない・体の倦怠感などが重なります。
「腎陽虚(じんようきょ)」:腎のエネルギーが冷えた状態。朝に起き上がれない・体が冷える・下半身に力が入らない・意欲の根っこが見えない、という状態です。
これらが複合して現れるのが、うつ・気分の落ち込みの体の状態です。どれが強く出ているかによって、施術の優先順位が変わります。
自律神経とうつ・気分の落ち込みの関係
自律神経は、体のアクセル(交感神経)とブレーキ(副交感神経)にあたります。健康な状態では、昼間はアクセルが働いて活動し、夜はブレーキが効いて休むというリズムが保たれます。
うつの状態では、このリズムが乱れます。タイプとしては大きく二つあります。
一つ目は、アクセルが踏みっぱなしになるタイプです。夜になっても頭が働き続け、眠れない・眠りが浅い・体は疲れているのに神経が休まらない、という状態が続きます。体は消耗しているのに「止まれない」という感覚です。
二つ目は、ブレーキが踏みっぱなしになるタイプです。朝に起き上がれない、体が鉛のように重い、意欲がわかない、という状態です。エネルギーが底をついたような感覚で、「やる気を出そう」とする力自体が出てこない。
整体では、体の緊張をゆるめることでブレーキ(副交感神経)が立ちやすい状態を整えることを目指します。特に、呼吸を深めることと、みぞおち・横隔膜をゆるめることが、副交感神経を立ち上げる上で大切な働きをします。
呼吸が浅いと、副交感神経はなかなか立ち上がりません。みぞおちが硬いと、呼吸の深さに限界が生じます。みぞおちをゆるめ、横隔膜が自由に動けるようにすることで、呼吸が深くなり、体全体の緊張が少しずつほどけていきます。
ただし、自律神経の乱れが深刻な場合は、整体だけでなく医療機関との連携が欠かせません。整体は、その補完として機能する位置にあります。
実際に多いケース——こういった相談が来ます
うつや気分の落ち込みで常若整骨院に来られる方には、いくつかの共通したパターンがあります。
一つ目は、「病院では異常なしと言われた」というケースです。血液検査や画像検査では問題が見つからない、でも体が重くて動けない、という状態です。西洋医学的には「異常なし」でも、体の緊張や気の滞りが積み重なっていることがあります。
二つ目は、「薬を飲んでいるが体がだるいまま変わらない」というケースです。精神科の薬で気分は少し安定してきたが、体の重さや疲れが抜けない、という方が来られます。薬が効いている部分と、体の土台の消耗は、別に対処が必要なことがあります。
三つ目は、「誰にも言えないまま長年頑張ってきた」というケースです。家族のために、仕事のために、ずっと気を張り続けて、ある日体が動かなくなった。「自分が弱いのだ」と思い込んで、一人で抱えてきた方が少なくありません。
四つ目は、「どこに行っても変わらない」というケースです。精神科・カウンセリング・整体・様々な場所を巡ってきたが、一時的には楽になってもまた戻るという繰り返し。このパターンの方は、体の冷えと長年の緊張が根深く積み重なっていることが多いです。
3人の事例
事例1:職場のプレッシャーが引き金になったケース
40代の男性。部署の責任者として、多くの業務と人間関係を一手に引き受けてきました。ある時期から朝の気分が重くなり、出勤前に体が動かなくなることが続くようになりました。精神科を受診して薬を処方され、気分はある程度安定しましたが、「体の重さと疲れがまったく抜けない」という状態で来院されました。
施術を始めると、みぞおちが石のように硬く、呼吸がごく浅い状態でした。「ここ、触られると苦しいですか」とお聞きすると、「ずっとここが詰まっている感じだった」とおっしゃいました。みぞおちと横隔膜をゆっくりゆるめて呼吸を深め、肝と脾のゾーンに手を当てていくと、施術が終わる頃に「体の奥がじんわりしてきた」と。
数回の施術を経て、「体が少し軽くなってきた」「朝の気分が以前より動きやすくなった」とお話しくださるようになりました。精神科での治療と並行しながら、体の土台から整えていくことができたケースです。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
事例2:育児と家事を一人で抱えてきたケース
30代の女性。産後から育児と家事をほぼ一人でこなし、夫は仕事で帰りが遅く、相談できる人が近くにいない状況が続いていました。気づいたら「楽しいという感覚がどこかにいってしまった」と感じるようになり、心療内科に通いながら整体にも来られました。
来院時、体全体に力が入っていて、特に肩から首にかけての緊張が強い状態でした。体に触れながら「最近、ゆっくり息を吐けましたか」とお聞きすると、「そういえばずっとため息ばかりで、ちゃんと吐いていなかった」とおっしゃいました。
呼吸を深める施術と、脾・腎のゾーンを温める施術を続けていくうちに、「眠りやすくなってきた」「子どもと少し穏やかに向き合えるようになった気がする」と話してくださいました。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。体が少しずつ変わりはじめることで、気持ちにも余裕が生まれやすくなったケースです。
事例3:どこに行っても変わらなかったというケース
50代の女性。数年前からずっと気分の落ち込みが続き、精神科・心療内科・カウンセリング・様々な整体院を巡ってきました。「一時的には楽になるが、また戻る」という繰り返しで、「もう諦めかけていた」という言葉とともに来院されました。
問診で話を聞いていくと、20代の頃から「自分のことは後回し」にしてきた生活が長く続いていることがわかりました。体を触ると、お腹全体が冷えていて、みぞおちと背中の緊張が何層にも積み重なっていました。
施術の方針を「すぐに変化を求めない。まず体を安心させるところから」に定め、ゆっくりとした施術と日常のセルフケアを組み合わせていきました。数ヶ月経った頃、「最近、ふとした瞬間に体が楽だと感じることが増えた」「以前は何をしても変わらないと思っていたけれど、体から整えることで少し変わりはじめた気がする」とおっしゃいました。
効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。長年の不調は一度では変わりません。しかし体の土台から根気よく整えていくことで、少しずつ変わりはじめることがあります。
自宅でできるセルフケア
整体の施術と並行して、自宅でできることをいくつかお伝えします。無理に全部やろうとせず、できそうなものを一つだけ試してみてください。
まず、朝の5分だけ外に出ることです。太陽の光を浴びることでセロトニン(気持ちを安定させやすい物質)の分泌を助けます。散歩でなくても、玄関の前に出るだけで構いません。雨の日は窓を少し開けて外の空気を吸うだけでも違います。
体を冷やさないことも大切です。特にお腹と首を冷やすと、気の巡りが滞りやすくなります。腹巻きをする、温かい飲み物を飲む、首にストールを巻く。小さなことですが、体の内側から少し温まると緊張がほぐれやすくなります。
就寝前に吐く呼吸を意識することをお勧めします。鼻から4秒かけて吸い、口から8秒かけてゆっくり吐く。この呼吸を3〜5回繰り返すだけで、体の緊張が少しゆるみやすくなります。眠れなくても布団の中でやってみてください。
眠れなくても、布団に入る時間を決めることです。何時でもいいので「この時間になったら布団に横になる」という習慣を作ることで、体の回復リズムが少しずつ整いやすくなります。
症状を責めないことも大切なセルフケアです。動けない自分を責めるほど、体の緊張は深まります。「今日は体が疲れているんだ」と、症状ではなく体の状態として受け止める練習をしてみてください。
つらいときに一人で抱え込まないことです。誰かに話すことで気が動き出すことがあります。家族でも友人でも、あるいは医師やカウンセラーでも構いません。一言だけ「最近しんどい」と伝えるだけで、体の緊張が少しほぐれることがあります。
医療機関との連携について
うつ・気分の落ち込みに対して、整体が医療の代わりになることはありません。以下のような状態がある場合は、まず医療機関(精神科・心療内科)を受診してください。
強い気分の落ち込みが2週間以上続いている場合。ほとんど何もできなくなっている場合。自分を傷つけたいという気持ちや、消えてしまいたいという気持ちがある場合。急に体重が減っている場合や、食事が全くとれない状態が続いている場合。これらは医療機関への受診が最優先です。
整体はその後の段階で、体の土台を整えるサポートとして並行利用することをお勧めします。
すでに精神科・心療内科に通っている方は、担当の先生に「整体も通いたい」と一度伝えてみてください。医師によっては、補完的なケアとして積極的に勧めてくれることもあります。薬の種類や量によって、施術の方針を調整することもありますので、服薬内容を施術者にお知らせいただけると助かります。
常若整骨院では、医療機関での診察を最優先としながら、体の側からのサポートを行います。必要に応じて、精神科・心療内科・カウンセラー・心理士への受診をお勧めすることもあります。整体師にできることは限られていますが、その限られた範囲で誠実にサポートすることが、私たちの役割だと考えています。
FAQ・よくある質問
Q1. うつの状態でも整体を受けられますか?
状態によります。精神科・心療内科を受診していること、強い気分の落ち込みや希死念慮がない状態であること、体がある程度動ける状態であることが前提です。来院前にお電話でご相談いただければ、状態をお聞きした上でお答えします。
Q2. 整体で気分の落ち込みは楽になりますか?
整体は気分の落ち込みに直接介入するものではありません。体の緊張をゆるめ、自律神経の働きを整えやすい状態に近づけるサポートをするものです。体の緊張が抜けることで、眠りやすくなる、食欲が少し戻る、体が少し軽くなる、という変化が出てくることがあります。ただし、効果には個人差があり、すべての方に同じ結果が出るわけではありません。
Q3. 精神科の薬を飲みながら整体に通っていいですか?
はい、問題ありません。服薬中であっても、体の緊張をゆるめる施術は基本的に受けられます。ただし、担当の医師に「整体も並行して通いたい」と一言伝えておくと安心です。また、服薬内容を施術者にもお知らせください。
Q4. 何回くらい通えば変化がわかりますか?
個人差がありますので一概には言えませんが、まず3〜5回を目安にしています。体の緊張の積み重なりは長年かけてできたものですので、一回で大きく変わることは少ないです。少しずつ続けることで体が変わりはじめる方が多いです。
Q5. 施術中、気分の話をしても大丈夫ですか?
はい、ぜひ話してください。体と心はつながっていますので、今の気持ちの状態を施術者に伝えることで、施術の方針を合わせることができます。ただし、常若整骨院は精神的なカウンセリングの専門機関ではありません。気持ちの深い部分については、心理士・カウンセラーへの受診をお勧めすることもあります。
Q6. 朝が起き上がれない状態でも来院できますか?
無理に来院する必要はありません。朝が起き上がれないほど症状が強い時期は、まず医療機関への受診を優先してください。少し体が動きやすくなってきた段階で、整体の利用を検討してみてください。
Q7. 整体で自律神経は整いますか?
「整える」という表現には語弊があるかもしれません。整体で体の緊張をゆるめることで、自律神経の働きが整いやすい状態に近づくことはあります。しかし整体だけで自律神経が完全に正常化するわけではありません。生活習慣・睡眠・食事・医療的なアプローチと組み合わせることが大切です。
Q8. うつの状態で強い施術を受けると逆効果ですか?
はい、うつや気分の落ち込みがある方の体は、強い刺激に対して負担を感じやすい状態です。強圧マッサージや強い骨格矯正は、かえって体の緊張を深めることがあります。常若整骨院では、うつや気分の落ち込みのある方にはゆっくりとした穏やかな施術を選択します。
Q9. 東洋医学的なアプローチとはどういうものですか?
東洋医学では、うつや気分の落ち込みを「気の滞り(肝気鬱結)」と「エネルギーを作る力の低下(脾気虚)」として捉えます。施術では、みぞおちや横隔膜をゆるめて気の通り道を開き、肝・脾のゾーンに手を当てることで体の奥からほぐしていきます。気功的な手法も取り入れながら、体全体の流れを整えることを目指します。
Q10. うつ以外の症状(不眠・食欲不振・体の倦怠感)も相談できますか?
はい、合わせてご相談いただけます。うつや気分の落ち込みに伴う不眠・食欲不振・体の重さ・肩こり・腰痛なども、体全体を見ながら、どこから整えていくかを一緒に考えます。
Q11. 食事で気をつけることはありますか?
体の土台を整える上で、いくつか気をつけていただきたいことがあります。冷たい飲み物・食べ物を控えること(脾と腎を冷やさないため)、消化にやさしい温かい食事を意識すること(脾のエネルギーを助けるため)、黒い食材(黒豆・黒ごま・わかめ)を少しずつ取り入れること(腎を補うため)などです。ただし、食欲がない状態で無理に食べようとする必要はありません。少量でも温かいものを、が基本です。
Q12. 子ども(学生)のうつや気分の落ち込みも相談できますか?
ご相談は承りますが、未成年の方は特に医療機関への受診を最優先してください。お子さんのうつや気分の落ち込みは、精神科(児童精神科)・心療内科・スクールカウンセラーとの連携が不可欠です。整体はその補完として、体の緊張をゆるめるサポートとして利用いただくことができます。
Q13. 施術後に眠くなることはありますか?
あります。体の緊張が抜けた後にリラックス反応が出て、眠気を感じる方がいます。これは副交感神経が立ち上がってきたサインで、体が休もうとしている状態です。施術後は無理に動かず、可能であれば少し横になれる環境でお過ごしください。
Q14. どれくらいの頻度で通うといいですか?
状態によりますが、最初の1〜2ヶ月は週に1回程度が目安です。体の変化を感じながら、状態に合わせて頻度を調整していきます。「行かなければ」という義務感で通うより、「体が整ってきた」と感じる変化を積み重ねることを大切にしています。
まとめ——福岡市でうつ・気分の落ち込みに悩んでいる方へ
長い間、気分が重く、体が動かない状態が続いている方へ。
まず、精神科・心療内科に相談してください。整体はその代わりにはなりません。そして医療と並行して「体がだるいまま変わらない」「体の緊張が抜けない」と感じているなら、体の側から整えていくことも一つの選択肢です。
うつや気分の落ち込みは、心だけの問題ではありません。みぞおちの硬さ、呼吸の浅さ、体の冷え、内臓の消耗。体の状態が積み重なって、気分の底が見えなくなっている方が少なくありません。
整体にできることは、体の緊張をゆるめ、自律神経の働きを整えやすい状態に近づけるサポートをすることです。「どうにかする」のではなく、「回復しやすい土台を一緒に作っていく」という立場です。
頑張れない自分を責めないでください。動けない日があっても、それはあなたが弱いからではありません。体が限界まで頑張ってきた結果として、今の状態があります。まず体の緊張をゆるめることから、一緒に始めましょう。
福岡市でうつ・気分の落ち込みに悩んでいる方へ。病院では「異常なし」と言われたけれど、つらさが残っている方へ。どこに行っても変わらないとあきらめかけている方へ。一度、体の緊張をゆるめることから始めてみませんか。
常若整骨院では、カウンセリング・施術・セルフケアをセットで、あなたの体と丁寧に向き合います。
院長プロフィール
冨高誠治(とみたか せいじ)
福岡市にある常若整骨院の院長。整体師・東洋医学の専門家として、施術歴20年。延べ25,000名の方を施術してきた経験をもとに、体の緊張・自律神経・気の巡りという視点から一人ひとりの体と向き合う。
整体・気功を軸とした施術で、「体から整えることで、気持ちが動き出す」という体験を大切にしている。うつ・自律神経の不調・慢性疲労など、精神的な不調を抱える方のサポートにも、医療機関との連携を前提としながら取り組んでいる。
常若整骨院|福岡市











