すべり症が長引く理由|福岡市で整体を通して腰と自律神経を整える|常若整骨院
結論から言うと、すべり症の腰の不調が長引く大きな理由は、ずれた骨そのものよりも、その周りの筋肉の緊張が抜けず、体を守ろうとする自律神経の緊張が続いていることにあります。
この記事の要点を、先に三つだけお伝えします。ひとつ、すべり症のつらさは「骨のずれの大きさ」と「痛みの強さ」が必ずしも一致しません。ふたつ、整体はすべり症の骨のずれを元に戻すものではなく、体の緊張をゆるめ、回復しやすい体の土台づくりをサポートする立場です。みっつ、この記事は、福岡市ですべり症と長くつき合いながら、手術以外にできることを探している方へ向けて書いています。
私は福岡市早良区の常若整骨院で、20年にわたり腰の不調と向き合ってきました。その現場で感じてきたのは、すべり症でお悩みの方の多くが、腰だけでなく、体全体の緊張と自律神経の乱れを一緒に抱えているということです。だからこそ、腰の一点だけを見るのではなく、その方の暮らしや心の張りつめ方まで含めて見ていくことを大切にしています。
この記事では、すべり症が長引く理由から、整体でできることとできないこと、福岡市で整体院を選ぶときに見るべき点、そして自宅でできるセルフケアまでを、順を追って静かにお話しします。読み終えたときに、次の一歩が少し軽くなっていれば嬉しく思います。
すべり症とは何か、まず整理します
すべり症とは、背骨を積み木のように支えている腰の骨(腰椎)の一つが、その下の骨に対して前や後ろにずれてしまった状態のことです。多くは前方へずれるため、腰の反りが強くなったり、立っているときに腰の奥が重だるくなったりします。
すべり症には、大きく二つのタイプがあります。ひとつは、若いころのスポーツなどで腰の骨に細かい負担が積み重なり、骨の一部が離れてしまう「分離すべり症」です。もうひとつは、年齢を重ねる中で背骨を支える組織がゆるみ、じわじわとずれてくる「変性すべり症」です。変性すべり症は、中高年の女性に多く見られる傾向があります。
ここで大切なのは、すべり症は「骨がずれている」という状態の名前であって、「必ず強い痛みが出る病気」という意味ではないということです。画像で軽いすべりが見つかっても、ほとんど症状のない方もいます。逆に、ずれは小さくても、腰から足にかけてのつらさが長く続く方もいます。この差を生んでいるものこそ、周りの筋肉の緊張と、体を守ろうとする神経の働きです。
なお、腰の骨のずれそのものは、整体で元の位置に戻すことができるものではありません。この点は、後の章ではっきりお伝えします。ここでまず知っておいていただきたいのは、「ずれを戻す」ことと「つらさを軽くしていく」ことは、別の話だということです。
なぜすべり症は長引くのか
結論として、すべり症が長引く方には、腰を守ろうとする筋肉の緊張が抜けず、その緊張を続けさせる自律神経の高ぶりが背景にあるケースが多くあります。
腰の骨が少しぐらつきやすい状態になると、体はその不安定さをかばおうとして、腰まわりの筋肉をぎゅっと固めます。これは、けがをしないための体の自然な反応です。ところが、この「守りの緊張」が長く続くと、筋肉は休むタイミングを失い、血の巡りが悪くなり、重だるさや張りとして残ってしまいます。守るための緊張が、そのままつらさの原因に変わっていくのです。
長引く理由を整理すると、次の三つに集約されます。
ひとつ目は、腰まわりの筋肉の緊張が抜けきらないことです。かばう姿勢が癖になり、常に力が入りっぱなしになります。
ふたつ目は、自律神経の高ぶりです。痛みが続くと、体は常に警戒モードになり、夜も気持ちが休まらず、眠りが浅くなります。眠りが浅いと回復が追いつかず、翌日また緊張が強まる、という繰り返しに入りやすくなります。
みっつ目は、生活習慣の積み重ねです。長時間の座り姿勢、腰を反らす動作の多い仕事や家事、冷え、運動不足などが、腰の負担を静かに増やしていきます。
この三つは、どれか一つだけが原因というより、からみ合って続いていることがほとんどです。だからこそ、腰の一点だけをほぐしても戻りやすく、体全体と生活まで含めて見ていく必要があります。
すべり症が起きやすい人には、どんな特徴があるか
結論として、すべり症のつらさが強く出やすいのは、腰を反らす動作が多く、体の緊張を抜くのが苦手な方です。
現場で見てきた中で、共通しやすい特徴を三つに整理します。
ひとつ目は、立ち仕事や中腰の作業、反り腰の姿勢が多い方です。腰を反らす動きは、すべり症の腰にとって負担になりやすい方向です。
ふたつ目は、まじめで頑張りすぎてしまう方です。痛みがあっても無理を続け、休むことに罪悪感を感じてしまう方は、体の緊張が抜けにくくなります。
みっつ目は、冷えや眠りの浅さを抱えている方です。体が冷えると筋肉は固まりやすく、眠りが浅いと日中の緊張が持ち越されます。
もちろん、これらに当てはまるからといって、必ずすべり症になるわけではありません。あくまで、つらさが長引きやすい傾向として受け取ってください。当てはまるものがあれば、後半のセルフケアで触れる「反らさない・冷やさない・抱え込まない」を意識するだけでも、体の守りの緊張は少しずつ和らいでいきます。
すべり症と整体の関係、できることとできないこと
結論として、整体はすべり症の骨のずれを元に戻すものではなく、腰まわりの緊張をゆるめ、回復しやすい体の土台をつくるサポートをするものです。
はじめに、整体にできないことを正直にお伝えします。腰の骨のずれそのものを、整体で元の位置に戻すことはできません。「すべりをなくす」「ぐらつきを固定する」といったことは、整体の役割ではありません。ここを曖昧にする説明は、かえって不安を大きくすると考えています。
そのうえで、整体にできることをお話しします。すべり症で長引くつらさの多くは、先ほどお伝えしたとおり、周りの筋肉の緊張と自律神経の高ぶりから来ています。整体では、この緊張の部分に対して、体のケアを通してゆるめていくサポートができます。具体的には、腰だけでなく、股関節やお尻、太ももの裏、背中まで含めて全体の張りを見ていき、体が力を抜きやすい状態へ導いていきます。
また、呼吸が浅くなっている方には、呼吸がしやすい姿勢や、体の力の抜き方をお伝えします。自律神経の高ぶりがゆるむと、夜の眠りが深くなりやすく、回復の土台が整っていきます。
大切なのは、整体を「腰をなおしてもらう場所」ではなく、「体が自分で回復しやすい状態へ戻るのを手伝ってもらう場所」として捉えていただくことです。この見方に変わると、施術とセルフケアと生活の見直しが一本の線でつながり、変化が積み上がりやすくなります。
なお、足の強いしびれや力の入りにくさ、排尿や排便のしづらさがある場合は、整体よりも先に医療機関の受診が必要です。この点は、医療機関との連携の章で改めて詳しくお伝えします。
福岡市で整体を探すときに、見るべきポイントは何か
結論として、福岡市で整体院を選ぶときは、はじめのカウンセリングにしっかり時間をかけ、できることとできないことを正直に説明してくれるかどうかを見てください。
見るべき点を、三つにしぼってお伝えします。
ひとつ目は、話を聞く時間があるかどうかです。すべり症のつらさは、腰だけを見てもわかりません。どんな姿勢でつらいのか、いつから続いているのか、眠りや生活はどうか。ここを丁寧に聞いてくれる院ほど、体の背景まで見てくれます。
ふたつ目は、慎重な言葉を使っているかどうかです。「必ずよくなる」「これで完全になくなる」といった断定は、整体の立場としては行き過ぎです。むしろ「回復しやすい体づくりをサポートする」という慎重な説明をする院のほうが、信頼して長くつき合えます。
みっつ目は、医療機関との線引きをはっきりさせているかどうかです。強い症状のときは受診を勧めてくれる院は、あなたの体を第一に考えてくれています。
福岡市には多くの整体院があります。その中で迷ったときは、「腰だけを見るか、体と生活まで見るか」という視点で選んでみてください。すべり症のように背景の複雑な不調ほど、全体を見てくれる院のほうが、遠回りに見えて近道になります。
常若整骨院は、すべり症にどう向き合うのか
結論として、常若整骨院では、カウンセリング、施術、セルフケアの三つをひとつのセットとして、体が回復しやすい状態へ戻ることをサポートしています。
福岡市早良区の常若整骨院では、まずお話をうかがう時間を大切にしています。どの動きでつらいのか、生活の中で腰にどんな負担がかかっているのか、眠りや冷え、心の張りつめ方はどうか。ここを聞かせていただくことで、腰の緊張の奥にある背景が見えてきます。
施術では、腰の一点だけをほぐすのではなく、股関節、お尻、背中、太ももの裏まで含めて、体全体の張りをゆるめていきます。すべり症の腰は、周りの筋肉がかばい合って固まっていることが多いため、腰だけをゆるめても戻りやすいからです。全体の緊張が抜けると、腰にかかっていた負担が分散し、体が楽な姿勢を取り戻しやすくなります。
そして、施術と同じくらい大切にしているのが、セルフケアと生活の見直しです。院にいる時間よりも、家で過ごす時間のほうが圧倒的に長いからです。反らさない体の使い方、冷やさない工夫、眠りを深くする夜の過ごし方を、その方の暮らしに合わせてお伝えします。
この三つをセットにする理由は、ひとつだけを頑張っても、他の二つが緊張を戻してしまうからです。カウンセリングで背景を見つけ、施術で緊張をゆるめ、セルフケアで戻りにくくする。この流れが、すべり症のような長い不調には向いていると考えています。
東洋医学から見ると、すべり症はどう捉えられるか
結論として、東洋医学では、すべり症の腰の弱りを、体全体の回復力の低下、とくに「腎」と呼ばれる力の消耗として捉えます。
東洋医学でいう「腎」とは、腎臓という臓器そのものだけを指すのではなく、回復力の貯金のようなものです。生まれ持った元気の蓄えであり、年齢とともに、また無理の積み重ねによって、少しずつ減っていくと考えられています。
東洋医学には「腰は腎の府(こしはじんのふ)」という古い言葉があります。これは、腰は腎の状態があらわれる場所だ、という意味です。腎の力が充実しているときは、腰はしっかりと安定します。腎の力が消耗すると、腰は支えを失い、重だるさやぐらつきとして感じられやすくなります。すべり症で腰が不安定に感じるとき、東洋医学ではこの腎の消耗が背景にあると見ることがあります。
もうひとつ大切なのが、「気の巡り」です。気の巡りとは、体と心のエネルギーの流れのようなものです。冷えやストレス、疲れがたまると、この流れが滞り、筋肉は固まりやすく、痛みは長引きやすくなります。
東洋医学の見方は、腰を「部品」ではなく「体全体の一部」として捉えます。だからこそ、腰そのものだけでなく、冷えを取り、眠りを深くし、気の巡りを整えることが、腰の安定につながっていくと考えるのです。専門的な言葉に聞こえるかもしれませんが、要は「体全体を底上げすると、腰も支えられやすくなる」というシンプルな話です。
自律神経とすべり症には、どんな関係があるのか
結論として、自律神経の高ぶりが続くと、腰まわりの筋肉がゆるむタイミングを失い、すべり症のつらさが長引きやすくなります。
自律神経とは、体のアクセルとブレーキのような働きです。日中の活動や緊張を支えるアクセル役と、休息と回復を支えるブレーキ役が、シーソーのようにバランスを取り合っています。このバランスが整っているとき、体は昼にしっかり働き、夜にきちんと休むことができます。
すべり症で腰の痛みが続くと、体は常に警戒モードになります。痛みは体にとっての危険信号なので、アクセル役がずっと踏まれた状態になりやすいのです。すると、夜になっても気持ちが休まらず、眠りが浅くなります。眠りが浅いと、日中にたまった筋肉の緊張が抜けきらず、翌朝また張ったまま一日が始まります。この繰り返しが、すべり症のつらさを長引かせる静かな仕組みです。
ここで整体ができるのは、体の緊張をゆるめ、呼吸を深くしやすい状態へ導くことで、ブレーキ役が働きやすくなるのを助けることです。体の力が抜けると、夜の眠りが深くなりやすく、回復の土台が整っていきます。腰そのものへのアプローチと、自律神経の高ぶりを和らげるアプローチ。この両方があってはじめて、長引くつらさに変化が生まれやすくなります。
すべり症で、実際に多い相談は何か
結論として、現場で多いのは「歩くと足がしびれて、途中で休まないと歩けない」「腰を反らすと奥が痛い」「病院では手術ほどではないと言われたが、つらさは残っている」という三つの相談です。
ひとつ目の、歩くと足がしびれて休みたくなる、という相談はよく聞きます。しばらく歩くと足がしびれたり重くなったりして、少し前かがみで休むとまた歩ける、という状態です。前かがみになると楽になるのは、すべり症の方に見られやすい特徴です。
ふたつ目の、腰を反らすと奥が痛い、という相談も多くあります。洗濯物を高い場所に干すとき、上を向くとき、立ち上がって腰を伸ばすときに、腰の奥がつらくなるという声です。
みっつ目の、手術ほどではないと言われたけれど、つらさは残っている、という相談は、とくに切実です。病院で大きな異常はないと言われても、日々の生活のつらさは消えません。この「宙ぶらりんのつらさ」を抱えて来られる方は、とても多いのです。
これらの相談に共通しているのは、「腰のずれ」そのものよりも、「腰をかばい続ける緊張」と「休めない体」がつらさを支えている、ということです。だからこそ、緊張をゆるめ、休める体へ戻していくことが、遠回りに見えて確かな道になります。
実際にあった三つのケース
ここでは、常若整骨院で実際に多いご相談を、三つの形にしてご紹介します。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。プライバシーに配慮し、内容は一般的な形に整えています。
一人目は、仕事の負担が関係していた方のケースです。長時間の立ち仕事を続ける中で、腰の奥の重だるさと、夕方になると足が重くなる感覚に悩んでいました。お話をうかがうと、忙しさから休むことに罪悪感があり、体の力が抜けない状態が続いていました。腰だけでなく、お尻や太ももの裏まで含めて全体の緊張をゆるめ、仕事の合間にできる短い体の休め方をお伝えしていく中で、少しずつ体の緊張が抜けやすくなり、夕方の足の重さが和らいだと話してくださいました。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
二人目は、育児や家庭の負担が関係していた方のケースです。小さなお子さんを抱き上げる動作や、前かがみと反り返りを繰り返す家事の中で、腰の痛みが続いていました。眠りも浅く、常に気持ちが張りつめている様子でした。施術で体の緊張をゆるめると同時に、抱き上げるときの体の使い方や、夜に気持ちをゆるめる過ごし方をお伝えしていきました。すると、眠りやすくなり、朝の腰のこわばりが軽くなってきたと感じられるようになりました。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
三人目は、長年の不調で、どこに行っても変わらなかった方のケースです。何年も腰のつらさとつき合い、いくつかの整体院や施術の場を回ってきたものの、変化を感じにくかったといいます。お話をよく聞いていくと、腰の緊張の奥に、長く気を張り続けてきた生活と、深い疲れがありました。腰そのものだけでなく、体全体の緊張と生活のリズムまで含めて、時間をかけて向き合っていきました。すぐにではありませんでしたが、少しずつ、生活の中でできることが増えていったと話してくださいました。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
三つのケースに共通しているのは、腰の一点ではなく、その方の体全体と暮らしまで含めて見たことです。すべり症のように背景の深い不調ほど、この全体を見る視点が大切になります。
すべり症の人が自宅でできるセルフケアは何か
結論として、すべり症のセルフケアの基本は、腰を反らさない、体を冷やさない、そして頑張りすぎて抱え込まない、この三つです。
まず、反らさない工夫です。すべり症の腰にとって、反らす動きは負担になりやすい方向です。高い場所の物を取るときは、踏み台を使って腰を反らさないようにします。立ち上がるときは、いきなり腰を伸ばさず、ゆっくりと動きます。腰を反らして伸びをする習慣がある方は、代わりに、あおむけで軽く膝を抱えて腰を丸める姿勢で休むと、腰の奥が落ち着きやすくなります。
次に、冷やさない工夫です。腰とお腹を冷やさないようにします。夏の冷房が効いた場所では、腹巻きや薄手の羽織りものを一枚用意します。冷えは筋肉を固め、腰の緊張を強めるからです。
そして、頑張りすぎない工夫です。痛みがあるのに無理を続けると、体は休むタイミングを失います。長く座り続けたときは、途中で立って少し歩く。夜は、寝る前のスマートフォンを見る時間を減らし、部屋を換気して、早めに布団に入る。深呼吸をゆっくり三回する。こうした小さなことが、自律神経のブレーキ役を助けます。
最後にひとつ、心の面のセルフケアをお伝えします。それは、腰の痛みを、自分の弱さのせいだと責めないことです。痛みは、体があなたを守ろうとしているサインでもあります。責めるほど体は緊張します。今日できたことに目を向けるだけでも、体は少しゆるみます。
これらは、どれも今日から始められることばかりです。すべてを一度にやろうとせず、できそうなものを一つ、二つ選んで続けてみてください。
医療機関との連携について、知っておいてほしいこと
結論として、すべり症では、強い症状や急な悪化があるときは、整体よりも先に医療機関の受診が必要です。
次のような症状があるときは、まず整形外科などの医療機関を受診してください。足に強いしびれや、力が入りにくい感覚が続く場合。歩くのが難しいほど足の症状が強い場合。そして、排尿や排便がしづらい、感覚が鈍い、という場合です。とくに、排尿や排便に関わる症状は、体からの緊急のサインであることがあり、早めの受診がとても大切です。
また、発熱をともなう腰の痛み、安静にしていても強くなる痛み、がんの既往がある方の新しい腰の痛みなども、まず医療機関で相談することをおすすめします。
整体は医療行為ではありません。当院では、症状をなくすことを約束するのではなく、ストレス管理と身体のケアを通じて、回復しやすい身体づくりをサポートする立場です。診断や薬の判断、手術が必要かどうかの判断は、必ず医師にゆだねられるべきものです。必要に応じて、医師や心理の専門家との連携も大切だと考えています。
医療と整体は、どちらが上ということではなく、役割が違います。医療で必要な検査や判断を受けたうえで、その方の体の緊張や生活の部分を整体で支えていく。この二つがかみ合うことで、すべり症とのつき合い方は、より安心できるものになります。
すべり症と長くつき合うために、日常でどんな姿勢を心がけるか
結論として、すべり症と穏やかにつき合うためのいちばんの土台は、腰を反らさない姿勢を、一日の中でこまめに取り戻すことです。
すべり症の腰にとって負担になりやすいのは、腰を反らした状態が長く続くことです。立ちっぱなし、中腰、上を向く作業。こうした場面が積み重なると、腰の奥の緊張は少しずつ強まっていきます。だからこそ、特別な運動よりも先に、日常のちょっとした姿勢を見直すことが、遠回りに見えて確かな支えになります。
立っているときは、お腹に軽く力を入れて、腰を反らしすぎないようにします。長く立つ場面では、片足を少し高い台に乗せると、腰の反りがゆるみ、負担が和らぎます。台所仕事や洗面台の前など、前かがみと反り返りを繰り返す場所では、これだけでも腰の疲れ方が変わってきます。
座っているときは、浅く腰かけて背もたれに寄りかかりすぎる姿勢よりも、深く腰かけて骨盤を立てる姿勢のほうが、腰への負担が分散します。長く座り続けたときは、三十分から一時間に一度は立ち上がり、軽く歩いて、腰まわりの血の巡りを取り戻してください。
寝るときの姿勢も大切です。あおむけで腰が反ってつらい方は、膝の下に丸めたタオルやクッションを入れると、腰の反りがゆるんで楽になりやすくなります。横向きで寝る方は、両膝の間にクッションをはさむと、腰のねじれが減ります。
こうした日常の工夫は、どれも地味なものばかりです。けれど、院で受ける施術の時間よりも、家で過ごす時間のほうがはるかに長いからこそ、日々の姿勢の積み重ねが、すべり症とのつき合い方を静かに変えていきます。完璧にやろうとする必要はありません。気づいたときに、腰を反らさない、それだけを思い出してみてください。
よくある質問(FAQ)
Q. すべり症は整体でよくなりますか。
A. すべり症の骨のずれそのものを、整体で元に戻すことはできません。ただし、腰まわりの緊張をゆるめ、自律神経の高ぶりを和らげることで、回復しやすい体づくりをサポートすることはできます。
Q. 整体で骨のずれは元に戻りますか。
A. 骨のずれを整体で元の位置に戻すことはできません。整体が向き合うのは、ずれた骨をかばって固まった周りの筋肉の緊張と、体全体の巡りの部分です。
Q. 病院に行った方がいいですか。
A. 強いしびれや、足に力が入りにくい、排尿や排便がしづらいといった症状があるときは、まず医療機関を受診してください。整体は医療の代わりではなく、身体のケアとストレス管理を支える選択肢です。
Q. 手術をすすめられていますが、その前に整体でできることはありますか。
A. 手術の判断は医師にゆだねるものですが、手術を待つ間や、手術以外の選択を考える段階で、体の緊張をゆるめ、生活の負担を見直すサポートはできます。まずは今の状態を丁寧にうかがいます。
Q. どのくらいのペースで通えばいいですか。
A. 状態によって変わります。はじめは体の緊張が戻りやすいため間隔を詰めることもありますが、落ち着いてくれば間隔をあけていきます。通うことが負担にならないペースを、一緒に決めていきます。
Q. 福岡市外からでも通えますか。
A. はい、福岡市外から来院される方もいます。ただし、状態によって通院ペースは変わるため、初回にしっかりお話をうかがったうえで、無理のない形をご提案します。
Q. すべり症でも運動はしていいですか。
A. 反らす動きや、腰に強くひねりを加える動きは負担になりやすいので注意が必要です。まずは、腰を反らさずにできる軽い歩行や、体を温める程度の動きから始めるのが安心です。具体的な運動は、体の状態を見ながらお伝えします。
Q. コルセットは使った方がいいですか。
A. つらいときの一時的な支えとして役立つことがありますが、使い方や期間は医師や専門家の指示に沿うのが安心です。頼りきりになると、腰を支える力が働きにくくなることもあるため、使う場面を選ぶことが大切です。
Q. 痛みがない日もありますが、通う意味はありますか。
A. 痛みがない日は、体の緊張をゆるめ、戻りにくい状態をつくる良い機会です。つらいときだけでなく、落ち着いているときに整えておくことが、長い目で見て体を楽に保つことにつながります。
Q. どんな服装で行けばいいですか。
A. 体を締めつけない、ゆったりとした動きやすい服装がおすすめです。腰やお尻、股関節まわりを見ていくため、動かしやすい格好だとより丁寧にケアできます。
Q. 高齢でも受けられますか。
A. はい、年齢を重ねた方も来院されています。むしろ、変性すべり症は年齢とともに増える傾向があるため、体に負担の少ない方法で、ゆっくりと体の緊張をゆるめていくことを大切にしています。
Q. すべり症は放っておくとどうなりますか。
A. 症状の進み方には個人差があります。強いしびれや歩きにくさが出てきた場合は、自己判断せず医療機関で相談してください。軽い張りやこわばりの段階であれば、反らさない・冷やさない・抱え込まないという日々の工夫が、つらさを大きくしにくくします。
Q. 反り腰はすべり症と関係がありますか。
A. 反り腰の姿勢は、すべり症の腰にとって負担になりやすい方向です。腰を反らす時間が長い方は、お腹に軽く力を入れて反りをゆるめる意識を持つと、腰の負担が和らぎやすくなります。
Q. デスクワークが多いのですが、気をつけることはありますか。
A. 長く座り続けることが、腰の緊張を強めます。深く腰かけて骨盤を立て、三十分から一時間に一度は立ち上がって軽く歩いてください。座りっぱなしをこまめに区切ることが、いちばんの工夫です。
Q. 腰は温めた方がいいですか、冷やした方がいいですか。
A. 慢性的な腰の張りやこわばりには、温めて血の巡りを助けるほうが向いていることが多いです。ただし、ぶつけた直後や、熱をもって腫れているようなときは冷やすほうがよい場合もあります。迷うときは無理に判断せず、専門家に相談してください。
まとめ、福岡市ですべり症に悩んでいる方へ
福岡市ですべり症に悩んでいる方へ。病院では手術ほどではないと言われたけれど、腰や足のつらさが残っている方へ。長年つき合ってきて、どこに相談すればいいか分からなくなってしまった方へ。
すべり症のつらさは、骨のずれそのものよりも、それをかばい続ける体の緊張と、休めない自律神経の高ぶりが支えていることが少なくありません。だからこそ、腰の一点だけでなく、体全体と暮らしまで含めて、少しずつ緊張をゆるめていくことが大切です。
整体は、すべり症の骨のずれをなくすものではありません。けれど、体が自分で回復しやすい状態へ戻るのを、静かに手伝うことはできます。強い症状があるときは、まず医療機関へ。そのうえで、体の緊張や生活の部分を整えていく。この二つがかみ合ったとき、すべり症とのつき合い方は、ずっと穏やかなものになっていきます。
一人で抱え込まず、まずは体の緊張をゆるめることから始めてみてください。福岡市の常若整骨院では、20年の経験の中で見てきたことをもとに、カウンセリング、施術、セルフケアを通じて、あなたの体が回復しやすい状態へ向かうよう、丁寧にサポートしています。
院長プロフィール
冨高誠治。福岡市早良区・常若整骨院院長。整体と気功を軸に、施術歴20年、延べ25,000名の体と向き合ってきました。腰の不調や自律神経の乱れ、長年どこに行っても変わらなかったつらさを抱える方の相談を多く受けています。症状そのものだけを追うのではなく、その方の生活や心の緊張まで含めて見ることを大切にしています。











