コロナ後遺症が長引く本当の理由|福岡市・常若整骨院で気血を立て直す東洋医学アプローチ

なぜコロナ後遺症は長引くのか

結論として、コロナ後遺症が長引く方には、体の回復力そのものが損なわれているケースが多くあります。

新型コロナウイルスに感染すると、体はウイルスと戦うために全力でエネルギーを使います。発熱・咳・強い倦怠感が続く期間は、免疫が全開で動いている証拠です。問題はその後です。感染が収まっても、体の中では炎症の痕が残り、自律神経のバランスが崩れたまま戻り切らないことがあります。

慶應義塾大学の研究(2025年)では、コロナ後遺症(long COVID)の症状が、慢性痛と類似したメカニズムで引き起こされている可能性が指摘されています。簡単に言うと、一度ダメージを受けた神経系や免疫系が過敏な状態になり、症状が長引くというものです。ちょうど、火事が消えた後も煙が長く漂い続けるようなイメージです。

具体的には、いくつかのことが重なって長引きます。

まず、自律神経系の混乱です。自律神経とは、体のアクセルとブレーキのような働きをしています。感染後、アクセル(交感神経)が踏まれっぱなしになり、体が常にウイルスへの備えをやめられない緊張状態が続きます。眠っても疲れが取れない、動悸がする、頭がぼんやりする、夜中に目が覚めるといった症状が出やすくなります。

次に、微小な血流の障害です。感染中の免疫反応が、毛細血管のレベルで血流を滞らせることがあります。脳や全身の細胞に酸素や栄養が届きにくくなり、これが「ブレインフォグ」(頭にもやがかかったような感覚)や体の重さ、思考力低下の原因になります。

そして、回復力の貯金が底をついた状態です。東洋医学では、これを気虚(ききょ)と血虚(けっきょ)と呼びます。気虚とは体のエネルギー不足、血虚とは血液の質や量が不足した状態のことです。感染という大きな消耗のあとに、回復のための原料が不足したまま日常生活を続けると、体はいつまでたっても回復の入り口に立てません。

さらに、夏のこの時期には暑邪(しょじゃ)という問題が加わります。東洋医学では夏の暑さを「暑邪」と呼び、体のエネルギーを外に発散させすぎる力が働くとされています。もともと気虚の状態にあるコロナ後遺症の方は、夏になると特に消耗が重なり、症状がぶり返しやすくなります。「梅雨が明けてから急にまたしんどくなった」という方は、この暑邪と気虚の相乗効果が関係していることが多いです。

コロナ後遺症と整体の関係

整体でできることとできないことを、はっきり示しておきます。

整体は医療行為ではなく、ウイルスへの直接的な働きかけや、薬の処方はできません。感染そのものを何とかするものでもありません。

整体がサポートできるのは、「体が回復しやすい状態を整えること」です。

感染後に自律神経が乱れた状態というのは、体が常に緊張していて、リラックスの回路がうまく動かなくなっている状態です。筋肉は硬く、呼吸は浅く、内臓の働きも落ちています。この状態では、いくら休んでも疲れが抜けにくいのは当然です。

施術では、体の緊張している部位を丁寧に確認しながら、気の流れが止まっているところをゆるめていきます。特に、自律神経と深く関わる背骨まわり、頸部、腹部の硬さに関わることで、副交感神経(ブレーキ側)が動きやすくなります。「よく眠れるようになった」「頭がすっきりした」という変化は、体がブレーキを踏めるようになってきたサインです。

ただし、コロナ後遺症は症状の振れ幅が大きく、好調と不調を繰り返しながら回復することが多い。強い刺激を一度に加えると、逆に症状がぶり返すことがあります。これは「活動後倦怠感(PEM:Post-exertional Malaise)」と呼ばれる現象で、身体的・精神的に少し頑張りすぎると、翌日や翌々日に大きくしんどくなるというものです。施術も同じで、体がびっくりしない程度のゆっくりとした関わりを優先します。

福岡市でコロナ後遺症の整体を探す人が知っておくべきこと

福岡市内には、コロナ後遺症外来を持つ医療機関が複数あります。整体を探す前に、まず確認すべきは症状の性質です。

急に悪化している、発熱が続いている、呼吸が苦しい、胸が痛い、体の一部に麻痺や脱力がある、意識がはっきりしないといった場合は、整体より先に医療機関への受診を優先してください。これらは整体の対応範囲を超えています。

一方、検査では異常が見つからないのにしんどさが続く、少し動くとどっと疲れが出る、頭がぼんやりして仕事に集中できない、自律神経の不安定さを感じる、眠りが浅くて朝が特につらいといった場合は、体の緊張を整えることでしんどさが落ち着いてくることがあります。

整体院を選ぶときに確認しておきたいポイントが3つあります。

ひとつ目は、問診やカウンセリングをしっかり取る院かどうかです。コロナ後遺症は人によって症状がまったく違います。疲労感が主な方、ブレインフォグが主な方、動悸や息苦しさが続く方、感情の波が大きくなった方。「とりあえずもんで終わり」ではなく、今の体の状態・生活習慣・精神的な疲弊まで丁寧に聞いてくれる院を選ぶことが重要です。

ふたつ目は、体への刺激を調整できるかどうかです。コロナ後遺症の方は体力が落ちており、強い刺激を受けると余計にしんどくなることがあります。初回から全力で施術するのではなく、「今日の体の状態に合わせた強さで」関わってくれるかどうかを確認するとよいでしょう。

みっつ目は、医療機関との連携を前提にしているかどうかです。整体だけで全てを何とかしようとするのではなく、必要に応じて「病院と並行してください」と言える院が信頼できます。

常若整骨院の考え方

常若整骨院(福岡市)では、カウンセリング・施術・セルフケアを一体で行うことを大切にしています。

コロナ後遺症の方と向き合うときに、共通して感じることがあります。多くの方が「もっと頑張れば回復する」と考えて、ますます体を追い込んでいることです。病院で「異常なし」と言われた安心感と、「でも確かにしんどい」という現実のギャップに、一人で苦しんでいることが少なくありません。

カウンセリングでは、今の体と心の状態を丁寧に聞き取ります。「いつからしんどいか」「何をすると悪化するか」「どういうときは少し楽か」「生活の中で頑張りすぎていることはないか」を確認することで、施術の方向性が決まります。コロナ後遺症は、全身の状態を把握しないまま施術を進めると、しんどさが増すことがあります。

施術では、気功の技法を用いながら、体が持つ本来の回復力を引き出す方向に働きかけます。施術後に体が温かくなる、目が開いたように感じる、呼吸が深くなる、足が軽くなるといった体感が確認できれば、体が少しずつ動き始めているサインです。一度で全て変わるということはありませんが、施術のたびに少しずつ変化が重なっていきます。

セルフケアについても、一人ひとりに合った内容をお伝えします。自宅でできることが増えると、院に来る頻度を減らしながら、自分で体の舵取りができる状態に近づいていきます。依存させず、できるだけ早く自立していただくことが、私たちの目標です。

感情についても、コロナ後遺症の方は不安や焦り、抑うつ感を抱えていることが多くあります。「元気だったあの頃の自分と比べてしまう」「家族に迷惑をかけているという罪悪感」「いつ回復するかわからない不安」。こういった心の緊張も、体の回復に影響します。カウンセリングでは、話すことそのものが体の力を抜く助けになることもあります。

東洋医学から見たコロナ後遺症

東洋医学では、コロナ後遺症は「邪気が深く入り込み、正気を傷つけた状態」と見立てることができます。

邪気とはウイルスや感染源のこと、正気とは体の回復力そのものです。感染という強い邪気を受けると、正気が大きく削られます。この状態から回復するには、失われた正気を少しずつ取り戻していく過程が必要です。

コロナ後遺症でよく見られる東洋医学的な証(体のパターン)は、主に4つあります。複数が重なっているケースがほとんどです。

気虚(ききょ)

気虚とは、体のエネルギー全体が不足した状態のことです。気とは体と心を動かす見えない力のことで、これが底をつくと、だるくて動きたくない、少し動くと消耗する、声が小さくなる、食欲が落ちる、消化が弱くなるといった症状が出やすくなります。「以前の自分に戻れない感じ」「気力がわかない」というのは、気が足りていないサインであることが多いです。

コロナ感染という大消耗イベントのあとに、休み切れないまま仕事や育児を再開してしまうと、この気虚の状態が長く続きます。特に、「少し回復した気がして動いたら、またどっと疲れた」というパターンは気虚のサインです。

血虚(けっきょ)

血虚とは、血液の質や量が不足した状態のことです。顔色が悪くなる、眠りが浅い、夢をよく見る、目が乾く・かすむ、頭がぼんやりする(ブレインフォグ)、爪が割れやすい、髪が抜けるといった状態がこれにあたります。コロナ後遺症では、炎症や免疫の過剰反応によって血の質が落ちることが多く、血虚のサインが重なるケースを多く見ます。

気虚と血虚が同時に起きている状態を「気血両虚(きけつりょうきょ)」と言い、コロナ後遺症の方に最も多いパターンのひとつです。

肺気虚(はいききょ)

東洋医学の「肺」は、呼吸の機能だけでなく、体の表面(皮膚・粘膜)を守る力も担っています。コロナは呼吸器系に直接影響を与える感染症ですから、肺気虚になりやすく、息苦しさ、咳が続く、声がかすれる、皮膚が乾燥しやすい、少し外気が変わると体調が崩れやすいといった症状につながります。

肺が傷んだ後は、体の表面を守るバリア機能が低下しているため、温度変化や乾燥、風などに敏感になりがちです。「コロナ後から風邪をひきやすくなった」という方は、肺気虚の状態にあることが多いです。

腎虚(じんきょ)

東洋医学の「腎」は、回復力の貯金のような存在です。腎とは生命力の根っこであり、元気の源を蓄えておく器官と考えます。長引く消耗で腎が傷むと、腰がだるい、足腰の力が抜ける、夜中に目が覚める、耳鳴りがする、髪が抜ける、集中力が長続きしないといった症状が出やすくなります。コロナ後遺症で「回復しているはずなのにどこか虚ろ」「生命力が戻ってこない感じ」というのは、腎が傷んでいるサインのことが多いです。

コロナ後遺症に関わるツボ

いくつかのツボを日常的に温めたり、軽く押したりすることで、体の回復をゆっくりと助ける場合があります。あくまで補助的なセルフケアとして参考にしてください。

足三里(あしさんり)は、ひざのお皿の外側下のくぼみから、指4本ぶん下に位置します。すねの骨の外側を探すと、少しくぼんだ場所があります。胃腸を整え、気を補う代表的なツボで、倦怠感、食欲不振、消化不良などに関係します。親指で10〜15秒、じんわりと押してみてください。

三陰交(さんいんこう)は、内くるぶしの頂点から指4本ぶん上、すねの骨の後ろ側のくぼみにあります。脾・肝・腎の3つの経絡が交わるツボで、血虚や冷えに関わります。特に女性のコロナ後遺症で血虚が強い方に関係します。

太谿(たいけい)は、内くるぶしとアキレス腱の中間のくぼみです。腎のエネルギーを補うツボとして知られており、腰だるさ、疲労感の深い方、夜中の目覚めが続く方に使われます。

気海(きかい)は、おへそから指2本ぶん下にあります。気の海という名の通り、体のエネルギーを蓄える場所です。冷えているときはお腹全体を温めるだけでも、このあたりに働きかけることができます。

自律神経とコロナ後遺症の関係

自律神経とは、体のアクセルとブレーキのような働きをしています。アクセルにあたる交感神経が「活動・緊張モード」を担い、ブレーキにあたる副交感神経が「休息・回復モード」を担っています。

健康な状態では、この2つがバランスよく切り替わります。起きているときはアクセル、眠るときはブレーキという切り替えが自然にできています。

コロナ後遺症では、この切り替えの機能が壊れやすくなります。感染という大きな危機を経験した体は、「また何かが来るかもしれない」という警戒状態を長期間続けようとします。アクセルが踏まれっぱなしになり、ブレーキが利きにくくなるのです。

このとき何が起きるかというと、眠っても回復しない、夜中に目が覚める、動悸がある、汗をかきやすい、体温が安定しない、食欲がばらつくといった症状が続きます。朝起きたときが一番しんどく、昼過ぎにようやく少し楽になるというパターンは、この自律神経の乱れのサインです。

自律神経の回路は、脊椎(背骨)のまわりを走っています。背骨まわりの筋肉が硬く緊張したままだと、自律神経の信号がうまく伝わりにくくなります。整体では、この背骨まわり・頸部・腹部の緊張を丁寧にゆるめることで、自律神経がスムーズに働きやすい状態に整えていきます。

感染後に自律神経が乱れる現象は「ポストウイルス性自律神経失調」とも呼ばれており、コロナ後遺症の主要なメカニズムのひとつとして医学的にも注目されています。つまり、「気のせい」ではなく、体に実際に起きているプロセスです。

自律神経の乱れは、消化・呼吸・体温調節・循環・睡眠のすべてに影響を及ぼします。食欲がばらつく、胃が重い、深呼吸しにくい、手足が冷える、体温が朝と夜で大きく変わる、寝ても寝ても眠い、または逆に眠れないといった一見バラバラな症状が、実は自律神経というひとつの軸から枝分かれしていることが多いです。施術では、体を一か所ずつ単独に診るのではなく、このつながりを意識しながら全体の流れを整えることを大切にしています。

実際に多いケース

コロナ後遺症でご相談いただく方に、よく共通して見られるパターンがあります。

「感染後3ヶ月経つのに、まだ疲れが取れない。仕事には戻ったが、集中力が続かない。午後になるとひどく眠くなる。」これは、職場に復帰したことで体力が戻ったと思い込み、無理をしたことで消耗が重なるケースです。気虚の状態にあるまま動き続けると、エネルギーの回復が追いつきません。

「頭がぼんやりして、頭痛がある。病院のMRIは異常なし。でも以前より明らかに考えがまとまらない。仕事でミスが増えた。」これが、いわゆるブレインフォグの典型です。医学的な検査に映りにくいため「気のせい」と言われることもありますが、血流と神経系の乱れが原因として考えられており、体からのはっきりとしたサインです。

「夫の感染を看病している間に自分も感染した。育児と看護で体力を使い切り、回復するどころかどんどん削られていった。今は子どもの泣き声を聞くだけで体が固まる気がする。」育児・家事・看護が重なるケースでは、気虚と血虚が同時に深刻になりやすいです。「体と心の両方が限界に近い状態」を一人で抱えているケースが多い。

「長年のかかりつけ医に相談したが、時間が解決するでしょうと言われた。でも半年以上変わっていない。どこに行けばいいのかわからなくなった。」回復のペースは人によって大きく違います。自然に良くなる方もいますが、体の状態によっては何かサポートを加えることで回復しやすくなる方もいます。

3人の事例

Aさん(40代・男性・会社員)

コロナ感染から2ヶ月後に来院しました。「熱は下がったが、仕事に戻ったら疲れ方が以前と全然違う。3日出社したら1日は寝込む状態が続いていた」とのことでした。

カウンセリングで確認すると、背骨まわりと頸部が非常に硬く、腹部の冷えも強い状態でした。特に午前中のしんどさが強く、昼以降に少し楽になるというパターンがありました。東洋医学的には気虚と腎虚の重なりと見立てました。

施術では体全体の緊張をゆるめることを優先し、急かさず少しずつ関わっていきました。数回の施術の後、「疲れ方が前ほどひどくならなくなった」「朝起きたときのしんどさが少し軽くなった」「夜に目が覚める回数が減った」とおっしゃっていました。

なお、効果には個人差があり、このような変化を保証するものではありません。

Bさん(30代・女性・子育て中)

育児をしながら感染し、子どもの看護疲れも重なりました。感染後、「息が深く吸えない」「午前中は体がまったく動かない」「子どもが泣いていても起き上がれないことがある」「以前より涙もろくなった」という状態で来院されました。

睡眠が浅く、ブレインフォグも強くありました。東洋医学的には肺気虚と血虚が重なった状態と見立て、体への刺激を最小限にしながら、気の流れを整えることを優先しました。カウンセリングで、「疲れていると言えない」「家族に迷惑をかけているという罪悪感がある」という話が出てきました。

「少し頭がすっきりした」「午前中に起き上がれる日が増えた」「子どもと一緒に遊べる時間が少し増えた」という変化が、数回の施術の後に見られました。

効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

Cさん(50代・女性・パート勤務)

「どこに行っても変わらない」と話してくれました。内科・神経内科・心療内科と複数の医療機関を受診し、それぞれ「異常なし」と言われ続けた末に来院されました。

しんどさの正体がわからないまま1年近く過ごしていたため、「もうこれが普通なのかと諦めかけていた」とのこと。カウンセリングで話を丁寧に聞いていくと、「しんどさを誰にも言えず、平気なふりをしていた」という状況がありました。東洋医学的には気虚・血虚・腎虚が長期化した状態と見立てました。

体への関わりと並行して、「一人で抱え込まなくていい」という安心感を渡すことも大切にしました。「少しずつ体が動きやすくなった気がする」「まだしんどいけれど、気持ちが少し楽になった」「自分がしんどかったと、やっと認められた気がする」という言葉がありました。

効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

自宅でできるセルフケア

コロナ後遺症の回復において、自宅でのセルフケアは施術と同じくらい重要です。ただし、「たくさんやれば早く回復する」ではなく、「今の体に合った範囲で続ける」ことが大切です。

「疲れたら休む」ではなく「疲れる前に休む」ことを習慣にしてください。活動後倦怠感(PEM)を悪化させないために、ペース配分がセルフケアの核です。少し良くなったからといって急に活動量を増やすと、翌日・翌々日にどっとしんどくなります。

首とお腹を冷やさないことも重要です。夏でもエアコンで体が冷えやすく、自律神経のバランスが崩れやすくなります。薄い腹巻きやおへその下を手で覆うだけでも、副交感神経が動きやすくなります。

横になる時間を意図的に作ってください。座ったり立ったりしている時間が長いほど、症状が出やすいという報告があります。疲れが来た感じがしたら、横になって目を閉じる10〜15分を確保してください。これだけでも回復の速度が変わります。

スマホを夜9時以降は手放すことを試みてください。寝る前の画面刺激は自律神経のブレーキを妨げます。睡眠の質と量が、コロナ後遺症の回復に直結します。

深呼吸を1日に数回、意識して行うことも助けになります。鼻から4秒かけて吸い、口から8〜10秒かけてゆっくり吐く。1セット3回でも、副交感神経が動き始めます。

食事では、小麦・砂糖・乳製品を控えめにすることが体への負担を減らす場合があります。消化の負担が減ると、エネルギーを回復に使えるようになります。

症状を責めないことも、セルフケアのひとつです。「もっと早く良くならなければ」と焦るほど体はさらに緊張します。今日できることをやった、それで十分だという視点を持ち続けてください。

医療機関との連携について

コロナ後遺症は、整体だけで何とかなるものではありません。医療機関での診察を受けることが最初の一歩です。

福岡市内には、コロナ後遺症外来を持つ医療機関が複数あります。福岡大学病院では後遺症のフォローアップ外来を設け、漢方も取り入れながら診療しています。福岡市早良区をはじめ、各区の医療機関への相談窓口も設けられています。かかりつけ医に相談しにくい場合は、福岡市の後遺症診療相談窓口を活用することもできます。

常若整骨院では、医療機関での診察・薬の処方と並行して整体を活用することをお勧めしています。「病院では薬をもらっているけれど、体の緊張がどうにもならない」「眠れない、食欲がない、体が重い」という方が、医療との並行で来院されるケースが多くあります。

以下の状態があれば、整体より先に必ず医療機関を受診してください。発熱が続いている、胸の痛みや強い息苦しさがある、急に症状が悪化した、体の一部に麻痺や脱力がある、意識がはっきりしないという場合は、救急も含めて医療機関に相談してください。

FAQ・Q&A

Q コロナ後遺症で整体を受けてもいいですか?

症状によっては、体の緊張をゆるめ自律神経の働きを整えやすくする助けになります。ただし、発熱・急な悪化・強い呼吸困難などがある場合は、まず医療機関を受診してください。整体は医療行為ではありません。

Q 後遺症がいつ終わるかわかりません。整体で何か変わりますか?

変化が現れる時間は体の状態や消耗の深さによって異なります。整体は回復を保証するものではありませんが、体の緊張がゆるんで「少し楽になった」「眠れるようになった」という変化が現れることがあります。

Q ブレインフォグ(頭のぼんやり)には整体は関係ありますか?

ブレインフォグは自律神経の乱れと血流の停滞が関係していることが多く、体の緊張をゆるめることで頭への血流が整いやすくなる場合があります。直接脳に働きかけるものではありませんが、「少し頭がすっきりした」という変化が出ることがあります。

Q 倦怠感がひどく、施術を受ける体力があるか不安です。

施術は体力を消耗するものではありません。横になっているだけで受けられるゆっくりとした関わりをしています。まずカウンセリングで話を聞くだけでも構いません。体の状態に合わせて関わり方を調整します。

Q 整体に行くと翌日しんどくなることがありました。大丈夫ですか?

コロナ後遺症の方は刺激への反応が強くなっていることがあります。初回は体の様子を見ながら最小限の関わりにとどめています。もし翌日しんどさが増した場合は必ずお伝えください。活動後倦怠感が起きやすい状態かどうかも含めて確認します。

Q 東洋医学的なアプローチはコロナ後遺症に有効ですか?

気虚・血虚・肺気虚・腎虚といった状態を整えるアプローチは、倦怠感や回復力の低下に対してサポートになる場合があります。医療的な治療の代替ではなく、回復の土台を整える補完的な役割として考えてください。

Q 施術の頻度はどのくらいがいいですか?

体の状態に合わせて相談しながら決めていきます。最初は週1回程度から始めて、体の変化を確認しながら間隔を広げていくことが多いです。

Q 病院で「後遺症ではない」と言われました。それでも来院できますか?

来院できます。検査で異常なしと言われた方も多く来院されています。東洋医学的な見立てでは、検査に出ない体の消耗や緊張が不調として現れることがあります。

Q 感染から1年以上経ちますが、今からでも変化は出ますか?

時間が経っていても、体の状態が整えば変化が出ることがあります。長期化しているほど消耗が深い傾向はありますが、諦める必要はありません。

Q コロナ後遺症と夏の暑さが重なってより一層つらくなっています。

夏は体のエネルギーが外に発散されやすく、ただでさえ消耗しやすい季節です。コロナ後遺症の気虚・血虚の状態では、夏の消耗が特にきつくなります。エアコンで冷えすぎないこと、水分と食事をしっかり取ること、無理な外出を控えること、この3つを優先してください。

Q 整体のほかに自分でできることはありますか?

食事・睡眠・体温管理がセルフケアの柱です。小麦・砂糖・乳製品を控えめにすること、体を冷やさないこと、十分な睡眠を取ること、ペース配分を意識することが回復の土台になります。施術の際にご自身の状態に合ったセルフケアをお伝えします。

Q 感染後に感情の波が大きくなり、些細なことで涙が出ます。気のせいですか?

気のせいではありません。コロナ後遺症では感情の調節が難しくなることがあります。東洋医学では「血虚」が感情の不安定につながると考えており、心の症状も体の状態から切り離せません。

Q 子どもがコロナ後遺症かもしれません。整体を受けられますか?

小児のコロナ後遺症については、まず小児科への相談を優先してください。小児は成長中の体であるため、施術前に医師への相談が必要です。

まとめ

コロナ後遺症で長引くしんどさを感じている方へ。

病院の検査では異常なしと言われたけれど、確かにしんどい。以前のような体に戻れる気がしない。そんな状態で一人で抱え込んでいる方が、今もたくさんいます。

体はちゃんと信号を出しています。「もっと頑張れ」ではなく、「少し力を抜いて」と言っているのです。回復には時間がかかることもありますが、気と血を少しずつ立て直し、自律神経の回路を整えることで、変化が生まれやすくなります。

整体は万能ではありません。でも、「体の緊張をゆるめ、回復しやすい土台を整える」という役割は確かにあります。医療機関での診察・治療と並行しながら、体への関わりを続けていくことが、コロナ後遺症の回復に向けて大切な一歩になります。

福岡市でコロナ後遺症に悩んでいる方、「どこに行っても変わらない」と感じている方、まず体の状態を一緒に確認させてください。一人で抱え込まず、体の声を聞くところから始めましょう。

院長プロフィール

冨高誠治(とみたか せいじ)。常若整骨院(福岡市)院長。整体師として施術歴20年、延べ25,000名の施術経験を持つ。整体・気功・東洋医学を軸に、体と心の両面から不調にアプローチ。カウンセリング・施術・セルフケアをセットで行い、患者さんが自分で体の舵取りができる状態になることを最終的な目標としている。「早く自立していただくこと」を大切にしており、依存させず、できるだけ早く卒業していただくことを施術方針としている。