鼻・喉・口の不調が長引く方へ|福岡市で「検査は異常なし」と言われた9つの症状を体質から考える

結論から言うと、鼻・喉・口の不調が長引く方に必要なのは、その場所だけを見ることではなく、体をつくる力そのものと、日々の気の張り方まで含めて整えることです。

この記事の要点を先にお伝えします。

  • 鼻・喉・口は、体の入口であると同時に「出口」でもある場所です。出せないものが溜まると、ここに現れやすくなります。
  • 耳鼻科や歯科で「異常なし」と言われる方が多いのは、その場所そのものが壊れているわけではないからです。
  • この記事は、副鼻腔炎・後鼻漏・嗅覚障害・味覚障害・舌痛症・ドライマウス・嗄声・喉のつまり・嚥下障害のいずれかで、長く困っている方に向けて書いています。

なぜ鼻・喉・口の不調は長引くのか

結論として、鼻・喉・口の不調が長引く方には、その部位ではなく「体をつくる力」が落ちているケースが多くあります。

耳鼻科で抗生剤をもらう。歯科でマウスピースを作る。内科で検査を受ける。それぞれ必要なことです。ただ、それでも戻る方がいます。

当院に来られる方の多くが、こうおっしゃいます。「病院では異常なしと言われました」

異常がないのに、つらい。この状態が一番苦しいと思います。

周りからは元気に見えます。見た目には何も起きていないので、家族にも職場にも説明できません。「気にしすぎ」「歳のせい」と言われて、そのうち自分でもそう思うようになる。相談すること自体をあきらめてしまう方が、たくさんいます。

実際に来られる方の話を聞いていると、ここまでの道のりがだいたい似ています。まず市販薬を試す。効かないので耳鼻科や歯科に行く。薬をもらって、一度は軽くなる。しばらくして戻る。また行く。何度か繰り返すうちに「これ以上は様子を見ましょう」と言われる。そこで行き場がなくなります。

この記事を読んでいる方も、たぶん似た経路をたどってこられたのではないでしょうか。

延べ25,000名を診てきて、鼻・喉・口の不調が長引く方に共通していることがあります。体をつくる工場が疲れている、という状態です。

東洋医学では、食べたものを気血に変える働きを「脾」が担うと考えます。膵臓や消化器の働きを含んだ、体をつくる工場のような存在です。

この工場が弱ると、体を守る力の材料が足りなくなります。守る力が薄くなると、鼻や喉といった外界と接する場所から先に、影響が出はじめます。

頑張り続けた人ほど、鼻や喉に出やすい理由

結論として、鼻・喉・口の不調が長引く方には「根性で頑張り続けてきた方」が多くいます。

これは気持ちの問題ではなく、体の仕組みの話です。

頑張り続けるということは、体をつくる工場を休みなく動かし続けることです。工場が疲弊すると、気血をつくる量が落ちます。東洋医学では、この工場(脾)が肺を養うと考えます。土が金を生む、という関係です。

工場が細ると、肺を支える力も細くなります。肺は鼻に通じる臓器なので、鼻の守りが薄くなる。溜まったものが顔の中に残りやすくなる。

具体的には、こういう方が多くいます。

朝、目が覚めた瞬間からもう疲れている。休みの日に何もしないでいると、かえって落ち着かない。人から頼まれると断れず、気づくと自分の予定が最後に回っている。体調が悪くても「これくらいで休めない」と考える。

どれも、真面目な方の特徴です。そして全部、体をつくる工場を止めない生き方です。

だから、鼻や喉の不調で来られる方に、私はこう聞くことがあります。

「最近、休めていますか」

症状の話をしに来た方に体の話をせず、生活の話から入るので、驚かれることがあります。でも、ここが根っこにあることが本当に多いのです。

なお、この考え方は「頑張ったあなたが悪い」という話ではまったくありません。むしろ逆で、頑張れる人だから、体が先に音を上げたという見方をしています。

東洋医学では、鼻・喉・口をどう見るか

結論として、東洋医学では鼻・喉・口を「出す力」が現れる場所として見ます。

専門用語を、できるだけ日常の言葉に置き換えて説明します。

肺は、鼻に通じる臓器とされます。呼吸だけでなく、外に出す働き(宣発)を担います。悲しみや、言えなかったことを飲み込み続けると、この出す力が落ちると考えます。

脾は、食べたものを気血に変える工場です。考えすぎ、気の張りすぎ、冷たいものの摂りすぎで弱ります。弱ると余分な水分(湿)が体に残り、鼻や喉の粘りとして現れやすくなります。

腎は、体の根っこの力です。回復力の貯金のようなもので、ここが薄くなると、どの場所も戻りにくくなります。

肝は、気の流れを調整します。言いたいことを飲み込む状況が続くと、気が詰まり、喉のつかえ感として出ることがあります。

競合の情報を見ていると、「自律神経が原因」で止まっているものが多くあります。それも間違いではありませんが、どの臓器のどの働きが、どう落ちているのかまで見ないと、打つ手が決まりません。

症状別に、どこから読めばよいか

ここからは、あなたの症状に近いところから読んでください。それぞれ詳しい記事を用意しています。

鼻の症状

副鼻腔炎(蓄膿症)

抗生剤で一度軽くなっても、季節の変わり目にまた戻る。顔の中に重さが残る。前かがみになると額の奥が痛む。

こういう方に多いのが、朝の起き抜けが一番つらく、昼過ぎには少し楽になるという波です。夜のうちに溜まったものが、動き出すと少しずつ流れるからです。

鼻そのものより、脾と肺の関係を見ます。工場が疲れて水をさばけなくなると、顔の中に湿として残ります。そこに、外を守る力の低下が重なる。抗生剤は溜まったものへの対処ですが、溜まりやすい体質そのものは変わりません。だから季節ごとに戻ります。

長く続いている方には、冷たい飲み物と、疲れているのに動き続けてしまう習慣を必ず伺います。

→ [副鼻腔炎が繰り返す本当の理由を読む](https://tocowaca.com/post-14354/)

後鼻漏

鼻水が喉に落ちる感じが、一日中続く。人前で咳払いをするのが気になる。夜、横になると強くなる。

人に言いにくい症状です。見た目には何も起きていないので、周りに分かってもらえません。「気にしすぎ」と言われた経験のある方が多くいます。

溜まったものを出す力の問題として見ます。出口が細くなっているところに、作られる量が減らないと、行き場のないものが喉へ流れ続けます。

この症状の詳しい記事は現在準備中です。お困りの方は、副鼻腔炎の記事が近い内容になります。

嗅覚障害

においが分からない。あるいは、以前と違うにおいに感じる。コーヒーの香りが薬品のように感じる方もいます。

感染のあとに残る方も、そうでない方もいます。共通しているのは、食事が楽しくなくなること。これは生活の質に直接ひびきます。

肺と、五感の根本にある腎の両面から見ます。においを受け取る通り道が細くなっている場合と、受け取る力そのものが薄い場合があるからです。悲しみを飲み込み続けてきた方に多い、という印象を持っています。

→ [嗅覚障害が長引く本当の理由を読む](https://tocowaca.com/post-14471/)

口の症状

味覚障害

味が薄い。金属のような味がする。甘みだけ分からない、という方もいます。

血液検査では出ないことが多い症状です。亜鉛を勧められて飲んでみたけれど変わらなかった、という方が来られます。

東洋医学では、味を感じる力は脾と深く関わると考えます。体をつくる工場が疲れると、受け取る側の感度も落ちる。食べても味がしないので食が細り、さらに工場が痩せる、という循環が起きます。

→ [味覚障害が長引く本当の理由を読む](https://tocowaca.com/post-14332/)

舌痛症

検査で異常がないのに、舌がヒリヒリする。焼けるような感じが続く。

夕方から強くなる方が多くいます。逆に、食事をしている間だけは感じないという方もいます。何かに集中していると忘れる、という特徴があるので、「気のせいでは」と言われてしまいがちです。

気のせいではありません。神経が過敏になっている状態で、そこには体の乾きと、心の張りつめが重なっています。舌は体の状態が最も早く出る場所のひとつです。

→ [舌痛症が長引く本当の理由を読む](https://tocowaca.com/post-14298/)

ドライマウス

口の中が乾く。水を飲んでも、飲んだ直後だけしか変わらない。夜中に乾きで目が覚める。

薬の影響で起きることもあるので、まず服用中のお薬を確認します。そのうえで、薬だけでは説明がつかない方に、当院ができることがあります。

潤す力そのものを見ます。東洋医学では、体を潤す成分を陰と呼びます。年齢を重ねる、睡眠が足りない、気を張り続ける。これらは全部、陰を減らす方向に働きます。水を飲んでも変わらないのは、水が足りないのではなく、水を保つ力が落ちているからです。

→ [ドライマウスが長引く本当の理由を読む](https://tocowaca.com/post-14245/)

喉の症状

喉のつまり(梅核気)

何かが引っかかっている感じがあるのに、検査では何もない。飲み込むときは平気なのに、何もしていないときに気になる。

東洋医学では古くから知られている状態で、梅の種が喉にあるような感じ、という意味の名前がついています。何百年も前から同じ訴えがあったということです。

言えなかったことが溜まりやすい場所として見ます。気の流れを調整する肝が詰まると、その詰まりが喉に上がってくる。だから、飲み込む動作そのものには問題が出ません。

職場や家庭で言いたいことを飲み込んでいる方に、非常に多い症状です。

→ [喉のつまり・梅核気が長引く本当の理由を読む](https://tocowaca.com/post-14468/)

嗄声(声がかすれる)

声が出しにくい。長く話すと続かない。夕方には声が変わってしまう。

声を使うお仕事の方に多い症状です。ただ、使いすぎだけでは説明がつかない方がいます。人前では出るのに、家では出にくいという方もいます。

声は、肺の力がそのまま出る場所です。外に出す働きが落ちると、声も細くなる。我慢が続いた時期と、声が変わった時期が重なっていないか、必ず伺います。

→ [声のかすれが長引く本当の理由を読む](https://tocowaca.com/post-14458/)

嚥下障害(飲み込みにくさ)

飲み込むときに引っかかる。むせやすい。錠剤が飲み込みにくい。

年齢のせいだと言われることが多い症状ですが、それだけではない方がいます。40代、50代で相談に来られる方も少なくありません。

飲み込む動作は、喉だけでなく、首から胸にかけての連動で成り立っています。首肩が固まり、呼吸が浅くなると、この連動が乱れます。加えて、緊張が強い状態では飲み込みの反射そのものが遅れます。

なお、急に飲み込めなくなった場合や、体重が減っている場合は、必ず先に医療機関を受診してください。

→ [嚥下障害が長引く理由を読む](https://tocowaca.com/post-14422/)

実際に来られた方のケース

当院に実際に来られた方の声を、ご本人の許可のうえで紹介します。個人が特定されないよう、年代と性別のみ記載しています。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

40代男性・副鼻腔炎(8年)

8年間、痛みに悩んでこられた方です。施術以外の日常生活における食事面や物事の考え方までお伝えしました。ご本人は「対症療法ではなく、身体の中に入る食べ物やストレスをコントロールすることも大事であることを教えて頂けた」と話してくださいました。8年という長さは、それだけ多くの方法を試してこられたということでもあります。

30代男性・慢性上咽頭炎

咳や息苦しさが慢性的に続き、いくつもの病院を回られました。「慢性上咽頭炎」という病名は分かったものの、なかなか変わらなかったそうです。数年前のパニック障害の後遺症も抱えておられ、その両方が少しずつ落ち着いてこられました。喉の症状と、心の状態が別々ではないことがよく分かるケースです。

20代女性・アトピーと上咽頭炎

幼少期からステロイドで抑えてこられ、ベリーストロングのステロイドでも変わらなくなっていた方です。上咽頭炎、結膜炎、扁桃腺の腫れと、炎症が常にある状態でした。「症状が出ていなくても、身体がだるくて気持ちも晴れないのが当たり前になっていた」と話されていたのが印象に残っています。

福岡市で鼻・喉・口の不調の相談先を探すときに見るべきこと

結論として、その症状についてどこまで説明できるかを見てください。

「自律神経を整えます」という説明は、いま多くの院が掲げています。それ自体は間違っていませんが、それだけでは選ぶ基準になりません。

見ていただきたいのは、次の3つです。

その症状の説明が、どこまで具体的か。 「体のバランス」で終わっていないか。どの臓器の、どの働きが、なぜ落ちているのかまで書かれているか。

同じ症状の方の声があるか。 肩こりや腰痛の声しかない院で、舌痛症を相談するのは不安だと思います。

医療との関係をどう説明しているか。 病院を否定する院は避けてください。鼻・喉・口の症状は、医療機関での確認が先に必要な場面があります。「病院では良くならない」と言い切る院より、「ここは病院、ここは私たち」と線を引ける院の方が安全です。

もうひとつ、お伝えしておきたいことがあります。

すぐに変わることを約束する説明にも、注意してください。何年も続いた状態が数回で元に戻ることは、多くありません。私は初回に「どのくらいかかりそうか」を正直にお伝えします。長くかかりそうなら、そう言います。期待させて通っていただくより、その方がお互いにとって良いと考えています。

自宅でできること

どの症状にも共通して、まずここからお伝えしています。

吐く息を長くする。吸う3秒、吐く6秒。肺は外に出す働きの臓器なので、吐く動作そのものが助けになります。多くの方は吸う方に意識が向いていますが、実際に足りていないのは吐く方です。信号待ちの30秒でもできます。

冷たい飲み物を減らす。体をつくる工場は冷えを嫌います。白湯か常温から始めてください。氷入りをやめるだけでも変わる方がいます。一気にやめようとせず、まず朝の一杯からで構いません。

首の後ろを温める。ここが冷えると、頭や顔まわりへの巡りが細くなります。蒸しタオルを電子レンジで温めて、後頭部の付け根に3分あてるだけです。夜、寝る前が効きます。

寝る時間を30分早める。回復の貯金は、寝ている間に積まれます。夜11時を過ぎると、体が修復に使う時間が削られていきます。早く寝るのが難しければ、寝る1時間前に部屋を暗くするだけでも違います。

言えなかったことを、紙に書く。声に出せなくても構いません。誰にも見せない紙で構いません。出す先があるだけで、体の負担が変わります。鼻・喉・口は出す場所なので、他に出口ができると、そちらの負担が減ります。

一度に全部やろうとしないでください。この5つのうち、一番できそうなものをひとつだけ選んで、今日から始めてみてください。全部やろうとして続かないより、ひとつ続く方がはるかに変わります。

医療機関を先に受診していただきたい場合

整体は医療行為ではありません。鼻・喉・口の症状について、診断や薬の判断はできません。

次のような場合は、まず耳鼻科や歯科、内科などの医療機関を受診してください。

  • 強い頭痛、発熱、顔面の強い痛みがある
  • 黄色や緑色の鼻水が続く、視界に異常がある
  • 血の混じった痰や鼻水が出る
  • 急に声が出なくなった、飲み込めなくなった
  • 急な体重減少がある
  • 症状が急に悪化している

厚生労働省や各学会が公開している情報も、判断の助けになります。当院では、医療機関での対応を否定するのではなく、並行して身体のケアとストレス管理を行い、回復しやすい土台づくりをサポートしています。

よくある質問

鼻や喉の不調で、整体に行っていいのですか?

はい。ただし、まず医療機関で確認していただくことをおすすめします。そのうえで「異常なし」と言われた方、通院を続けても戻る方に、当院ができることがあります。

耳鼻科に通いながらでも大丈夫ですか?

問題ありません。むしろ並行をおすすめしています。薬の判断は医師にお任せし、当院は体の緊張や生活面を担当します。

どのくらいで変わりはじめますか?

症状の長さと、生活を変えられるかで変わります。8年悩まれた方もいれば、数回で違いを感じる方もいます。個人差が大きいため、回数の保証はしていません。

セルフケアだけでも変わりますか?

変わる方もいます。特に「冷たいものを減らす」と「寝る時間を早める」は、ご自身でできて効果を感じやすい部分です。

気功もされているのですか?

はい。ただ、最初から気功を前面に出すことはしていません。まず体の状態と生活を見て、必要と判断した場合にお伝えしています。

福岡市のどこにありますか?

福岡市早良区、西新駅から徒歩圏です。完全予約制です。

薬を飲みながらでも受けられますか?

はい。お薬の内容を伺ったうえで施術します。薬をやめるかどうかの判断は、必ず処方した医師にご相談ください。当院から中止を勧めることはありません。

いくつも症状があるのですが、まとめて相談できますか?

その方が助かります。鼻・喉・口の症状は、単独で出るより重なって出ることの方が多いためです。実際、上咽頭炎とパニック障害を同時に抱えておられた方もいます。関係なさそうに見える症状ほど、根が同じことがあります。

何年も続いているのですが、遅すぎませんか?

8年悩んでこられた方も来られています。長さは、それだけ多くの方法を試されたということでもあります。ただ、長く続いた分だけ時間がかかることは、初回に正直にお伝えしています。

子どもでも受けられますか?

受けられます。お子さんの場合、生活のリズムとご家庭の空気が大きく関わることが多いため、保護者の方にも一緒にお話を伺います。

遠方からでも通えますか?

県外から来られる方もいらっしゃいます。ただ、通う頻度が下がる分、ご自宅でのケアの比重が上がります。初回にその設計をお伝えします。

施術は痛くありませんか?

強く押すことはしません。痛みを伴う施術が苦手な方に向いています。

何を持っていけばよいですか?

検査結果や、飲んでいるお薬が分かるものがあれば助かります。無くても構いません。

鼻・喉・口の不調で悩んでいる方へ

検査で異常なしと言われて、それでもつらい。この状態を一番分かってもらえないと思います。

気のせいではありません。見えていないだけです。

鼻・喉・口は、体の中で一番外に近い場所です。だからこそ、内側で起きていることが先に出ます。そして多くの場合、その内側では「出せないもの」が溜まっています。

長く頑張ってこられた方ほど、ここに出ます。弱いからではありません。

一人で抱えず、まず体の緊張をゆるめるところから始めてみてください。

院長プロフィール

常若整骨院 院長・冨高誠治

施術歴20年、延べ25,000名の施術実績。東洋医学・気功・整体を軸に、慢性症状と繰り返す不調へのアプローチを専門とする。福岡市早良区・西新駅すぐ。完全予約制。

医療機関での診断と対応を尊重し、必要と判断した場合は受診をおすすめしています。整体でできることとできないことを、初回に必ずお伝えしています。