病院で検査を受けても異常なしと言われるのに、なぜ体調が悪いままなのですか
結論から言うと、検査でわかるのは「形が壊れているかどうか」であって、「働き方が乱れているかどうか」ではないからです。血液検査やレントゲン、MRIは、臓器や骨に壊れた部分がないかを見る検査です。自律神経の働きが乱れているだけの状態は、形としては壊れていないため、同じ検査では映りません。だからこそ「異常なし」と言われても、体のつらさは消えないということが起こります。
原因は何か。答えは、体の緊張が長く続いたことで、自律神経の切り替えがうまくいかなくなっている状態です。整体でできることは何か。答えは、その緊張を外から緩め、体が自分で切り替えられる状態に戻していくことです。この記事は誰向けか。答えは、病院を何ヶ所か回っても「異常なし」を繰り返され、それでも不調が続いている福岡市の方向けです。
なぜ検査をしても異常が見つからないことがあるのですか
結論として、検査は臓器の形を見るためのものであり、自律神経という働き方のクセまでは映せないからです。
自律神経とは、体のアクセルとブレーキのような働きです。交感神経がアクセル、副交感神経がブレーキにあたります。緊張する場面ではアクセルが踏まれ、心拍や血圧が上がり、消化や睡眠のスイッチは後回しになります。本来は緊張が終われば自然にブレーキへ切り替わりますが、ストレスが途切れずに続くと、このアクセルが踏まれたままの状態が固定化されます。心臓や胃、皮膚といった臓器そのものは壊れていないため、検査結果は正常のまま。しかし働き方が乱れているぶん、だるさ、めまい、動悸、肌荒れ、胃の重さといった症状として体に出続けます。
医学的には、こうした「検査で異常が見つからないのに続く身体症状」は一般診療の15〜30%を占めるという報告もあり、決して珍しい状態ではありません。自律神経の働き方については厚生労働省のe-ヘルスネットでも解説されています。ここは特別な体質の人だけに起こることではなく、多くの人が通る道だという前提でこの先を読んでいただければと思います。
病院で異常なしと言われる方に、実際どんな症状が多いのですか
結論として、めまい、動悸、だるさ、肌荒れ、胃の不快感の5つが特に多く見られます。当院で25,000人の患者さんに施術してきた経験の中でも、この組み合わせで来られる方が目立ちます。
それぞれの症状には、体の中で起きていることの傾向があります。めまいが続く方は、頭の中で処理しきれない情報や考えごとを抱え続けているケースが多く見られます。動悸が出る方は、常にエンジンをふかしたような緊張状態が抜けていない傾向があります。肌荒れが続く方は、腸で出しきれないものを皮膚から出しているような、出口の使い方の偏りが見られることがあります。胃の不快感が続く方は、理想の状態を強く望みすぎて、そのズレをストレスとして受け取りやすい傾向があります。だるさが取れない方は、回復に使うはずのエネルギーが、緊張を保つことにずっと使われている状態です。
どれも「気のせい」ではなく、体の使い方の結果として起きています。ここを順番に見ていくことが、次の一手につながります。
常若整骨院では、原因がわからない不調をどう見ていますか
結論として、症状そのものよりも「その症状が出る前に、どこの緊張がどれくらい続いていたか」を見ています。
当院では、体つき、触ったときの部位の状態、問診で聞く状態と関係する臓器、そして考え方のクセという4つの角度を束ねて見立てます。たとえば同じ「だるさ」でも、右側に強く出ている方は仕事の負荷が、左側に強く出ている方は家庭や身近な関係の負荷が関わっていることが多いという傾向があります。触ってみると、症状が出ている場所とは違う場所が板のように硬くなっていることも珍しくありません。そこが緊張の始まった場所であることが多いためです。
カウンセリングで生活の状況を聞き、施術で緊張を緩め、セルフケアで日常に戻したときに緊張が再び固定化しないようにする。この3つをセットで行うのは、原因が一箇所ではなく、生活全体の積み重ねであることが多いからです。自律神経の不調について詳しく書いた記事でも、この見立ての考え方を扱っています。
東洋医学ではこの状態をどう考えるのですか
結論として、東洋医学では、体を巡る気・血・水のどこかが滞っている状態として読みます。
気とは、体と心を動かすエネルギーの流れです。血は栄養を届ける働き、水は体内の水分の巡りを指します。長く続く緊張は、まず気の巡りを滞らせ、次第に血や水の巡りにも影響していきます。特によく見られるのが次の3つの証、つまり体質のタイプです。
肝気鬱結型は、怒りや義務感を抱え込みやすい方に多く、めまいや胃の張りが出やすい傾向があります。心腎不交型は、頭は休みたいのに眠れない、興奮と疲労が同時にあるタイプで、動悸や中途覚醒が出やすい傾向があります。脾気虚型は、考えすぎで消化に力が回らなくなるタイプで、だるさや胃腸の不調が出やすい傾向があります。
ツボで言えば、太衝(たいしょう。足の甲、親指と人差し指の骨が合わさる手前のくぼみ)は肝の高ぶりを落ち着かせるとされる場所で、太渓(たいけい。内くるぶしとアキレス腱の間のくぼみ)は腎の力を補うとされる場所です。押して気持ちいいと感じる程度の力で、1日に何回でも構いません。
整体でどこまでできますか、できないことは何ですか
結論として、整体でできることは、緊張を緩めて回復しやすい身体づくりをサポートすることです。診断や医学的な処置はできません。
できることは、固まった筋肉や関節を緩め、自律神経が切り替えやすい状態に体を近づけていくことです。カウンセリングを通じて生活の負荷を一緒に整理することも含まれます。できないことは、病気の診断、薬の処方や調整、器質的な異常への医学的な対応です。それらは医師の領域であり、整体は医療行為ではありません。当院では、必要に応じて医師や心理士など専門家との連携も前提にしています。
福岡市で整体を探すとき、何を見て選べばいいですか
結論として、症状名だけでなく、体の中の状態まで説明してくれるかどうかを見てください。
福岡市には自律神経の不調を扱う整体院がいくつもあり、「自律神経専門」「病院で異常なしと言われた方へ」「薬以外の選択肢」という言葉はどこでも見かけます。ここまでは、いわば入口の看板にすぎません。選ぶときに見てほしいのは、その先の中身です。どの臓器が、どんな状態で、なぜその症状につながっているのかまで説明できるか。問診でどこまで具体的に聞かれるか。触られたときに、症状のある場所だけでなく、関係する場所まで見てもらえるか。この3点を基準にすると、看板の言葉に流されずに選べます。
このような不調で来られる方に多いのはどんなケースですか
40代女性、会社員の方は、頭痛と肩こり、そして手足のしびれが数年続いていました。複数の病院を回っても検査結果はすべて正常で、痛み止めと抗不安薬を処方されるだけの状態が繰り返されていたそうです。カウンセリングで生活の中の考え方のクセや生活習慣を一緒に振り返り、施術を重ねる中で、症状が少しずつ和らいでいきました。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
50代男性、会社経営の方は、左手に力が入らない感覚と、動悸、そして不眠が続いていました。大きな病院の脳神経内科と整形外科を受診しましたが、原因はわからないままでした。施術を重ねる中で、まず動悸と睡眠の状態から変化が見られ、その後、手の感覚にも変化が出てきたとのことです。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
40代女性、育児中の方は、首や肩のこり、歯の噛み締め、中途覚醒や早朝覚醒、皮膚のじんましんなど、複数の不調が同時に出ていました。長年「原因不明」と言われ続けていたそうですが、なぜそれらの症状が出ているのかがわかったことで、気持ちが落ち着いたと話されています。施術を重ねる中で、肌の状態や睡眠にも変化が見られたとのことです。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
自宅でどうケアすればいいですか
短くできることを3つ挙げます。どれか1つからで十分です。すべてをきちんとやろうとする必要はありません。
1つ目は、寝る前の15分だけスマートフォンを手放すことです。2つ目は、深呼吸を3回、吐く時間を吸う時間より長くすることです。3つ目は、首とお腹を冷やさないようにすることです。できない日があって当然です。特にまじめな方ほど、できなかった日に自分を責めてしまいますが、その自責がさらに緊張を強めてしまいます。真面目さが悪いわけではなく、その向け先が違うだけです。1つでもできた日があれば、それで十分だと考えてください。
病院と整体、どちらに行くべきか迷ったらどうすればいいですか
結論として、症状が急に強くなった場合や、次のような症状がある場合は、まず医療機関を受診してください。強い麻痺、片側の急な脱力、ろれつが回らない、急な体重減少、発熱が続く、排泄に異常があるといった症状です。これらは自律神経の乱れだけでは説明できない可能性があり、他の病気が隠れていることもあります。
そのうえで、検査を受けても異常が見つからず、それでも不調が続いているという段階であれば、整体でのケアを並行して検討する価値があります。医師と整体、どちらか一方ではなく、必要に応じて両方を使うという考え方でかまいません。季節の変わり目に不調が重なりやすい方については秋に自律神経の不調が出やすい理由をまとめた記事でも触れています。
よくあるご質問
病院で異常なしと言われた場合、心療内科に行くべきですか?
症状が2週間以上続き、日常生活に支障が出ている場合は、心療内科や心理士への相談も選択肢の一つです。整体と並行して利用される方も多くいらっしゃいます。
自律神経の乱れは、血液検査でわかりますか?
一般的な血液検査では、自律神経そのものの働き方はわかりません。血液検査は臓器の状態を見るためのもので、自律神経の機能検査は別に行う必要があります。
検査で異常なしと言われるのに、なぜこんなにつらいのですか?
体の働き方が乱れているために、臓器そのものは壊れていなくても不調として感じられます。つらさが本物であることに変わりはありません。
整体に行けば、この不調はよくなりますか?
効果には個人差があり、必ずよくなると約束することはできません。整体は医療行為ではないため、医学的な処置という言葉は使えません。できることは、緊張を緩め、回復しやすい身体づくりをサポートすることです。
どのくらい通えば楽になりますか?
症状の重さや期間によって個人差が大きく、一概には言えません。数回で変化を感じる方もいれば、時間がかかる方もいます。
薬を飲みながら整体に通っても大丈夫ですか?
薬の使用を否定するものではありません。薬の調整はかかりつけの医師に相談しながら、整体は並行して利用していただけます。
ストレスがないのに、この状態になることはありますか?
本人が自覚していないストレスや、長年の生活習慣の積み重ねが原因になっていることもあります。自覚のなさは、原因がないことを意味しません。
子どもでもこのような状態になりますか?
起立性調節障害のように、成長期の子どもにも自律神経の乱れによる不調が見られることがあります。朝起きられない、立ちくらみが強いといった症状が特徴です。
何科を受診すればいいかわからないときはどうすればいいですか?
まずはかかりつけの内科で相談し、必要に応じて専門科を紹介してもらう形が一般的です。判断に迷う場合は、遠慮せず医師に伝えてください。
症状がころころ変わるのですが、これも同じ原因ですか?
自律神経の乱れによる不調は、日によって症状が変わることがよくあります。緊張の強さや場所によって出方が変化するためです。
一度楽になったら、もう再発しませんか?
生活の負荷が再び積み重なると、同じような状態に戻ることはあります。回復後も、無理をため込みすぎないことが大切です。
整体とマッサージは何が違いますか?
マッサージは主に筋肉の緊張をほぐすことを目的としますが、当院の整体はカウンセリングと施術、セルフケアをセットで行い、生活全体から緊張の背景を見ていく点が異なります。
まとめ
病院で異常なしと言われても、つらさが消えないのは気のせいではありません。検査で見えるのは臓器の形であって、自律神経という働き方の乱れは、別の角度から見なければわからないからです。福岡市でこうした不調に長く悩んでいる方、病院を何ヶ所も回ってきた方へ。一人で抱え込まず、まず体の緊張をゆるめることから始めてみてください。当院では、カウンセリングと施術、セルフケアの3つを通じて、回復しやすい身体づくりをサポートしています。
院長プロフィール
冨高誠治。柔道整復師・鍼灸師。施術歴20年、25,000人の患者さんに施術してきた経験を持つ。福岡市早良区・西新駅から徒歩圏にある常若整骨院院長。東洋医学の見立てを軸に、カウンセリング・施術・セルフケアをセットにした施術を行っている。
季節ごとの体の整え方を、メールでお届けしています。よければ、どうぞ。
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