耳の後ろの痛みは首から来るのか、顎から来るのか|見分け方と整体でできること
結論から言うと、耳の後ろの痛みは、首・顎・頭の筋肉の緊張が原因のことが多く、東洋医学では「胆(たん)」の通り道が詰まったサインとして読みます。ただし、耳の後ろの赤みや腫れ、発熱、耳だれ、顔の動かしにくさを伴うときは、整体より先に耳鼻咽喉科や内科の受診が必要です。
要点は次の3つです。
- 原因:首の付け根から頭にかけての筋肉のこわばり、食いしばり、リンパの腫れ、耳そのものの炎症などが重なって起こります。
- 整体でできること:首・顎・側頭部・呼吸の通り道の緊張をゆるめ、痛みが戻りにくい身体づくりをサポートします。
- この記事の対象:耳の後ろがズキッとする、押すと痛い、耳鼻科では異常なしと言われた福岡市の方です。
耳の後ろの痛みは、まず何を疑えばいいですか
結論として、最初に疑うのは「耳の病気か、耳以外の筋肉の問題か」の見分けです。耳の後ろは、耳の病気も首の不調も同じ場所に痛みとして出るため、自分では判断がつきにくい場所だからです。
耳の後ろの骨の出っぱりを、乳様突起(にゅうようとっき)といいます。耳たぶの後ろに指を当てると触れる、硬い丸みです。この骨の周りには、首から頭へ走る胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)という太い筋肉がつき、耳の後ろのリンパ節も並んでいます。さらに顎を動かす筋肉や、頭皮の神経も近くを通ります。
つまり、耳の後ろの痛みは、耳・首・顎・頭皮・リンパのどこから来ても不思議ではない場所に出ます。当院で25,000人の患者さんを施術してきた経験でも、耳の後ろの痛みを訴える方の多くは、耳の中ではなく首から顎にかけての筋肉に硬さがあり、そこをゆるめると痛みの質が変わる方がほとんどでした。ただし、それは耳の病気が除外できている方の話です。
見分けの最初の目安は次のとおりです。
| 痛みの特徴 | 考えられる方向 |
|—|—|
| 首を動かすと痛みが変わる | 首・肩の筋肉の緊張 |
| 噛む、あくびをすると痛む | 顎の筋肉・顎関節 |
| 耳の中も痛い、聞こえにくい | 耳の炎症など(耳鼻科が先) |
| 耳の後ろを押すと豆のようなものに触れる | リンパ節の腫れ(原因の確認が先) |
| ピリピリ、焼けるような痛みで発疹が出る | 帯状疱疹の可能性(急ぎ受診) |
すぐ病院に行ったほうがいい耳の後ろの痛みはありますか
結論として、あります。次の状態が1つでもあれば、整体より先に医療機関を受診してください。
| 状態 | 受診先の目安 |
|—|—|
| 耳の後ろが赤く腫れて熱をもっている、押すと強く痛む | 耳鼻咽喉科(急ぎ) |
| 耳だれが出る、急に聞こえが落ちた | 耳鼻咽喉科(その日のうち) |
| 耳の後ろや耳の周りに水ぶくれ、ピリピリする痛み | 皮膚科・内科(早めに) |
| 口が閉じにくい、顔の片側が動かしにくい | 救急または脳神経内科(すぐ) |
| 38度以上の発熱が続く、首が回らないほど痛い | 内科(早めに) |
| 耳の後ろのしこりが数週間大きくなる、体重が減ってきた | 内科・耳鼻咽喉科(早めに) |
| 突然の激しい頭痛を伴う | 救急(すぐ) |
耳の後ろの骨の中に炎症が広がる乳様突起炎(にゅうようとっきえん)のように、早い対応が必要な病気もあります。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会の公式サイトでも、耳の病気の一般的な説明を見ることができます。
整体は医療行為ではありません。診断や薬の判断は、必ず医師に相談してください。上の表に当てはまらず、耳鼻科で大きな異常はないと言われた痛みについて、以降の話をお読みください。
耳の後ろの痛みは、なぜ長引くのですか
結論として、耳の後ろの痛みが長引く方には、痛い場所そのものより、そこへつながる筋肉の緊張が抜けていないケースが多くあります。耳の後ろは、緊張が集まりやすい行き止まりのような場所だからです。
頭を支える首の後ろの筋肉は、スマホやパソコンで頭が前に出ると、頭の重さ(体重の約1割、成人で5キロ前後)を一日中支えることになります。その負担は、首の付け根から耳の後ろの骨に向かって筋肉が引っ張られる形で現れます。耳の後ろは、その筋肉がつく終点です。終点は、ずっと引っ張られ続けるのです。
さらに、食いしばりや歯ぎしりがあると、こめかみから耳の後ろにかけての筋肉も固まります。眠っている間の食いしばりは、本人が気づいていないことがほとんどです。朝起きたときに顎や耳の後ろが重い方は、夜のうちに筋肉が働き続けていた可能性があります。
そして、体の緊張を抜く力そのものが落ちていると、どれだけ揉んでもすぐに戻ります。睡眠が浅い、休む日がない、気を抜ける場所がない。そうした状態が続くと、自律神経のうち体を休めるブレーキの働きが弱まり、筋肉が緩むきっかけを失います。自律神経とは、体のアクセルとブレーキのような働きです。アクセルばかり踏んでいる状態では、筋肉もずっと力が入ったままになります。
耳の後ろの痛みとはどのような状態ですか
結論として、耳の後ろの痛みとは、耳の後ろから首の付け根にかけての一帯に出る、押したり動かしたりすると響く痛みのことです。病名ではなく、症状の呼び名です。
痛みの出方は人によってさまざまです。
- 耳の後ろの骨の出っぱりを押すと痛い
- 耳の後ろから首筋にかけて引きつる
- 枕に頭をつけると痛みが出る、寝返りで目が覚める
- 髪を結ぶ、メガネやマスクのひもが当たると痛い
- 頭を横に倒したときにだけ痛む
筋肉の緊張が原因の場合、検査では異常が出ないのが普通です。画像や血液検査に映らないので、「異常なし」と言われてしまいます。けれど、異常がないことと、痛みがないことは別です。体の使い方や緊張の積み重ねは、検査の項目に入っていないだけです。
耳の後ろの痛みに、整体はどこまでできますか
結論として、整体にできるのは、筋肉と姿勢と呼吸のこわばりをゆるめて、痛みが戻りにくい土台をつくるところまでです。耳の病気やリンパ節の病気そのものを変えることはできません。
できることは次のとおりです。
- 首の後ろ、肩、耳の後ろの筋肉の緊張をゆるめる
- 顎の動きと噛みしめのクセを確かめ、顎まわりの負担を減らす
- 頭の位置と背骨のカーブを整え、首にかかる重さを減らす
- 呼吸が浅くないかを確かめ、肋骨と横隔膜の動きを引き出す
- 生活の中で緊張が戻る場面を一緒に探し、続けやすいセルフケアをお伝えする
できないことも、はっきりお伝えします。感染症、帯状疱疹、リンパ節の病気、耳の骨の炎症は、医療の領域です。当院では、必要と判断したときは先に受診をおすすめします。医療機関にかかりながら通っていただくことも、もちろんできます。
福岡市で整体を探すとき、耳の後ろの痛みでは何を見て選べばいいですか
結論として、痛い場所だけを揉んで終わらない整体院を選ぶことです。耳の後ろは、揉むほど痛みが出やすく、強い刺激で翌日に悪化しやすい場所だからです。
選ぶときの目安は次の4つです。
- 最初に受診が必要な状態かどうかを確認してくれるか
- 耳の後ろだけでなく、首・顎・呼吸・睡眠まで話を聞いてくれるか
- 施術の強さを、その日の状態に合わせてくれるか
- 「必ず変わる」と断言せず、経過の見通しを正直に話してくれるか
耳の周りは神経と血管が細かく走っている場所です。強く押す、ひねる、といった施術は、慎重であるほうが安心です。初めての方は、施術前のカウンセリングにどれだけ時間をかけてくれるかを見てください。そこに、その院の姿勢が出ます。
常若整骨院では耳の後ろの痛みをどう見ていますか
結論として、当院では耳の後ろの痛みを、首・顎・呼吸・生活の4つを重ねて見ています。耳の後ろは結果が出る場所で、原因は別の場所にあることが多いからです。
福岡市早良区・西新駅から徒歩圏の常若整骨院では、まず問診で次のことを聞きます。
- 痛む側は右か左か、両方か
- 朝がつらいのか、夕方がつらいのか
- 噛みしめ、歯ぎしり、寝る姿勢はどうか
- 画面を見る時間、枕の高さ、寝つきの状態
- 最近、言いたいのに言えなかったことがなかったか
触れて確かめるのは、首の付け根(後頭部の骨の下のくぼみ周辺)、耳の後ろの骨のきわ、顎の付け根です。当院の施術では、耳の後ろの痛い点より、首の付け根と顎の付け根が板のように硬くなっているパターンを多く見てきました。そこをゆるめると、耳の後ろの痛みが引いていく方が少なくありません。
左右の違いも手がかりにしています。当院の見立てでは、右側に出る場合は仕事や外での役割の負担、左側に出る場合は家庭や身近な人間関係の負担が影響していることが多い印象です。もちろん断定ではなく、問診のきっかけとして使うものです。
東洋医学では耳の後ろの痛みをどう考えるのですか
結論として、東洋医学では、耳の後ろは胆(たん)という臓器につながる「胆経(たんけい)」の通り道にあたり、胆と肝の疲れが表に出る場所として読みます。
胆経とは、目尻から耳の後ろを回り、首筋、肩、体の側面を通って足の外側へ下りるエネルギーの通り道です。胆は肝と表裏の関係にあり、東洋医学では、肝と胆は怒り、義務感、「こうあらねばならない」という思いと結びつけて考えます。当院の見立てでは、胆は肝より先に疲れが出やすい臓器です。
耳の後ろの痛みを、次の3つのタイプで見ています。
| タイプ | 特徴 | 体の背景 |
|—|—|—|
| 肝胆の張りつめ型 | 耳の後ろから首筋が張る。イライラ、胸脇の張り、ため息が多い | 義務感や我慢で気の流れが詰まっている |
| 脾の疲れ型 | 耳の後ろが重だるい。食後に眠くなる、胃腸が弱い、むくみやすい | 消化の力が落ちて、頭に栄養が届きにくい |
| 腎の消耗型 | 鈍い痛みが長引く。耳が遠い気がする、腰がだるい、夜の途中で目が覚める | 回復力の貯金が減っている |
腎とは、東洋医学で回復力の貯金にあたる臓器です。耳は腎とつながりが深いとされ、耳の周りの不調は、回復力の落ちたサインとして読むことがあります。ここでいう腎は、腎臓という臓器そのものではなく、生命力を表す概念です。
ツボは、次の3つがよく使えます。どれも、力まかせに押さず、気持ちいい強さで十分です。
- 翳風(えいふう):耳たぶの真後ろ、骨の出っぱりと顎の骨の間のくぼみ。指を当てると、少し響く場所です
- 完骨(かんこつ):耳の後ろの骨の出っぱりの、すぐ下のくぼみ。耳の後ろの痛みで真っ先に触れたい場所です
- 風池(ふうち):首の後ろの髪の生えぎわで、2本の太い筋肉の外側にあるくぼみ。両手の親指で頭を持ち上げるように当てます
そして、足の外側にも胆経は通っています。足の外くるぶしの前下にある丘墟(きゅうきょ)や、膝の外側下の陽陵泉(ようりょうせん:膝の外側にある骨の出っぱりの、すぐ前下のくぼみ)は、体の側面のこわばりをゆるめるときに使います。
自律神経と耳の後ろの痛みはどう関係しているのですか
結論として、自律神経が緊張したままだと、首や顎の筋肉がゆるむきっかけを失い、耳の後ろの痛みが長引きやすくなります。
自律神経は、体のアクセルとブレーキの切り替えを担っています。昼間は活動のアクセルが優位になり、夜は休息のブレーキが優位になるのが自然なリズムです。ところが、考えごとが止まらない、スマホを寝る直前まで見る、休みの日も頭が仕事から離れない。そうした生活では、夜になってもアクセルが切れず、筋肉も力が入ったままになります。
耳の後ろの痛みを訴える方に、夜中や明け方に目が覚める方が多いことも、当院の臨床でよく見てきたことです。眠りが浅いと、筋肉の回復の時間が減り、翌朝には首も顎もこわばったまま始まります。そのうえ、こわばった首は血の流れを悪くし、さらに回復を遅らせます。この悪循環が、痛みを長引かせる芯になっていることが少なくありません。
自律神経の乱れについては、自律神経の記事はこちらからご覧いただけます。
耳の後ろの痛みで来られる方に多いのはどんなケースですか
結論として、多いのは、画面作業が長い方、食いしばりのある方、人に気をつかいすぎて肩に力が入っている方の3つです。
- デスクワークで、気づくと頭が前に出ている。夕方になると耳の後ろから首にかけて重くなる
- 朝起きたときに顎が疲れている。パートナーに歯ぎしりを指摘されたことがある
- 頼まれると断れない。家でも職場でも、自分のことは後回しになりがち
当院の患者さんを見ていて強く感じるのは、痛みの強さと、生活の頑張りの量が比例していることです。耳の後ろの痛みは、気の抜き場所がない方に出やすい、というのが現場の印象です。
実際に耳の後ろの痛みが楽になった方はどんな経過でしたか
結論として、経過は人それぞれですが、首と顎の緊張がゆるむにつれて、痛みの頻度や強さが落ち着いてくる方が多くいらっしゃいます。以下は、当院で多い経過を一般的な例としてまとめたものです。実在の特定の患者さんの話ではありません。口コミ原文に該当する症例がなかったため、一般例として書いています。
40代女性・事務職の例
画面を見る時間が長く、夕方になると右の耳の後ろがズキッと痛む。耳鼻科では異常なしと言われました。首の付け根と顎の付け根の硬さが強く、呼吸も浅い状態でした。週1回の施術と、寝る前の首まわしを続けるうちに、夕方の痛みの頻度が減りはじめました。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
30代女性・育児中の例
夜泣きで眠りが細切れになり、左の耳の後ろが重く痛むようになりました。抱っこでの姿勢のクセが首に出ていました。施術で肩甲骨と首をゆるめ、眠れる時間に深呼吸を3回だけ入れてもらいました。痛みが出る日と出ない日の差が見えるようになり、落ち着いて過ごせる時間が増えました。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
50代男性・営業職の例
数年前から耳の後ろの痛みが出たり引いたりを繰り返し、整形外科でも異常なしと言われていました。食いしばりが強く、朝の顎のだるさがありました。施術と、日中の「奥歯を離す」意識づけを続けたところ、朝の重さが軽くなってきました。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
耳の後ろの痛みは、朝と夕方でどう違いますか
結論として、痛む時間帯は、原因を探すいちばん手近な手がかりになります。同じ耳の後ろの痛みでも、朝に強いのか、夕方に強いのか、夜に強いのかで、体の背景がかなり違うからです。
| 痛む時間帯 | 考えられる背景 | 確かめたいこと |
|—|—|—|
| 朝起きたときが強い | 夜の食いしばり、枕の高さ、寝ている間の首の固定 | 朝の顎のだるさ、枕の高さ、寝返りの回数 |
| 夕方から夜にかけて強くなる | 画面作業による首の疲れ、頭が前に出る姿勢 | 画面を見る時間、休憩の取り方、肩の位置 |
| 夜中や明け方に目が覚めて痛む | 緊張が抜けない自律神経、回復力の低下 | 寝つき、中途覚醒の有無、寝る前の過ごし方 |
| 一日中だらだら続く | 首の深い緊張、睡眠不足の蓄積、気の巡りの滞り | 休みの日にどう変わるか |
| 休みの日だけ強くなる | 緊張が抜けたときに痛みが表に出る型 | 平日の頑張りの量 |
当院で見てきた患者さんの中には、「平日は何ともないのに、休みの日の夕方になると耳の後ろが痛む」とおっしゃる方がいます。これは、気が張っている間は体が痛みを抑えていて、休みで緩んだときに、たまった分が一気に出てくるパターンです。痛みが出るのは悪化ではなく、体が緩めるタイミングを見つけたということでもあります。
問診では、痛みが出る時刻を必ず聞きます。時刻がわかると、首なのか、顎なのか、睡眠なのか、生活のどこに手を入れるかが絞れるからです。受診の際にも、この情報はそのまま医師に伝えられます。
耳の後ろの痛みは、季節や天気で変わりますか
結論として、変わる方は多くいらっしゃいます。特に、気温と気圧が動く季節の変わり目は、耳の後ろから首にかけての痛みが出やすくなります。
気圧が下がると、体の中の水分の巡りが変わり、耳の奥の感覚や首の筋肉にも負担がかかります。台風の前や梅雨の時期に、耳の後ろが重くなるという方は少なくありません。東洋医学では、湿気を多く含んだ重だるい天気は、脾(消化と水分の巡りを担う働き)を疲れさせると考えます。脾が疲れると、頭や首に余分な水分が滞り、重だるさとして感じやすくなります。
寒い時期は、首の後ろの筋肉が冷えて縮こまります。冷えた首は、血の流れが細くなり、耳の後ろの骨のきわまで十分な栄養が届きにくくなります。秋から冬にかけて、マフラーやタートルネックで首を守るだけでも、朝の重さが軽くなる方がいます。
反対に、冷房の強い夏も要注意です。冷えた空気が首筋に直接当たり、気づかないうちに筋肉が固まります。オフィスのエアコンの風が首の後ろに当たる席の方は、一枚薄手の布を首に巻くだけでも違いが出ます。
季節の変化に合わせて、痛みが強まる時期を知っておくと、先回りして体を温めたり、睡眠を確保したりできます。
首の付け根が硬いと、なぜ耳の後ろが痛むのですか
結論として、首の付け根の筋肉と耳の後ろの骨は、一本の筋肉の連なりでつながっているため、首が硬いと耳の後ろが引っ張られて痛みます。
後頭部の骨の下には、頭を支える小さな筋肉が何本も重なっています。後頭下筋群(こうとうかきんぐん)と呼ばれるこの筋肉は、目の動きとも連動していて、画面を見続けると真っ先に固まる場所です。後頭下筋群が固まると、その外側にある胸鎖乳突筋や頭板状筋(とうばんじょうきん)も引き込まれ、耳の後ろの骨にかかる張力が増します。
この張力は、一日の中で少しずつたまっていきます。朝は何ともなかったのに、夕方には耳の後ろが重く痛むという方は、その日の首の疲れが耳の後ろの終点に集まった状態です。
触診すると、痛みを訴える側の首の付け根に、指が沈まないほどの硬さが見つかることがよくあります。その硬さを少しずつほどいていくと、耳の後ろを直接触らなくても、痛みの質が変わる方がいます。耳の後ろは、原因ではなく結果が出る場所だという実感が、現場では強くあります。
耳の後ろの痛みは自宅でどうケアすればいいですか
結論として、毎日ひとつだけ、続けられるものを選ぶのがいちばん確実です。3つ紹介しますが、どれか1つからで十分です。できない日があって当然ですし、できなかった日に自分を責める必要はありません。責めること自体が、また首の緊張になります。
- 蒸しタオルで首の後ろを温める:濡らしたタオルを電子レンジで30秒ほど温め、首の付け根に当てて、ゆっくり息を吐きながら1〜2分あたためます
- 奥歯を離す:舌を上あごにつけ、奥歯を軽く離して、口の力を抜きます。気づいたときに1日数回やるだけで構いません
- 完骨のツボを触れる:耳の後ろの骨の下のくぼみを、人差し指で気持ちいい強さで、息を吐きながら3回ゆっくり押します
痛みが強い日は、揉んだり押したりしないでください。冷やす必要はなく、ただ温めて休むほうが早く楽になることが多いです。
まじめな方ほど、「毎日続けなければ」と気負います。けれど、完璧に続けることより、ゆるく長く続くことのほうが、体にはずっと効きます。
毎日のセルフケアに迷う方へ。いちばん続けやすいのは、すでにある習慣にくっつけることです。歯みがきのあとに奥歯を離す、お風呂上がりに首の後ろをタオルで温める、ベッドに入ったら息を長く吐く。新しい時間をつくるより、いつもの動作に小さく足すほうが、ずっと続きます。
また、耳の後ろの痛みが2〜3週間、同じ強さで続くときは、セルフケアで抱え込まず、一度専門家に相談してください。経過を見て、受診が必要かどうかを一緒に判断できます。
病院と整体、どちらに行くべきか迷ったらどうすればいいですか
結論として、迷ったときは、まず耳鼻咽喉科か内科で、耳の病気やリンパ節の問題がないか確認してください。そのうえで異常がなければ、整体で首・顎・呼吸のこわばりを見ていく流れが安心です。
病院での検査と、整体での体の使い方の確認は、役割が違います。医療機関は病気の有無を調べる場所、整体は日々の緊張の積み重ねを見直す場所です。どちらかを選ぶのではなく、順番に使い分けるのが現実的です。
医療機関にかかっている方、薬を飲んでいる方も、そのまま通えます。ただし、薬の調整は必ず担当の医師に相談してください。当院の施術はあくまで体のケアであり、医療の代わりではありません。
よくあるご質問
耳の後ろの痛みは、放っておいても大丈夫ですか?
数日で自然に引く軽い痛みなら、経過を見てよいことも多いです。ただし、1週間以上続く、赤みや腫れがある、熱が出る場合は受診してください。
耳の後ろが痛いのは、何科に行けばいいですか?
最初は耳鼻咽喉科が目安です。耳の病気かどうかを確認でき、そこで異常がなければ、首や顎の問題を整形外科や整体で見ていく流れになります。
耳の後ろを押すと痛いのは、リンパが腫れているからですか?
リンパ節の腫れの場合もありますが、首や顎の筋肉の硬さで押すと痛むことも多いです。しこりのような丸いものに触れるときは、一度受診して確認してください。
耳の後ろの痛みと首こりは関係がありますか?
関係は深いです。耳の後ろは、首の筋肉がつく終点にあたるため、首のこわばりが耳の後ろの痛みとして出ることがよくあります。
耳の後ろの痛みは、顎関節症と関係がありますか?
関係することがあります。食いしばりや顎の動かしにくさがある方は、顎の筋肉の緊張が耳の後ろまで及んでいる可能性があります。
耳の後ろの痛みで、頭痛も一緒に出るのはなぜですか?
首から頭にかけての筋肉は一続きでつながっているためです。首の緊張が強いと、耳の後ろの痛みと頭の重さが同時に出やすくなります。
耳の後ろの痛みは、ストレスで出ますか?
ストレスで首や顎に力が入り、痛みが出ることはよくあります。医学的に原因をひとつに決めることはできませんが、緊張が積み重なると症状が出やすくなるのは確かです。
耳の後ろの痛みに、マッサージは効きますか?
強く揉みすぎると翌日に悪化することがあります。痛みが強い日は触らず温めるほうが安全で、触れるなら気持ちいい強さに留めてください。
耳の後ろの痛みで、寝方に気をつけることはありますか?
高すぎる枕や、横向きで肩が押しつぶされる姿勢は、首の負担になります。首のカーブが保たれ、顎が引けすぎない高さを目安にしてください。
耳の後ろの痛みは、東洋医学ではどう読みますか?
胆経の通り道にあたるため、肝や胆の疲れの表れとして読みます。我慢や義務感を抱え込みやすい方に出やすい、という見方があります。
福岡市で、耳の後ろの痛みの相談はできますか?
はい、できます。常若整骨院は福岡市早良区・西新駅から徒歩圏にあり、首・顎・呼吸の緊張から、耳の後ろの痛みの相談をお受けしています。
耳の後ろの痛みで通うなら、どのくらいの頻度がいいですか?
最初は1週間に1回程度で、体の反応を見ながら間隔を調整するのが一般的です。症状の強さや生活によって異なるため、初回にご相談ください。
耳の後ろの痛みと、耳鳴りは関係ありますか?
関係することがあります。首や顎の緊張が強いと、耳の周りの血流や感覚に影響して、耳鳴りと痛みが同時に出る方もいます。耳鳴りが急に出たときは、先に受診してください。
耳の後ろの痛みは、年齢のせいですか?
年齢だけが原因とは考えていません。体に蓄積された緊張や疲れの結果として出ることが多く、生活や姿勢を見直すことで変化しやすくなります。
耳の後ろの痛みで、メガネやマスクのひもが痛いのはなぜですか?
耳の後ろの皮膚と筋肉が、緊張で過敏になっている可能性があります。首や顎の緊張がゆるむと、ひもの当たる痛みも軽くなりやすいです。耳の後ろに湿疹やただれがあるときは、皮膚科で確認してください。
耳の後ろの痛みで、肩こりや首こりが一緒にあるのは関係がありますか?
関係は深いです。肩・首・耳の後ろは、筋肉がひと続きでつながっているため、肩や首のこわばりが耳の後ろの痛みとして出ることがよくあります。肩こりだけを放っておくと、耳の後ろの痛みが長引く方もいます。
耳の後ろの痛みは、スマホの使いすぎで起こりますか?
スマホを下向きで長時間見る姿勢は、首の後ろの筋肉に大きな負担をかけます。頭が前に出るほど首への負担が増えるため、耳の後ろの痛みの一因になることがあります。画面を目の高さに近づけると、負担が減りやすいです。
耳の後ろの痛みで、顔や頭がピリピリする場合はどうすればいいですか?
ピリピリ、焼けるような痛みは、神経の関わる痛みの可能性があります。発疹や水ぶくれがあるときは、帯状疱疹の可能性もあるため、早めに皮膚科か内科を受診してください。
耳の後ろの痛みは、子どもにも出ますか?
子どもにも出ます。耳の後ろのリンパ節が風邪などで腫れて痛むことが多いです。熱がある、耳を痛がる、耳だれがあるときは、まず小児科か耳鼻咽喉科を受診してください。
耳の後ろの痛みは、更年期と関係がありますか?
更年期の時期は、自律神経が揺らぎやすく、首や肩のこわばりが強まる方がいます。そのため、耳の後ろの痛みと同時期に出ることがありますが、原因を一つに決めるのではなく、全体の体調を見ていくことが大切です。
耳の後ろの痛みで、枕はどのくらいの高さがいいですか?
仰向けで寝たとき、首の後ろのカーブが保たれ、顎が軽く引けるくらいが目安です。丸めたバスタオルで高さを調整すると、自分に合う高さを試せます。横向きのときは、肩幅の分だけ高さが必要になります。
耳の後ろの痛みで、お風呂は入ってもいいですか?
ぬるめのお湯でゆっくり温まるのは、首の緊張をゆるめるのに役立ちます。ただし、耳の後ろが赤く腫れて熱をもっているときは、温めると悪化することがあるため、先に受診してください。
耳の後ろの痛みは、自分で骨を鳴らして整えるべきですか?
首を自分でひねって鳴らすのはおすすめしません。首の周りは神経や血管が走っており、無理にひねると痛みを強めることがあります。ゆるめたいときは、温めて、ゆっくり動かす程度にとどめてください。
初めて整体に行くときは、耳の後ろの痛みについて何を伝えればいいですか?
痛みが出る時間帯、左右のどちらか、いつから続いているか、耳鼻科で受けた診断の内容を伝えてください。この情報があると、首・顎・生活のどこを見るべきかが絞りやすくなります。
まとめ
福岡市で、耳の後ろの痛みに悩んでいる方へ。
耳鼻科で異常なしと言われたのに、まだ痛い。人に説明しても、わかってもらいにくい。そのつらさを、ここまで一人で抱えてきた方も多いと思います。耳の後ろの痛みは、首、顎、呼吸、そして頑張り続けてきた毎日の積み重ねが、いちばん端の場所に出たものです。
まじめに、責任を持って頑張ってきた方ほど、体の中でも頑張りすぎています。真面目さが悪いのではなく、その向け先を少しだけ自分の体に戻せば、痛みは変わりはじめます。
一人で抱え込まず、まずは首と顎の緊張をゆるめることから始めてみてください。カウンセリングと施術、無理のないセルフケアで、回復しやすい土台づくりをお手伝いします。
院長プロフィール
冨高誠治(とみたか せいじ)。柔道整復師・鍼灸師。施術歴20年。福岡市早良区・西新の常若整骨院院長。東洋医学の見立てをもとに、整体と気功を軸に25,000人の患者さんを施術してきました。首・顎・呼吸・自律神経にかかわる不調を専門に、一人ひとりの生活に合わせた施術とセルフケアをお伝えしています。
季節ごとの体の整え方を、メールでお届けしています。よければ、どうぞ。
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