禁煙後、飴やお菓子が止まらない!脳の依存グセを改善する方法

ブログ著者

冨高 誠治

冨高 誠治

柔道整復師、はり・きゅう師、自律神経整体

冨高 明子

冨高 明子

カウンセラー

常若整骨院には毎日さまざまなお客様がいらっしゃっており、お悩みも千差万別。

最近立て続きいらっしゃっているのは、「煙草をやめたら甘いものを食べる量が増えて、太ってしまった!」という方。

こういった方は、単に甘いものをやめられない方とは違う状態に陥っています。

一言でいうなら、脳の依存グセの強さ。

一体どういった状態なのでしょう?

 

煙草と甘いものの共通点は、脳を気持ちよくさせること

煙草に含まれるニコチンは、脳に快感を感じさせるドーパミンという物質を放出させます。

繰り返し煙草を吸っていると、この快感がクセになってきます。次第にニコチンによってドーパミンが放出されている状態が当たり前になり、ニコチンがきれるとイライラする(離脱症状)ようになってきます。

イライラをしずめるために煙草を吸わずにはいられなくなるのです。

対して、甘いものも似たような働きをします。

甘いものを食べると血糖値が急激に上がり、同時に脳が快感を感じます

上がった血糖値はインシュリンや副腎皮質ホルモンなどの物質によって調整されますが、甘いものは急激に上がった分、急激に下げられることになります。

この落差が激しいほどイライラしやすくなり、ふたたび血糖値を上げて快感を感じるため、甘いものに手を伸ばしてしまうのです。

煙草と甘いものの共通点は、脳を気持ちよくさせると同時に、イライラの原因にもなっているということです。

それを摂ることでイライラを解消していると見せかけて、実はそれを摂るからイライラの元になっているという悪循環。

禁煙後に甘いものをやめられなくなる方は、依存先が変わっただけで、悪循環にとらわれたままといえます。

単に甘いものをやめられない方よりも、脳に強い依存グセがついてしまっているのです。

 

煙草→甘いもの→健康な食事へ移行する

しかし、この悪循環を逆手にとることもできます。

煙草を減らしながら甘いものを摂る回数を増やすことで、意図的に煙草から甘いものに依存先を変えていくのです。

煙草をやめるより、甘いものをやめるほうが簡単です。甘いけれど血糖値の上昇はゆるやかな食べ物を摂ることで、舌と脳がだまされ、甘いものの快感を徐々に忘れていくからです。

もし、あなたが禁煙後に甘いものを食べ過ぎているなら、今すぐ自分を責めるのをやめて、禁煙の第2段階に進めたことを褒めてあげて下さい。

依存先が変わっただけに見えるかもしれませんが、煙草という強烈な快感を振りほどくことができたのですから。

 

甘いもの依存から抜け出す方法

禁煙後、甘いものが体重が増加するほどやめられない方は、脳に強い依存グセがついています。

無理にスパッとやめようとしても、つい手が伸びてしまっては自分を責め…とストレスやイライラの元になってしまいまねません。

重要なのは、脳や舌をだましながら、段階的に抜いていくということ。

 

①血糖値の上昇がゆるやかなものに切り替える

普段、クッキーやケーキ、大福などのお菓子を良く食べるなら、対策はカンタン。もっと血糖値上昇がゆるやかなもの(低GI値)に切り替えていきます。

■食パンや菓子パン→7分づきのお米・ライ麦パン

■クッキーやケーキ→ダークチョコレート・プリン・焼き芋

■砂糖→みりん・メープルシロップ

■清涼飲料水→100%フルーツジュース、お茶

このように変更していくことで、体が血糖値を上げすぎなくていいんだと理解し、慣れていきます。

ちなみに、常若のオススメはデーツとナッツを一緒に食べること。まるでアーモンドキャラメルを食べているような満足感です。

 

②脳の甘いものへの快感依存を抜いていく

①で血糖値を上げすぎない状態に慣れて来たら、今度は脳=舌をリセットします。

■料理に砂糖(白砂糖・きび砂糖・黒砂糖・三温糖など)を使わない

■どうしても甘味が欲しい料理には、みりんか甘酒を使う

ダシを強めにきかせる、香辛料を使う、バターなどで風味を足すと、意外なほど砂糖は減らせます。

こうすると、知らず知らずのうちに騙されていた脳=舌がリセットされ、ミネラル・ビタミンといった体が本当においしいと感じるものを欲するようになっていきます。

 

脳をなだめて禁煙後の身体を整えよう

煙草も甘いものも、いっぺんに止めてしまおう!とすると辛いもの。

「ちょっとどこまでガマンできるか試してみよう」

「吸いたい!食べたい!…けど、もう少し我慢できそうだな」

といった感じで、吸わない・食べない時間を延ばしていく方法がひとつ。

もう一つは、禁煙グッズやGI値の低い食品で、脳と舌をだましながら抜いていく方法。

あなたの身体に合わせて、ケアしてみてくださいね。