言葉を発しようとした瞬間に喉が詰まる。

あいさつをしようとしても、タイミングがわからず焦ってしまう。

人に注目されると、頭が真っ白になり、声が出なくなる。

ラーメン屋で替え玉を注文したいのに、そのひと言がなかなか口から出てこない。

そんな経験が積み重なると、言葉を発すること自体が怖くなってしまう。

「またうまく話せなかったらどうしよう」

「変に思われたくない」

「みんなの前でつっかえたら恥ずかしい」

こうして、話すことに対する不安がどんどん強くなり、やがて「話さないほうが楽だ」と思うようになる。

でも、本当は話したい。自然に言葉が出るようになりたい。

心のどこかで、ずっとそう願っているはず。

吃音は単なる発声の問題ではない。

東洋医学では、「生命力の低下」と「気の滞り」が関係していると考える。

つまり、吃音は体が発しているサインです。

言葉が詰まるのは、「気」がスムーズに流れていないから。

声が出にくいのは、「生命力」が弱っているから。

だからこそ、言葉の練習だけではなく、心と体のバランスを整えることが必要になってくる。

焦らなくていい。

ゆっくりと、自分の体と向き合いながら、「本来の声」を取り戻していきましょう。