唾液過多と「心配しすぎる心」 〜 家族を気にしすぎることで体に起こる影響 〜
「最近、やたらと口の中に唾液が溜まる」
「気づいたら口の中がベタベタしている」
「話しているときに唾が多くて気になる」
唾液の分泌は健康な証でもありますが、必要以上に出すぎると、不快感やストレスの原因になることもあります。
そして、この「唾液が多くなる症状」は、精神的な影響を強く受けていることが多いのです。
特に、子どもの心配をしすぎている、家族のことを全部管理している、常に仲裁役に回っているといった方は、知らないうちに「気」のバランスを崩している可能性があります。
東洋医学では、心と体は密接につながっています。
唾液が過剰に分泌されるのは、「心配しすぎる気持ち」が消化器系(脾胃)に負担をかけているサインかもしれません。
では、なぜ唾液過多が起こるのか?
心配性な性格や家族を気にしすぎることが、どう体に影響するのか?
どうすれば心と体を落ち着かせ、症状を改善できるのか?
東洋医学の視点から詳しく解説していきます。
1. なぜ唾液が過剰に分泌されるのか?
東洋医学では、唾液の分泌は「脾(ひ)」と「胃(い)」の働きに関係すると考えます。
この「脾」と「胃」は、単に食べ物を消化するだけでなく、精神的なストレスや考えすぎによっても影響を受けるのです。
① 「脾」が弱ると、唾液が増えやすい
脾は、食べ物からエネルギーを作り出し、体全体に巡らせる役割を持っています。
しかし、心配事が多くなると、脾の働きが弱まり、体内の水分バランスが崩れます。
- 「余分な水分」が体に溜まりやすくなる
- その水分が唾液として過剰に分泌される
特に、「子どものことを心配しすぎる」「家族の問題にいつも頭を悩ませている」といった方は、脾が過剰に働かされている状態になり、結果として唾液の分泌が増えることがあります。
② 「胃」に負担がかかると、唾液が増える
胃は消化を司る臓器ですが、ストレスや不安が強くなると、胃酸の分泌が過剰になり、それを中和しようとして唾液が増えることがあります。
- ストレスで胃が荒れると、唾液が多くなる
- 緊張すると、口の中がネバつく
家族の問題を全部抱え込み、気を張りすぎていると、胃に負担がかかり、結果として唾液過多の症状が現れやすくなります。
2. 心配しすぎると、なぜ体が疲れやすくなるのか?
心配性な人ほど、脳が常にフル回転し、気を張り続けてしまいます。
この状態が続くと、次のような影響が出てきます。
心の状態 |
東洋医学での影響 |
体への影響 |
---|---|---|
子どものことが気になる |
脾の気が消耗する |
唾液が増える、食欲不振 |
家族の問題に振り回される |
肝の気が滞る |
頭痛、肩こり、不眠 |
仲裁役に回ることが多い |
気が不足する |
体がだるい、疲れが取れない |
常に「自分が頑張らなきゃ」と思っていると、気を消耗し、体のバランスが崩れてしまいます。
その結果、唾液過多や疲れが取れない状態が続きやすくなるのです。
3. 唾液過多を落ち着かせ、心を軽くする方法
① 「脾」を元気にする食事を意識する
脾を強くする食事を意識すると、体内の水分バランスが整い、唾液の分泌も落ち着きやすくなります。
おすすめの食材:
- かぼちゃ、さつまいも(脾を温め、エネルギーを補う)
- 豆類(小豆・ひよこ豆)(余分な水分を排出)
- ショウガ、シナモン(胃を温め、消化を助ける)
逆に、冷たいものや甘いものは脾を弱めるので、控えたほうがいいです。
② ツボ押しで気の巡りを良くする
気の巡りを整えることで、ストレスを軽減し、胃の負担を減らすことができます。
- 合谷(ごうこく):手の甲の親指と人差し指の間(ストレスを和らげる)
- 足三里(あしさんり):膝の下のくぼみ(脾を元気にする)
- 太衝(たいしょう):足の甲の親指と人差し指の間(肝の気を巡らせる)
軽く押しながら、深呼吸をすることで、心と体の緊張が和らぎやすくなります。
③ 「すべてを管理しなくてもいい」と考える
家族のことを全部管理しようとすると、気が消耗し、結果的に自分自身が疲れ切ってしまいます。
すべてを完璧にこなそうとせず、「少し手を抜いてもいい」と思うことが大切です。
例えば…
- 子どもが失敗しても、それも成長の一部だと考える
- 家族が自分でできることは、あえて手を出さないようにする
- 「私が全部やらなくてもいい」と自分に言い聞かせる
こうした意識の変化だけでも、気の巡りが改善し、唾液過多の症状が落ち着くことがあります。
4. まとめ 〜 もっと気を楽にして、心と体を整える
唾液過多は、単なる体の問題ではなく、「心配しすぎる心」が影響していることが多いです。
- 脾の気が消耗すると、余分な水分が唾液として出やすくなる
- 胃に負担がかかると、唾液の分泌が増える
- すべてを管理しようとすると、気が消耗し、疲れやすくなる
しかし、少しずつ「気を楽にすること」を意識すれば、体の状態も落ち着いていきます。
「私が頑張らなきゃ」と思うのをやめ、「少し手を抜いても大丈夫」と自分に許可を出すことが、症状を改善する第一歩になります。
焦らず、少しずつ、「自分を大切にすること」を意識してみましょう。