「午後だけ眠くなるあなたへ――それは“身体からのSOS”かもしれません」

昼食後に急に眠くなるのは、単なる満腹感ではなく、自律神経が暴走しているサインかも

お昼ご飯を食べ終わったあと。

急にまぶたが重くなり、頭がぼんやりして、集中できなくなる。

朝は元気だったのに、なぜか午後になるとガクンと調子が落ちる。

「食べすぎかな?」

「年のせいかな…?」

そんなふうに思っていたその眠気、実は――

「自律神経の暴走」からくる“強制シャットダウン”かもしれません。


1. なぜ「午後だけ」眠くなるのか?それは“自律神経のブレーキ”が急にかかっているから

人間の体には、「交感神経」と「副交感神経」の2つのエンジンがあります。

朝、目覚めてから仕事に集中しているときは、「交感神経」がしっかり働いています。

でも、午後になると本来は、副交感神経が静かにバトンを受け取り、体をリラックスさせる時間に入るはずなのです。

ところが、あなたのように「仕事が忙しすぎる」「休む暇がない」という状態が続いていると、

交感神経がずっとアクセルを踏み続けた状態になってしまいます。

その結果、お昼ご飯を食べたタイミングで、身体が「もう限界」と察知し、

急ブレーキをかけてくる。それが、あの強烈な眠気。

つまり、眠くなるのは「怠けている」のではなく、

「身体がなんとかバランスを取ろうとしている反応」なのです。


2. 東洋医学では“脾”と“胃”のエネルギーのバランスが崩れている状態

五行思想でいうと、胃や消化器系は「土」に属します。

この「土」は、日々の活動の土台を支えるエネルギー。

でも、朝から強いストレスや緊張状態(木のエネルギー)にさらされると、

土の力が抑えられてしまい、「消化」と「吸収」のバランスが崩れてしまうのです。

すると、お昼ご飯で消化活動が必要になると、脾と胃は一気に疲弊して、

「もう動けません…」とサインを出すように眠気が襲ってくる。

まさに、土台が揺れてしまった状態。

これは、自律神経の乱れと「気血水」の滞りが重なった、典型的なエネルギー不足です。


3. 「忙しすぎる毎日」が、自律神経を暴走させる

✔ タスクを常に同時進行でこなしている

✔ 昼休みも頭の中がフル回転している

✔ デスクでスマホを見ながら昼食

✔ 体を休める時間よりも、常に思考を回している

こうした状態が続くと、交感神経が暴走しっぱなしになり、

副交感神経が働くタイミングを失ってしまいます。

そして、その代償として現れるのが、

午後の強烈な眠気、

思考停止感、

だるさや無気力といった「エネルギーの強制停止状態」なのです。


4. 東洋医学的セルフケアで、午後の眠気をやわらげるには

● 仕事前に、気を整える“気功呼吸”

朝の仕事開始前、または昼食後すぐに行うと効果的です。

  1. 椅子に浅く腰かけ、背筋をまっすぐに
  2. 鼻から4秒吸って、口から8秒で吐き出す
  3. 吐くときは「頭の中のモヤを外に出す」イメージで

これだけで、自律神経が落ち着きやすくなり、午後の眠気が和らぎます。


● ツボ押し:気の流れを整えるスイッチ

ツボ名

場所

効果

中脘(ちゅうかん)

みぞおちとおへその間

胃のエネルギーを整え、食後のだるさを和らげる

労宮(ろうきゅう)

手のひらの中央

気を整え、交感神経をゆるめる

太白(たいはく)

足の親指のつけ根内側

脾の気を補い、午後の疲労感を軽減する

指の腹で、5秒かけて押し、3秒でゆっくり離す。

1つのツボにつき3回ずつ行うと効果的です。

「午後の眠気は、がんばるあなたに向けて送られた“体からの手紙”」


あとがきにかえて――眠くなるのは、心があなたを守ろうとしている証拠

「午後に眠くなるなんて、自分がダメになった気がする」

「ちゃんと働きたいのに、体がついてこない…」

そう思って、自分を責めていませんか?

でも、その眠気は、「あなたが弱いから」ではなく、

「あなたが、頑張りすぎているから」こそ起こる現象なのです。

眠気はサボりではなく、バランスを取り戻そうとする“優しさの証”。

だから、自分を責めないで。

少しの余白を、少しの呼吸を、

自分に与えてあげてください。

それだけで、午後の時間がもっと穏やかに、心地よくなっていきます。

体は、あなたの味方です。

本来のリズムを取り戻すために、今日から小さな一歩を始めていきましょう。

私は、あなたのその一歩を、いつでもそっと支えています。