第1章：なぜ“痔”は繰り返すのか？西洋医療では語られない根本原因

手術しても治らない理由

「また痔ができた…」

そんな風にため息をつく人、実はとても多いんです。福岡市内の病院でも、毎年多くの人が痔の治療に訪れています。でもその一方で、「手術したのに再発した」「薬で一時的によくなったけど、また悪化した」そんな声も少なくありません。

それって、なぜでしょう？

西洋医学では、痔は「局所的な問題」として扱われがちです。つまり、腫れているところを切ったり、薬で炎症を抑えたり、「今出ている症状」にアプローチします。確かにそれで一時的にはスッキリするかもしれません。でも、根本原因が体の中に残っていれば…また同じことの繰り返しになってしまうのです。

まるで、雑草の“根っこ”を抜かずに、上の部分だけハサミで切っているようなもの。だから何度も生えてくる。痔も同じで、“根本”を見ない限り、完治は難しいんです。

「治療＝対処療法」になっていないか？

たとえば、痔の痛みに悩んでいるAさん（30代・デスクワーカー）は、市内の病院で「内痔核」と診断され、軟膏と座薬を処方されました。使っている間はラクになる。でも、仕事が忙しくなってストレスが増えると、また再発。

ここで大事なのは、「痔そのものが原因ではなく、痔は“結果”」という視点。

じゃあ何の“結果”なのか？

それが、血流の悪さや内臓疲労、姿勢のゆがみ、ストレスなど、“身体全体のバランス崩壊”なんです。

つまり、あなたの痔は「お尻の病気」ではなく、「体からのSOSサイン」かもしれません。そこに気づけるかどうかで、今後の人生が変わってくると言っても過言ではありません。

冷え・血流・姿勢…東洋医学的に見る“痔の根っこ”

ここでちょっと視点を変えて、東洋医学の考え方をのぞいてみましょう。

東洋医学では、痔は「血の巡りの滞り」「肝・腎・脾の弱り」「冷え」など、全身のエネルギーのバランスが崩れた結果として現れるものと考えます。

特に注目したいのが「冷え」と「血の滞り（瘀血：おけつ）」。

お尻まわりって、実はすごく血流が悪くなりやすいエリア。

・長時間のデスクワーク

・冷房による下半身の冷え

・骨盤のゆがみで血管が圧迫される

これらが積み重なると、血液がドロドロになって、肛門周辺にうっ血が起きやすくなる。

それが、痛みや腫れ、出血といった痔の症状につながっていくんです。

東洋医学のいいところは、「お尻だけ見ない」こと。

体全体の流れやバランスを見て、“今のあなたの痔の意味”を読み取ってくれます。まさに、「肛門は内臓の鏡」といわれる所以です。

小まとめ：痔＝体の異変のメッセージ

病院に行っても繰り返す。薬も手術も限界。

それはあなたが“症状”だけを追いかけていたからかもしれません。

この記事では、このあと「整体×東洋医学」の視点から、痔に悩むあなたがもう二度と同じ苦しみを繰り返さないための方法を紹介していきます。

その前に、まずは「痔の本当の原因はどこにあるのか？」という視点を持って、もう一度、自分の身体と向き合ってみてください。

第2章：整体が痔に効くってホント？──骨盤と“お尻まわり”の意外な関係

骨盤のゆがみが肛門を圧迫する？

「痔で整体ってどういうこと？」

最初はそう思う方も多いかもしれません。でも実は、骨盤のゆがみが痔の根本原因になっているケース、意外と多いんです。