福岡市早良区 前庭神経炎
前庭神経炎とは、脳と耳(内耳)をつないでいる内耳神経のうち、前庭神経という場所に炎症が起こっている状態です。
前庭神経は平衡感覚をつかさどっており、前庭神経炎が起こるとグルグルした強いめまいに見舞われます。
吐き気や嘔吐などをともなうことがありますが、同じように強いめまいに襲われるメニエール病とは違い、難聴・聴力低下・耳鳴りなどは起こりません。
前庭神経炎が起こると、断続的な回転性めまいが数日間にわたって続きます。症状がおさまった後も、フラフラする感じ・フワフワする感覚が残ることがあります。
前庭神経炎の原因はハッキリとはわかっていませんが、風邪などのウイルスが前庭神経に炎症をおこすのではないかと言われています。
前庭神経炎を改善するには?
西洋医学的な治療としては、
■めまいを抑えるための鎮静剤
■吐き気を抑えるための制吐剤
■神経の炎症を抑えるためのステロイド剤
などの投薬療法があります。
東洋医学からみる前庭神経炎
東洋医学では、人体・内臓・感情・ストレス・季節・味覚など、さまざまなものを木・火・土・金・水の5つの要素に分類する五行学説を軸として、症状をみていきます。
前庭神経の位置する耳に関わるのが、五行のうち<水>です。
<水>には、
■腎・膀胱
■耳・髪
■恐怖・不安・神経質・びくびくする・驚く・過去を水に流せない・未来におびえる
■生命力・生殖器・自分らしさ
…などが当てはまります。
ですから、
■いつも頭の中が問題や心配事でいっぱい
■過去にあった嫌なことを何度も思い出している
■未来への不安がつのっている
■神経質で小さなことが気になりやすい
■水分の摂り過ぎや摂らなさすぎ
■お茶・コーヒー・ビールなど、利尿作用のあるものの摂り過ぎ
こういったことが続いていると、耳まわりの不調に悩まされやすくなります。
また、ウイルスなどによる炎症に関わるのが免疫力です。
免疫力は、五行では<金>に属します。
■肺・大腸
■鼻・皮膚・体毛
■悲しい・寂しい・わかって貰えない・言いたいことを言えない・過保護過干渉・ほったらかし
■免疫力・排泄・コミュニケーション
などが<金>にあたります。
なので、
■NOを言えない
■言いたいことを言えずに後悔しやすい
■腸に負担をかける食事(乳製品・甘い物・小麦粉・食品添加物など)が多すぎる
■睡眠や遊びなど、心身を休ませる時間が少ない
といったことが重なると、免疫力が低下しやすくなり、前庭神経炎の原因となるウイルスの侵入をゆるしてしまいやすい傾向があります。
前庭神経炎へのセルフケアアプローチ
前庭神経炎が起こってしまったのは、これまでの生活習慣がお体に合っていなかったことが大きな原因です。
症状を抑えることだけでなく、合わなかった習慣を減らし身体に合うものを取り入れることで、改善を早めることが出来ます。
前述した東洋医学的な見方を元にすると、
■適度な水分補給をする(飲み過ぎ・飲まなさ過ぎ、どちらにも気をつける)
■お茶、コーヒー、ビールなど、利尿作用が強い物は、がぶ飲みしない
■乳製品・お菓子・甘い物・パンや麺類などの小麦粉モノ・スーパーのお惣菜やコンビニ弁当・外食など、腸に負担をかけ免疫力を低下させやすい食事を減らす
■味噌汁や肉野菜いためなど、簡単でいいので手作りのご飯を増やす
■頭の中で不安や心配事をグルグル追いかけない
■睡眠時間やリラックスできる時間を、1日10分でいいので増やす
■育児・家事・仕事などに追われていても、なんとか心と頭の休憩時間を死守する。
…といったことがオススメです。
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