手術しても鼠径ヘルニアが再発するのはなぜ?整体的視点からの考察

鼠径ヘルニア(脱腸)を手術で治したはずなのに、また同じ症状が現れてしまった。そんな不安を抱えていませんか。現代医学では、メッシュを使った手術により鼠径ヘルニアの治療は格段に進歩し、再発率は1%以下まで減少したといわれています。しかし、それでも再発してしまう方がいらっしゃるのが現実です。

では、なぜ手術を受けても再発してしまうのでしょうか。そして、再発を防ぐために私たちができることはあるのでしょうか。

東洋医学と現代医学の知識を融合させた整体的な視点から、鼠径ヘルニアの再発について詳しく解説いたします。あなたの悩みの解決につながるヒントが見つかることを願っています。

鼠径ヘルニアとは何か

鼠径ヘルニアは、太ももの付け根(鼠径部)の筋肉や筋膜に弱い部分があり、そこから腸などの内臓が皮膚の下に飛び出してしまう病気です。一般的には「脱腸」と呼ばれることもあります。

男性の約4人に1人、女性の約50人に1人が生涯のうちに発症するとされており、決して珍しい病気ではありません。むしろ、私たちの身近にある疾患といえるでしょう。

症状としては、鼠径部の膨らみや違和感、時には痛みを伴います。立った状態や腹圧をかけた時に膨らみが目立ち、横になると引っ込むのが特徴的です。

現代医学における手術法と再発率

現在の鼠径ヘルニア手術では、メッシュと呼ばれる医療用の人工補強材を使用する方法が主流となっています。これにより、従来の筋肉を縫い合わせる方法と比べて再発率は大幅に改善されました。

従来法(筋肉縫合):再発率10〜35% メッシュ法:再発率1〜3% 最新の腹腔鏡手術:再発率1%以下

このように医学の進歩により再発率は著しく低下していますが、それでもゼロにはなりません。また、手術を受けた方の中には、術後1〜2年で再発する方もいれば、何年も経ってから再発する方もいらっしゃいます。

再発の原因を東洋医学の視点で考える

1. 根本的な体質の問題

東洋医学では、鼠径ヘルニアの発症には「腎気の不足」が深く関わっていると考えられています。腎気とは、生命力の根源となるエネルギーのことで、これが不足すると筋肉や筋膜の弾力性が失われ、身体を支える力が弱くなります。

手術でメッシュを入れて穴を塞いでも、根本的な腎気不足が改善されなければ、他の部位に新たな弱点が生まれたり、手術部位に過度な負担がかかって再発する可能性があります。

2. 気血の流れの滞り

鼠径部は、上半身と下半身をつなぐ重要な部位です。ここには多くの経絡(気の通り道)が通っており、気血の流れが滞ると筋肉の修復力や再生力が低下します。

手術により一時的に症状は改善されても、気血の流れが整っていなければ、組織の回復が不十分となり、再発につながる可能性があります。

3. 脾胃の機能低下

東洋医学では、消化器系の働きを「脾胃」と呼び、これが身体の栄養状態や筋肉の質に大きく影響すると考えられています。脾胃の機能が低下すると、筋肉に十分な栄養が行き渡らず、弾力性や修復力が低下します。

特に現代人は、食生活の乱れやストレスにより脾胃の機能が弱くなりがちです。これが鼠径ヘルニアの再発要因の一つとなっている可能性があります。

4. 陰陽のバランスの崩れ

私たちの身体は陰陽のバランスによって健康が保たれています。鼠径部は陰と陽が交わる重要な部位であり、このバランスが崩れると筋肉の緊張と緩和のリズムが乱れ、局所的な負担が増加します。

慢性的な疲労、睡眠不足、精神的ストレスなどは陰陽のバランスを崩し、手術後の回復を妨げる要因となります。

生活習慣と再発の関係

身体への負担

重労働や激しい運動 手術後に重い物を持つ作業や激しい運動を続けると、腹圧が繰り返しかかり、メッシュ周辺の組織に負担をかけます。これが再発の直接的な原因となることがあります。

長時間の立ち仕事 立ちっぱなしの仕事は、重力により腹部の臓器が下に押し下げられ、鼠径部への圧迫が持続します。これも再発リスクを高める要因の一つです。

体質的な要因

肥満 体重の増加は腹圧を高め、手術部位への負担を増加させます。また、内臓脂肪の蓄積は腹腔内圧を上昇させ、再発リスクを高めます。

慢性的な咳 喘息や慢性気管支炎による咳は、繰り返し腹圧をかけることになり、手術部位に負担をかけ続けます。

便秘 便秘により排便時に強くいきむことが習慣化すると、腹圧の急激な上昇が手術部位に負担をかけます。

整体的アプローチによる再発防止

1. 全身のバランス調整

当院では、単に鼠径部だけを見るのではなく、全身のバランスを整えることを重視しています。

骨盤の調整 骨盤の歪みは、鼠径部への負担を不均等にし、特定の部位に過度なストレスをかけます。骨盤を正しい位置に調整することで、鼠径部への負担を軽減します。

背骨のアライメント 背骨の歪みは、内臓の位置関係に影響を与え、腹腔内圧の分散を妨げます。脊椎を正しい位置に整えることで、内臓の機能向上と圧力の適切な分散を図ります。

2. 深層筋の強化

腹横筋の強化 腹横筋は、天然のコルセットとして腹腔内圧をコントロールする重要な筋肉です。この筋肉を強化することで、鼠径部への負担を軽減し、再発を防ぎます。

骨盤底筋群の調整 骨盤底筋群は、骨盤内の臓器を支える重要な筋肉群です。これらの筋肉の機能を改善することで、腹腔内圧の適切なコントロールが可能になります。

3. 気血の流れの改善

経絡調整 鼠径部を通る経絡の流れを改善し、局所の血流と気の流れを促進します。これにより、組織の修復力と再生力を高めます。

リンパの流れの促進 鼠径部はリンパ節が集中する部位でもあります。リンパの流れを改善することで、老廃物の排出を促進し、組織の健康状態を向上させます。

東洋医学に基づく体質改善

1. 腎気の補強

適切な休息 十分な睡眠と休息は、腎気を養う基本です。特に夜10時から深夜2時までの時間帯は、腎気が最も養われる時間とされているため、この時間の睡眠を重視します。

温める習慣 腎は寒さを嫌います。腰や下腹部を温める習慣をつけることで、腎気の働きを助けることができます。

2. 脾胃の機能向上

規則正しい食事 消化に良い温かい食事を規則正しく摂ることで、脾胃の機能を向上させます。冷たい食べ物や生ものは控えめにし、よく噛んで食べることを心がけます。

適切な食事内容 甘いもの、小麦粉製品、乳製品、添加物の多い食品は脾胃に負担をかけるため、摂取を控えることをお勧めします。

3. ストレス管理

感情のコントロール 東洋医学では、感情の乱れが身体の不調につながると考えられています。怒りや不安、悲しみなどの感情を適切にコントロールし、心の平静を保つことが重要です。

リラクゼーション 深呼吸、瞑想、軽い運動などを通じて、心身の緊張を和らげ、自然治癒力を高めます。

エネルギー的な観点からの考察

1. エネルギーの消耗

現代社会では、仕事のストレス、人間関係の悩み、情報過多などにより、私たちのエネルギーは常に消耗し続けています。エネルギーが不足すると、身体の修復機能が低下し、手術後の回復が不十分になることがあります。

2. 他者のエネルギーの影響

人は無意識のうちに他者のエネルギーの影響を受けています。ネガティブなエネルギーを受け続けると、身体の免疫力や修復力が低下し、再発のリスクが高まる可能性があります。

3. エネルギーの浄化と保護

水晶の活用 水晶は、ネガティブなエネルギーを浄化し、ポジティブなエネルギーを増幅する作用があるとされています。身につけることで、エネルギーレベルでの健康維持に役立ちます。

天日塩での浄化 天日塩は、邪気を払い、身体を浄化する作用があるとされています。入浴時に少量加えることで、エネルギーレベルでの清浄化を図ることができます。

神社参拝 神社は、清浄なエネルギーに満ちた場所です。定期的な参拝により、心身の浄化とエネルギーの補充を行うことができます。

体温と免疫力の関係

体温低下の影響

現代人の多くは、エアコンの普及や運動不足により慢性的な体温低下に陥っています。体温が1度下がると、免疫力は30%低下するといわれており、これは組織の修復力にも大きく影響します。

体温上昇による効果

血流の改善 体温が上がると血管が拡張し、血流が改善されます。これにより、手術部位への栄養供給と老廃物の排出が促進されます。

代謝の向上 体温の上昇は代謝を活発にし、細胞の修復と再生を促進します。

免疫機能の活性化 適切な体温は、免疫細胞の活動を活発にし、感染や炎症の予防に役立ちます。

日常生活での注意点

1. 動作の工夫

重い物の持ち方 重い物を持つ際は、腰を落として膝を曲げ、腹筋に力を入れて持ち上げることで、鼠径部への負担を軽減します。

起き上がり方 仰向けの状態から起き上がる際は、一度横向きになってから起き上がることで、腹圧の急激な上昇を避けます。

2. 服装の配慮

締め付けの少ない服装 きつい下着やベルトは、鼠径部の血流を妨げ、組織の回復を阻害します。ゆったりとした服装を心がけましょう。

保温対策 特に下半身の冷えは、血流を悪化させ、筋肉の柔軟性を低下させます。腹巻きや温かい下着の着用をお勧めします。

3. 運動習慣

適度な有酸素運動 ウォーキングや軽いジョギングなど、適度な有酸素運動は血流を改善し、全身の代謝を向上させます。

ストレッチ 鼠径部周辺の筋肉の柔軟性を保つことで、局所への負担を分散させることができます。

呼吸法 深い腹式呼吸は、横隔膜の動きを改善し、腹腔内圧の適切なコントロールに役立ちます。

食事療法による体質改善

1. 避けるべき食品

甘いもの 砂糖や人工甘味料は、血糖値の乱高下を引き起こし、身体のエネルギーバランスを崩します。

小麦粉製品 パン、麺類、菓子類などの小麦粉製品は、腸内環境を悪化させ、炎症を引き起こしやすくします。

乳製品 牛乳、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品は、体質によっては炎症反応を引き起こし、組織の修復を妨げることがあります。

加工食品・添加物 保存料、着色料、香料などの添加物は、肝臓や腎臓に負担をかけ、解毒機能を低下させます。

2. 推奨する食品

温かい食事 温かい食事は消化を助け、身体を内側から温めます。特に根菜類や豆類は、身体を温める作用があります。

良質なタンパク質 魚、鶏肉、大豆製品などの良質なタンパク質は、筋肉や組織の修復に不可欠です。

ミネラル豊富な食品 海藻類、ナッツ類、緑黄色野菜などは、身体の代謝機能を支える重要なミネラルを豊富に含んでいます。

心の健康と身体の関係

1. ストレスの影響

慢性的なストレスは、コルチゾールなどのストレスホルモンの分泌を増加させ、免疫機能や修復機能を低下させます。また、筋肉の緊張を引き起こし、血流を悪化させます。

2. 感情と身体の対応

東洋医学では、特定の感情が特定の臓器に影響を与えると考えられています。例えば、恐れや不安は腎に、怒りは肝に、思い悩みは脾に影響を与えるとされています。

3. 心の平静を保つ方法

瞑想や深呼吸 日常的な瞑想や深呼吸の習慣は、副交感神経を優位にし、身体の修復機能を高めます。

趣味の時間 好きなことに没頭する時間は、ストレスを軽減し、心身のバランスを整えます。

感謝の心 感謝の気持ちを持つことで、ポジティブなエネルギーが生まれ、自然治癒力が高まります。

再発予防のための総合的アプローチ

1. 個別性を重視した施術

当院では、お一人お一人の体質や生活環境を詳しくお聞きし、その方に最適な施術プランを提案いたします。画一的な治療ではなく、その人の体質や症状に合わせたオーダーメイドの施術を行います。

2. 継続的なサポート

鼠径ヘルニアの再発防止は、一時的な治療だけでは達成できません。継続的な身体のメンテナンスと生活習慣の改善が必要です。当院では、長期的な視点でのサポートを提供いたします。

3. 教育とセルフケア指導

正しい知識とセルフケアの方法をお伝えすることで、ご自身でも健康を維持していただけるようサポートいたします。

患者様の声

50代男性・会社員の方 「手術から3年後に再発してしまい、またメスを入れることに抵抗がありました。こちらで施術を受け、生活習慣も見直したところ、症状が改善し、現在は快適に過ごせています。根本的な体質改善の大切さを実感しました。」

※効果には個人差があり、回復を保証するものではありません

40代女性・主婦の方
「出産後に鼠径ヘルニアになり、手術を受けましたが、1年後に再発。不安な毎日でしたが、こちらで体質改善に取り組み、エネルギーレベルでのケアも受けることで、心身ともに元気になりました。」

※効果には個人差があり、回復を保証するものではありません

60代男性・農業従事者の方 「重い農作業で再発を繰り返していましたが、正しい身体の使い方と体質改善により、現在は症状もなく仕事を続けられています。10年以上の経験に基づく先生のアドバイスは本当に的確でした。」

※効果には個人差があり、回復を保証するものではありません

まとめ:真の健康を目指して

鼠径ヘルニアの再発は、単に手術の技術的な問題だけでなく、その人の体質や生活習慣、そしてエネルギーレベルでの健康状態に深く関わっています。

現代医学による手術は確かに効果的な治療法ですが、それだけでは根本的な解決には至らない場合があります。東洋医学の智慧を活用した体質改善と、エネルギーレベルでのケアを組み合わせることで、より確実な再発防止が可能になります。

あなたがもし鼠径ヘルニアの再発に悩んでいるなら、ぜひ一度、整体的なアプローチを試してみてください。身体本来の治癒力を高め、根本的な健康を取り戻すお手伝いをさせていただきます。

どこに行っても改善しなかった症状ほど、当院での施術の価値を実感していただけることでしょう。お一人で悩まず、お気軽にご相談ください。

常若整骨院
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院長 冨高

診療時間:平日・土曜 12:00~20:00
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