
胃下垂が何年も変わらない理由|体の「気力を支える力」の根本から整える|福岡市早良区・常若整骨院
結論から言うと、胃下垂が何年も変わらない方には、「胃を支える力が下がり続けている根本的な理由」がまだ手つかずのまま残っているケースがほとんどです。
要点を3行にまとめます。胃下垂が長引く主な背景は、考えすぎ・感情の抑圧・冷え・食習慣の乱れが積み重なった「体質のパターン」が続いているということです。整体では、胃だけでなく全身の自律神経のバランスや体の緊張をゆるめることで、内臓を支える力が回復しやすい身体づくりをサポートします。この記事は、「胃下垂と言われたけれど何年も変わらない」「漢方や補中益気を試したが変化を感じない」という方に向けて書いています。
なぜ胃下垂は長引くのか
胃下垂が長引く方に一貫して見えてくるのは、「胃だけの問題ではない」という事実です。
胃を適切な位置に保つには、腹腔内の圧力、横隔膜の弾力、腹筋群の張り、内臓周囲を支える筋膜、そして消化管の動きを司る自律神経の働きが、総合的に機能している必要があります。現代医学では、胃下垂は「病気というよりも体型・体質の一つ」として位置づけられることが多く、痩せ型で腹筋が弱い方、慢性的にストレスが多い方、胃腸の動き自体が弱い方(胃アトニー)に多く見られます。
問題は、「胃が下がっている」という事実だけを見ていると、いつまでも変わらないということです。
当院で延べ25,000名を診てきた経験では、胃下垂が長引く方には共通する3つのパターンがあります。
胃下垂が長期化する背景には、「胃の位置が下がっている」という構造的な問題だけでなく、胃の動きそのものが弱くなっていること(胃アトニーの合併)、消化管全体の自律神経機能が低下していること、そして食習慣・体質・感情パターンが変わらないことが組み合わさっています。どれか一つを変えても全体が変わらなければ、同じ状態に戻りやすくなります。
一つ目は、「考えすぎ・気を張り続ける」生活パターンです。東洋医学では、思い悩むことが脾を傷めると言われます。脾とは、消化吸収・気血の製造・筋肉の維持を担う機能の総体です。考えすぎが続くと、この気血を作る工場が消耗し、内臓を持ち上げる力が低下します。
二つ目は、「感情を長年飲み込んできた」パターンです。言いたいことを言えず、感情を抑え込む生活が続くと、東洋医学でいう「肝」の働きが乱れます。肝の気の流れが滞ると、隣接する「脾」の働きを圧迫します。これを「肝木乗脾土」と呼び、消化吸収が弱まり、胃を支える力がじわじわと下がる連鎖が起きます。
三つ目は、「体の根っこの火(腎陽)が弱っている」パターンです。腎陽とは、体全体の温める力・代謝力・回復力の根本です。この力が不足すると、脾を温めることができず、消化吸収が慢性的に弱くなります。疲れやすい、冷えやすい、朝起きづらい、意欲が出ない、こうした状態が重なっている方は、腎陽の低下が底にあることが多いです。
胃下垂と整体の関係——できることとできないこと
まず明確にお伝えしておきます。整体は医療行為ではなく、「胃下垂を診断したり、医学的な処置を行うこと」はできません。胃下垂の診断はX線検査(バリウム検査)や内視鏡検査で行われます。急激な体重減少・吐血・強い嘔吐・飲み込みの困難・発熱を伴う症状がある場合は、必ず消化器内科や内科を受診してください。
整体でできることは、「胃下垂に伴う体全体の緊張をゆるめ、自律神経のバランスを整え、内臓を支える力が回復しやすい身体づくりをサポートすること」です。加えて、食習慣・生活習慣・考えグセへのアドバイスと伴走も当院が大切にしていることです。
食後の胃もたれ・重さ・眠気が続く方では、体の緊張が緩むことで消化管の動きが回復しやすくなる場合があります。立ちくらみや倦怠感が強い方では、全身の気の巡りが整いやすくなることで、食後の血液分配のバランスが回復しやすくなることがあります。いずれも効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
福岡市で整体を探すときに知っておくべきこと
福岡市内には整体院が数多くありますが、胃下垂や内臓系の不調を扱う場合、選ぶ際にいくつか確認したいことがあります。
まず、カウンセリングの時間をきちんと設けている院かどうか。胃下垂は食習慣・生活習慣・ストレスが深く関わるため、生活背景を把握せずに身体だけを触る施術では、根本的な変化が起きにくいことがあります。
次に、「症状の場所だけでなく、全身の状態を診る視点があるか」です。胃下垂は胃の問題のように見えて、実際には横隔膜・骨盤・呼吸パターン・首の緊張・自律神経全体が関係しています。一か所だけを調整しても、体全体のパターンが変わらなければ同じ状態に戻りやすくなります。
また、整体を受ける際は医療機関との連携について確認することも大切です。整体はあくまで補完的なケアであり、消化器疾患の除外診断は必ず医療機関で受けることが前提です。「整体だけで何とかしましょう」と言う院には、少し慎重になってください。
福岡市早良区・西新駅から徒歩圏にある常若整骨院では、初回カウンセリングで体の背景をしっかり伺ったうえで、医療機関への受診が必要な場合はその旨をお伝えしています。
常若整骨院の考え方
当院での対応は、カウンセリング・施術・セルフケア指導のセットです。
初回カウンセリングでは、食習慣・睡眠・ストレスの状況・感情のパターン・体の冷えの状態などを丁寧に伺います。胃下垂の背景にある「なぜ気力が下がり続けているのか」を把握することが、施術の方向性を定めるうえで欠かせないからです。
施術では、体全体の緊張をゆるめることを優先します。特に横隔膜の硬化・背中の筋緊張・骨盤底の過緊張は、胃下垂の方に多く見られます。これらを緩めることで、消化器系の自律神経が働きやすい状態に整えていきます。
セルフケア指導では、食事の内容・食べ方・食後の過ごし方・腹式呼吸・腹を温める習慣など、生活の中で継続できることを具体的にお伝えします。施術は週1時間程度ですが、生活が変わらなければ根本的な変化は起きにくい。これが当院の考えの根本にあります。
東洋医学から見た胃下垂——中気下陥と3つの証タイプ
東洋医学では、胃下垂を「中気下陥(ちゅうきげかん)」として捉えます。「中気」とは、脾胃(消化吸収を司る機能の総体)が作り出す気のことで、内臓を本来の位置に保ち、上へ持ち上げる力を持っています。この力が低下した状態が中気下陥であり、胃だけでなく子宮・腎臓・腸など他の臓器も下垂しやすくなります。
当院が多く見る3つの証(体質タイプ)を紹介します。
脾虚中気下陥型(考えすぎ・神経過敏タイプ)
もっとも多いのがこのタイプです。頭でいろいろと考えすぎる、几帳面、責任感が強い、人の分まで心配してしまう、という方に多く見られます。
東洋医学では「思傷脾(思いすぎは脾を傷める)」といい、考えすぎが気血の製造ラインを止めます。食事はきちんと取っているのに消化吸収が追いつかない、疲れが取れない、食後に急激に眠くなる、というのがこのタイプの特徴です。内臓を上に引き上げる力(昇清力)が低下しているため、食後に胃が重く落ちる感覚、立ちくらみ、下腹部の重だるさが出やすくなります。
対応するツボは、足三里(あしさんり)と中脘(ちゅうかん)です。足三里は膝の下、外側のくぼみから指4本ぶん下にあります。気血を作る力を補い、消化器の働きを整えます。中脘はおへそと胸骨の下端の中間点で、胃の働きを整える代表的なツボです。
腎陽虚型(冷え・疲弊タイプ)
慢性的な冷え、朝が起きづらい、体が温まらない、元気が出ない、意欲の低下を伴う方に多いタイプです。
腎陽とは体全体の「温める力・代謝の根本」です。腎陽(体の炉の火)が弱まると、脾を温める力が届かず、消化吸収の力が全体的に落ちます。胃下垂の症状だけでなく、慢性下痢・むくみ・頻尿・腰の冷えなども一緒に現れやすくなります。長年の働きすぎ・過労・睡眠不足が積み重なっている方、妊娠・出産後の回復が不十分だった方に多く見られます。
対応するツボは、気海(きかい)と百会(ひゃくえ)です。気海はおへそから指2本ぶん下にあり、体全体の気を補い下腹部を温めます。百会は頭頂部の中央にあり、気を上に引き上げる力を助けます。
肝気鬱滞型(感情抑圧タイプ)
「言いたいことが言えない」「感情を飲み込んで笑顔を作り続けてきた」「常に誰かのために動いてきた」という方に多いタイプです。
東洋医学では「肝木乗脾土(かんもくじょうひど)」と呼ばれ、肝(感情・気の流れを整える機能)が乱れると、脾(消化吸収)の働きを圧迫するとされます。ストレスがかかると急に胃が重くなる、食欲がムラになる、緊張すると胃が痛くなる、食後にイライラする、というのがこのタイプの典型です。
対応するツボは、太衝(たいしょう)です。足の甲、親指と人差し指の骨の間をすねに向かって指でなぞり、止まる場所です。肝の気の流れを整え、脾への圧迫を緩めます。
多くの方は、これらのタイプが2つ以上重なって現れます。自分がどのタイプに近いかを参考に、生活のどこを整えるかを考えてみてください。
自律神経と胃下垂の関係
胃は、自律神経の支配を強く受ける臓器の一つです。自律神経とは、体のアクセルとブレーキのような働きをするシステムで、交感神経(アクセル・緊張担当)と副交感神経(ブレーキ・リラックス担当)のバランスで体内環境を維持しています。
胃が正常に動くためには、食事中・食後に副交感神経が優位になる必要があります。ところが慢性的なストレス・緊張・プレッシャーが続くと、交感神経が常に踏まれた状態になり、胃腸の動きが鈍くなります。
特に胃下垂の方に多いのが、「食後にもリラックスできない」状態です。食事が終わっても交感神経が緩まず、胃の消化運動が始まらない。その結果、食べたものが胃の中に長時間停滞し、胃が下方向に引っ張られる感覚が強まります。
この状態が長期間続くと、胃の筋緊張そのものが弱まり(胃アトニー)、構造的にも下垂が定着しやすくなります。なお、胃アトニーは胃下垂に合併しやすい状態で、胃の蠕動運動が弱まって消化が遅れるのが特徴です。
近年、「腸脳相関(gut-brain axis)」という概念が注目されています。腸と脳は迷走神経を介して双方向に情報をやりとりしており、脳のストレス状態が腸・胃の動きに直接影響し、逆に胃腸の不調が不安・倦怠感・集中力の低下として脳に影響することが分かっています。胃下垂の方に「なんとなく頭がぼんやりする」「気分が落ちやすい」という訴えが多いのは、胃腸の慢性的な不快感が脳にも影響しているためである可能性があります。
整体では、この「食後にアクセルからブレーキへ切り替わらない」自律神経のパターンを、体の緊張をゆるめることでサポートします。特に横隔膜・首・後頭下筋群の慢性緊張は、迷走神経(副交感神経の主幹を担う神経)を圧迫しやすいため、この部分の緊張を緩めることを優先することがあります。
胃下垂になりやすい人の特徴
延べ25,000名を施術してきた当院の経験では、胃下垂に悩む方には共通した特徴があります。
自分より他者を優先し続けてきた方。家族・職場・友人のために動き続け、自分の食事・睡眠・休息を後回しにしてきたパターンです。脾は「自分のために気血を作る機能」でもあるため、常に外に気を向けていると、内側を充実させるエネルギーが削られていきます。
早食い・ながら食い・食事を抜くことが多い方。食事の質と食べ方は脾の負担と直結します。急いで飲み込む、考えごとをしながら食べる、忙しいと食事を抜く、これらの習慣は消化吸収の効率を下げ、脾を慢性的に傷めます。
細くて体が冷えやすい方。筋肉量が少なく、内臓を支える腹圧が弱い体型は構造的に胃下垂になりやすいです。これに腎陽の低下(温める力の不足)が重なると、内臓全体の代謝が落ち、回復が遅くなります。
感情を一人で抱え込んできた方。言いたいことを言えず、怒りや悲しみを飲み込んできた方は、肝の気が停滞し、脾の働きを慢性的に圧迫します。「胃が下がっている」というのが体のメッセージとして現れることがあります。
完璧主義で自分に厳しい方。「もっとできるはず」「これくらいで疲れるのはおかしい」と自分を責め続ける生活は、交感神経を慢性的に緊張させ、胃腸の動きを鈍らせます。
胃下垂のサイン——5つのチェックポイント
自分が胃下垂傾向にあるかを確認するための目安です。あくまで参考ですが、以下の項目に当てはまるものが多い場合、消化器系の負担と体全体の気力低下が起きているサインである可能性があります。
- 食後に毎回、立ちくらみや強い眠気が来る
- 食べるとすぐにお腹が張り、下腹部が重くなる
- 食欲はあるのに食べると疲れる・だるくなる
- もともと痩せ型で、体が冷えやすく疲れやすい
- 慢性的に「体が重い」「気力がわかない」感覚がある
これらが複数重なる場合は、消化器内科での診察を受けることを先にお勧めします。器質的な疾患(潰瘍・腫瘍・他の消化器疾患)が除外されたうえで、生活習慣や体質へのアプローチを考える順序が適切です。
実際に多いご相談の場面
胃下垂でお悩みの方から、当院によく届くご相談のパターンを紹介します。
「食後に毎回、立ちくらみがします。食べるのが怖くなってきました」。「内科でバリウム検査を受けたら胃下垂と言われたけれど、特に何もできることはないと言われた。これからどうすればいいか分からない」。「ずっとお腹がぽっこりと出ていて、食後は下腹部が重い。年中だるい」。「仕事中に食事を取ると眠くなって集中できない。食べることが怖い」。
「どうにもならない」と言われることで不安が大きくなる方も多くいます。ただ、「胃の位置を物理的に元に戻す」ことを目標にするのではなく、「食後に体が楽になる」「立ちくらみが減る」「日中のだるさが落ち着く」という変化を積み重ねるアプローチが、現実的な出発点になります。
3人の事例(いずれも効果には個人差があり、回復を保証するものではありません)
事例1:40代男性・営業職・仕事のプレッシャーが強かった方
仕事の緊張が続き、食事を急ぎがちだった方です。内科でバリウム検査を受け、胃下垂と胃アトニーを指摘されましたが処置なしで経過観察となり、食後の胃の重さと立ちくらみが半年以上続いていました。
カウンセリングでは、仕事中の緊張が食後も抜けていないこと、食事を抜いても平気だと思っていた習慣が見えてきました。施術では横隔膜周辺の緊張をゆるめることを中心に行い、食後の歩き方・過ごし方・呼吸法の変え方をお伝えしました。数週間後に「食後の重さが気にならなくなってきた」「立ちくらみが出る頻度が減った」とのご報告をいただきました。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
事例2:30代女性・育児中・産後から続く胃の不調
産後から胃の不調が続き、胃下垂と診断されていた方です。育児で自分の食事を後回しにしており、食事の時間が不規則でした。疲れやすさと冷えも強く、夏でも手足が冷たい状態でした。
カウンセリングで「子どものために動き続けて自分を後回しにしてきた」という生活パターンが浮かび上がりました。施術では全身の気血の流れを整えることと、下腹部の冷えをゆるめることを重点的に行いました。食後に数分のウォーキングを取り入れる、温かいスープを一杯加える習慣も続けていただき、「だるさが軽くなってきた」「食後の眠気が少し落ち着いた」という変化が出てきました。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
事例3:50代女性・複数の医院や整体に行ったが変わらなかった方
「もうこういう体質だから仕方ない」とほぼ諦めていた状態でした。胃下垂に加えて、慢性的な疲労感・便秘・むくみ・冷えも抱えていました。
カウンセリングで「長年、言いたいことを言えずにきた」「常に誰かのために動いてきた」という長い歴史が分かりました。施術と生活習慣の改善を続ける中で、「朝起きたときの体の重さが減った」「食後の不快感が以前より気にならなくなった」という変化が見られました。「どこに行っても変わらなかった体が、少しずつ応えてくれる感覚がある」というお言葉をいただきました。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
自宅でできるセルフケア
胃下垂の方が日常で取り組める現実的なケアを紹介します。
食後すぐに横にならない。食後は立ったままか、ゆっくり歩くことで胃の動きを助けます。横になる場合は右側を下にすると、胃から十二指腸への流れが促されやすくなります。
腹を温める。腹部・特にみぞおちから下腹部を温かく保つことで、消化器の血流と動きが整いやすくなります。食事は冷たいものより常温・温かいものを選ぶようにします。
腹式呼吸を1日数回行う。お腹に手を当て、息を吸いながらお腹を膨らませ、吐きながらゆっくり引き込む。横隔膜が動くことで内臓の位置と血流を整えるサポートになります。
食事はゆっくり、よく噛む。消化の出発点は口の中です。一口30回程度を目安に噛むだけでも、脾胃の負担を大幅に減らせます。
一度に多く食べず、量を分ける。胃下垂の方は一度に大量に食べることで胃が重く落ちやすくなります。少量を複数回に分ける食べ方が体に合っていることが多いです。
冷たい飲み物・食べ物を控える。胃の消化酵素は体温に近い温度でもっとも活性化します。冷たいものを大量に取ると胃腸の血流が一時的に下がり、消化のスタートが遅れます。特に空腹時や食事中の氷入り飲料は胃への負担を増やします。
自分を責めない。胃下垂は「だらしない・意志が弱い」から起きるのではなく、長年体に負担をかけてきた結果として現れています。症状を自分の性格のせいにするのをやめることが、回復の第一歩になることがあります。
医療機関との連携について
胃下垂は多くの場合、消化器内科・内科で経過観察となることが多く、「特に処置はない」と言われるケースも少なくありません。ただし、以下のような症状がある場合は必ず医療機関を受診してください。
急激な体重減少・飲み込みができない・吐血・黒色便・強い腹痛・発熱を伴う症状。これらは消化器系の重篤な疾患のサインである可能性があり、整体では対応できません。
また、胃下垂に加えて、貧血・甲状腺機能低下・機能性ディスペプシアなどが重なっている可能性もあります。機能性ディスペプシアは、内視鏡などの検査で器質的な異常が見つからないにもかかわらず、胃のもたれ・早期満腹感・不快感が続く状態であり、胃下垂と合併しやすい疾患の一つです。血液検査・内視鏡検査で「異常なし」を確認してから整体を受けることが、安全な順序です。
当院では「整体だけでどうにかしましょう」とはお伝えしていません。医療機関で除外診断を受けたうえで、生活習慣・体の緊張・食習慣のトータルなサポートをしていくことが、当院のスタンスです。
FAQ・よくある質問
Q1. 胃下垂は整体で変わりますか?
胃の位置を物理的に持ち上げることは整体の目的ではありません。整体でできるのは、体全体の緊張をゆるめ、自律神経のバランスを整え、内臓を支える力が回復しやすい身体づくりをサポートすることです。「食後の不快感が減った」「立ちくらみの頻度が落ち着いた」「日中のだるさが和らいだ」という変化が出てくることがあります。効果には個人差があります。
Q2. 胃下垂がずっと続くのはなぜですか?
胃下垂が長引く方の多くは、「気力が下がり続ける根本的な理由(考えすぎ・感情の抑圧・冷え・食習慣の乱れ)」が続いているためです。症状を抑えるだけのアプローチでは、根本のパターンが変わらないため、何年経っても同じ状態に戻ることがあります。
Q3. 胃下垂は放っておいても大丈夫ですか?
軽度で自覚症状がなければ日常生活に大きな支障はないことが多いです。ただし、食後の立ちくらみ・強い倦怠感・体重の減少が続く場合は、消化器内科を受診して背景に他の疾患がないかを確認することをお勧めします。
Q4. 胃下垂の自覚症状はどんなものがありますか?
主な自覚症状は、食後の胃の重さ・もたれ・立ちくらみ・強い眠気・下腹部の膨満感・食欲不振・全身倦怠感などです。症状の出方には個人差があり、無症状の方もいます。
Q5. 胃下垂と機能性ディスペプシアはどう違いますか?
胃下垂はX線検査で胃の位置が通常より低いと確認される状態です。機能性ディスペプシアは、検査で器質的な異常がないにもかかわらず胃の不快感・もたれ・早期満腹感が続く状態です。両者が重なることもあります。どちらも消化器内科での診断が必要です。
Q6. 胃下垂に良い食べ方はありますか?
一度に大量に食べず、少量を複数回に分けて食べることが基本です。食後すぐに横にならず、5〜10分ゆっくり過ごす。冷たいものより温かいものを選ぶ。よく噛む。これらを意識するだけで食後の不快感が軽くなる方がいます。
Q7. 胃下垂と姿勢の関係は?
猫背・前かがみの姿勢は腹腔内の圧力バランスを崩し、内臓が前方・下方に落ちやすくなります。ただし「姿勢を正すだけで胃下垂が改善する」わけではなく、姿勢を支える筋力・体幹の緊張パターン・呼吸のしかたが総合的に変わる必要があります。
Q8. 胃下垂は東洋医学ではどう捉えますか?
東洋医学では「中気下陥」と呼ばれ、脾の機能が低下して「内臓を上に保つ力(昇清力)」が落ちた状態と捉えます。脾虚中気下陥型・腎陽虚型・肝気鬱滞型が主な証(体質タイプ)です。ツボ・食養生・生活習慣の改善をセットで行うことで、体全体の気力の底上げを目指します。
Q9. 胃下垂の方に有効なツボはありますか?
よく使われるツボとしては、足三里(膝の下、外側のくぼみから指4本ぶん下)、中脘(おへそと胸骨下端の中間)、気海(おへその指2本ぶん下)、百会(頭頂部の中央)、太衝(足の甲、親指と人差し指の骨の間をすねに向かって指でなぞり止まる場所)があります。優しく押すことで体の緊張をゆるめるサポートになります。痛気持ちいい程度にとどめ、押しすぎないようにしてください。
Q10. 整体はどのくらいで変化を感じますか?
個人差が大きいため一概には言えませんが、体の緊張が強い方・生活習慣の乱れが大きい方は変化に時間がかかる傾向があります。当院では、まず3回程度体の状態を確認しながら、その方に合ったペースで進めていきます。1回で大きな変化を保証することはできません。
Q11. 胃下垂は子どもにもなりますか?
胃下垂は子どもにも見られます。特に痩せ型で筋肉量が少ない子ども、食が細い子ども、慢性的なストレスがある環境下の子どもに出やすいことがあります。子どもの場合は小児科・消化器内科への受診を優先してください。
Q12. 「胃下垂には対処できないと言われた」が、どうすればいいですか?
消化器内科での「特に何もできない」は、「手術・薬で胃の位置を戻す医学的手段がない」という意味です。一方で、食習慣・生活習慣・体の緊張を整えることで、食後の不快感を軽くし、体の負担を減らすことはできます。整体・東洋医学的なアプローチは、そのサポートとして機能する場合があります。
Q13. 腹筋運動は胃下垂に良いですか?
腹筋を鍛えることで腹腔内圧を高め、内臓を支える力を補う効果が期待できます。ただし、腹直筋だけを鍛える「クランチ系の腹筋運動」よりも、体幹全体(腹横筋・骨盤底筋・多裂筋)を使うドローイン(お腹を薄く絞り込む動き)の方が内臓下垂への対応として向いています。過度な腹圧上昇は骨盤底に負担をかける場合もあるため、やりすぎは禁物です。体の状態によって適切な運動内容は変わりますので、個別にご相談ください。
Q14. 胃下垂は太れないことと関係しますか?
関係します。胃の消化能力が低下し、食べてもうまく消化・吸収できない状態が続くと、体重が増えにくくなります。東洋医学で言う「脾の変換力の低下」の状態です。「食べているのに体重が増えない」「食べると疲れる」という方は、消化吸収の効率そのものを整えることが先決です。食事量を増やすよりも、消化できる量を少しずつ増やしていく方向が体に合っていることがあります。
まとめ——福岡市で胃下垂に悩んでいる方へ
「病院で胃下垂と言われたけれど、何も変わらないままでいいのかわからない」。そういう不安を抱えながら毎日を過ごしている方へ、このまとめを届けたいと思います。胃下垂は珍しい症状ではなく、同じ悩みを長年抱えている方はたくさんいます。あなたの体の状態や日々の生活背景には、必ず理由があります。
胃下垂は、「体がもうこれ以上同じペースでは動けない」という状態のサインとして現れることがあります。胃の位置が変わることよりも、日々の食後の不快感が減ること、立ちくらみが落ち着くこと、朝起きたときに体が少し楽になること、そういう現実的な変化を積み重ねることが、まず最初の目標です。
一人で抱え込まず、自分の体の声に耳を傾けてみてください。長年胃が下がっていた背景には、長い間頑張り続けてきた自分がいることがほとんどです。「考えすぎ・感情の抑圧・冷え・食習慣の乱れ」は一夜にして積み重なったものではありません。同じように、変わるにも少しずつ時間がかかります。まず体の緊張をゆるめること、食後の過ごし方を変えること、自分を責めるのをやめること。その小さな一歩から始めてみてください。
体のことをゆっくり話せる場所があることを、知っておいてください。福岡市早良区・西新駅から徒歩圏にある常若整骨院では、カウンセリングを含めた形でお話を伺っています。体全体のことを相談しながら、一歩ずつ整えていきましょう。
院長プロフィール
冨高誠治(とみたか せいじ)。常若整骨院(福岡市早良区・西新駅から徒歩圏)院長。施術歴20年、延べ25,000名を施術。
整体・気功・東洋医学を軸とし、自律神経・消化器系・生活習慣に関連した慢性症状のケアを専門としています。初回カウンセリングを重視し、体の症状だけでなく、食習慣・生活習慣・感情のパターンも含めた体質全体へのアプローチを行っています。
整体は医療ではないという立場を明確にしており、必要な場合は医療機関への受診を優先するようお伝えしています。整体は医師による診断や処置の代わりにはなりませんが、回復しやすい身体づくりのサポートとして、医療と並行して活用できる場合があります。











